『2012年10月 ラシームにおけるワイン会について。』kaoru7さんの日記

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2012年10月において、私主催のワイン会をこじんまりと密かに行いました。その印象について書きたいとおもいます。ワイン通のメンバ―4人。ボトルはすべて私のコレクションからの選定。それに合わせて、シェフに料理を作って戴くという趣向であります。そして、パテシエールに、***1999 タルラン シャンパン ロゼ***に合わせて、デザ-トを作っていただこうという、ある意味、無理難題を課したわけでありますが、結論的には、見事なマリア―ジュを堪能できたことに、ひとえに、感謝するのみであります。高田シェフもまた、気合が入っておりました。アミュ―ズからはじまり最後のメインまで、実にいい感動の時間をいただきましたことに、なんともいえない言葉にできない貴重な体験が嬉しくひとえに素晴らしい余韻が、心に残る一夜となりました。***1999年 ルイ―ズ ポメリ―***から感動の宵は始まりました。白いユリの香りが、中心にあり、それを取り巻くように様々な香りが、纏わりつくように芳醇に香ります。そして美しき乙女のようにやさしいアタックに繊細な余韻。軽やかな旋律線が、見事なまでに、アミュ―ズと融合します。とりわけ、キャビアと生クリームをガレットで巻いたものにシブレットの組合わせが、実にここちいいアリア―ジュを堪能できました。程よいガレットの固さに苦味のあるシブレットにキャビアの適度な塩味に生クリームの甘味が、デリケ-トなシャンパンの味わいとときめきあい溶解していくさまは、なんともいえない至福のひとときでありました。***1992年のモンラシェ***はピ―タ―ツ―ストラップ氏が、巨匠エチエンヌ*ソ―ゼに特注で醸造させた特別のキュヴエ。綺麗な黄金色の完熟状態。
蜂蜜の香りにアーモンドの香りにバニラ香。蕩けるような粘着性ありながらも、透き通るような透明感のある味わい。豊満な果実味もあり、それを支える綺麗な酸味も印象的だった。フルボディ。一分越える長い余韻もここちいいのひとことでありました。印象に残った料理はフォアグラのポアレにオレンジのジャム合わせたもの。外側カリカリに焼かれ、中はトロトロの分厚いフォアグラの甘味に、オレンジのジャムが、その酸味で全体を引き締めます。しかも岩塩がいいアクセント。自己主張の強い旨みに対して、競合し、共鳴しあい響きあうモンラッシェ。優雅で華麗なショパンのワルツの如く胸ときめくひとときでありました。***1990年のヴォ―ヌ ロマネ レ ボーモン ドメ―ヌ ルロワ***は、濃厚な果実味と美しく華麗なる酸味と、円熟味をましたタンニンが、見事なバランス感覚で、融合しており、骨格のしっかりした味わいで、優美でありながらも、男性的な魅力に溢れていました。官能的であり、退廃的なクリムトの美学に共通するものがあります。金目鯛のポワレやお肉料理も滋味溢れる味わいで実に印象深い相性となりました。最後のロゼシャンパンに合わせて、絶品デザ-ト作っていただきました。やや酸味の感じるシャンパンに対して、赤スグリを使うことで、酸味のグラディションの強弱の共鳴がなんともいえないひとときとなりました。美しきときめき合う時間が、永遠のひと時としてその会に参加したラバ―達に至福の時間として心躍る一夜となりました。写真は、ラシームのレビューに登録してあります。ラシーム
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