たぬきチャさんのマイ★ベストレストラン 2011

たぬきチャのラーメンめぐり(たまにうどん+α)

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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今年は点数(人に対するおススメ度)ではなく、自分自身が近所にこのお店欲しいな・・、何度でも通いたいな・・という観点で選んでみました。(要するに自分の好みのお店です^^;)

1位は、惜しまれつつも閉店された「いちばん」さん。あのメガネの店長の笑顔の「おおきに」が、なんとも優しい気分にさせてくださるお店でした。その他、同様の昔ながらのほっとする雰囲気のお店の「あさの」さん、「らんたん」さん、「黄金ラーメン」さん、「浅月」さん。「浅月」さんは、岡山特有のトンカツラーメンがとても印象に残っています。

讃岐うどんは、強烈なコシを感じてインパクト大だった「上戸うどん」さん。また行きたいなと強く思うお店の一つです。田村神社は、讃岐の国の一宮でいただく、地元らしい雰囲気が、とてものどかでほのぼの、関西では味わうことのできない文化でした。

それと、今年出会った名物おばちゃん?たち・・・ 「杭州飯店」の新潟弁の強烈インパクトなおばちゃん、このお店は味のインパクトもすごく、大衆的な店内の雰囲気もとてお居心地の良いお店でした。「大とら」のお婆ちゃんは、とても人懐っこく、優しさと強さにあふれ、人として吸い込まれそうな魅力あるお婆ちゃんでした。もうひとつ「宮川製麺所」の勢いの良いおばちゃん、うどんのおススメの食べ方を、かなり強引なまでのマイペースで教え込むパワー。圧倒されるばかりでした。

他にも、いっぱい紹介したいお店がありますが、とりあえず選んでみた2011のベスト10です。

マイ★ベストレストラン

1位

ラーメン専科 いちばん (出町柳、元田中 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/05訪問 2011/05/29

優しい雰囲気と、コクのある飽きない味わい

出町柳駅を降りてすぐのところにある老舗ラーメン店「いちばん」さんです。老夫婦で切盛りされているお店です。

お店は、街の古いラーメン屋さんという外観。若き日のご主人の顔が描かれた看板がユニークです。

店内はカウンター11席のみ。お店のすぐ近くに京都大学があるからでしょうか。メニューが日本語だけでなく英語でも書かれています。

スープの種類は、醤油と味噌系の2種類のスープで、メニューも以下のようにサイズとチャーシューメンにするかどうかを選択するのみで、シンプルです。

特製ラーメン(醤油)並600円、大710円、ミニ520円
特製チャーシューメン(醤油) 並700円、大820円
特製みそ入りラーメン 並650円、大770円、ミニ570円
特製みそ入りチャーシューメン 並750円、大870円

その他、ライス 小160円、大盛210円、タマゴ50円、おにぎり1つ160円などがあるくらいです。


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('11/5訪問、メニュー「特製みそ入りチャーシューメン」味:3.5点)

この日は、思い入れのある「ラーメン専科 いちばん」さんが5月末でお店を閉められるとのことで、たまらず訪れました。

いつもの優しい笑顔の老夫婦。その人柄を慕うように多くの人が訪れ、小さな店舗は満席状態。私が食べているときは、外で待たれている方もおられました。私のように学生時代にお店に通い、今は30~50代の社会人。そのようなお客さんが閉店を知り、再訪されている・・店内の会話を聞いていると、そんな方が多いようでした。

この日は、特製みそ入りチャーシューメン 並750円を注文。

ご主人と奥さんが食べ終えられて帰られる常連さんたちに、いつもの「おおきに!」の挨拶だけでなく「お世話になりました」と丁寧に挨拶されていました。

麺を茹でるご主人、お湯を切る職人芸・・単品メニューを調理される奥さん、その間に交わすお客さんとの会話。30年の歴史、地元客、京都の学生に愛されているお店。本当にご主人と交わす会話のひとつひとつが温かく、そして、この空間がなくなると思うと寂しい思いがします。

特製みそ入りチャーシューは、いつもの醤油スープのラーメンと、同じ内容の具、チャーシュー、メンマ、ネギ少々が乗っています。見た目もスープの色合いが濃いこと以外は、醤油スープのラーメンとあまり変わりません。

スープは、味噌の風味がストレートに出ている濃厚な味わい。スープの表面に油膜が貼るような感じの濃厚さ、これがこのお店の特徴です。ベースの豚骨、鶏ガラのコクもあり、しっかりとした旨みを味わえます。

麺は、いつもの中細ストレート麺。味噌スープが濃厚なため、麺に味が染みてます。

チャーシューは、醤油ダレで濃いめに味つけられていて、やや厚さもあることから、しっかりとした食感と食べ応えを感じることが出来ます。また薄めのメンマの食感もちょっとしたアクセントとなり、楽しいものです。

帰られるお客さんのほとんどが、ご主人に挨拶されていました。私もいろいろと話させていただきました。この笑顔が見られないなんて・・ こんなに素晴らしい空間がなくなるなんて、、、本当に惜しすぎます。


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('11/1訪問、メニュー「特製チャーシューメン(醤油)」味:3.5点)

この日は、特製チャーシューメン(並)を注文。

やや小さめの器に入ったラーメンが出てきます。鉢一杯にチャーシューが敷き詰められています。具はネギ少々、多めのメンマ、チャーシューとシンプルです。スープはわずかに濁ったような醤油スープです。

スープは、鶏ガラ豚骨ベースで、動物系のダシが濃く出た醤油味です。スープの表面は、やや脂分が多く、薄い油膜がわずかに形成されています。豚骨臭は、まったく感じないのですが、豚骨のコクが濃厚に出ており、少しトロリとした食感が残ります。京都ラーメンの豚骨醤油というより、和歌山ラーメンの豚骨醤油に味わいと食感は近いかなと思います。

麺は低加水の中細ストレートのものを使用。京都によくありそうな麺ですが、意外と柔らかすぎず、食感が心地よい感じです。

チャーシューは、醤油ダレでしっかりと味付けされたロース肉を使用。食感もよく、適度にある脂身から肉の旨みがしっかりと楽しめます。一枚一枚が大判で、食べ応えも十分です。

また多めに入っているメンマは、やや細切りで食感が良く、この一杯の中で存在感があるものでした。

このお店、毎日でも食べられそうな飽きの来ないラーメンだと思います。また老夫婦の柔らかな接客がとても素敵なお店でもあります。お店を出るときの、ご主人の満面の笑顔の「おおきに!」。これが聞きたいがために通う人もおられるのではないでしょうか。

  • 特製チャーシューメン(並)('11.1)
  • チャーシュー('11.1)
  • 麺とスープ('11.1)

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2位

中華そば あさの (西大路 / ラーメン、日本酒バー)

1回

  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/02訪問 2011/02/11

優しくほっとする味わいの中華そば

九条通り沿い、東寺の近くにあるラーメン店「中華そば あさの」さんです。以前から、車で前を通るたびに気になっていました。この日は、近くを歩いていたので入ってみました。お店は九条七本松のバス停が目の前にありますので、バスでの来店が便利かもしれません。

お店の外観は、こじんまりとした昔ながらのラーメン店という風貌です。

店内は、カウンター6席と奥のほうに4人掛けの座敷があります。座敷のテーブルの上には大きめの液晶テレビが置かれているので、たぶん4人座ることが出来ず3人掛けくらいかなと思いました。お店は、夫婦で切盛りされています。

ラーメンメニューはシンプルなもので、中華そば600円、玉子入中華そば630円、大盛り中華そば740円、焼豚麺820円、冷麺(夏季限定)720円。その他、やきめし600円、御飯240円、焼き豚570円が単品であり、焼飯と中華そばの組み合わせセットメニュー780円も存在しました。また、たくあんが無料で食べ放題です。

この日は、焼豚麺を注文。

しばらくすると鉢一杯に大判な焼豚4枚で覆われた中華そばが出てきます。焼豚の上には胡椒が振られています。見た目は「昭和の中華そば」と言えば、誰もが想像しそうなものです。具は焼豚の他、ネギ、モヤシ、メンマが入っています。

スープは、鶏ガラ醤油のとてもオーソドックスな味わい。あっさりながらも鶏ガラの深いコクがあり飲んでいて飽きないものです。それと、食べ進むにつれ最初からかけられている故障のピリっとした刺激的な味わいも加わり、その味の変化も楽しめるものでした。

麺は、中細ストレート麺。これでもかというくらいの柔らかい茹で具合です。京都の老舗店では、「大福ラーメン」さんや「ラーメン太郎」さんを思い出すような、そんな柔らかい麺でした。少し懐かしいようなスープと、この麺の優しい味わいは、とても合っていました。

焼豚は、一枚一枚がとても大判なモモ肉で、思ったよりも厚みがあって、食べ応えがあります。しっかりとした歯ごたえがあり、豚そのものの味を楽しむことが出来ます。

またメンマは、甘めにしっかり味つけられており、モヤシは細めのものが多めに入っており、なかなかの存在感がありました。

夫婦の接客も丁寧で、家庭的な雰囲気のお店。提供される中華そばの味も、毎日でも食べられそうな優しい味わいでした。また京都で好きなお店がひとつ増えたなと思いました。

※お店を出るときに次回50円割引券を渡してくださいます。

  • 焼豚麺
  • 焼豚
  • 麺とスープ

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3位

杭州飯店 (西燕 / ラーメン、餃子、中華料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2011/07訪問 2011/08/09

インパクト大の地元密着ラーメン

燕市の西燕駅から歩くこと数分にある老舗店「杭州飯店」さんです。

燕市・三条市のラーメンと言えば、スープに背脂を初めて使用したご当地ラーメンで全国的に有名です。京都にも背脂醤油系があるのですが、それよりずっと歴史が古~いとのことで、ずっと食べてみたかったお店です。

この系統の元祖は「福来亭」というお店だそうですが、数年前に本店を閉められたとのことで、そこの親戚にあたるという「杭州飯店」さんに訪れました。この日は、夕方5時前後に入店。

お店の外観は、ラーメン屋さんに見えない?ガラス張りの入り口と、コンクリート造りの建て屋が独特の雰囲気です。

店内に入ると、これぞ大衆中華食堂という雰囲気。テーブル席がずらりと並んでいます。奥のほうには座敷もありました。それと元気の良いおばちゃんが、早口で話しかけてくださるのですが、新潟弁?訛りがすごくて、かなり戸惑いました。すぐに分かったんでしょうね。どっから来たのかと聞かれました(笑)

メニューは、杭州飯店と名乗る中華料理屋だけあり、中華そばメインであるものの、多くの麺類、ご飯類、一品ものがあります。一番有名なのは、中華そば750円なのでしょうね。他にも味噌味や、五目そば、カレー中華、タンメン、いろいろとありました。

とりあえず最初から決めていたチャーシューメン900円を注文。お店のおばちゃんと話している間に、すぐに到着。

その見た目はインパクト大。濃いめの色合いの醤油スープに、本当に背脂たっぷりです。それとよく見ると、背脂に見えるものの中に、刻みタマネギも混じっています。その他のトッピングは、チャーシューとメンマのみでシンプルです。

そのスープは、飲んだ瞬間に、ガツンとくる迫力の煮干しの味!それと濃い醤油の味。そして多い背脂と、その中に入っている、タマネギの香りとサクサクとした食感。魚介風味なので、和風と言えば、そう言えるのですが、煮干しの濃さが強くて、強烈なパンチを食らったかのよう。癖になりそうな味わいです。

そして、もうひとつインパクト大なのが、麺です。不均一な太い麺は、しっとりとした食感。最近、刀削麺を食べたばかりだったので、その食感を思い出しました。この太い麺にもスープの強烈な味が染み込んでいて、食欲をそそります。

またメンマも不均一な感じで、こちらも強い味付けでインパクトがあります。逆にチャーシューだけが、とてもオーソドックスな昔ながらの焼き豚という感じです。ただ分量も多くて食べごたえはありましたね~

おばちゃんのしゃべりもパワフルだったし、このラーメンも超パワフルでした。とても居心地の良い日常的な大衆食堂で、この強烈なインパクト!

この近所の人々は、これを毎日、食べて育つのでしょうか・・・・・これこそ地元の方にとってはソウルフードと呼ばれるものなんでしょうね。近年のラーメンブームのように行列になってほしくない、人気になってほしくない、でもずっと地元の方に愛されて、この味を続けて欲しい。そんなお店でした。

  • チャーシューメン
  • チャーシュー
  • 麺とスープ

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4位

西端手打 上戸 (箕浦 / うどん)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/12訪問 2010/12/28

力強いコシ+力強いダシ、強烈な一杯

今回の讃岐うどん巡りは、どうせなら香川の西の端まで行こう・・と思い、訪れたのが「上戸うどん」さん。

愛媛との県境近く、海岸沿いの11号線を車で走っていると、小さなお店が見えてきます。駐車場がお店の横にあり、それなりの台数は停められそうでした。

店内は、狭くて10~15人くらいしか入れなさそうなスペースでしょうか。ただとてもきれいで明るく、清潔感があります。お店は3人で切盛りされておられ、そのうち店長と思われる方が、一生懸命目の前で、うどんを打っておられるのが印象的でした。それに3人とも、接客も丁寧でハキハキされておられました。

うどんのメニューは、かけ(1玉200円、2玉280円、3玉350円)、冷ぶっかけ(1玉220円、2玉300円、3玉370円)のみで、とてもシンプルです。

そして、天ぷらは100円、白天(観音寺特産の練り天ぷら)120円、おむすび60円、温泉たまご60円。こちらもシンプルで、すごく小さなスペースに天ぷらや、おにぎりが置かれていました。天かす、ネギは入れ放題。天かすはノリが入った磯辺風でした。ショウガは席に置いてあるので、勝手にすって入れることが出来ます。

この日は、とりあえず、冷ぶっかけ1玉を注文。それと、白天を一つ取りました(実は、イカ天かな?・・と思って取ったら食べたら白天でした)。

もらった、冷ぶっかけ、見るととても澄んだ色合いの醤油ダシです。小さなレモンが入れられています。うどんは、とてもきれいに角が立っていて、今回巡った中では一番美しいと思いました。これが目の前で手打ちされていたおうどんなんだなぁ・・と。

そのうどんをいただくと、ものすごい弾力、粘り・・これはすごい噛み応えですね。これまで食べた讃岐うどんの中でも、かなり上位かなというコシの強さでした。こういうのを一般的に剛麺と呼んだりするのかな・・と思ったりしながら食べました。

それと、もうひとつ強烈なインパクトだったのが、ぶっかけのダシ。イリコのガツンと来るストレートな魚介の風味と、それ以上に強い醤油。ある意味、辛いと思えるほど醤油が前面に効いています。酸味も強いのですが、ここまで魚介と醤油のストレートパンチを食らうと、なんとも不思議で、素直に美味しい・・と思ってしまいました。

まるでラーメンのスープを思わせるような、インパクト大な味わいで、ダシなどは全て弾きそうな力強い麺にも浸透して行くかんじで、相性が良く、一体感がありました。

それと、白天・・前述したようにイカ天と思いこんでいたので、最初はふにゃっとした食感に驚きました(^^; しかし練り物だけあって、あっさりとしていて、力強いおダシを吸わせると合いますね。このお店がサイドメニューの看板のように扱っている理由がよく分かりました。それに大きさもあり、食べ応え十分でした。

ちょうどお昼前に立ち寄ったときは、すぐには入れたのですが、私がお店を出るころには、並びだしそうな雰囲気でした。だいぶ田舎に来たなぁと思っていたのですが、人気のあるお店なんですね。私も、その理由が分かるくらいの強烈なインパクトを受けた讃岐うどん店でした。香川のお店は、個性が強くて、このようなお店を巡ると、関西の讃岐うどん屋さんは、似たお店が多いのかな?と思ってしまいました。

※そういえば、営業時間、看板は8:00~15:00でしたが、店内は手書きで6:00~15:00となっていました。おそらく店内の手書きのほうが正しいのでしょうね。早朝から、このようなお店が営業しているなんて地元の方は、うらやましい限りです。

  • 冷ぶっかけ・1玉+白天
  • うどんのアップ
  • 天ぷら、おにぎりコーナー

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5位

大とら (五条(京都市営)、四条大宮、大宮 / お好み焼き、焼きそば、ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/01訪問 2011/02/07

留守番ばあちゃんに会いに。

京都の南北の大動脈「堀川通」と東西の大動脈「五条通」が交わる交差点。そんな京都の交通の要所に、時代が止まったかのような建物があります。それが「大とら」さんです。

昔ながらのお店の扉をあけると、奥のほうから「寒いのに、よぅ来たねぇ~」「最近、日曜日は客が来ないから、もう諦めとった」「こんな日に来てくださるなんて感謝、感謝」と愛敬のある、小柄なおばあちゃんが出て来られます。もう80歳を超えるお婆ちゃんが一人で切り盛りするお店です。

注文して、料理を作る間、常にいろんなことを話してくださるお婆ちゃん。お店の歴史も、いろいろと話してくださいます。

お店を始めたのは、もう30年以上前。京都の南のほうまで働きに行っておられたご主人は、家に帰る途中、毎日、有名店「新福菜館」でラーメンを食べ、このようなラーメンを作りたいな・・と素人ながらに考え、試行錯誤した一品を作りだし、お店を出されたそうです。

その時、お婆ちゃんも主人を男にせにゃいかんと、職を辞め、いっしょにお店を始められたそうです。ラーメンだけでは・・とお婆ちゃんがメニューに取り入れたのが、焼きそば。それ以来、ラーメンはご主人、焼きそばは、お婆ちゃんの役だったとのこと。

なので、このお店はラーメン+焼そば+お好み焼きがメニューにあります。ラーメンを出すお店なのに、テーブルは、鉄板焼き用。ラーメンは鉄板を避けて、テーブルの端っこに置いて、いただくことになります。

数年前に、ご主人がお亡くなりになられ、それ以来はお婆ちゃんは、主人のやっていたことを思い出し、見よう見まねでラーメンを作っておられるそうです。「焼そばは、なんとか自分の思う味にできるようになったけど、ラーメンは素人やから自信ないんやぁ・・」だそうです。

ご主人が亡くなられてからは、頼りの息子さんに手伝ってもらいながら、数十年間、ほぼ年中無休で深夜5時まで働き通しだったそうです(現在は、営業時間は深夜3時まで)。ただ、その過労がたたったのか、後を継ぐ予定の息子さんは身体をこわされたそうで、今は、お婆ちゃんは息子さんが戻ってくるまで「留守番」をしてるそうです。話している時も、ずっと「私は留守番をしているんや」と言っておられました。

一時は、従業員が6人もいたこのお店、最近は、京都の交通規制が厳しくなり、駐車場のないこのお店は、客が激減したそうです。「特に日曜日の昼間は、誰も来んわ」「誰も来ん日は、天国の主人に、誰か連れて来てくれへんか?とお願いするんや」「客が来てくれた時は、お客さん来てくれはったで、と主人に知らせるんや」と。なんか話を聞いているとちょっぴり切ない・・・。

しかし、大変な人生を歩んでこられただけあって、口調も表情も強さを感じます。ただ、私が食べている間も、近所の方がお婆ちゃんに差し入れを持ってきてくださり「私は幸せもんです」とにっこり微笑まれます。とてもキュートな一面も持つ、お婆ちゃん。

お店の雰囲気も、すべてお婆ちゃんが作り出しているかのよう。「最近は灯油高いからなぁ・・・暖房は鉄板を付けてるんや」と焼そばを頼んでいないのにテーブルの鉄板に火をつけたり、食べ終わると「来てくれると思わんかったさかい」と黒飴をくれたり・・辛い過去の話をしていると、つい感極まって涙ぐむお婆ちゃん・・・(お婆ちゃん泣かないで!何度もお店に来るから!)

そう、このお店の主役はお婆ちゃんです。主人を立て、息子を愛し、年中無休で深夜まで留守番を続ける。そんな芯の強い昭和の女、しかしとっても可愛らしさを持ち合わせているお婆ちゃんが作る料理と、これまでの思い出が詰まった空間を共有できるお店です。


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('11/01訪問、メニュー「特製チャーシューメン」味:3.5点)

特製チャーシューメンを注文すると、ゆっくりとした動きでお婆ちゃんが作り始めます。この時もずっとしゃべりっぱなし(笑)「せっかく日曜日に来てくれたさかい、麺も豚肉も多めに入れとくなぁ、お昼やし、お兄ちゃんおなか減ったら困るしなぁ・・・」と・・その手には普通に二玉くらいの麺が握られています(^^;いきなり大サイズのチャーシューメンですか・・

さて出てきたラーメン。とっても白濁した色合いの豚骨醤油スープ。具はチャーシューとネギ、メンマ、モヤシ多めです。狭いのですがテーブルの鉄板を避けてはじっこにおいてラーメンをいただきます。

「口に合ったらいいけど・・・なんせ素人やし・・」というお婆ちゃん。スープを飲むと、豚骨のだしがとてもしっかり出たクリーミーな味わい。かなり濃いめに豚骨の味わいが感じられ、味付けは、やや甘い感じです。ご主人は「新福菜館」に通われたそうですが、京都の豚骨醤油ラーメンというより、純粋な豚骨ラーメンに近いような味わいでした。

麺は、中細のややカールしたような多加水麺。お婆ちゃんがたっぷり入れてくれたおかげでボリューム満点。やや柔らかい茹で具合で、クリーミーなスープとよく合います。鉄板が熱いので、麺をすすってスープが飛ぶとジュージュー言うのも、このお店ならではでしょうか。

チャーシューは、ややあっさりとした味付けですが、程よい柔らかさと、程よい脂身を含んでいて豚肉の味をしっかり楽しめます。量も多く食べ応え十分。

この味はご主人ゆずりなのか、お婆ちゃんオリジナルなのかは、今となっては分かりませんが、なんとも満足度の高い一杯で、とてもお婆ちゃんが謙遜するような素人のラーメンじゃありませんでした。お婆ちゃんにスープがとっても美味しいと話すと、にっこり微笑んで「ありがとう、ありがとう」と・・。  お婆ちゃん、また来るよ。次は自慢の焼きそばか、それとも味噌ラーメンか、迷うなぁ。

  • 特製チャーシューメン
  • チャーシュー
  • 麺とスープ

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6位

らんたん (神宮丸太町 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/01訪問 2011/02/01

優しい味で京都に灯をともし続ける「らんたん」

京大病院の向かい側、東大路通りに面して昔からあるお店「らんたん」さん。お店の外観は、古くからある昭和のラーメン屋さん風です。

店内は、カウンターとテーブルが2つ置いてあるだけで質素な造り。老夫婦と娘さん?と思われる3人で営んでおられます。切盛りの大半は、娘さんがされていて、おばあさんはにこやかにカウンター付近でお客さんと会話を楽しんでおられます。ゆるやかな時間が流れる、なんとも温かい雰囲気のあるお店です。

以前、本で、この店内の照明には屋台時代のランプを使用されていると書いてあった記憶があるのですが、確認するのを忘れていました。また訪れたときにでも確認してみようと思います。

このお店の特徴のひとつは、自家製麺であること。京都のラーメンは、新旧問わず、製麺所の麺を使っておられるお店が多いなぁと巡っていて思うのですが、老舗店で自家製麺を使用されているのは珍しい感じがします。

ラーメンメニューはシンプルで、ラーメン(並580円、大650円)、チャーシューメン(並730円、大800円)、スペシャル(チャーシューメンよりさらに肉増し、並900円、大980円)、ニクナシ(並500円、大550円)のみ。その他も麦飯、生たまご、メンマがあるくらいです。

この日は、スペシャル(並)を注文。

さて、とても透き通った色合いのスープのラーメンが出てきます。スープの表面は脂分が多めに浮いています。そして、やんわりと豚骨臭がただよいます。スペシャルにしただけあり、肉のボリュームがすごくて、一面を肉が覆っている感じです。その他の具は、多めのネギとモヤシ、メンマとシンプルです。

スープは、見た目のとおり、とてもあっさりしています。豚骨と鶏ガラベースだと思うのですが、それらの動物系の味わいは、控えめで、昆布だしが強く効いていて、とても和風な味わいに仕上がっています。お蕎麦やうどんのつゆと、醤油ラーメンの中間のようなスープです。とてもあっさりなのですが、後味に鶏ガラ・豚骨の旨みも感じられ、決して物足りなさを感じないスープです。

麺は、細縮れ麺です。こちらもスープと合わせたかのような優しい味わいと、しっとりとした心地よい食感が楽しめます。

チャーシューは、やや厚みがあり、スープに合わせた優しい味付け。その分、豚肉そのものの味や噛みごたえを十分楽しめるものでした。またスペシャルにしただけあり、肉の層が二層くらいあって・・食べ応えも十分でした。

もやしは、細めのもので、多い目。あっさり風のスープと合っています。メンマも優しい味付けで、一杯のラーメンの統一感がすごくある感じがしました。

なんとも優しく、体の芯から、ほっこり温まるようなラーメンでした。お店の雰囲気も、どこかのどかで家族的な雰囲気。流行りのラーメンに使われるようなキーワードからは縁の遠いような一杯でしたが、こんな優しい味わいなら、しょっちゅう食べてみたいなと思わせられるラーメンでした。

  • スペシャル(並)
  • チャーシュー
  • 麺とスープ
  • (説明なし)

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7位

宮川製麺所 (善通寺、金蔵寺 / うどん、天ぷら)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2010/12訪問 2011/01/17

勢いのいいおばちゃん&まろやかダシ+もちもち麺

ちょっとぶりの香川の讃岐うどん食べ歩きです。最初に訪れたのは善通寺近くにある「宮川製麺所」さん。

外観は、製麺所だけあって、なんとも素朴な雰囲気。製麺所の近くに大きめの駐車場が合り、けっこうな台数を停めることが出来ます。朝早くにお店に訪れたからか、それほど混んでおらず、店内も地元の方が二人くらいおられただけでした。

店内に入ると、ここは大阪か?と思えるくらい、勢いよくお店のおばちゃんが声をかけてきます。関西から来たことを伝えると、親切に、うどんや、トッピングを選ぶ場所を教えてくださいます。

うどんは、小140円、中210円、大280円のみ。それに冷たいダシか温かいダシをかけるかの選択だけです。おばちゃんに「麺を味わうなら冷たいほう!」とでっかい声で言われながらも、寒かったので「温かいほう」を選びました(^-^; おばちゃん不満そうに「せっかく来たんやったら、冷たいの食べていき!」と叫んでました(笑)

一玉入った器を受け取り、自分でテボに入れて温めます。適度に温めたところで、温かいダシを適当に入れ、無料トッピングのネギを入れようとすると・・ 勢いのいいおばちゃんが、「ネギは入れたらあかん!!」と迫り来ます(笑)

「入れたらあかん理由を教えたる」と・・「まずダシを飲んでみ?」と、飲むとイリコダシの効いた柔らかくて深い味わい。旨い。 で、強引におばちゃんにネギを少し入れられ「もう一度飲んでみ?」と言われます。たしかに、ほんの少しネギを入れただけで、ずいぶん味が変わります。ネギの臭いと風味はこんなにきついんだな・・と。。

おばちゃん得意顔で、また強引にショウガを入れます(^-^; 「この味を飲んでみ?」・・さらに味が変化しています。ネギとショウガが入ると、最初の優しい風味が少し失われ、たしかにネギとショウガの風味が半分くらい占める感じがしました。

おばちゃん「だから、最初から入れんほうがいいと言ったやろ、ダシを味わうなら、まずは何も入れないこと」と得意顔・・てか、私のかけうどんで試しますか・・もう最初の味、分からんやん!とか思いましたが、まぁ楽しかったので良しです。

とりあえず、バタバタと半熟玉子天をトッピングし、席について食べます。麺は、角が立ち、ややねじれたような讃岐らしい見栄えでした。それと一本一本が長~いのも特徴でした。温かいおうどんでも、しっかりともっちりとしたコシがあり食感は上々。それに小麦の風味もしっかりしていて良い味わいがあります。

玉子天も黄身が柔らかく溶けるような半熟具合で、なかなか美味しかったです。ダシが柔らかみのある味わいだったので、天ぷらの衣にその旨みが染み込み、とても相性も良かったように思います。

そして・・食べてるときに、またおばちゃんが来て、冷たい麺も食べさせてくださり「なっ!こっちのほうがコシが合っておいしいやろ!」とか「次、どこのうどん食べるん?」「兄ちゃん、セルフは一瞬で選ばなあかん」「今は朝一で暇やから、いろいろ教えられるけど、忙しい時に来たらほっとくで」とか、矢継ぎ早に次々と話されます(笑)。

そうこうしているうちに、食べ終わります。このお店、精算は食べた後に自己申告。そんなんでいいのかいな・・と思いつつ「うどん一玉と、玉子天」と伝え、お金を払いました。

なんだかにぎやかで楽しく、そしてあわただしいお店でした。しかし、イリコが良い意味で効いた、まろやかなおダシと、もちっとした麺は、本当に良いものでした。またおばちゃんおススメの冷たいおうどんも食べに、いつか再訪したいな・・と思います。

  • うどん1玉(温)+玉子天
  • うどんのアップ
  • (説明なし)

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8位

田村神社 日曜市うどん (一宮、空港通り / うどん、寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/05訪問 2011/05/13

神社の日曜市うどん

この日、別件で四国に用事があったのですが、早朝に出発し、まず香川へ。たどり着いたのは、讃岐國一宮の田村神社。

田村神社では、日曜日に日曜市(農産物、植木、農具など)を開催し、そこにもう一つの名物「日曜市うどん」があるとのことで訪れました。寺社めぐりが好きな私にとって、一宮巡りと讃岐うどんが食べられる素晴らしいスポットです♪

神社は、一宮だけあって、意外と広い境内。それと意外なほど近年建て増しされたのだろうな・・という像や社殿などが立ち並び、雑多な雰囲気があります。一宮は関西以外では、まだ少ししか巡ったことがないのですが、この雑多な雰囲気は独特でした。

広い境内の中、参拝者休憩所にて、日曜市うどんが行われています。

参拝者休憩所に入ると、そこはテーブル席が並んだ食堂的な雰囲気。多くの地元の方で賑わっていました。

うどんは、すでに器に入ったものが用意されています。だしの冷・熱とかは、選択することは出来ず、あつかけうどん(一玉)150円のみです。それと、うどんを出しておられる横に、天ぷらや、餅、お寿司なんかが売っているコーナーがあったので、とりあえず、ちく天をもらいました。

ちく天、、勝手に100円だと思いこみ100円をおばちゃんに渡して、去ろうとしたら、あわてて止められて、50円や!と笑顔でおつり渡されました(^-^;安い。 かけうどん+ちく天で200円です。

かけうどんは、透明感のあるかけだしにネギが乗っているだけの本当にシンプルなものです。だしは、けっこう熱々。そのためか、うどん自体には、それほどコシは感じないのですが、小麦の風味もしっかりしていて味わい自体が美味しいと思いました。それにコシはなくとも、そのしっとりとした食感は心地よかったです。

それにダシの味わい。イリコがけっこう効いているのですが、強すぎず癖がなく、関西人にも飲みやすい感じです。このまろやかさと、うどんの優しさが合っていて、シンプルながらも美味しくいただけました。

ちく天は、やや萎びている感じでしたが、衣が磯辺揚げ風で味が付いていて良かったです。

ちなみに、うどんは、神社のHPに書いてあったのですが、末広製麺所とマルタニ製麺から取り寄せられているそうです。この日は、どちらからの麺だったのでしょうね。(実はこの情報は訪問時、知りませんでした。この日マルタニ製麺にも立ち寄ったのですが、帰宅後写真を見比べると、麺が似ています。また後日アップします。)

地元の方々で朝早くから賑わう日曜市。その雰囲気を食べただけでも、本当に良かったなと思える讃岐うどんでした。味も上々。また訪れたいなと思える場所でした♪

  • かけうどん150円+ちく天50円
  • うどんのアップ
  • 天ぷらなどのコーナー

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9位

浅月 本店 (岡山、岡山駅前、西川緑道公園 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2011/11訪問 2013/09/23

スープの中でもサクッ!トンカツラーメン

どうしても食べてみたかった岡山のトンカツラーメン。この日、夕刻ごろ、老舗店「浅月」さんに立ち寄りました。

お店は、ラーメン店というより、和風の料理屋のような昔ながらのたたずまいです。岡山駅近くですので、お店の駐車場はありませんが、コインパーキングなどは、多くあると思います。

お店に近づくと、強めの豚骨臭を感じます。店内は、カウンター席は存在しなかったと思いますが、お店を入って手前側にテーブル席、奥に座敷があり、大衆食堂的な雰囲気が漂います。お店は、店長さんと老年の女性の二人(夫婦?)で切盛りされていました。

メニューは、中華そば650円、もやしそば700円、たまごそば700円、わかめそば750円、高菜そば(ピリ辛)750円、ねぎそば、750円、チャーシューそば850円、カツそば850円、浅月スペシャル(トッピング全部入り)1050円などがあります。

他におにぎり、天むす、ごはん、高菜めし、餃子があるくらいでシンプルなメニュー構成です。

この日は、最初から決めていた「カツそば」を注文。注文すると「カツを揚げてから提供するので、少し時間かかるよ」とお店の方に言われます。

さて出てきたラーメン。濃厚そうな濁った色合いの豚骨醤油スープ。真ん中に、どどーんとトンカツが乗っています。チャーシューは入ってないのかなと思っていましたが、しっかり4枚。ほかにネギ、メンマがトッピングされています。

スープを飲むと、かなり濃いめの豚骨味が効いていおり、そこに甘さも辛さも感じるような濃いめの醤油スープ。関西で言うと、京都の豚骨醤油というよりかは、和歌山の味に近いです。ただ、こちらのスープのほうが、和歌山ラーメンと比べても、醤油と豚骨の味がストレートに出ている感じです。

麺は、細めの低加水ストレート麺。この麺、しっとりとした食感で、かなり私好み。濃いめのスープとの絡みもよくて、昔ながらの麺ですが素直に美味しいなと思いました。チャーシューも昔ながらですが、濃いめに味付けされていて、なかなか特徴的でした。またメンマも甘辛い感じで個性がありました。

そしてカツ。スープの中に入っているから、湿ってカツの良さが出ないのでは・・と思ったのですが、まったくの逆。揚げたてのサクッとした感じが生きています。しかも揚げたてのため熱々。厚みもあるし、濃いめのスープの旨みをしっかり吸いこみ、あれれ・・めっちゃマッチしてるやん!美味しいやん!と驚きました。

食べ終わって、なんだ・・ 想像していたキワモノ的な食べ物ではなく、ラーメンのスープとトンカツが、まさに一体化した、完成された一杯だなという感じです。スープ自体も、豚骨の濃厚なうまみが出ていて力強く、これは近くにお店があったら、何度でも通っちゃいそうだな・・と思いました。

  • カツそば
  • トンカツ
  • チャーシュー

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10位

黄金ラーメン (高の原 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/09訪問 2011/09/29

住宅街にある老舗店。優しい京都系の醤油味が楽しめます。

近鉄高の原駅のにぎやかでない側、住宅街の中にひっそりとある老舗のラーメン屋さん「黄金ラーメン」さん。

個人的に、ものすごく好きなお店で、何度も訪れているのですが2009年に訪れると、2010年2月まで長期休養との張り紙があり・・どうしたんだろう?と不安になりました。その後もいったん休養されていたり・・。ただ、その後は、いつもの赤ちょうちんに灯りがともり、元気にお店を再開されています。それ以来も、ちょくちょく訪れる、私のとても好きな夕食タイムを過ごせるお店の一つです。

店は隣の酒屋さんと同じ建屋にあり、外観は昔ながらのラーメン店という雰囲気が漂っています。駐車場もあります。

店内は、隣が酒屋さんということもあり、細長い作りで、カウンター席とテーブル席があります。夜に訪れると、お店を切り盛りされているご主人は、お店にあるテレビで、よく阪神戦を見ておられます。

メニューは、素朴な構成で、醤油味の黄金ラーメンが小(450円)、並(550円)、ジャンボ(750円)。それと、みそラーメン(600円)。あとキムチラーメン(650円)。その他、ご飯、餃子、キムチ、焼豚があるくらいです。


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('11/9訪問、メニュー「みそラーメン」 味:3.5点)

この日は夕刻でしたが、ご主人は、まだ早い時間帯だからかテレビで、相撲を観戦しておられました。とりあえず、みそラーメンを注文。

みそラーメンも、昔ながらの見た目です。これも京都の第一旭系のみそラーメンと似た雰囲気ですね。少し味噌の色加減で濁ったスープに、チャーシュー、ネギ、細めのモヤシがのり、そこにゴマが振りかけられています。

ただ、このスープの味わい、京都の一般的な味噌スープと比べると、とても優しいのです。味噌の味も控えめで、すんなりと飲めます。なのにベースの豚骨のコクが効いていて・・決して物足りなさなど感じない。ゴマの風味も漂い、あっさりなのに飽きのこない味に仕上がっています。

麺は、近藤製麺さんの中細ストレート麺を使用。京都の味に慣れた方なら、すんなりとくる、しっとりとした食感。優しいスープとも合います。

そしてチャーシューは、柔らかく煮込まれた薄切りのものが、チャーシューメン?と思えるくらいたっぷり入っています。薄味で仕上げられているので、スープと同じくすんなりと食することが出来ます。

優しい雰囲気のお店で、素朴なご主人との会話を楽しむのも良し、これからも末長く続いてほしいお店の一つです。


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('10/4訪問、メニュー「黄金ラーメン(並)+餃子」 味:3.5点)

この日は黄金ラーメン(並)と餃子を注文。

さて、出てきたラーメンは、いつも通り昔ながらの京都系の醤油ラーメン。鉢の真ん中にこんもりとモヤシが乗っていて、その上にチャーシューメンかな?と思えるくらいの多めの焼豚が乗っています。

スープは、表面にきめ細やかな脂がキラキラと浮いていて少し濁った感じです。スープだけを見ると京都の第一旭というよりラーメン藤のような雰囲気です。

スープの味は、どちらかと言うと第一旭に近いでしょうか。豚骨の深みのあるダシと醤油のまろやかな美味しさが抜群に合わさっていて、優しくそして口の中にいつまでも心地よい旨みが残ります。

麺は第一旭やラーメン藤と同じく近藤製麺さんのものだと思います。やや細めの京都によくあるストレート麺。柔らかめに茹でられていて、非常にスープを吸う麺で、スープの旨みをしっかりと口に運んでくれます。

チャーシューは、薄切りの赤身肉。しっとりとした柔らかさで、優しい味付け。口の中で豚肉の旨みが広がります。

モヤシはボリューム感を演出し、シャキシャキのネギは、この京都系の醤油ラーメンとは本当に相性が良い感じです。

それと、このお店、餃子が美味しいです♪皮はしっかり焦げ目が付き、表面はパリッとしていて、中身は多めの具のぷりっとした食感、中身からじわっと具の旨みが広がります。

値段も昔ながらで控えめ、素朴な雰囲気のラーメン屋さん。店長もいつも笑顔。個人的にほっとする雰囲気のお店で、安心できる空間です。これからも末長く頑張って欲しいお店です。

  • 黄金ラーメン(並)550円('10.4)
  • チャーシュー(黄金ラーメン('10.4))
  • 麺とスープ(黄金ラーメン('10.4))

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