『趙楊さん【2015年12月末 再訪】』satotsujiさんの日記

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今回は、久々の乞食鶏や、雌の上海蟹などを薬膳スープなどとともに頂きました。
この時期ですので忘年会や師走の仕事などで疲労困憊の胃腸に優しいお料理を、
食べて元気に新年を迎えて頂きたい、という身体を労わる心遣いをして頂き、
それぞれのお皿も身体に負担にならない作り方でご提供頂きました。
改めて趙楊さんの引き出しの多さには脱帽します。

日本国内で、日本人の一流シェフによる上品な中国料理も頂けて、それはそれで素晴らしいのですが、
趙楊さんの場合は、別格も別格、よくこんなシェフが日本に来ているなといつも思うのですが、
ひとえに奥様が結婚されて日本に連れ帰ってきてくれたお蔭であります。

かつては、当店の凄さは食べログ上では知られておらず、極一部の本当の食通と言われる方々や
一流企業のトップなど、そういう人達の世界の中でしか知られていませんでしたが、
食べログのランキングで上位に入り、ここに来て漸く人口に膾炙(かいしゃ)するようになりました。

中国の迎賓館でアメリカ大統領などに提供されるような料理を食べられる店は、日本国内に
一流の中華料理が多いと言えども、唯一無二です。

年末の会には、わざわざ関西からもお越しになる方達もいらっしゃいました。

今回は、10名でしたが、個室を貸し切りで使用しました。

十二種前菜
酔っぱらい蟹
薬膳スッポンスープ
乞食鷄
真鱈山椒ソースがけ
掌人参と牛肉煮込み
担担麺
陳麻婆豆腐
黒トリュフ添え八宝飯

十二種前菜の前菜もいつもながら、圧巻。
これだけでおかずにしたいです(笑)
自家製蒟蒻なども実に滋味ある美味さです。
前菜ながら、これだけでも実に手間の掛かるお料理で、
うならされます。

酔っぱらい蟹は、今回は丸々一匹。
ちゅーちゅー吸いますが、実に深い美味しさです。
簡単なようでいて、まるで簡単でないお料理です。

スッポンのスープも、冬にこれを食べると身体の芯から
温まります。

乞食鳥は、銀座の交詢ビルにあった2013年の時に初めて
食べさせて頂きましたが2年ぶり。
名古屋コーチンの中にフカヒレが入り、
外は蓮の葉でくるまれており、その外に益子焼きの土を
使ってつくるそうで、この料理を食べるのに、
1ヶ月以上前からメニュー決めをしました。

今回は、四川のお漬物を一緒に出して頂きましたが、
これまた一緒に食べると美味しさが更に昇華します。

このあと、真鱈の山椒ソースがけ、掌人参と牛肉煮込みと
続きますが、写真をご覧いただくとわかりますように、
柔らかく煮込まれていて油分も少なく、本当に胃腸に優しい
お料理です。が、味はそれぞれ絶品でして、
この四川の山椒の風味はまた別格です。
身体への効能も良いようです

〆は、幻の麻婆豆腐(豆腐の甘さと麻ー辣ーの味が引き立つ)、担々麺、炒飯と
続きますが、こちらの麻婆になれると、他店の麻婆豆腐が単調な料理に感じてしまいます。超一流の麻婆がなんたるか知りたい方は、この18000円以上のコースで出る、幻の麻婆豆腐をチャレンジされてみると良いでしょう。

今回はデザートにも四川産の黒トリュフが使われていましたが、これも初めて食べるものでビックリでした。

是非また行きましょう!(笑)


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