『「アーティゾン美術館」』蓼喰人さんの日記

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蓼喰人 (男性・東京都) 認証済

日記詳細

 猛暑の最中、八重洲に今年1月に誕生した「アーティゾン美術館」を訪れた。
 元々この地で石橋財団が運営する「ブリジストン美術館」として存在していたが、ビルの立て直しに伴い広いスペースを有する、贅沢な造りの美術館に生まれ変わった。

 こんなご時世なので一時に観客が集中しないように入場制限をしており、チケットは日時を決めて事前購入が原則となっている。
 WEBで申し込みが出来、1日を4つの時間帯に分けて指定できるシステム。

 場所は八重洲通りと中央通りの角に位置し、外観は前面が鏡で覆われたようなスタイリッシュな装い。
 ビルの1~6階までを占めており、展示スペースは主に4~6階で、最初にエレベーターで6階まで上がり徐々に階下に移動するスタイル。

 入場の際には、もちろん検温を受ける。
 警備員なども待機していてちょっと厳めしいが、中に入れば落ち着いた雰囲気の気持ちの良い空間が広がっている。
 
 この時期の催事は、6階は「鴻池朋子」の'ちゅうがえり'というモダンアート。
 5階は、昨年のヴェネチア・ビエンナーレの日本館展示を再現した'宇宙の卵'という、地球環境をテーマにした展示。
 4階は既存の「石橋コレクション」を中心とした名作の数々。
 以前から目玉だった、青木繁や藤島武二の作品、印象派などの泰西名画がゆったりと展示されている。
 「特集コーナー展示」にはパウル・クルーの作品の数々が、掲示されていた。

 約2時間ほどかけて見て回ったが、疲れることも無く実に快適な時間が流れた。
 全ての展示を見れて1,100円の入場料は、安いと思う。
 この猛暑の砌、都心の便の良い美術館で涼みがてら、優雅なひと時を過ごされるのも一興と思う。
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