satotsujiさんのマイ★ベストレストラン 2016

satotsujiのレストランガイド

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

※ 2016年のレストラン登録より、過去に圧倒的なレベルのお店と評価されたところは除外  ※
 ※※ 飽くまでもその年に初掲載の店の中でわたくしの主観から順位付けられています ※※
  ※※※ 個人の独断偏見からこれらは記載されていますので留意しお読み下さい ※※※

基本方針である、とんがったお店、を中心に記載しています。

純粋な美味しさだけでは判断しきれない、突出した特徴が輝いている店ばかりを選びました。

値段の多寡、アクセスの便利さ、〇〇料理、〇〇県の料理、というのは関係ありません。

食べログの総合得点も、関係ありません。

賛否両論あろうかと思いますが、むしろ、議論が起きて、どういう料理が未来を作りうるか真剣に語りあって頂ければこの上ない慶びでございます。

マイ★ベストレストラン

1位

比良山荘 (大津市その他 / 日本料理、オーベルジュ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥60,000~¥79,999

2016/10訪問 2019/01/21

598 カウントダウン▲2【絶品松茸&琵琶湖の落ち鮎(昼食史上最高値!)】

【2016年10月初旬初訪問】

数年前から訪問したいと思っていた比良山荘。
でも、滋賀県の山奥に、用事はないのです。
ですから、通常は行きません(行けません)・・・(苦笑)。

なにかきっかけが無ければ、こんなところもまでは来ないのですが、そのきっかけを作って下さったのが、某有名レビュアーのQさん、そしてレビュアーの間でファンが多いK女史、創業者のMさん。皆さんで一緒に行こ!、ということが無ければ到底参加することはなかったでしょう。

京都駅からマイクロバスをチャーターして、12人(バスに乗ったのは11人)もう一方はゲレンデ・ワーゲンで乗りつけて、訪問しました。

10月初旬、ということもあり、いまもっとも美味しい松茸、そして落ち鮎が主役となるお料理を出して頂きました。
そして、金額は、ランチで人生最高価格の6万円也。(吉牛「並み」なら何食分か???)というのを、わずか1回のランチで使ってしまいました。
それもそのはず、最高級のマツタケをこれでもか!と食べる会だったのです。

まあ、致し方ありませんね。ああいう食べ方をするのであれば。その分、お店側も、気合の入り方が違います。皆さん、錚々たる方々で、中には東京の懐石料理のトップのお店のご主人もお客さんでいるではないですか。あり得ないメンツでした。

さて、そのメンツに負けない、すごいお料理です。

松茸は岩手県 岩泉産。最高級の松茸の一種です。

この時期、岩泉産が最も質が良かったそうです。

落ち鮎は琵琶湖のもの。

また、松茸だけでなく、天然舞茸やシメジなども用意されています。

松茸の大きさは写真でご覧頂いても分かる通りですが、水分の含有量が多く、身を割くと部屋中に広がる、ふくよかな香りが出ます。
そして、味も岩塩だけしか使っていないはずなのに、炭火で焼かれ蒸されるせいか、中から水分が出てきます。外身は炭火で香ばしく焼き目がつく直前の乾燥した質感。中は、蒸し焼き。根元の部分は、指で裂きやすいように、包丁の切れ目が2-3㎜毎に入っています。ここから裂くと、松茸の香がこれでもか、というくらいに立ち上がります。通常でしたら、この香を堪能するのでしょうが、今回は味もまた旨かった!不思議なのは、ウマミ成分が松茸からにじみ出てくるようなのです。出汁をつけていれば分かるのですが、せいぜい岩塩だけですので、どうしてああいう味になるのか分かりません。でも、私がこれまでの人生で食べた松茸の中では一番の香りと味だったと思います。

それに、個人的に大好きな、天然舞茸なども使っていて、松茸のインパクトが凄すぎて陰にかくれていましたが、実は相当に良いものをご用意いただいていました。個人的には、天然舞茸なども大好物なのですが、ほんとうに数年に1回たべられるかどうかなので、うれしいことこの上ないです。

個人的には、滋賀県で有名な、熟れ鮓(なれずし)を是非、徳山鮓湖里庵でも食べてみたいのですが、まだあと一歩ですね。特に、湖里庵の醍醐鍋はまだなので、どなたか一緒に行ければうれしいです。今回は、こちらで熟れ鮓を頂きましたが、やはりすばらしい。

あと、月の輪熊と松茸の治部煮が絶品で、これを食べたいが為に、2016年暮れ(まさに明日12月17日)の月の輪熊の会にも参加することになってしまったのです。このとろけるような甘さの味の熊さんと、松茸が最高なんですね。結局、ここで食べた、冷凍の月の輪熊さんを食べたおかげで、年末に、当店ならびに柳家さんに行くことになった次第です。

落ち鮎は、初夏の鮎とはことなり、どちらかというと、北海道の天然シシャモのような感じで、淡泊で旨いですね。鮎はコケの味がする肝が特に好物なのですが、今回はその肝の味よりも卵がメインでした。

全体を通じて、やはり、この滋賀の地に来なければ食べられないものを味わってもらうというのが基本哲学としてあり、その上で、松茸などは最高の品質のものを調達する、という簡単に真似の出来ない芸当をなさっています。以前から、食べログでもトップに近いポジションを取り続けられるだけのことはあります。次回の訪問も楽しみです!

<※メニューは、ご一緒させて頂いたサプレマシーさん・Saltさんのものを合体、コピペさせて頂きました>

◆どくだみ茶
◆松茸のかき揚げとむかご
◆子持ち鮎の熟れ鮓、鯉の子、春子、舞茸、銀杏、松茸、焼栗、鮴、川海老
◆天然鰻白焼きと鯉のあらい
◆松茸の土瓶蒸し
◆琵琶湖の子持ち鮎塩焼き2尾
◆渋皮栗の丸揚げ
◆琵琶湖の子持ち鮎の香味焼き
◆月の輪熊と松茸の治部煮
◆炭火焼き松茸
◆ばちこ
◆無花果の胡麻ソース
◆松茸と鮎の炊き込みご飯
◆栗葛饅頭

  • 2016年12月中旬。
  • 2016年12月中旬。
  • 2016年12月中旬。

もっと見る

2位

瓢亭 別館 (蹴上、東山 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2016/12訪問 2016/12/31

601【別館でも別格!スキのない味、どれ一つとっても超一流なのがすぐ分かります】

【2016年12月下旬初訪問】

瓢亭の本店・別館は、初訪問です。
これだけ著名、歴史もあるお店でありながら、経験不足のわたくしは、まだ行ったことがありませんでした。
以前、東京の瓢亭のお弁当をどこかで食べた記憶があるような気がするのですが、こうしてお店に来て食べるのは初めてです。
かの有名な朝がゆの時間に来られれば良かったのですが、延暦寺を見たり、比叡山周りをしているうちに、朝一には間に合わず。
当日予約の電話をすると、本館の昼の懐石は満席でだめだったのですが、別館の松花堂弁当ならば対応可能、とのご返事でしたので、お言葉に甘えて予約をとって伺うことに。

はじめての瓢亭さん。車で行ったので駐車場が分からず。店前で車を停車させたままお店に入って女将さんに伺いました。

一見さんだし、紹介も無いので、丁寧には扱ってもらえないかな、と期待薄で行ったのですが、一見さんでも気持ちよく食事をすることが出来ました。

最初に出して頂いた薄いお茶の意味。そして、その後から出される実に濃いい良い香りと味の番茶。

何よりも、薄味、出汁の美味しさが出ていて、素材も良いものを使い、下ごしらえにも相当レベルの気の遣いようだな、と透けて見える凄さです。
これが標準になってしまうと、東京では滅多な店では満足できなくなります。

京都の食通が通って、京都では食べられないものが食べたい、と言われて出し続けた岐阜の比良山荘が、どうしてあんなに高いレベルの料理が出せるのかな?と疑問に思っていましたが、瓢亭に来て松花堂弁当を食べて、なるほど、こう言った料理を当たり前に食べている京都の食通を唸らせるためには、その地でしか出せないそうとう珍しくも美味しい料理でないと、満足しないだろう。当然、瓢亭のレベルが高いのは当たり前、と分かった次第です。

全てに於いて手が込んでいる、とはこのことでして、出汁一つとっても抜かりなくやっています。
それも、いわゆる料理長ではなく、若手の料理人でもこれだけのものを出せてしまう店の土台が作られているあたり天晴です。
ぜひ、本館、そして懐石を食べてみたくなりました。

  • 2016年12月下旬。
  • 2016年12月下旬。
  • 2016年12月下旬。

もっと見る

3位

レフェルヴェソンス (表参道、乃木坂、広尾 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2016/06訪問 2016/08/08

562【ミシェル・ブラスの精神を昇華させた生江史伸ワールドを堪能】

【2016年6月末初訪問】

実に楽しく素敵な時間を過ごせるレストランでした。

フランスのミシェル・ブラスウィンザー洞爺のジャポンは未訪です。
が、ル・ジャルダン・デ・サヴールでガルグイユなどを食べ、美味なる野菜料理の魔術とは如何様か体感してきました。

今回、生江史伸シェフの世界を存分に楽しめる機会ができ、何よりです。
そして、お酒が弱い我々でも、多くのワインが楽しめるように工夫して頂き、都合8種類ものワイン、シャンパン、日本酒をお料理に合わせて嗜むことが出来ました。13時からの予約で、お店を出たのは17時近く。なんと4時間弱もこの空間で楽しませて頂きました。

訪問してから2ヶ月が経過したので、個別のお料理の明確な記憶や、感動は、徐々に記憶の奥底にしずんでいくのですが、当店で感じた様々な感覚は時間の経過と日々の料理を食べる過程を通じて身体のうちに内化していくものなのでしょう。

非の打ち所がない一つ一つの料理、給仕やソムリエの皆さんの所作、説明など、完成度の高さを感じられます。

料理について。

おでかけ: Unepromenade、を選択。

まさに、西麻布2丁目の大都会にありながら、フランスのラギオール村か、あるいは北海道の洞爺湖か、その辺りで散歩をしているイメージが膨らむ、ストーリーのあるお料理です。

中でも、当店の哲学をもっとも端的に表しているのは、スペシャリテの定点:Un point fixe。

蕪を4時間も火入れしながら、炭化せずに、この甘み、この風味を出せる。これ一品にかかる時間だけでも想像を絶します。

ミシェル・ブラスの影響を受けながらも、昇華させているお料理を頂けました。見事なお料理の数々。芸術です。

まずは、気軽にランチから行かれると良いかと思います。


  • 2016年6月末。
  • 2016年6月末。
  • 2016年6月末。

もっと見る

4位

柳家 (瑞浪市その他 / 郷土料理、日本料理、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2016/12訪問 2016/12/31

☆★祝600番☆彡Θ(since 2008)【ジビエの王者、野生の命を頂く】(食べログ、全国同率一位2016年12月31日現在)

【2016年12月下旬初訪問】

念願叶ってもうかれこれ7~8年前から訪問したかった柳家に、ついに足を踏み入れることが出来ました。

当店の20年来の超常連のIさまとご家族、そのIさまの懇意のご友人でもあられ類まれな舌と感性を持つWさま、そして若手レビュアーで将来性抜群のHさま、という仲間で今回訪問しました。

ご友人の方、ご家族の方なので、和気藹々と頂きました。

柳家は、周知のように、最低でも4名で行かないと食べられないというお店です。

また、岐阜の山奥にあります。

こういった事情から、滋賀の比良山荘同様、今年になるまで来られませんでした。

また、可能であれば、超常連の方と一緒に行ったほうが、目に見えない部分での扱いが異なるようです。

さて、店の中に入ると、熊の毛皮が敷かれた囲炉裏を囲んで、座ります。

この日は、九州から来られているWさまの帰りの飛行機のスケジュールで、特別に11時にお店を開けていただくことになりました。

もうその時間には、囲炉裏の炭火は完璧な状態に仕上がっていました。

どのように進むのかな、と興味深く見ていると、最初はお通しの佃煮です。

この最初の蜂の子の佃煮は、瓶ビールで乾杯しながら頂きました。

次に、焼き物で出てきたのは、冬の珍味。丸ごとのものを、カプリと頂きます。

以前、鷹匠壽で1月の一番美味しい時期に、野鴨を焼いて頂きました。この時、野鴨を食べながら、命を食す、というのが食の本質である、と体感しました。

今回、こちらで斯様な肉を頂きながら、改めて食の本質について体感させられました。

猪のカルビは、とろける様な味わいで、赤身肉と脂身が絶妙でした。

そして30㎏の子熊のフィレを焼いて頂きました。

繊細かつ、深みのある味わい。何十年来ても、滅多に食べられないというお肉を頂きました。

どのお肉とも違う、赤身のお肉ですが、身体の中に命が入ってくる感覚がありました。

蝦夷鹿のロースは、相当量の脂がありましたが、決してもたれることもない、さわやかな脂肪分でした。

今回は、冬のジビエをふんだんに使ったお料理でしたが、このクオリティーのものは、おそらくIさまとご一緒でなければ頂けないのではないかと思いました。

こういうお肉を食べてしまいますと、変なお肉は食べられなくなります。

また、猪味噌鍋、自然薯も、ここならではなのです。

この猪味噌鍋、自然薯だけでも、十分に美味しく、それぞれを別の時間帯に、お腹いっぱいに食べたいな、と思った次第です。

これも、この岐阜の山間部ならではのお料理です。

今回、このような機会を作ってくださいました、Iさま、ならびに遠方よりいらしてこの回の為にIさまにお口添えして頂きましたWさまに、心より御礼申し上げます。

また、来年もよろしくお願い申し上げます。

  • 2016年12月下旬。
  • 2016年12月下旬。
  • 2016年12月下旬。

もっと見る

5位

カンテサンス (北品川、大崎、品川 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥40,000~¥49,999 -

2016/08訪問 2019/01/27

599(カウントダウン▲1)【食べログ全国で同率1位。このフレンチは、Asianなテイスト!】

【2016年8月中旬初訪問】

とうとう食べログでレストランの頂点を極めたこともある、カンテサンスに行って来ました。
北品川のお店で、京急 北品川駅から当店を目指すと、ふと本当にあるのだろうか?という不安な気持ちも最初は出ます。

今日は昔からの My Reviewer様のお一人であられるBottanさんのご招待で、念願だったミシュラン3つ星の当店に参ることができました。

当店はご承知のように、メニューを見ても、何も書いていないことで有名なお店です。

白紙のキャンバスにどのような絵が描かれるのか!

実際に頂いたお料理は以下の通りです。

「北海道 イワシのビスケット」
「パプリカの冷製スープとボタンエビ」
「塩とオリーブが主役 山羊乳のバヴァロワ」(定番だそうです)
「北海道の毛蟹とズッキーニ」
「蛸のラヴィオリ」
「トリップとスモモ」
「鳴門のマナガツオ トマトと赤紫蘇」
「白糖産 子羊腿肉の3時間ロースト」

「ジンと梅のソルベ」
「桃とダージリン」
「マスカルポーンtと夕張メロンのタルト」
「メレンゲのアイスクリーム」

すべてパーフェクトな味だと思いますが、
中でも突出していたな、と個人的に感じたのは、
「パプリカの冷製スープとボタンエビ」
         と
        「パン」
です。

まず、冷静スープは、これだけでも相当の仕込みをしているのはすぐに分かるのですが、
その上に、香菜が微かに乗っています。一瞬、アジアンテイストのスープかと見紛うのですが、
基本はフレンチなのです。どのお料理でも、スープ、吸い物はその店を代表するものですが、
一瞬にしてQuintessenceの思想が身体に入ってきたと実感しました。アジア・日本にある
当店が、フレンチでありながら、このような味を出すところが、当店の当店たる所以でしょう。

もう一つ、特記しなければいけないのは、パンです。
欧州でも相当美味しいパンを頂き、国内でも一流のレストランで見事なパンを頂いてまいりました。
もっとも基本的な料理でありながら、美味しさで際立つには、相当の工夫が必要になりますが、
当店のパンは、『完璧』でした。
これまで日本一と思っていた、ル・ジャルダン・デ・サヴールのパンを、皮一枚上回っていた感じです。
違いは、この外側のパンの皮の硬さと味。ハードパンの良さが出ています。

普通では、予約すら取れない、カンテサンスにお呼び頂き、Bottanさんには感謝してもしきれません。
心より御礼申し上げます。

  • 2016年8月中旬。
  • 2016年8月中旬。
  • 2016年8月中旬。

もっと見る

6位

初音鮨 (蒲田、蓮沼、京急蒲田 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2016/03訪問 2016/10/16

550【初・初音鮨、ご飯の七変化を愉しむ】

【2016年3月下旬初訪問】

今回は、食通レビュアーのクワトロさんにお誘い頂き、はじめて蒲田の銘お寿司屋さんの敷居を跨がせて頂きました。なんと、夕刻の2回の部の中で、前半でお友達レビュアーさん達が何人も来ておられました。

食べログの凄いところは、その土地その土地で、一番良いお店に行くと誰かしらお知り合いがいる、ということです。こうやって、食べログレビュアーお友達集団の中で、口コミであそこが良い、ここが美味しい、という情報が瞬時にネットワークの中で巡ります。ですので、お店を開いている、あるいはこれから開こうとしている人ならば、そのネットワークの人に美味しいと言って貰えれば瞬時にお店にお客さんが来る、ということになります。

ここ、初音鮨は、126年前つまり、明治23年(1890年)に開業して現在のご主人で4代目だそうです。
ご主人の奥様が、こちらの創業家のお嬢さんで、ご主人は奥様にみそめられてこちらに入られて現在に至るそうです。

そのご主人が、伝統の上に、更に新しい鮨の地平を切り開こうとして創意工夫をされて鮨を作っているのがこの初音鮨です。
こういう取り組みが評価されミシュランでも2つ☆、食べログでも人気はうなぎ登り。むかしからの博学レビュアーの酔狂老人卍さんなどは一番評価をされている鮨店です。

いわゆるさいとうさんのような優等生のお寿司、風味を最大限活かした鎌倉の以ず美のようなお寿司、最高級のネタをもっとも美味しく熟成させて強い酢とともに味わう銀座さわ田のようなお寿司、これらの尖ったお寿司とも、また全く異なる地平を切り開いているのがこちらの初音鮨さんです。

そもそも鮨をああいう、御握りのような形にしてしまっていいのか、汚らしいのではないか、という賛否も巻き起こるくらいのお店です。ただ、通常であればだれが作ってもあまり代わり映えのしない鮨で、あそこまで創意工夫というか遊んでしまって良いのか、というくらいに作っています。

私が食事として、もっとも印象に残ったのは、ネタよりも鮨メシでした。

超一流店の鮨屋では、当然、米の質や炊き方、使う酢、温度、など細心の注意を払うものです。

伺った際に、炊き立てで熱々の酢飯を、掌(たなごころ)の上にのせて一口食べさせてくれます。
僅かに芯が残り、アルデンテっぽい炊き上がりで自分の好みなのです。
実は、これだけで御茶碗に貰っても喜んで食べるのですが、お鮨屋さんですから、ちゃんとネタと一緒にだしてくれます。
これが、その都度、握りを食べるに従い、味わいや噛み応えが徐々に変化していくのです。
あまりの摩訶不思議さに、驚きを禁じ得ません。
そして、全部が終わり、他のお客さんが帰ったあとで、残っているお米をやはり同じようにして掌の上にのせて頂きました。
今回は、山葵もいただきました。
するとどうでしょう。
さっきのご飯は、仄かな温もりを残しながら、芯まで火が通りもっちりした美味さと甘さが出ています。
米ひとつで、ここまでの変化を楽しませてくれるのか・・・・と大変感動しました。

鮨は完成された調理法で、これ以上の伸びしろは無い、と考えるか、無限の可能性に掛けて新しい地平を切り開くのか。
私は、後者を目指されているご主人の鮨の大ファンになりました。

掟破りと言われるかも知れませんが、やれるだけやって欲しい、と思いました。
応援かたがた、次回の予約も取らせて頂きました。

(ちなみに、あれだけの鮨を握りながら、あれだけのトークとパフォーマンスをされるご主人、本当に毎日お疲れ様です!)

  • 2016年3月下旬。最後の鮨メシ。
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

7位

炭焼 金竜山 (白金高輪、白金台、広尾 / 焼肉)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/06訪問 2016/12/15

597 カウントダウン▲3【最近食していない焼肉を、なんと金竜山で頂きました!】

【2016年6月初訪問】

最近は、とんとご無沙汰の焼肉屋さん。
肉を食べるならステーキで、というのがメインになりつつあります。
それでも定食屋で食べる焼肉定食ならば食べる機会があっても、脂肪が沢山ついた霜降りのお肉をジュージュー焼いて食べるほんとうの焼肉というのは三十路を境にとんと減りました。

せいぜい年に1~2回程度いく位なのですが、たまたまこの時はプラチナチケットの金竜山にご招待頂いたので、二つ返事で参加を表明しました。

私以外の二人は既訪問。一人は初めて、という構成です。

となりでは、20代前半の女子10人に囲まれた男子1名が、黄色い声の中で、焼肉をふるまっています。
なんともバブリーな光景です。どっちかというと、10代~20代の人が好むのでしょうね。
この手のお肉は。大人が毎日食べ続けると、身体に問題を来すでしょう。

で、ロース、カルビなどから始めて、最後は特上云々というお肉に移っていくのですが、特上とは、霜降りのサシの量が赤身の肉より多くなっているのです。とろけるような味わいなのですが、個人的には赤身が好きなので、自分の場合は一番安い肉の方が合うようでした。よくA5とか、A3とかありますが、あれも霜降りのサシの量だそうで、肉質そのものとは異なるようです。なので、A3の方が自分は合うようです。

とは言っても、焼肉が嫌いな訳ではなく、やはりご飯と一緒に食べると、すごーく旨いんですよね。

マッコリなども頼み、サンチュに巻きながら頂きましたが、また是非食べにきたいですね。

ただ、可能であれば、大人の落ち着いたお客さんが多い時の方が自分には合いそうでした。

  • 2016年6月末。
  • 2016年6月末。
  • 2016年6月末。

もっと見る

8位

バーン・タム (新大久保、東新宿、大久保 / タイ料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2016/08訪問 2017/01/06

569【魔術的な美味さ、スパイスと香菜使いの名手、タムさんが我が家の近くで開業!!】

【2016年8月中旬初訪問】

今まで小岩にあるお店で働いていたタイのイサーン料理の魔術師のタムさんが、なんと!我が家のそばの新大久保駅近くでご自身のお店を開業したとのこと。

親愛なるレビュアーのやっぱりモツが好きさんのレビューを読んでいると、タイ料理のタムさんシェフがお店を開いたとのこと。それも、我が家のそばで。

モツさんのレビューに、是非行きたいです!、と書き込みをしたところ、すぐにオフ会をアレンジして下さいました。懇意の方や、お名前はかねがね伺っていながらお会い出来ずにいた方など、大変楽しいお仲間同士で会食できて、美味しく、楽しく、幸せなひと時を過ごさせて頂きました。

子供の頃から東南アジアのエスニックな環境で育ったせいか、個人的に感じたことは、タムさんの魔術師のような香辛料や香菜の使い方は見事というしかありません。

また、今回は、モツさん主催のオフ会ということもありまして、モツさん自身が、わざわざアメ横で新鮮なパクチーを大量に仕入れてきてくださいまして、いつも以上に付け合わせのパクチーを多く出して下さったそうですが、最高に良いですね。また、生のイカ、ラーメンの麺もモツさん仕入れです。

恐らくタムさんに美味しい食材を渡したら、それこそ見事な料理を作ってくれることは間違いないでしょう。

今回頂いたもの。

・川海老素揚げ(お通し)
・プラープラームック(半生イカサラダ)
・ラープムーイサーン(イサーン風豚モツ和え)
・カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
・チューチープラー(揚げ魚のレッドカレーソース)
・カオマンガイ(チキンライス)
・バミーナーム(タイラーメン)


最初から、魔術の凄さを味わえる、プラープラームック。これは香菜の凄さに驚きました。まさに魔術!

ラープムーイサーン(イサーン風豚モツ和え)。これも、通常、バンコクなどでは豚ひき肉を使用していますが、タムさんの場合は豚ひき肉+豚モツが入っていて、複雑妙味を引きだしています。大き目のキャベツに包んで食べるのがタイ現地仕様なので、おかわりでキャベツの葉っぱを持ってきていただき、ふんだんにキャベツを使いながら食べます。これが無茶苦茶に美味しい!

そして、何よりも今回、最高に美味しいな、と思ったのはカイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)。これは他で食べられません。
あまり書いてしまうと、食べる楽しみが無くなるでしょうから、是非一度ご賞味ください。

チューチープラー(揚げ魚のレッドカレーソース)は、シンガポールやマレーシアでよく見かける中華とマレーの融合料理、プラナカン料理とも言われるニョナ料理ラクサに近い味付けです。私は子供の頃から食べている味なので、『日常の味』に感じますが、やはり多くの皆さまには、珍しいお味のようです。ちなみに、ココナッツミルクと、カレーパウダーの味が濃厚で、大変エキゾチックに感じられるお料理です。

タムさんのカオマンガイ(チキンライス)は絶品という印象を、小岩のインター時代にタムさんに作って頂き、感じましたが、今回は若干印象が薄かったです。もう一度、あの絶品のカオマンガイが食べられるまでは、5つ☆は待ちたいと思います。

でも、いずれにしても、我が家のそばにタムさんが来てくれて何よりです。

また是非、訪問します! ご馳走様でした!


  • 2016年8月中旬。カップンカー!タムさんです!
  • 2016年8月中旬。
  • 2016年8月中旬。

もっと見る

9位

カフェ・鈴木 (本厚木 / 喫茶店、カフェ)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.9
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2018/05訪問 2018/05/06

久々の訪問、やはり雰囲気良いですね

[2018年5月初旬再訪]

コーヒージェリーを頂きました。
口直しに、エスプレッソ、和三盆。
ここのコーヒーは本当に上質。
改めて来て良かったな、と実感しました。

今回はマスターはお休み。
若手のスタッフ2名での対応。
彼等も上手に淹れてくれます。
マスターの指導が優れているのでしょう。

また、来店します。
【2016年5月中旬初訪問】

厚木に住む親族から、前から気になっている店なのだが、中が皆目見当つかず、入るのが憚られる店があると聞かされて、食べログを調べてみると何故か3.5以上を付けるカフェであるらしい。ただ、マイレビュアー様はほとんどいっておらず、この点数の精度は少々わからない。他方で、63件の口コミもあるし、内容を読んでみても偏りのあるレビューでもなさそうである。

ということで、一回行ってみてみようということになり訪問してみました。

その結果、本厚木では比肩できるレベルの店が無いのではないか、というくらいにとんがった店で、大変個性的。かつ、コーヒーも美味い店である、ということが分かりました。これはお勧めです!ぜひ一度行ってみてみてください。

私が頼んだメニューは、エスプレッソとイタリアの食後酒グラッパ。連れは、コーヒージェリー。全てに口直しのケーキがつき、ジェリーにはエスプレッソコーヒーが付きます。

豆も焙煎して直ぐに挽いて使います。
コーヒージェリーも、アイスの周りにエスプレッソコーヒーとゼラチンがまだ液体なのが、30秒経つか経たないかで、固まります。が、この固まる過程で半固形の段階のジェリーが実に美味。そもそも、コーヒーがとんでもなく美味いので、このジェリーも言わずもがなです。

そして、砂糖も白糖ではなく和三盆糖を使用。器もハンガリーのHerendを当たり前に使っています。店舗デザインは、ペニンシュラ東京のデザインを行った橋本夕紀夫氏が行っています。どう見ても普通のコーヒー店には見えません。味に関しても然り。

また、前掲の『なを子』さんのレビューにある通り、日本に数える程しか入っていないイタリアBEZZERA社の業務用エスプレッソマシーン:イーグル。こんなエスプレッソマシーンで作ったエスプレッソなら、美味いですよ!!!

客層も大変良く、この店の格に相応しい人達が来ている感じでした。

これは、わざわざこのコーヒー飲むためだけに本厚木にいっても良いカフェです。皆さま是非一度訪問下さい。

  • 2018年5月初旬。
  • 2018年5月初旬。
  • 2018年5月初旬。

もっと見る

10位

八丈島郷土料理 梁山泊 (八丈島 / 居酒屋、郷土料理、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2016/08訪問 2017/01/12

576【八丈島の地元のお料理を大変美味しく頂ける佳店】

【2016年8月下旬初訪問】

島の人達の歓待を受けて、こちらで宴会をして頂きました。
八丈島でも一番人気の郷土料理屋さんで、八丈島ならではのお料理を、ここでしか味わえないお味で頂けました。
もし、八丈島に来られる機会がありましたら、是非訪問して食べた方が良い一押しのお店だと思いました。

個人的に気に入ったのは、味付けが八丈島で特産となっている魚、海藻、野菜、牛乳などを見事に、天然の味付けにして出してくれている点です。食後感はとても満足度が高いのと、身体が元気になるような感じになり、夜寝る時も心地良く寝れるタイプのお料理で、個人的には気に入りました。普段、都市部で加工食品や、化学調味料など添加物が多いものを食べている人には、相当に刺激的だと思います。これが本来の食材の美味しさですので!ぜひ、また食べに行きたいですね。

さて食べたものです。

・島で作った沢庵(自然の味で好きな味です。島の焼酎と良く合います。)
・ぶど(海藻を煮出して、味付けをして、煮凝りのようにブロック状になっています。味は、独特ですが、甘くはありません。)
・里芋とカツオの酒盗(これはお酒を美味しくしてくれます。酒盗と里芋の相性も抜群です。)
・八丈おくら(おくらも生のままで食べても、エグミもなくて素晴らしい。形態面でも、角がないです!不思議)
・鮨種を醤油漬けにして出してくれている島寿司(適度な脂の乗りと、赤身度合で、身体に合います)
・ばば海苔(反場海苔) (海苔自体に塩分はなく、海藻を取りたい人、ミネラルの栄養素を取りたい人にはピッタリです。)
・刺身盛り合わせも実に美味。山葵とともに、島唐辛子を入れて食べます。通常は、島唐辛子は醤油の中にほぐして漬けるそうなのですが、私はタイ料理のように刺身と一緒に食べて、辛美味しい~と唸って珍しがられました。少々育ちにアセアン的な要素が混ざっているせいか、島の人にはびっくりだったようです。
・明日葉の天ぷらも美味しいですが、今は時期でなく、春が旬です。その為、相当高価らしいのですが、遠路はるばる来たということで、わざわざ頼んでくださいました。これは、美味しい美味しいとムシャムシャ食べたのですが、お酒のついでに飲んだ水の量が多かったのと、明日葉の利尿効果のお蔭か、夜中に4回もトイレに行きました。
・そしてメインのくさやですが、8月の今の時期は、この時期しか食べられない小ぶりの青ムロのくさやを色々な種類食べました。臭いはあまり気にならず、寧ろ、旨味が良く出ていました。また、くさや汁の違いによって、少しづつ風味が違うのも面白く、こちらの郷土料理の奥深さを再確認しました。あと、焼き加減は、弱火で焦げ目がつかないくらいが良く、身の水分が残っているくらいがよい塩梅だそうです。

そして、〆のジャージー牛乳。これが、今までに飲んだことが無いくらい濃厚でしたが、残念ながら流通しておらず、飲みたい人は当店で飲むしかありません。それでも、飲む価値は十分にあります。

やはり、この土地、このお店に来ないと食べられないもの、飲めないものがありますので、ぜひ、訪問することをお勧め致します。

  • 2016年8月下旬。
  • 2016年8月下旬。
  • 2016年8月下旬。自家製沢庵。

もっと見る

ページの先頭へ