京夏終空さんのマイ★ベストレストラン 2013

【京夏終空の脱グルメ考】生きるってコトは食べるコトだ!

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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★2013年、今年初めて出逢った店の中から、BEST5の店を選出した。★
1位、文句なく、「讃岐うどん河野」。だって、週2~週3はコンスタントに通っているほど。ココの店と出逢ったことで、「丸香」、「おにやんま」などにも出会ったが、「いりこのレベル」において他を寄せ付けないほどの秀逸さで、この惚れ込みようは当分続くだろう。
2位、「蒔田寿司」。ネタと職人の豪快さが痛快。厳密に言うと過去にも訪問済みであるが、今年から自分の意志で通うようになった店。
3位、「福助 池袋東武店」。こういうレベルの寿司職人には、久々に出逢った。今年の職人との勝負で完敗した、「追加4貫勝負」が僕の中では今年1番の勝負となった。
4位、5位「天下一品 江古田店と駒沢店」。東京でウマい天一を期待しちゃいけないと完全に諦めていた天一ファンの僕に、東京でホントにウマい天一のコッテリを食わしてくれた店。特に駒沢店はこの食べログを始めるキッカケとなった。
※今年のレビューは、過去から通っている店を多くしたため、新店チャレンジが少なかったかも知れない。また、地元池袋西口と六本木中心のレビューともなった。大阪・京都にも出向いたが特段のレビューをしなかった。また、関東の他のエリアでも同様であった。来年は少々エリアを広げたレビューを心掛けたい。

マイ★ベストレストラン

1位

讃岐うどん河野 (要町、池袋、椎名町 / うどん)

4回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2020/04訪問 2020/04/11

西池袋5丁目、「讃岐うどん河野」。【36th】


「心遣い」を、「繋ぐ」ということ…。

僕らは、日常生活において、きっと気付いているより、もっともっと多くのいろいろな「心遣い」を受けて生きているのだろう。
つくづく感謝せねばならないと思った。

しかし、その「心遣い」を繋いでいるだろうか?
何か、「お礼」という都合のよい形式的で簡単なコトバだけであったり、別のカタチで気遣ったつもりだけで、満足してしまってはいないだろうか?
ソコに、ホントに真心を費やせているであろうか?

今、この店に掲示されている「ちょっといい話」を見て、猛省するのである…。


さて、「河野」である。
約7年前、2013年4月に初訪してから、ずっと通っている店である。

僕の場合、どうしても昼メシ、夕メシというより、オヤツ感覚で訪問しているセイもあるだろう。
最近は、仕事の都合で訪問頻度は減ったが、当初、週3は通っていた店である。
きっと、300回とか350回とか訪問しているんだと思う。
つい先日、この店が開店から10周年を迎え、記念品もいただいた。


かけうどん」(400円)+「いりこ天」(100円)+「いりこメシ」(100円)+「いりこ天かす」(30円) ―― 写真の通り。

「イリコ三昧」と書いてきたが、「イリコ四昧」かも知れない。
また、「イリコ4点セット」とも云う。

さらに、ここ最近は〆に、勝手に「いりこダシ茶漬け」をつくって「イリコ・フルコース」も堪能している。

まず、「かけうどん」をすすり、その上質で最高級のイリコ風味を感じるのである。
この店のイリコのスゴさは、もちろん瀬戸内海伊吹島燧灘水域で水揚げされた良質なイリコが漁師さんから直接届くという部分も大きいが、何より、下処理がキチンとされているコトである。
あの小さなイリコ一つ一つに真摯に向き合い、爪の先が真っ黒になるぐらいまで納得の状態にして、初めて使われるのである。

例えば、色合いなどを見て頭を落としたり、ハラワタを取り除いたりするのは比較的よく行われているコトであるが、ハラワタに近い、やや黒ずんだ身の部分まで気を回せるだろうか?

すべて、手作業で行うには、きっと限界がある。
でも、この店は、頑なにそのスタイルをずっと守り続けている。

そして、その諸々の果てに、この店の味わいがあるのである。


「いりこ天」、揚げ置きは揚げ置きとして、揚げ立ては揚げ立てとして、違った味わいがある。
僕は、双方好きだが、閑散時間帯で揚げ置きがない場合は、その場で揚げてもらう。
たまに、コチラの希望で、油切りも断り、揚げ立てを汁に直接、ジュッと音がする感じで入れてもらう時もある。

讃岐うどん評論家からすれば、ナンセンスなコトかも知れないが、食べてみればわかる。
ものスゴく、美味しい。


「いりこメシ」、この存在も大きい。
この店に初めて来たときは、うどんよりも、むしろコチラの「いりこメシ」に深く感動した。
イリコの炊き込みご飯なのだが、何ともはんなり優しく、かつ力強さもあるメシなのである。

そのままでも美味しいが、さらに「いりこ天かす」をトッピングして、一味唐辛子を軽くふると、また違ったウマさに出会える。

そして、最終盤、うどんの汁を投入して、「いりこダシ茶漬け」を堪能するのである。
コレが、やめられなくなった。

大満足。
ごちそうさまです。


想いは強すぎるが、今回は、もう、何も言うコトは無い。

ただ、こんな国難とも言える状況下において、淘汰されない店には、利益追求の経営でなく、普段からのいろいろな、泥臭い、人間らしい「心遣い」があると、つくづく思うのである。


(文責:京夏終空、2020.4.11)
(246件/3.59)


令和元年、最後の一杯も、令和2年、最初の一杯も、「河野」である。

前回は、サブタイトル的に、こう書いた。

君は、河野の「いりこダシ茶漬け」を試したコトはあるか!
と。

最終盤に、「いりこメシ」に「いりこ天カス」をのっけた状態で、「かけうどんの汁」をかけるのだ。

勝手に、「いりこダシ茶漬け」と命名したが、その食べ方がやめられなくなった。


まさに、「伊吹島の新たなる息吹」を感じる味わいだと、我ながらハマっている。
最近は、ホントに大変失礼ながら、知らず知らずのうちに、うどんをいち早くやっつけるコトも様になってきた。

残すべき、いりこメシの量も、かけうどんの汁も増えてきた。

今ではもう、僕が、この店に通い続ける理由の筆頭に「いりこダシ茶漬け」が、君臨している。


伊吹島の燧灘、この店の知り合いの漁師さんから届く、最高級いりこ。
そして、その小さないりこ1つ1つに真摯に向かい合い、下仕事をされた、完璧ないりこダシ。

ダシ茶漬けの器の中は、瀬戸内であり、伊吹島であり、燧灘である。

いりこ1匹1匹が、その器の中で、元気に泳ぎ出しているような錯覚にすら陥る。

あぁ、ウマい。幸せだ。

このダシ茶漬け、今年は、何杯食べるだろうか…。

いつも、大満足。ごちそうさまでした。


もう、僕にとっては、今さらの店である。
3回目と表示されるが、この店に通うコト、きっと300回以上。


かけうどん」(400円)+「いりこ天」(100円)+「いりこ天カス」(30円)+「いりこメシ」(100円) ―― と、今まで通り、ごく普通の注文の中から、生まれた新たなる息吹である。


(文責:京夏終空、2020.1.4)
(224件/3.58)


君は、河野の「いりこダシ茶漬け」を試したコトはあるか!

もう、僕にとっては、今さらの店である。
この店に通うコト、300回以上。
最近は、やや訪問頻度が落ちた。
でも、ソレは僕の時間的な都合と場所的な都合だけだ。


過去に何度も書いているので、その内容は、繰り返さない。

新しい試みで、味の幅が増えたコトだけ書く。


かけうどん」(400円)+「いりこ天」(100円)+「いりこ天カス」(30円)+「いりこメシ」(100円) ―― と、ココまでは、同じだ。

イリコ3点セット」とか「イリコ4点セット」などと呼ぶ。


要は、食べ方だ。

最終盤に「いりこメシ」に「いりこ天カス」をのっけた状態で、「かけうどん」の汁をかけるのだ。

そこで、生まれる新たなる息吹。

名付けて、「いりこダシ茶漬け」!!!

コレが、何ともウマい。

「ガッツリ」と「はんなり」が共存できるんだと知った。

ただ、ソレだけ。


2019年4月21日は臨時休業でした。訪問された方、申し訳ございません。
と、伝えるように、店主から言われました。

<(_ _)>


なお、池袋の深夜の名店「みつわベーカリー」も2019年4月21日~24日までお休みです。
悪しからず。


(文責:京夏終空、2019.4.21)
(184件/3.58)


春夏秋冬「かけうどん」で勝負!~問屋・仲買人を通さず信頼できる漁師から直送のイリコ。

★★★★★【伝言欄】お知らせ★★★★★(2017.6.24更新)
<公式発表>・2017年6月12日に解禁となった今年の伊吹島のイリコ漁。6月24日より、新物が入荷しました。

(3.59/2018.1.21)

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◇◇◇2016年~17年年末年始休業のお知らせ等。

・2016年、年内は12月30日(土)まで営業しています。

・2017年、元日は、11:00~16:00頃まで営業します。福を呼ぶ元旦うどん(特別バージョン)が提供されます。

・2016年12月31日、2017年1月2日は休み。1月3日は迷い中。(笑) 1月4日からは通常営業。

◆◆◆朗報!その1。何と営業時間が21:00までになりました!!

◆◆◆朗報?その2。「うら辛とうがらし」の7倍辛いと云う「スーパーうら辛とうがらし」が入荷しました!


※食べログの店舗情報を訂正しない理由などは「日記:徒然線㉚」にアップしました。

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★今年も「うら辛とうがらし」入荷しました。今が「旬」です。
この時期までの「みま辛とうがらし」より、かなり辛い!!!

※この、通称「うら辛とうがらし」生産農家の徳島県のうらさんは、日本で一番辛いとうがらしを目指しています!
瀬戸内の潮風が育んだ「とうがらし」。品種はもちろん、陽に当てる時間角度、「旬」の時間、「旬」の角度にこだわり、まさに究極の辛さに近い「とうがらし」です。

(非更新再訪メモ、2016.11.1)

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【重要】◆◆◆2016年9月1日より、値上げします。◆◆◆

 原材料の高騰など材料費の値上げにもかかわらず今まで頑張ってきましたが、もうそろそろ限界です。(-_-;)
 誠に急ではございますが、ほぼ全品50円値上げします。(天ぷら、唐辛子等は価格据え置き。)

 くれぐれもご理解のほどよろしくお願いします。

 と、店主が言ってました。

(文責:京夏終空、2016.8.31)
(非更新再訪メモ)

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・2016年、今年のイリコが入荷しました!!!
 イリコにも、当然「旬」があります。
 他の店のイリコと比べるなら、今がまさに「旬」です。

(文責:京夏終空、2016.7.11)
(非更新メモ)

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・2016年5月5日(木・祝)、臨時休業します。

・讃岐うどん河野の曲、『讃岐うどん・ホームラン!』 CD発売中! 700円(店内で販売しています。)
 歌・さいたまんぞう

<試聴> → You Tube ( ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=A85_lXnrZEs

(文責:京夏終空、2016.5.2)

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2016年3月12日(土)、臨時休業します。

ずっと更新していないが、あいかわらず週1,2回通っている。
昨年からイリコのレベルは高い
昆布のレベルも上がった

同じ伊吹島産と一口に言っても、伊吹島沖の燧灘(ひうちなだ)の漁場で獲れたであろうイリコ。
問屋・仲買人を通さず、直接信頼できる漁師から仕入れているイリコ。最高だ。


海は、奪うことも、恵むこともある。
人と自然の関わりを深く考える。

欧米のような自然に打ち勝つ文化ではなく、自然と共生する生き方を日本人はしてきたハズだ。
忘れてはならない。そして、忘れてはならない日。

(文責:京夏終空、2016.3.11)

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年末も、年始も、美味しくいただきました。
ありがとうございます。

(非更新再訪メモ、2016.1)

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★★★お知らせ★★★
2015年7月5日(日)、臨時休業します。

今年の新イリコが入荷しています。
ご存じの方も多いと思いますが、イリコも当然季節モノです。「」があります。
瀬戸内、伊吹島では今年は6月下旬から新イリコが出ています。
今年のイリコは良く言えば、クリアーで、鋭敏な味だと思います。
悪く言えば、味が薄めで、コクに欠けるとも言えます。
人それぞれ好みがあると思いますが、今年の新イリコ、ぜひお試しください。

正直なトコロ、未来永劫にいつでも安定してウマいと書かれているような「丸香」のレビューに、ちょっと飽き飽きしています。味を変えない工夫をするのにも、限界があります。

(文責:京夏終空、2015.7.4)

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今回も、イリコ4点セットを堪能。

かけうどん(イリコダシ)+揚げ立てイリコかき揚げ+イリコめし+イリコ天かす
 (¥350+¥100+¥100+¥0)

最近、この店で、某演歌歌手や某芥川賞受賞作家とお会いする。
その関係者なども、どんどん訪問してくると云う。
こうしたネットの伝搬力も強いが、口づての口コミの力強さ健在さをあらためて想う。


(文責:京夏終空、2015.3.27)


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今回の訪問でよくわかったコト。

いわゆる首都圏で食べられる「讃岐うどん」系のうどん店の評価だが、前回「いわい」訪問時のレビューで書いた個人的な評価順位の序列。

・イリコストレート系評価(2014.10.13現在)
河野」>「條辺」>>>「こくわがた」≧「おにやんま」>「いわい」>「丸香」>「宮武うどん
この序列は、イリコ出汁の配分量ではなく、イリコの質も考慮している。「河野」「條辺」の伊吹島産イリコのレベルと下作業は群を抜いている。逆に下作業がキチンと出来ていない「丸香」は、その分の評価が低い。嫌な酸味や、苦味を感じるイリコは、マイナス評価をした。』

未訪問の店も多くあるし、かなり昔でハッキリ比べられない店も除外しているので、直近に訪問した店のみだが、僕の個人的な傾向は、麺について評価が甘く、汁については逆にシビアにイリコのダシにのみ忠実に判断していると思われる。

ただ、今回「こくわがた」訪問からの2時間後のこの店でよく味わって吟味してみると、多くの方の評価は、イリコ出汁と書くわりには、イリコの評価とは関係がほとんど無く、要は「味の調え方」によるモノで、昆布系と味醂系の使い方による旨味の評価が食べログ上の評価とほぼ一致しているような気がした。「丸香」のかなりの評価高は、それにさらにカツオという武器を使って、上品な味わいにするコトによって、万人受けする味の調え方をしているような気がする。(もちろん麺の質もあるが、汁に限って言うと。)

僕は、今でもこの店に週2~3回訪問しているが、そういう意味ではココにあげている他の店とはちょっと異なる店だというコトがよくわかった。この店の場合は、味の調え方は昆布や味醂系に頼らず「塩」に頼っている部分がとても大きい。僕自身も、初訪でややしょっぱく感じたが、塩の整え方次第では日によって差が出ているのだと思う。まぁ、それを上回る圧倒的なイリコのウマさにやられ続けているのだが。

ここまで書いたコトは、良し悪しを論じたのでもないし、好みは人それぞれだから、あくまで僕なりの分析結果を提示したに過ぎない。また、序列による優位劣位は、あくまでも汁のダシとしてのイリコの質と下作業についての序列であるコトを合わせてお伝えする。

なお、ご存知の方も多いだろうが、香川県伊吹島のイリコの上物は、生産全体量が圧倒的に少ないので、イリコ漁が終わる9月末頃から減る一方で、毎年春先から5月頃までが供給不安定となり、各店でも味が落ちるコトが多い。特にイリコに頼っている度合が高い店で、その傾向はより顕著に表れる。


★★【最近ハマっている食べ方。】★★

かけうどん(イリコダシ)+揚げ立てイリコかき揚げ+イリコめし+イリコ天かす
 (¥350+¥100+¥100+¥0)

イリコオンパレード」は、そのまま使える。(笑)
 また、別表現で「イリコ三昧」と言ってきたが、「イリコ四昧」に変更!!!
 また、「イリコ3点セット」と言ってきたが、「イリコ4点セット」に!!!

マイレビさんから教わった「イリコめし」に「イリコ天かす」トッピング。コレ、最高。僕は、そのイリコめしにさらに一味をふりかけて食べる。ウマい。というか、最高に幸せ。
もう一つのこだわり、うどんにイリコかき揚げを入れてもらう時、揚げ立てのイリコかき揚げを、ほとんど油切りせずにうどんの器にそのまま入れてもらう。「ジュー」って音がして、油が汁の表面に浮く。ソレが、また良かったりする。天かすを入れるほどのクドさは無く、ほど良いオイリーさがプラスされてウマい。コレをしても、イリコの風味を損なうようなコトは無い。

※ 繰り返しになるが、「揚げ立てイリコかき揚」の注文は、繁忙時間帯、混雑時を除く


昨年の年末、うどんの食べ納めも、今年のうどんの食べ初めも、当然、この店。

この店通いは、僕が池袋にいる限り、きっと延々続くのだろうと思われる。(笑)


(文責:京夏終空、2015.1.20)

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あるレビュアーの方から、ちょっとお叱りを受けたので、再度まとめてみる。

・僕の評点は、イリコオンパレードに対する評点が主となっている。
・イリコオンパレードとは、
 「温かけ」+「揚げたてイリコかき揚げ」+「イリコめし」の3点セット

※① イリコかき揚げは、揚げたてが食べたいと申し出れば、揚げてくれるが、混雑時は、揚げ置きのモノになるので、時間差訪問が望ましい。

※② 僕自身、1度だけ「冷やかけ」を試したコトがあるが、「温かけ」の出汁とは異なるモノで、結果的には、その1度のみとなった。


この店、立教大の学生はもちろんのこと、地元の飲食店の店主や料理人が集う。僕自身、ココで出会うと、ちょっとバツが悪かったりする。ウチにも来てよって。(笑)
25年前からお世話になっている駅前の居酒屋○○○の店主。カレー屋○○○の店主兼考案者。ダイニングバー○○○の店主兼料理人。そして、老舗和菓子屋○○○の店主などなど、数え上げたらキリが無い。僕のように、ハマる人はハマるんだなぁと、いつも思う。

もちろん、今回も上記3点セットを堪能した。
最近、イリコかき揚げの人気があるようで、あまり閉店間際に行くと、売り切れという事態が発生するので、なるべく早めに行くようにしている。

(文責:京夏終空、2014.8.8)

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気持ち的にも、身体的にも「冷やかけ」を欲する。そんな暑い日が続く。
それでも、「温かけ」。
立ち上るイリコの何とも言えない良い香り。
揚げたてのイリコかき揚げを入れる時、ジューっという音とともに香るこうばしい香り。
僕にとって、ルーティンではあるが、大事な時間。いや、「時感」。
生きている感じが強くする。


食べログ話題の店」のステッカーが貼られている。
おやじさん、ちょっと嬉しそうだった。「ステッカーが来たんだよ。」って。

ただ、残念だが、僕は、この店に1番になってもらいたいわけでも、BEST何位に入ってもらいたいわけでも無い。だから、好みの合う仲間内では、あの店ウマいよって話はしているが、それ以上のコトは望んでいないし、活動もしない。
ごく一部のレビュアーかも知れないが、無名店を無理やりランク上位に据えてみたり、数字の裏打ちが無いと、自分を正当化できない人たちがいるのも、承知している。「池袋」でランキング検索すると、いやというほど地元ではわかる。
低い評点のレビューがなされると、その後スグさま繰り返し、5.0のレビューが続く店。定期的にメディアに働きかけ、TVなどで取り上げられたときに、異常に並んでいる店。
僕は、この店にそんな店にはなってもらいたくない

僕が、本当に望んでいるのは、伊吹島から送られてきたイリコと対面するときのおやじさんの目の輝きや笑顔であり、息子さんの熱心なイリコの腹を取り除く下作業をしているときの眼差しだ。そういう真摯な態度や地味な準備があってこそ、この店のうどんは出来上がっている。
どの店でもそうだという意見もあるだろう。でも、僕は、この店のおやじさんやご家族の、ホントの意味での幸せがわかりかけてきている。それを、微力ながら、応援しているだけである。


(文責:京夏終空、2014.7.15)


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★★【勝手に、讃岐うどん河野からのお知らせ③】★★

平成26年も7月になり、半年を折り返した。
ようやく、伊吹島のイリコが安定供給される時期になり、味がグッと引き締まった。

『かけ大盛(¥450)+イリコかき揚げ(¥100)+イリコご飯(¥100)』という、僕にとってのイリコ3点セットが、よりバランス良くなり、週2,3は食べているが、明らかにレベルアップした。
これから暑い季節になるが、今年も「冷やかけ」などに妥協せず、イリコの最高の味を堪能できる3点セットで夏を乗り切るつもりだ。

(文責:京夏終空、2014.7.1)

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★★【勝手に、讃岐うどん河野からのお知らせ②】★★

今、平日15時過ぎは、打ち立て、茹で立てうどん食べれます。

最近は、ややペースダウン気味。
それでも、週2は、この店のイリコの味を確かめたくなる。
イリコ漁前の、不安定な時期にもかかわらず、イイ味を出している。

それと、今、平日15時過ぎ位の落ち着いた時間帯は、
打ち立て、茹で立てのコシの強いうどんが食べれる
但し、提供時間が約5分ほどかかる。

今まで、この店のうどんのコシについて不満があった方も、
この時間帯であれば、コシの強いうどんが食べれる。
僕自身は、麺においても味重視なので、それほどコシにはこだわらないが、
なるほど、強いコシのうどんもまたイイ。

コシにこだわり過ぎて、麺の味が粉っぽくなったり、麺の味自体が沈んだりすることも無く、
良い味とコシのバランスが保たれている。

僕の、この店通いは、まだまだ続く。


(文責:京夏終空、2014.5.21)


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★★【勝手に、讃岐うどん河野からのお知らせ】★★

伊吹島では、もうすぐいりこ漁が始まります。
昨年の高級厳選いりこの在庫が今年は少なく、それに近いいりこを厳選して選定し利用していますが、
この4月~5月にかけては、ややいりこの出汁の味が安定しない時期です。
いつも通っていただいているお客様は、変化をお楽しみいただき、また、初めてのお客様も、徐々に
味が落ち着いていく様が楽しめます。

決して妥協するコト無く、この時期の最高の出汁を提供できるよう努力してまいります。
よろしくお願いします。

と、店主から伝言されました。

(非更新再訪メモ、2014.4.6)

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【値上げしました。】

「かけうどん」 旧300円 → 新350円
「肉うどん」   旧350円 → 新400円など

消費税導入前の早期対策?(笑)

でも、「いりこ」のレベルからしたら、まだまだ、安いと感じる。

(文責:京夏終空、2014.2.5)


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特筆すべき点がないときは、更新しない。
ただ、今年の5月ごろから現在に至るまで、週2~3の訪問はしている店。
何度食べてもウマいと思う。飽きない。
ここの「いりこ」のレベルは最高だと思う。
冷静な分析による評点に疑問を感じ、大幅に評点改定した。
主観であり、直感に近いモノとなった。
(文責:京夏終空、2013.10.30)

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[詳細評価を加えてみた。~週3の「いりこ屋河野」。](2013.8.27)
あえて、2日続けて讃岐うどんにしてみた。週3近く行っている「讃岐うどん河野」へ行き、「丸香」と同じ要領で評価してみた。
かけうどん〈温〉(300円)大盛(+100円)に、ちくわ天(100円)、いりこかき揚げ天(100円)と、いりこメシ(100円)で700円。
冷静に、比較検討できるか自信ないが...。

<詳細評価>
料理・味 : 4.4。麺は3.5。(味3.5、コシ3.5、茹で具合3.5、表面3.5の平均3.5とした。)汁は4.5。(伊吹いりこのダシ及び風味が4.9、その他のダシ及び風味が4.0の平均で4.5とした。)麺3.5と汁4.5を平均して4.0。具材はちくわ天3.2、いりこかき揚げ天5.0、ネギ3.0、いりこ入り天かす4.6、いりこメシ4.8で、うどんそのものより高評価であり、1割程度の上乗せで、麺と汁の4.0評価に+0.4評価を加え、料理・味の総合評価4.4。
サービス:2.8。(案内3.0、テーブル2.5、座席2.5、会計3.0の平均で2.8とした。)
雰囲気:3.1。(店内造り2.5、店員4.5、客層3.0、店内空調・温度2.5の平均で3.1とした。)
CP:3.4。(料理・味に対するCPは4.6、サービスに対するCPは2.8、雰囲気に対するCPは2.8の平均で3.4とした。)
以上の総合平均で、料理・味を3倍評価し、(4.4+4.4+4.4+2.8+3.1+3.4)÷6=3.75≒3.8

<総評及び詳細評価解説>
無理、冷静に客観的には評価できない。知り過ぎている。なにせ、週3通って、ご主人にも無理言ったりできる、気心も知れた関係になっている。「丸香」と比べるのは酷。最初のレビュー通り、ココはうどんというより、温かいいりこメシのウマさにハマり過ぎ、いりこメシ食いながら、いりこの出汁をすする。盆と正月が一緒に来た感じ。そして、いりこのかき揚げ、コレ揚げたてをいただいたら5.0以外に考えられない。盆と正月にゴールデンウィークまで来た感じ。それでこの料金。この店のスゴサは、いりこのオンパレードが堪能できる。
麺の総合評価は「丸香」よりかなり下であるが、最低限のウマいというバランスは保たれている。汁に関しては、「丸香」よりやや上。これは、好みの問題もあるが、バランスは実のところそれほどよくないと思われる。塩分もやや多め。ただ、いりこの主張が半端ない。「丸香」の汁が良家の美しいお嬢様だとしたら、「河野」の汁は庶民の可愛いやんちゃ娘。だから、気分次第で(日によって)変わる。ただ、そのやんちゃ娘もがっしりした芯が通っていて、それに惚れる。振り回されて、何なんだと思いきや、しっかりコチラを理解してくれているみたいな。(あれ?話が...)
平日、午前12時半前で、先客10名ほどでかなりの混雑状態。こんな時間滅多に来ない。セルフなんで商品注文、受け渡し口に並ぶ。案内は無しで空いている席に自由に着席。残念ながら、店内、テーブルとも雑然としていてマイナス評価。座席は隣との間隔がやや狭めで、ガタイのいい人にはちょっとだけ窮屈。会計は商品と引き換え方式。店の雰囲気は雑然としているので、「丸香」は女性1名客も多く見受けられたが、ココはコアなファンを除いては滅多に見られない。店員は知り過ぎているが、初訪時の印象で気さくに話しかけていただいたのと、いろいろ教えていていただいているので授業料を加味して高評価とした。服装も概ね清潔かと。客層も土地柄、近くの会社員少々と、近隣住民が多く見受けられた。ココも、店内の冷房の効きが悪いのか、入口が開けっ放しでちょっと暑い。
全体的に、この味でこの料金は嬉しい。サービスも雰囲気も料金に対しては妥当な範囲。僕の場合、うどん目当てというより、いりこ目当て。うどん目当てとすると、ややCPは下がるが、いりこ目当てとするとCPはかなり良好かと思われる。

※今回、あえて詳細評価にチャレンジしてみたが、結果は客観性を欠くモノとしかならなかった。が、1つ再認識したことは、僕自身が「讃岐うどん」を食べに行っているんじゃなく、「いりこオンパレード」を楽しみに行っていることがよくわかった。


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今日もごちそうさまでした。
今日は、初めて、気になっていた唐辛子に挑戦。真っ赤な唐辛子を細く切って5,6切れ入れてもらっただけなのに、すごく辛くてビックリした。
かけ大盛、いりこかき揚げ+ゲソ天、いりこご飯。700円。唐辛子は30円なんだけど、初回サービスってことにしてもらった。
暑い日に熱いうどんが好きな僕でも、この唐辛子を入れると、倍汗をかく。ということで、唐辛子は秋まで封印。
唐辛子の仕入れ先では、この夏、更にパワーアップした、どこにも負けない辛さの唐辛子を育てているんだとか...。ちょっと、楽しみ。

ともあれ、美味しいいりこダシうどんといりこご飯、ごちそうさまでした。いつも、納得で、大満足。
最近、うどんはココ以外で食べてない。

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気が付けば週3通ってる。今じゃ、常連みたい。
当初、コシが弱いと書いたが、茹でたてはコシも強い。作り置きの冷蔵庫からの場合、コシが落ちる。
いりこのかき揚げも最高。暇なときは、わざわざ揚げたてをつくっていただく。
本当にいい店に出会えた。

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池袋飲み仲間が、是非行けというので、初めて訪れた。夕方、18時過ぎ、先客0。

かけうどん(300円)に、ちくわ天(100円)をセルフでのせて400円。前金制で、作っている様子を見てた。うどんは茹で置きのモノを温める。
2種類の鍋からそれぞれオタマですくって、ぶっかける。具はいたってシンプルに、薬味ネギと刻んだお揚げさん。

香りが良い。いりこのとても良い香りが漂う。
うどんをすする。 コシは極めて弱いが、手打ち風で部分部分のコシはある。が、うどんの味自体は普通程度。
汁を飲む。ウマい。いりこダシが効いていて、とてもシンプルな割には料亭なんかで出てきそうな高級な味わい。ただ、若干塩分が多いか。
ちくわ天も普通に美味しくいただいた。量的には、ちょっと物足りなさを感じた。

実は先程、注文台に「いりこメシ」なるものが、お茶わんにラップにかけてあったのを見た。 うどんだけでは足りないと思い、それももらうことにした。(100円) 冷めてるから、温めましょうかと言われ、お願いした。温めたモノをわざわざ席まで届けていただいた。

いりこメシ。今、温めてもらったばかりなので、香りもすごく良い。 薄味の味付けで、大羽や中羽でなく、かえり程度のいりこが所々に入っている。出汁を使って炊いたのか、ご飯全体にいりこのダシが行きわたっている。 ウマい。むしろ、このいりこメシの方がウマい。これで、100円は申し訳ない気がした。

伊吹島のポスターが店内いたるところに貼ってある。ご主人に聞くと、伊吹島の方から、宣伝してくれと言われ、じゃんじゃん送ってくるとのことだそうだ。それで、またわざわざ厨房から出てきていただいて、ポスターを指さして、伊吹島のご講義を受け賜わった。
気さくで良いご主人さんだった。

うどんといりこメシ。何だか、ハマりそうな雰囲気。とても満足のいく食事だった。 ご馳走様でした。
いい店、教えてもらった。

  • いりこ天うどん。
  • いりこダシ茶漬け。
  • 店頭、ちょっといい話。

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2位

蒔田寿司 (池袋、要町 / 寿司、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2016/07訪問 2020/11/27

★池袋2丁目の唯一無二の寿司屋。老舗「蒔田寿司」。★訪問50回以上【9th】


とうとう普段使いの寿司屋となってしまった。

<非更新再訪メモ>

握り¥2,200コース。(お茶で)
中トロ×2、赤身、大トロ、コハダ、サーモン、ホタテ、ズワイ蟹足身、赤貝身、赤貝ヒモ、ウニ、イクラ、穴子1本握り。

やはり、今回も、マグロ4貫と穴子は、突出してウマい。〆たての赤貝、デカくて最高。
普段使いだが、それ以上に、贅を味わえる。滞在時間15分程度。1人。
ホントに、¥2,200ポッキリ。(ポッキリというコトバは、やや怪しげだが)

(2014.11.6)
(3.17/2018.1.21)

(※写真は、後日掲載。)

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<非更新再訪メモ>

おまかせ刺身+おまかせ握りコース。
ビールから始めて、その後、お酒、たくさん。(笑)

マイレビュアーの方と訪問。
かなり、吞みながらの、ツマミからの食事。
その後、池袋1店、六本木3店、ハシゴ。(笑)
終わったのは、当然、朝。
お疲れ様でした。
2人で、¥12,000くらい。


(2014.10.9~10.10)

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【以下、過去のレビュー】


棲家から徒歩約3分。無性に落ち着く寿司屋。毎回、何だか唸らされる。吞まずとも、食事として利用する。

「今日は、お茶で」とおまかせの握りをいただく。大トロ・中トロ・赤身・コハダ・サンマ・イカ・サーモン・車エビ・ウニ・イクラ・玉子・あと2貫位でお椀が付き\2,200。大トロ・中トロ・アナゴ4貫盛りを追加して¥3,320。

この店の、マグロの見立ては完璧だ。脂だらけの大トロなどなどは出てこない。キチンと赤味がさしている大トロだ。ウマい。中トロも同様。これ、1貫¥190は申し訳ないほどウマい。また、車エビは水槽から生きたままの状態での、おどり握り。寿司メシに握られた上で動いている。最後に尾を噛み切る瞬間、ちょっと残酷さを感じてしまう。味の熟成は無いにしろ、食感を中心に楽しむ一品。そして、この店ではハズせないアナゴ1本握り。今回は、4貫盛りにしていただいた。ハッキリ言ってウマすぎるアナゴ。素材の味、そして焼の味、更に炙りの味、どこにも迷いは無い。ここの大将の芸術でもある。正直、ここでアナゴを食べると、ウナギなんか目じゃないという思いがより強くなる。

しかし、豪快な大将。寿司ダネにより握りの強弱も変わる。是非、素手でつまみたい寿司屋である。


(文責:京夏終空、2014.10.6)


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昨年の9月に初訪のような、何年かぶりの再訪を果たし、それからちょくちょく通っている。今年に入って、4,5回目か。身近でもあり、安くてウマい本格的な寿司屋として、1人でフラリ、また吞み仲間を誘ってと、僕にとって大活躍の店になった。

前回、経緯などに触れ、つい長文になってしまったが、この店のポイントは下記の通りである。

・自宅を改造した隠れ家的一軒家の寿司屋である。
・握りは均一料金で1貫190円。大トロでもウニでも、あるモノ何でも。
・寿司ダネは、大将自らの目利きで、どれも確かなモノばかり。
・大将の仕事は、豪快で、丁寧なような大ぶりなような雰囲気が漂う。
(その後の話で、若いとき、銀座の某有名寿司店等で修業されたと聞く。)
・話を聞けば、池袋西口界隈のプロの寿司屋の大将も通っている。
(池袋西口の食べログ上の評価4.0を超える某有名鰻店店主なども)

他にも、書き出したらまたキリが無くなるが、こんな感じである。
4月の消費税率アップに伴い、やむを得ず1貫の値段を¥180から¥190に上げた。「おまかせつまみコース」も「おまかせ握りコース」も¥2,200(¥2,000から)になった。
僕は、最近はほとんどビールで始めて、おまかせでつまみと握りを頼む。だから、¥4,400プラス飲み物代金となる。お通しの旬の品から、つまみで生ガキ、活車エビ、赤貝捌きたて、中トロ、赤身、白身、青背、カツオ、イカ、貝類数種、白子などで吞み、握りは大トロ、中トロ、ウニ、イクラなど7,8貫出たあとに穴子を炙って握りでもらい、玉子で〆るというパターンが多い。中ジョッキの生ビール1杯で¥5,000せず、2杯呑んで、¥5,000ちょっと。
これ、大満足で、こういう料金だから通わないわけがない。

間違いなく、池袋西口ナンバーワンの寿司屋の隠れた名店であるし、地元からも自信をもっておススメできる店である。

(文責:京夏終空、2014.4.12)


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≪池袋2丁目の寿司屋。~1番か2番。≫(2013.9.18)

う~ん、あんなに何度となく、気になってはいたのに...。
知っていたのに、前を通り過ぎていた。今、大きく後悔してる。
食べ物屋で、こんな後悔は珍しい。池袋の仲間の誰からもおススメの進言がなかったし、食べログの口コミ見て、チェックしようとすら思わなかった。不思議と言えば不思議。

約20年位前、ロマンス通り入ってスグ右側にコノ店があった頃、上司に度々連れて行ってもらった。その後、移転してココに来たことも知っていた。何故今まで、入らなかったのか。冷静に自己分析してみる。寿司は好きだ。ましてや、池袋の棲家からも近くだ。う~ん、まずよく思い出してみると、自分で会計したことがなかったと思う。(上司の払いだった。)また、今現在が、何となく入りづらい店構え。(普通の家っぽい。)そして、何度か通り過ぎる度に、ソコの中から聞こえてくる合いの手などの話し声。(いかにも常連相手。一見さんお断り的な...。)こう考えてくると、そんなことが相まって総合的に入れなかったとしか言いようがない。
では、何故、今回入れたのか。これも不思議。棲家から、週2、3通っている「讃岐うどん河野」へ行くルートは、最短距離をとっても、少なくとも10通り位はありそうだ。それが、たまたま「河野」で「いりこめし」が品切れで、うどんだけではお腹が空くと思ったところに、偶然、店頭の貼り紙「小肌押しずし¥700」の文字を見てしまったからだ。もともとコハダは好きだし、最近、あるレビュアーさんの投稿口コミで、江戸前寿司談義に花が咲いていて、江戸前の真骨頂の一つに「コハダ」があるなんて話題がタイムリーにされたばかりでもあったからだ。まぁ、言ってみれば、食べログのおかげでもある。そんなことも相まって、知らず知らずに、気が付いたら足が進んで、玄関の引き戸を引いていた。

18時少しまわった時間、「すいませ~ん、表の貼り紙の『小肌押し寿司』ってできます?」、「ハイハイ、ではつくりますので中でどうぞお待ちください」。と、女将さんらしき方に、玄関を上がりスグ左側の部屋へ案内される。そこは、入口こそ部屋へ入る感じだが、その部屋の中はと言えば、キチンと寿司屋になっているではないか!正面奥の一段下がったところに大将がいて、立派な一枚板の付け台もある。そして、付け台手前が掘り炬燵よろしく、足がおろせるようになっている。なるほど、こういう感じだったのかぁ~。などと、感嘆していると、女将さんらしき方が冷たいお茶を持ってきてくださった。まだ、先客はいない。一人ぽつんと座り、そのお茶を飲みながら大将の押しずしをつくる様子を見ていた。1:2のかなり年季の入った型枠に酢飯を入れて片面の小肌を8枚乗せる。う~ん、コハダというよりシンコのサイズ?などと一人ごちてみたものの、なにせ、こちらは初めての店と同等、勝手が分からない。ましてや、大将の人となりも...。それよりも、実は、これから仕込むのであろうマグロの大きな塊がいくつも付け台の端に置いてあるのが気になっていた。というか、食べたくなった。ダメだ、抑えきれない。キレイなイイ赤身だ。「大将、ちょっとツマんでいくよ。」って、あぁ~、言葉にしてしまったぁ~!すると、大将、「お~い、お茶!」???CM?ん~、何だかなぁ~。昔やってた中谷美紀じゃぁあるまいし、でも言い回しが絶対にそのCMを思い出す感じで...。奥から女将さんが熱いお茶を持ってきてくれた。そうこうしている間に、「小肌の押し寿司」は完成。包んでもらう。タイミング良く(悪く?)、本マグロ赤身を2貫握ってもらう。ウマい。中トロを勧められた。それも、お願いする。ネタのハコに目をやり、続けざまにイカもお願いする。そして、カツオ。「戻りですよね。」いらないことを聞いてしまった。「時期で言ゃ~、そうなるね。」のそっ気ない返事。でも、当たり前だ。カツオに聞かなきゃ分からない。「お前、戻ってきたか?、それとも、行くとこか?」って。うん、ウマい。白髪ねぎを添えて醤油ダレまでかけていただいた。丁寧な仕事ぶりだ。ネタの切り方はやや雑な感じがするが、どれも大ぶりで豪快な感じがいい。時間の制約がなければ、このまま食べ続けたいところだ。全部2貫づつ握ってもらって、小肌の押し寿司と合わせて¥2140。安い!握りがどれも1貫、180円という。ネタの大きさからしたら、破格に安い。しかも、どれもウマい。この偶然とも言える訪問は、この段階ですでにココの大将に心を持っていかれている。力の入れ具合が分かってるというか、力の抜きどころが分かっているというか、丁寧とやや雑な感じの微妙なバランス。ココの大将、イイ意味でもワルイ意味でも、きっと職人だ。

戻って、僕の方も一仕事終えてから、「小肌の押し寿司」にありついた。包みを開けてまじまじと見る。やはり、コレはシンコだ。でも、大将が小肌だって言うんだからコハダに違いない。今度行ったら、聞いてみてもいいが、きっと、「人様でも、ちょっとばかし背の低いヤツだっているじゃぁねえか。」とか、言うに決まってる。そんなことはもうどうでもイイ。〆具合は、イイ感じだ。やや浅いくらいでちょうどいい。味も、うん、ウマいよ。それに、極ほんのりではあるが、型枠のひのきの香りも薄っすら感じられる。これもイイ。「何だ、何の文句もねぇなら、ああだこうだ言うんじゃねぇ!」って、聞こえてきそう。

僕は、基本、日曜日には寿司は食べない。都内なら尚のこと、築地が開いてないから、日曜の夜がネタは一番古くなる。市場にたよる寿司屋ではいたしかたないコトだが...。死後熟成された方がウマいネタも当然あるし、いくら冷蔵・冷凍技術が進んでも、古いものは古いとしか言いようがないと勝手に思い込んでいる。ずっと冷凍のままであればまだしも、一度解凍したモノを再度冷凍している店が結構多いのにはびっくりする。生簀がある店だと、また変わってくるんだけどね。でも、話は戻るが、こんな店に出逢ってしまったら、今までのパターンからしたら、かなりヤバい。おまけに、深夜2時までやっている。う~ん、以前に、僕にとって池袋西口で一番の寿司屋は「池寿司」と断言したが、今回の経験でソレが大きく揺らいでいる。更に、悪いことに、この2店舗、歩いて1分とかからない。


※「ネタ」という言葉が慣れているので使っているが、本来は「タネ」と言うべきだと思っている。

  • 外観。
  • メニューなど。
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

鮨処 銀座福助 池袋東武店 (池袋、東池袋、都電雑司ケ谷 / 寿司、日本料理)

5回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク 3.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥5,000~¥5,999

2023/06訪問 2023/06/24

池袋東武12階、「鮨処 銀座 福助」。【27th】


夜のセットにぎり「岬」編。

今までいろいろ書いてきた部分については、繰り返さない。

1960年、昭和35年創業、魚河岸仲卸直営店、「福助・ほり川チェーン」の池袋東武店である。
この池袋東武の店も、創業が昭和46年と、かなりの老舗である。
平成28年の東武のレストラン街の大改装時に13階から、12階に移転した。


夜・岬」(4,950円)+「お好み1貫」(385円)+「鉄火巻」(770円) ―― 写真の通り。

この「岬」は、なかなかリーズナブルだと思って、何度か注文している。
「おまかせ」の「お決まり」である。

厳密に言えば、「おまかせ」にぎり10貫に、「お好み」にぎり1貫、ソレにカニ汁が付くセットとして決まっている。

今回は、左から右へ上段が、本マグロ中トロ・真鯛・メバチマグロ赤身・コハダ・ホタテ。
下段が、蒸しエビ・スズキ・イクラ・サワラ・トリ貝だったと思う。
でも、スズキは、今写真で見ると、違うかも知れない。

全体的に、4,500円の税別の流れのタネとして、なかなか良好だと感じている。

お好み1貫は、本ミル貝。
ソレも、僕の好みの「先っちょの方」のリクエストも通していただいた。
満足。

カニ汁も旨し。
カニ身も食べられるカニ汁である。

お好みで「シャコ」を追加。
この福助のシャコ、小ぶりだが、懐かしい感じがして好み。
味が強い。
昔はこういうシャコが何気ない寿司屋でもよく出てきたが、最近は少ない。

最後に、鉄火巻で〆る。

うん、美味しかった。
ごちそうさまでした。


銀座福助、酢メシは、甘くなく酢が強め。
米はややカタめ。
何より味が良い。

置いてある醤油も良好。

おしぼりがペーパーナプキンタイプだが、厚みがあり指先をつまんで拭くために立てられる仕様となっていて、好印象。

店内、テーブル席の方は概ね静かで、過ごしやすい。
カウンターは客層によるが、池袋のこういう感じの店は、礼儀も作法もわきまえない金に物言わす御仁が出現するコトが度々あるので、興醒めするケースがしばしば。

なので、僕は、カウンターに誰もいない場合を除いて、ほぼテーブル席を指定する。


(文責:京夏終空、2023.6.24)
(110件/3.36)


「夜・鮪づくし編」

池袋東武のレストラン街「スパイス」の12階にある寿司屋である。

この店、池袋西口で、いわゆる「格」を感じる数少ない寿司屋である。
飛び切り高級というわけではないが、一定のレベル感と流儀を感じる店である。

例えば、寿司好きな方との会食などを考えた場合、真っ先に候補にあがる店である。
同様のレベル感のある池袋西武の「魚寿」とともに、使える店である。

と、思っていたのだが、今回は多少のミスもあって、ちょっと残念だった。
シャコに、あえてツメ無しでとお願いしたのだが、ガッツリと塗られてきたので交換してもらった。


鮪づくし」(4,950円)+「お好み4貫」(2,035円)+「ウーロン茶」(440円) ーー 写真の通り。

鮪づくしは、本マグロの大トロ・中トロ・赤身・漬けが各2貫、トロの剥がし身っぽい細巻、ソレに赤だしが付く。
マグロは、普通に、一旦は凍ったんだろうなと思う感じだが、悪くはない。
いや、むしろ、この物価高の時代、無理しているんだろうなと感じる。
池袋西口で、このレベル感のマグロならCP的に納得する。

お好みで追加したヒラメ・赤貝・ブリ・シャコ、各々価格的に納得する。
ヒラメ・赤貝が、660円。ブリが330円。シャコが385円。
あえて言えば、赤貝がやや強気か。

ごちそうさまでした。


(文責:京夏終空、2022.12.14)
(83件/3.37)


ランチにぎり「岬」編。

池袋東武のレストラン街「スパイス」の12階にある寿司屋である。
ホントはいつもの「トリトン」に行くハズだったが、何故か朝早くから長蛇の列。
受付システムの機械に行列ができていたので、止めた。


この店、池袋西口で、いわゆる「格」を感じる数少ない寿司屋である。
この「福助」と、メトロポリタンホテルにあった「ほり川」は、長年、西口ではちょっと抜けていた印象がある。

飛び切り高級というわけではないが、一定のレベル感と流儀を感じる店である。
例えば、寿司好きな方とのランチ会食などを考えた場合、真っ先に候補にあがる店である。
同様のレベル感のある池袋西武の「魚寿」とともに、駅近で便利な店である。


ランチ・岬」(4,400円)+「追加2貫」(660円) ―― 写真の通り。

ランチ・岬には、「カニ汁」が付く。
内容は、写真を参照いただきたいが、この店の「お決まり」は、いわゆるハズレが無く、どれも一定レベルの味わいと状態を感じるにぎりである。

築地などで食べる「おまかせ」の4千円台と比べ、荒々しさは無く、どちらかと言えば形式ばった雰囲気もあるが、旬や仕入れの状況などにより、若干の強弱は付けられている。

並びで言えば、ソレが右上2貫に来る。
この日は、「活ホッキ」と「戻りガツオ」。
ホッキは小ぶりながら風味の良さは強く感じた。カツオは、妙な言い方になるが、「ハシリの戻り」である。(笑)

このランチ・岬では、お好み1貫が追加できるというシステムである。
選んだのは「アワビ」。
風味の立ち方が強く、でも、じんわり美味で、食感の強さも申し分ない。
コレ1貫で、千円でもおかしくはない。

追加の2貫。「コハダ」と「穴子」。
福助のコハダは、酢〆が淡く、身の風味を大事にしているコハダである。
穴子は、ふんわりとろける系。

福助のお茶も、にぎりの味わいを超えない感じの絶妙なバランス感があり、かなり美味しい。

上手く流れたと思う。
ごちそうさまでした。


カニ汁について触れなかったが、なかなか美味しかった。

そのカニ汁の件で、普段から想っているトコロがある。
たまに知ったかぶりのような感じで言われるコトで、僕がスゴく違和感を感じるのが、このお椀の具材の件である。

アサリにしろ、シジミにしろ、カニやエビにしろ、あくまでもダシなんだから食べるものじゃないと決めつけている人が意外に多いような気がする。

確かに、そういうコンセプトだと店側が決めている例もあるかも知れない。
でも、ソレは一般的な作法でも、マナーでもないような気がする。

単純明快に、その具材を見れば、ある程度わかる。
ダシとして、使い切ったモノで、出がらし的なモノなのか、そうでないのかは。

今回の場合、カニでダシをとってもいるが、あえて、後から食用に別の茹でガニを入れている感じが強かった。
また、時間的に、ランチの早い時間帯は、自然にそうなっているのかも知れない。

今までの経験では、小さいセイなのか、シジミで一番言われるコトが多かっただろうか?

「えっ、ソレ食べるの?」

そのコトバを妄信的に言う人が多いコトは、とても残念な気がするし、もったいないと思う。


あと、こういう店に夜の飲みなどで人を招待すると、その人が多少わかったりもする。

この店などは、僕が掲げている「脱グルメ」からは、本来は遠い。
むしろグルメな店なのだろうと思う。

でも、所作や流儀が必ずしも伴っているかと言えばそうでない人も多い。
バブルのころに急増した「偽グルメ」的な人々である。

各人の好き嫌いに意見する気はないが、ウニ・大トロなどと繰り返し連呼するおまかせのカウンター席では興ざめするコトもしばしばあった。

流れなど関係ない。高いモノをガンガン飲み込む。
まるで、売れないホステスやキャバ嬢が、珍しく捕まえた太客にたかっているかのように…。


(文責:京夏終空、2021.9.11)
(61件/3.54)


池袋ではちょっと格上のお寿司屋さん。

寿司屋の好みなんてものは人それぞれだから、一概に良し悪しを論じるのは難しい。
そういう僕も、慣れ親しんでいる何店舗かの寿司屋に入り浸ってはいるのだが、地元池袋の年配者も認める「格」というモノは存在する。
この「鮨処 銀座 福助」は、そういう意味で、他店とは一線を画している。

1916年創業の高級鮮魚問屋「佃堅水産」が母体で、新鮮な素材選び、信頼性の高い技術、そして明朗で適切な価格をポリシーに営業を続けているというコトだ。

寿司屋で云う「格」とは何か?
大きくは二つあるだろう。一つには、お店の雰囲気はもちろん、提供される品の質が良い。そしてもう一つは、仕事の流儀が優れている。

また、この店には客の呼吸を読める職人が多い。
ソレが、一番大事だったりするのだが…。


今回は、同じ池袋東武の「2017食の北海道展」で出店していた網走市の「龍寿し」でやや不完全燃焼だったので、その帰りに寄ってみた。

僕は、仕事でのお客さんとの会食など以外では、基本的にカウンターに座る。
入口で、右側を指差し、了解を得て向かう。


昼時、ランチ+何貫かという感じが、僕の常套手段である。

ランチにぎり」(2,000円弱) ―― 福助の自信の10貫と玉子焼き。この日は、左奥からインドマグロ中トロ、カレイ、インドマグロ赤身、子持ち昆布、折り返して甘エビ、イカ、イクラ軍艦、ズワイ蟹身軍艦、そして下段に、サーモン、サワラ、玉子焼きと置かれていた。
最初に、茶碗蒸しが出てくる。そして、にぎりのタイミングでお椀。

にぎりはどれも、納得の品々。そして、軽くも深い握り。だから、酢飯から簡単には剥がれない。思いっきり傾けて刺し猪口へ浸けられる。口の中で柔らかく広がる。この域に達するには時間がかかる。
よく、カタいにぎりや、剥がれるにぎりに遭遇するが、そういうコトがいわゆる高級店で起こると興ざめする。

この店は、インドマグロの目利きが特に良い。カレイは塩。イクラは煮切り。

追加で「クエ」、塩で。「ニシン」、旬だ。
「シャコ」ワサビで。「コハダ」で〆る。

最後に残しておいた玉子焼きを食べて終了。

僕が下段にかかったあたりで職人は気付かれないように僕の進行状況をチェックする。
その職人の所作を気付かれないように、僕はチェックする。

サワラを口に入れた段階ではまだ早い。サワラの後にお茶を飲むのが礼儀だ。
で、職人は言う。
「他に、何か握りましょうか?」

この呼吸、好きである。


何だか「2回目」などと表示されるが、何度も来ているお店である。


(文責:京夏終空、2017.1.21)

(※写真は、後日掲載。)

池袋西口では、ハイレベルな寿司屋。

食材、腕、接客、サービス、雰囲気などをトータル的に平均を上回る店である。
僕自身もそうなのだが、各人の好みで、ヒイキの寿司屋は他にある。面白い大将だったり、豪快なネタと腕のお店だったり、繊細な味を提供する店だったり、その好みは人それぞれだ。だが、この店は、万人にハイレベルなサービスができる数少ない店である。いわゆる「高級レストラン」という部類に入れてもおかしくない店でもある。
仕事の関係者との会食で訪問した。


にぎり鮨 と ばらちらし」(¥2,160) ―― 時間的には、ランチの時間で、確かランチタイムサービス品だったと思う。「にぎり」が5貫と、「ばらちらし」の丼ぶり、茶碗蒸し、みそ汁、デザートという内容だった。「にぎり」は赤身、白身、青背、えび、軍艦。マグロもタイも絶品。イクラも良かった。「ばらちらし」は8,9品が織り交ぜられた感じの見た目にも豪華な丼ぶりだった。マグロ、イカ、カンパチ、サーモン、蒸しエビ、蒸しホッキなど。何故か、蒸しエビがやけにウマかった。各々論じたい気もするが、すべて優秀だと思う。茶碗蒸しもやさしいダシがイイ感じであるし、赤だしもグッと引き締めるにはイイ。
大満足。ごちそうさまでした。


前回レビューの職人さんとは、その後、会えていない。
この間、4,5回は訪問しているのだが、どうもフラれっぱなしのままである。


(文責:京夏終空、2015.8.14)


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【池袋東武の銀座福助。~お好み4貫の勝負。】

池袋東武14階からぐるぐる1人でお店を見てまわる。ほとんどの店が17時までランチメニューの表示をしているので、サンプルや写真の料理とCPとの比較検討を頭の中でする。そして、13階、12階と降りてゆく。12階、結局、落ち着くところに落ち着く。寿司屋。案内係の方から、カウンターかテーブルか聞かれる。迷わず、カウンターを選択。

生ビールグラス」(\400/税別) ―― ホントは中ビン程度がよかったが、その後の仕事などが急に頭の中で邪魔をし、結局、食前酒程度となってしまった。
特選ランチにぎり」(\1,800/税別) ―― にぎり8貫、軍艦1貫、玉子と茶碗蒸しとみそ汁。最初に茶碗蒸しが出される。キチンとした具が入った茶わん蒸しだ。ウマい。それを食べながら、握る様子をそれとなく見る。目の前の職人とは初対面。1貫握るごとの合間の合わせ手の「ポンッ!」という音が何とも心地良い。まとめて皿で出されるパターン。その寿司がのった皿が置かれる。2列で右手前に玉子。左奥から順に食す。マグロ赤身、白身と始まってサーモンで折り返す。手前列、また左から甘エビ、イクラ、数の子と続き、再びマグロで〆て玉子焼き。お好みで注文するのが常だが、たまにはこういうセットものも、自分がなかなか注文しないネタと出逢えるというメリットもある。数の子は久々に食べた気がした。漬けとは言え、かなりウマかった。みそ汁も赤だしで、僕の好みでウマかった。寿司屋のみそ汁はエビやカニなど海鮮系でダシをとる店と、カツオ以外は全く海鮮系を入れないみそ汁があるが、ココは後者だ。食後に飲み干すにはイイ感じだ。
全体的はこのレベルのネタとサービスであれば十分満足の食事だった。ネタはどれもイイ。シャリの味も温度も、ノリの風味もすべてイイ。ただ、量が少し足りない気がしたので、追加注文。

その前に、ココまでの経緯。僕は、着席と同時に「コートお預かりします。」と言われたのを断り、薄手のハーフコートを脱がずに着席した。忙しい客だと判断されれば、提供も早くなるという勝負に挑んだからだ。間違って「お寒いですか。」と聞かれたり、勝手に暖房の温度を上げられたら僕の勝ち、素早い提供がなされれば職人の勝ち。コレは見事に職人に1本とられた。次に、僕の食べるスピードと食べ方で、追加注文があるかどうかが職人に想定できたかどうかだ。分かる職人は分かると思う。いや、分からないか?僕ですら、最初の段階では決めていなかったコトだから。コレはドロー。

お好み4貫」(\1,250/税別) ―― この追加を「お好み」としたが、実はお好みではない。好き嫌いの問題ではなく、任せたのだ。ランチにぎりの味と技を信頼したので、「おススメを4貫握って下さい。」と完全に任せた。コレ、僕にとって醍醐味であり、真剣勝負。
職人の判断材料は、目の前の客だ。「好き嫌いはありますか?」「いえ、何でも。」この初対面の職人と僕の間で交わされたオーダー以外の唯一の会話。価格がいくらとか、どんなものがイイとかは何の情報提供もしない。今食べた寿司の追加というコトでどんな判断がなされるか。
一品目、「クエ」 ― おぉ~、まず白身できましたか。関西の方の寿司屋ではよく見かけたが、東京の寿司屋では少ない。塩を上にのせていただいたので、醤油を付けずにそのままいただく。淡泊な味かと思いきや、シッカリした味のあるクエ。歯応えも良く、クサみも無い上質な味わい。
二品目、「ニシン」 ― おろしショウガを少量のせて、醤油もすでにかけた状態で出される。酢漬けでもなく、純粋な生の切り身。コレも東京の寿司屋では少ない方かと。ニシン独特の風味が残りつつも、さわやかで甘みのある味わい。高級なサンマとハマチを混ぜたような奥深い一品。
三品目、「つぶ貝」 ― 通常流通しているつぶ貝とは明らかに違う種類のつぶ貝。真っ白な切り身から大ぶりなつぶ貝が想像できる。珍しいモノをいただいた。ややアワビに近い歯応え、独特の風味のある味も良かった。
四品目、「アナゴ」 ― 追加の二品目手前位で火入れをしていたので予想通り。やはり、〆の一品。アナゴ、柔らかさ、味、ツメの甘み加減、何の不満もない。僕の顔が自然にほころぶ。完敗です。すべて職人の思惑通り。こんな、やり取りが無言で出来るなら、僕は、次の訪問予定が待ち遠しい。寿司屋も職人が指名できるところと、そうでないところがあるが、今日の職人さんは本指名でこれから長く付き合いたいと願う。
最後に、丁寧な一言。「4貫、お出ししましたが...。」「はい、ご馳走様です。」
追加の4貫、珍しい系2貫、貝類1貫、〆のアナゴ。ランチにぎりと追加の味のバランス、価格の妥当性、順序。すべてにおいて計算されている素晴らしい職人さんと出逢えたことが嬉しい。

実は、その後に少々、職人さんと会話をした。知らないコトをいくつか教えていただいた。
とても満足のいく食事と時間を過ごせたことに感謝したい。

帰り道も、あの職人のことで頭が一杯だ。まるで、キャバ嬢の本指名候補に初めて出逢ったときと同じ興奮。
「でもなぁ~、職人は、4貫目にアナゴを出さないで、勝負を続ける気があったのかなぁ~。」とか...。
今後の勝負が楽しみでたまらない。

(文責:京夏終空、2013.11.22)

  • 本マ・中トロ。
  • 岬。
  • 岬・左。

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4位

天下一品 江古田店 (江古田、新江古田、新桜台 / ラーメン、食堂)

5回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2022/12訪問 2022/12/07

江古田、「天下一品」。【63rd】


この江古田の地で久々に食べると、どこかやはり違うコトがわかるのだ。

それか、再び昔のようにその独特さが顕著になったか。

前回レビュー以後、約10ヶ月ぶりの訪問となった。
その日の開店まもなく、平日11時過ぎ頃の訪問。

お母さんにも久々の挨拶。
唐揚げが新しくなったからぜひと進言されたのでそうした。


こってり唐揚げ定食」(1,240円) ーー 写真の通り。

唐揚げが新しくなったと言うか、今までの唐揚げの他に「こってり唐揚げ」というモノが新登場した感じである。

からしニンニクとマヨネーズが入った小さな器を伴って登場した。
見た目にも濃いめの色合い、味わいも濃厚である。

酒・ニンニク・生姜・醤油・味醂以外にも味がある。
何かの素材がプラスされた専用のタレであろう。

衣は写真の通り、やや竜田揚げ風になっている。

何の偶然か、王将も天一も、今年、唐揚げに手を加え変化が起きた。
京に生まれ、50年過ぎ、僕自身の人生ともリンクしている王将と天一。
僕も年内に、どこか変わるのだろうか?(笑)

この江古田店の唐揚げは、以前からこの店独特の味わいがして美味しかったが、コレはコレで美味しいと感じた。

スープに浸しても美味しいと、お母さんは教えてくれた。


さて、こってりラーメンである。
ウマい。
うん、何だかしばらく来ない間に、昔のエッセンスが感じられた。
質感は、間違いなく江古田店のソレである。

濃度的には、淡いのでなくやや薄い雰囲気。
しかし、美味しいと感じた。

ガキの頃、太秦店や白梅町店などに比べて、圧倒的に薄かった本店をバカにしていたが、きっと今ならわかる気がする。
こういう感じだったのだ。

血気盛んなガキには物足りなかったであろう濃度であるが、こってりの旨みや甘みをより良く表現するには、こういう濃度になるのかも知れない。

そんなコトを思いながらしみじみと食べた。
ごちそうさまでした。


食後、お母さんに唐揚げどうだった?と聞かれたので、そのままを答えた。
客が少なかったので、その流れで、しばしお話をした。

つくづくこのお母さんあっての江古田店だなと思わされた。


あと、天下一品の他の店で、僕が「からしニンニク下さい」と言うと、「ニンニク薬味ですね」と頑なに聞き返す店が多くあるが、この店はキチンと創業初期からの名称「からしニンニク」も普通に通じるし、そういう記載もある。

オールド天一で、当たり前に通じるコトを、新しい店々で否決されるのが悲しい・・・。


(文責:京夏終空、2022.12.7)
(157件/3.30)


オリジナルの天一の味を出すのに、受難の時代なのかも知れない。

長年、僕の中での東京No.1だった水道橋西口店の味の没落を、昨年秋ごろに感じて、この江古田店にスグに訪問したときは良かったと思ったが、今回は、今ひとつだった。

もちろん、セントラルキッチンでの同じスープが元となるのであろうが、ソレに何かが加わり、お店ごとの味わいがあったりする。
もし、手を加えるコトに対して、本部の規制が厳しくなったのなら、残念ながら、オールドファンたちは離れていってしまうのだろう。

この天一のこってりスープに代わる味が無いので一応は通うのだろうが、頻度は減っていく。


チャーハン定食」(1,050円) ーー 写真の通り。

今回は、そんなコトを思い、食べた。
という話である。

ごちそうさまでした。


(文責:京夏終空、2022.6.20)
(152件/3.31)


再び、天一東京№1の称号を戻したいと思う。この店に。

いや、行っていない店も多くある中、断定的過ぎるかも知れない。
しかし、水道橋西口店の味の低下とともに相対的に、この店に戻った。
ような感じがしているだけなのだが…。


久々にこの店に昼間行けた。
お母さんがお元気で、まず何より安心する。

そして、鍋の前の番人も健在だった。
きっと、2年半ぶりぐらいなのだろうが、メニュー価格が軒並み上がっていて、やや驚いた。


カラアゲ定食」(1,130円) ―― 写真の通り。

あぁ、ウマい。
この江古田店独特の雑味感が残っている。
麺の柔らかさもイイ感じ。

そんなに日を空けずに水道橋西口店から、ココ江古田店へ戻ってくると、よりよくわかる。
元々、水道橋西口店のような油感は無かった。
雑味感勝負の江古田店である。

うん、ある。
雑味を感じる。
スープの中の異質な存在。
でも、ソレこそが、僕の原体験の天一のこってりスープなのである。

懐かしいな、と思う。
その気持ちに偽りが無いから、コレだと断言できる。

満足。
ごちそうさまでした。


また、この江古田に夜な夜な通う日々が来るのであろうか?

ソレは、僕自身、よくわからない…。


(文責:京夏終空、2021.12.1)
(142件/3.32)


うん、やっぱり、ココは美味しい。

僕が、食べログを始めたキッカケの天下一品である。
天下一品の駒沢店を訪問したのが、直接的なキッカケである。

食べ物にこだわりは十分にあったのだが、お店選びをネットで調べてまで行うというコトが無かったように思う。
思えば、食べログのおかげで、この6年間、いろいろな店に出会った。
感謝している。


さて、この店、その天下一品の駒沢店の店員さんから教えてもらったのである。
6年前からのレビューが積み重なっているが、勢いあまっている。恥ずかしい…。

食べログに再訪レビューがアップできるシステムになって初めてレビューする?


最後に、水道橋の方がウマいと感じるようになったと告白しているが、その想いは変わらない。
僕の中で東京№1は、水道橋で、№2がこの江古田だ。

毎日のように食べれば、その評価も変わるのだろうが、天一のこってり気分にオイリーさは、十二分に応えてくれる。だからの水道橋なのである。

でも、ちょっと、期間を空けて、ココに来ると、やはりウマいと思う。
普段、仕方なく食べている池袋や六本木の天一のこってりとは基本的に違う。

スープのザラツキも、ねっとり感も、深い味わいも、昔の天一のこってりを彷彿させる。

鳥唐揚げ定食」(1,050円) ―― 繰り返さない。
天一のこってりとして、ウマい。
以上。


ある時から、この店もやや変わった。
麺が、ややカタめに寄る感じが主流になったので、麺の柔めを申し出なければならない。
その方が、馴染むのだ。
あと、唐揚げが、3コから、4コに増えた。それに伴い、皿もデカくなった。
餃子が値上がりした。

あと、レジが、最奥から手前に来た。

訪問は夜ばかりなので、シフトが変わってから、あのお母さんに、なかなかお会いできていないが、お元気だろうか?
今度、昼間に、来ようと思う。


(文責:京夏終空、2019.3.20)
(115件/3.10)


コチラに書くべきではないかも知れないが、浮気を正直に告白する。

最近、天下一品水道橋店に通う回数の方が多くなっている。
水道橋店の初訪の衝撃から、何度か双方通う中で、今現在は個人的に、水道橋の方が好きになった。

ソレが、浮気だが、本気かも知れない。

他店よりも数段ウマいと感じるのは間違いないのだが、今の水道橋に及ばないような…。
2016.12訪問時に、やや冷めた自分がいた。


(文責:京夏終空、2016.12.17)
(3.10/2018.1.21)


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「裏切りナシの街角」編。

♪雨にけむる街並みを 息をきらして駆け続けた

 つきささる吐息を吐いて 江古田への道駆け続けた

 わかってたよ 池袋店じゃダメさ…


何度か書いている。徒歩3,4分に池袋店があるのに、江古田まで深夜向かう。
この日、途中で霧雨が降ってきた。引き返すコトもできたであろう。
でも、ダメなんだ。病気なんだ。

この江古田に向かう道。そして、もう見慣れたそこまでの街並。

しとしと五月雨 わだかまり ウマいこってりラーメンさえあってくれれば…


寒い日も、暑い日も、雨の日も、この池袋からやや離れた江古田という街角は、
決して、裏切るコトは無い。

一杯のラーメンにありつく。
この一杯のラーメンさえあれば、裏切られるコトなんかないじゃないか。


・主演:天下一品江古田店 唐揚げ定食(こってりラーメン)¥1,050
             トッピング ネギ ¥100
・助演:京夏終空

・音楽:甲斐よしひろ


(文責:京夏終空、2015.6.13)


非更新再訪メモ>(2015.7.15。深夜1:30)
サービス定食」(¥1,100) 久々に唐揚げ定食から離れてみた。
チャーハンは、以前より味があった。(笑) 餃子は、ややニンニクの味が強い。
それにしても、ここのところ「こってりラーメン」は、安定してウマい。

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頻繁に再訪する店を何度もアップするつもりは無い。

しかし、ホントの食べ比べをした結果だけ記したい。
天下一品 水道橋店」に初めて訪問し、多大なる感動を覚えた。
僕は、その水道橋店のこってりを食べながら、一つの疑念が生まれていた。
ウマい。メチャクチャウマい。僕が、本当に好きな種別ではないかも知れないが、研ぎ澄まされたようなスープ。もちろん、こってりで、むしろ濃い目なので、形容としては不適切なような気もするのだが、感覚的にはそうなのだ。もし、総本店のスープが、天一のこってりスープとして「純粋」というコトバで例えられるなら、それに近い質のスープ。
「えっ?ひょっとして……。」

その日、水道橋店の感動を自分なりに消化したつもりだった。僕の、目や、鼻や、口や、もちろん味わいや歯ごたえや舌触りや喉ごしなど身体がキチンと覚えている。しかし、確かめなくてはイケないコトがある。

そう、僕は、水道橋から池袋に戻った日の深夜、ココに来てしまったのだ。なるべく、気温・湿度・体調など同じコンディションの方がイイ。真剣に比べるなら…。そして、何よりも、まだ「水道橋の奇跡」を体中が覚えている間に……。

池袋の棲家から江古田へ自転車を飛ばす。着いたのは午前1時20分頃。いつもの店員に迎え入れられる。
「唐揚げ定食、こってりで!」

そして、わかった。やはり、江古田の方がウマい。
コレは、完全に好みの問題だと思うのだが、江古田のこってりスープは、本来のいわゆる「純粋」な天一のこってりスープだけではなく、別の旨みに繋がるような雑味を持っている。見た目や舌触りのザラつきなどは、水道橋店の方がずっと濃くて複雑そうな感じなのにだ。
江古田店のスープは、「ザラつき」でなく「トロみ」でそれを表現している。
その「トロみ」の中に隠された成分こそが、僕が、ガキの頃から食べていた、昔の「太秦店」や「白梅町店」の味に繋がるのだ。

約12時間の差はあるものの、同じ日に食べ比べをした結果の結論として記す。


(文責:京夏終空、2015.4.28)


追記:営業時間の変更のお知らせがあった。
今まで、深夜3時までの営業だったが、5月12日より深夜2時までになる貼り紙があった。


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夜風をきって、1人の男が深夜1時、颯爽と自転車を進めてゆく。
この時期、夜風はイイ気分だ。

前回、助けを求めるレビューをしたが、多くの方からのアドバイスの方向性通り、通っている。
今では、週1位の頻度だ。

最近は、棲家から天一までの深夜の商店街なども楽しむ。

立教通り、夜のキャンパスや校舎って雰囲気あるなぁ。
椎名町サンロード、つい椎名町駅の方に向って「南天」にも立ち寄りたくなる。
サミット通り、深夜でもいくつかの居酒屋が賑やかだ。
長小通り明和会、深夜は青と白の電灯がキレイだ。
長崎十字会、おぉ、東長崎駅近くだ。深夜カフェなども発見してしまう。
長崎銀座、駅の反対側にまわる。「福しん」って、このあたり結構あるなぁ。
千川通り、TSUTAYAの看板の向こう側に見えてきた。

「おぉ~、愛しき天下一品!」

「唐揚げ定食(こってり)」(¥1,050) ―― ウマい。以上。


※ お店の方に確かめたわけではないので、詳細はわからないが一応書き留めておく。前々回のレビューで少々触れたが、他のFC店にかなり近い味がするコトがある。夜の22時より早い時間に訪れたときに、2回。味にバラツキがあると言えば、それまでだと思う。しかし、深夜の時間帯に訪問した時は、必ずウマい。何の違いだろうか。(2014.5.29追記)

(文責:京夏終空、2014.5.28)

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19時過ぎ。
入店時に、久々にお母さんに会った。
「こんにちは」「こんにちはぁ~」相変わらず元気がイイ。
自転車通勤なんだ。

っていうか、また、来てる。
「チャーハン定食、こってりで」最近、毎度同じ。
こうなったら、とことん通う。
仕方ない...。

(非更新再訪メモ、2014.3.29 19:05)

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【至急扱い】~誰か、助けて下さい。
食べログという、これだけ食にこだわりを持ち、関わる方々だからこそ、ぜひお聞きしたい。

質問、
≪妙にハマった店に衝動的に行きたくなったとき、一体どう対処したらいいんでしょう。≫

こんな体験をされた方の対処法をお教え願えたらと、切に希望いたします。

この愚直とも、いや、そのまま愚問とも言える質問。
「おい、大人だろ。」と言われればそれまでなのだが...。

つい2,3日前、あるマイレビュアーさんが、鎌倉の方の天一のレビューをアップしていた。そのレビューを読んでいて、また、投稿写真を見た瞬間に、僕は着替え始めた。もちろん天一に行くために。深夜、1時半過ぎ。徒歩3,4分の天一池袋店を全く無視して、自転車に乗り、江古田まで。食べる時間も入れ、往復1時間の天一旅。今月に入り、2度目。

昨年9月から、アップはしていないが、ココ江古田の天一には、その間15回以上訪れている。今年の年明け早々の1月の2週目に2回行っている。その2回目の1月11日に、ちょっと異変が起きた。東京天一としては、揺るぎ無い自信を持っていた江古田店の天一の味が変わった。ちょうど、今まで夜働いていた、元気なおばちゃんが昼の担当になったと聞いた。えっ、まさか。でも、おばちゃんは、どう考えても、作ってはいなかったよな。では、何故?
その日の「こってり」は、限りなく普通のFC店の天一の味だった。僕は、半ば愕然としながら、「江古田店よ、お前もか」と恨めしそうに店をあとにした。
それから、約1カ月が過ぎた2月半ばの夜、西武線で池袋に帰る機会があり、若干の迷いもあったが、途中下車して恐る恐る訪問した。そうしたら、味がキチンと戻っているではないか。今考えてもわからない。あの日の僕の体調が思わしくなかったのか、たまたま店側が何かを入れ忘れたのか。
それから、訪問が加速した。少なくとも、この3週間で5日行っている。それも、深夜、衝動的に。前回のレビューでも書いたが、移動手段に糸目をつけない。行きは電車で、帰りはタクシー。(終電が終わってしまうから)行きも帰りもタクシー。そして、最近復活したアイテム、自転車での往復1時間の旅。
これは、もう尋常じゃ無い。前回のレビューでは、「幸せを求めて日々生きている生身の人間には、『衝動』があるってコトを。」などと、分別のある大人の意見としてエラそうなコトを、さも解かったように書いた。たまになら、いいじゃないかと。しかし、今の自分は、明らかにその一線を越えている。
最近、全然レビューらしいレビューをしていないので、一応書いておく。そして、初めて読まれる方に一言。僕は、天下一品の「こってり」の30年来の大ファンであり、京都に住んでいた頃からずっと通っている。

「チャーハン定食(こってり)」(\950) ―― ココの「こってり」はウマい。駒沢店と並び、普通のFC店とは味が違い、見た目にもスープの色がやや濃い。濃いというか若干黒ずんでいる。それは、京都にある本社からしたら違反行為かも知れないが、明らかに一味加わっている。普通のFC店では全く感じない、カツオの旨みも感じられる。僕が最近好きな、京都・八条口店とほぼ同じ味だ。そして、30年前食べていた京都・太秦店、白梅町店などと同じ味がする。残念ながら、京都・白川本店は、スープが薄いという印象が強く、しばらく行っていない。
「辛子にんにく」は、希望制となっている。僕自身は、最初はそのままで食べ、途中から少しづつ溶きながら食べてゆくのが基本パターン。麺は、今回その原因となったレビュアーの方も書かれていたが、コシの無い、ややボイルオーバー気味の中細ストレート麺。それが、このスープに合っていてウマい。具材は、チャーシュー、メンマ、九条ネギ。
ココの、チャーハンは、味付けが限りなく薄めである。塩はソコソコ効いているものの、醤油系も、コショー系も、油さえ少な目で、白飯を塩を振って炒めただけに近い。だから、具材のチャーシューや玉子やネギの味がキチンと感じられるし、スープにも合う。僕の好きな、京都八条口店は真逆で油多め、味濃い目という両極端な気がする。どちらも好きだ。ただ、ココのチャーハンは、あくまでも「こってり」のスープありきのチャーハンな気がする。

僕自身、通っていると言える店は、かなりあるし、「讃岐うどん河野」なども、週2~3行く。まぁ、うどんの場合、ちょっとしたおやつ感覚っていうのもあり、気を張らずに行っているし、距離的にも徒歩6,7分で、普通に歩いて行ける。
ところが、最近のココ天一の江古田店へ行く時は、自分自身病的なのがわかる。同じ「ハマる」でも、質が違う。例えば、「河野」の場合は、今日は雨だから、明日にしよう、などと簡単に諦めがつく。しかし、ココの場合は、何が何でも行かねば的になっている自分に気付く。

そこで、冒頭に戻る。繰り返しになるが、
≪妙にハマった店に衝動的に行きたくなったとき、一体どう対処したらいいんでしょう。≫
という、質問。

誰か、助けて下さい。


※僕のレビューに急に登場し始めた自転車というアイテム。ここ一年程、現役ロックミュージシャンとして、太ももが太くなり、リーバイスのスーパースリムがはけなくなるコトを危惧して、メンバーから禁自転車令が出ていたため。(半分、ウソ。パンク放置という意見も。)

(文責:京夏終空、2014.3.15)


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[僕にとっての「天下一品」。] (2013.9.4)

自分の都合のいいように、ちょっと考えた。
「天下一品のラーメンは健康に良い。」 ―― 東京に出てくる前、10代半ばから20才位まで、多いときで週3、少ないときでも週1.5。今は、徒歩圏にウマい天一が無いので、せいぜい月3位だが、天一食べた次の日は、何だか体の調子がいい。アラフィフでこれだけアルコール摂取もしていて、かつ不規則極まりない生活をしているのに、毎回の健康診断でも中性脂肪がやや多め以外はオールAの成績。まぁ、天一だけでないにしろ、少なくともラーメン好きのこの僕にとって、月10以上のラーメンの内、天一が月3は救いなのかも知れない。天一のこってりは、脂じゃない。野菜と鶏ガラを煮詰めてできている。「こってり」という名称は天一の場合、通常とは意味合いが違う。天一の「こってり」は、脂が多いわけでもないし、しつこくもないし、クドくもない。ただ、ドロッとしているだけだ。コノ身体、親に感謝するのは当然として、天一にも感謝せねば。
もう一つ、自分に都合よく考えたことがある。
「ウマいモノ食いに行くのに、いくら出せるか。」 ―― バブルの頃は、銀座や六本木で朝まで散々飲んだ挙句、「よし、カニ食いに行くぞっ!」って、おネエちゃん沢山引き連れてそのまま羽田から北海道へ行くヤツもいたし、パスポート用意させて海外とか...。そんな、ヤツが1人や2人でなく、大勢いた。当然、遊びでもありで、純粋にカニの味のみを求めて行くわけではないにしろ、周りではよく聞いていた。(先日、六本木ではそんなヤツがまだいた!)そんなヤツらの話はさておき、今の自分だ。なぜ、ココに書いたかと言うと、今回、たかだか千円程度の天一食べるのに、それ以上のタクシー代を使ったからだ。徒歩5分に池袋店がある。(六本木にいるときは、徒歩3分。)ただ、どうしてもウマい天一が食いたかったのだ。深夜とは言え、千円のモノ食うのに、3千円の交通費をかけられるか?―― 答えは、イエスだ。どうしても食いたかったし、その価値があると確信していたからだ。要は、価値観の問題だ。目の前の好みでない4千円の料理より価値があると信じた。時間とお金には限界がある。場所によっては、お店の選択にも限界がある。その中で、幸福感を求めて日々人は生きている。生きているんです。幸せを求めて。いいじゃ、ないですか、たまには。毎日するつもりもありません。賢い人は計画性がない、無謀だ、いや無駄だ...と言うでしょう。その通りかも知れません。ただ、知っておいてください。幸せを求めて日々生きている生身の人間には、「衝動」があるってコトを。

ココ、天下一品江古田店の「こってり」はウマい。それに、お店にポリシーがある。僕が京都時代に食べていた味だ。この何にも代えがたい味を求めてやってきた。「唐揚げ定食、麺大盛」(¥1110)。今更、天一の細かいレビューをするつもりはないが、見た目のスープの色、スープの味、麺のツヤ、チャーシュー、ネギ、と、すべてが納得。僕にとっての天一は、今のところ東京には、「江古田店」、「駒沢店」しかない。「神田店」がややマトモで「天下三品」だとしたら、池袋、六本木、恵比寿、目黒などは「天下八品」ぐらいだ。今日の僕は、「天下八品」などではなく、「天下一品」が食いたかったのだ。

※お店のポリシーについては、前回のレビューに委ねるが、写真を掲載(ICHIRO SUZUKI氏 Special Thanks)。→不掲載となった。
※あと、ここまで触れてないが、コノ店のおばちゃん、いつも元気で好き。

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早い、早過ぎる。たかだか1週間で再訪。
前回、舞い上がってたから気づかなかったけど、入口に、まず、「屋台の味」と堂々と書かれており、次に、「当店は、『こっさり』『2号』等はやらないよ」って宣言書が貼り付けられていた。さすが、この意気込み。こうでなくっちゃ。本道を外さない。それでこそ、「天一」。木村社長の苦労の屋台の味を続けてゆくというスタンス。全く同感。この店のポリシーが強く感じられ、ますます気に入った。
前回食べれなかった「唐揚定食」堪能してきた。

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「悪い、東京にもええ店あった!」

いやいや、こんなに早く江古田店へ来れるとは...
明日から4連休の雰囲気に包まれ、練馬の仲間たちと小打ち上げ?(僕は休みじゃないんだけどなぁ~。)の帰り深夜0時頃、千川通りをタクシーで東に向かっていた。環七の陸橋をくぐって、しばらくすると「TSUTAYA」の看板が目についた。そのやや手前の赤いちょうちん、「あれっ?天一?天一~っ!運転手さんゴメン!ここでっ!」って。降りちゃいましたよ。つい先日、駒沢店のおばちゃんから、系列だって聞いたものだから...
「唐揚定食こってりでっ!」、「ごめんなさい、唐揚終わっちゃった。」、「じゃあ餃子定食こってりで。」 というわけで、いただいた。
う~ん。駒沢店のインパクトが強すぎたのかな?でも、六本木、池袋、恵比寿などとは比べ物にならないウマさ。食べてゆくにつれ、「やっぱ、この味やわ!」へと確信。「こない近くにあったのに、何で今までけぇ~へんかったんやろ?」「そやし、この道かて何度も通ってるはずやんか?ほんま、不思議やわ。」(京都時代に食べたウマイもん食うてると、京都弁にもどるクセがある。)

今度、京都の八条口店へ行ったら、「アンタ久しぶりやん。どないしてたん?」って言われるから、「悪い、東京にもええ店あった!」って言えるかなぁ...きっと言われへんのやろな。

せやけど、ヤバいんちゃうの?この調子やと、池尻店も八王子店も...。

  • 鳥唐揚げ定食。
  • こってりラーメン。
  • こってり唐揚げ。

もっと見る

5位

天下一品 駒沢店 (駒沢大学 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/04訪問 2020/08/10

天下一品・駒沢、京都を思い出した!【33th】

これが京都の天一や!

仕事の関係で駒沢大学駅を利用したときに立ち寄って、毎度のこってりラーメンを注文しました。
ただ知らないだけだったのかも知れないんですけど、東京に来て25年、初めて自分の納得のいく「天下一品」に出会いました。

京都に住んでた頃は、家から徒歩3分に太秦店があったので、週3は通ってました。
北野白梅町や嵐山(今は無いのかな?)でもよく利用していました。

東京に来て、10店舗位のの「天下一品」に行きましたが、「何かちがうんやなぁ」の感覚はぬぐいきれませんでした。

もともと、大の天一のこってりファンなので東京でも度々通ってましたが、スープのコクやのどごし感、麺の固さや透明度が各店舗によってバラバラ、自分が行った中では唯一神田店は総合的にアリかなって程度で、大阪方面に出張のときは、京都駅で途中下車して八条口店へ駆け込んでいました。

八条口店の店員に「やっぱ、これやわ!」って言ったら、「そう言わはる人多いんですけど、京都から同じもん送ってるはずなんですけどねぇ」って言われる始末。

今回立ち寄った駒沢店の店員にも、「東京で初めてうまい天一食うた」って言ったら、「ありがとうございます。池尻や江古田も系列です」って教えてもらいました。

ラーメンは人それぞれ色んな好みがありますが、ここ駒沢の天一は間違いなく京都太秦店の味に限りなく近く、今日、自分の中ではダントツ東京ナンバー1天一となりました。

PS. ラーメンをすすりながら太秦大映通りの商店街が思い出されました。

(※写真は、後日掲載。)

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