『ブルゴーニュ ブルゴーニュ ブラン 1999 メゾン ルロワ』Yuchiuさんの日記

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2011.03.06
ル・ジャンティオム

◆三種のLeroyについて◆

ルロワについて戸惑うのは、三種類のワインが存在する事。現在、メゾン・ルロワ、ドメーヌ・ルロワ、ドメーヌ・ドーヴネの三種類があります。
この三者のどこが違うのかというと、ネゴシアン・ルロワは契約農家から買い付けたブドウを醸造してワインを造り、ドメーヌ・ルロワは自社畑のブドウを使うこと。そしてドメーヌ・ドーヴネは、マダム・ルロワの個人所有畑のブドウから造られるものです。

■メゾン・ルロワ(ネゴシアン・ルロワ)
白いキャップ・シールをしてあるところからルロワのファンからは“白ルロワ”とも呼ばれます。
ラヴェルには
「Mis en bouteille par Leroy Negociants a Auxey-Meursault (Cote-d'Or)」
と記載され、通称「ルロワ」と呼ばれるモノはメゾン・ルロワを指します。
ルロワ社は1868年オークセイ・デュレスに創設されました。販売用としては熟成されたブルゴーニュ・ワイン最大のコレクションを持っているといわれ、そのストック約200万本とも。
ブドウ醸造学者のジャック・ピュイセ氏曰く
「ここはワインのルーブル。ブドウ畑と彼等の語る言葉に囲まれた文化の時だ」
と大賛辞を贈っています。

■ドメーヌ・ルロワ
赤いキャップ・シールをしてあるところから、「白ルロワ」に対して“赤ルロワ”と呼ばれます。
ラベルには
「Mis en bouteille au Domaine Leroy Vosne-Romanee (Cote-d'Or)」
と記されています。
1980年代後半、マダム・ルロワはブルゴーニュのワインの質の劣化、造り・土壌のあり様があまりにも腐敗したことに見かね、自分の畑を持ち自らの手でブドウ栽培から手掛ける事を決意。1988年、ドメーヌ・ルロワを興したモノ。ドメーヌはマダム、ファミリー、高島屋で1/3ずつ所有しています。

■ドメーヌ・ドーヴネ
マダムはドメーヌ・ルロワ設立と同じ年に、夫と共に、サン・ロマンの高台にあるドメーヌ・ドーブネを購入。ドメーヌ・ルロワとの違いはドーブネは100%マダム&夫の持ち物。それ故に人の意見に左右されない、マダム究極のワイン造りが出来る。
ラヴェルには
「Mis en bouteille au Domaine par Lalou Bize-Leroy S.C. du Domaine d'Auvenay, Meursault」
とマダム個人名が記されています。
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