2011.02.11
イグレック
ローヌの変人。彼の偉大さを一言で分かりやすく表現するなら、シャトーヌフ・デュ・パプ
の「アンリ・ジャイエ」であり、ワインはシャトーヌフ・デュ・パプの「ロ
マネ・コンティ」であると言えると思います。
もう一人の重鎮「ジャック・レイノー」が亡くなってから、伝統あるシャト
ーヌフ・デュ・パプの心と魂を守り続ける第一人者としてアンリ・ボノーが
君臨すると言っても過言ではありません。
1957年からワイン造りを始めている、パーカー5ッ星生産者ですが、残念な
ことに日本で彼の名前はそれ程知られていません。
世界的にあまりに人気のある生産者であるために、彼のワインを蔵出しで購
入できる業者は、世界でもほんの数社であり、残念ながら日本の業者は、そ
の中に含まれていないのです。
その為、日本ではワインを見つける事自体非常に難しい生産者の一人となっ
ています。
パーカーも
「ボノーのワインは大抵法外な凝縮感や個性を持っている。熟成能力という
点では殆ど不死身と言えるワインである。シャトーヌフ・デュ・パプでは伝
説的人物であり、偉大な醸造家としても、この村で最も迫力のある人物の一
人として広く賞賛されている」
と最大限の賛辞を送っています。
◆アンリ・ボノー。知らない方が多いかな?コテコテのローヌではなく、実にエレガントな・・・シャトーヌッフを造り出します。
もうかなりのお歳と思われますが、彼のトップ・キュヴェは「キュヴェ・セレスタン」。2番目がこの「キュヴェ・マリー・ブーリエ」です。そして、そのどちらにも選ばれなかったキュヴェが、スタンダードなシャトーヌッフに、本人が気に入らなかったキュヴェはバルクで売りに出されます。
ですので、基本的には一つのヴィンテージで最高、3つのキュヴェをリリースしますが、樽によって、エチケットのデザインを変えていたりします。緑の文字だったり赤だったり・・・。ですので、細かい事は本人しか判らないのでしょう。
※全てコピペ