『出雲大社を参拝、今回は砂と水のパワースポットへ。』akiiさんの日記

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akii (女性・福岡県) 認証済

日記詳細

海外のニュースとして聞いていて、感染症に実感が持てなかった令和元年末。
令和二年に入るとパンデミックが身近になって、春には緊急事態宣言。
コロナ禍、仕事もプライベートも大きく変化しました。
変化に順応しなければ、生きていけない…
令和三年に入り、大切な人や大切な家族(犬)が他界。
それでも明日は来る。日々懸命に真摯に生きるのみ。
気持ちが擦り切れていく感じがして、パワーを貰いに出掛けました。
車で片道6時間を想定して向かうのは、前泊しての「出雲大社」。
前回の参拝は簡単に参っただけでしたので、今回はきちんと調べて。

早朝に起きて「稲佐の浜」へ。
出雲大社の西方1kmにある海岸で、国譲り・国引きの神話で知られる浜です。
朝陽に染まる「弁天島」が神々しい。
同じお考えで、同じ時間に砂を貰いに来ている方々が居られました。
今、海岸の整備中なんですよ。
来月は神々がお集まりになるのに大丈夫かしらと思ってしまいましたが。
頂いた砂は、参拝の時に使います。

知り得る限りですが、出雲大社の正しい参拝ルートでと向かいます。
出雲大社の正門にあたる「勢溜(せいだまり)の大鳥居」へ。
早朝は人出も少なく静か。
参拝時間は6:00から。
勢溜の大鳥居の正面から下る道「宇迦橋の(うがばし)大鳥居」が見えます。
大正4年、北九州市の篤志家、小林徳一郎氏により大正天皇御即位の大典を記念して寄進。
出雲大社の手前に造られた、鉄筋コンクリート造の明神鳥居です。
とても大きな鳥居です。高さは出雲大社本殿より少し低い23m、幅は14m。
この時、鳥居が雲海の中に浮いているような霧が出て、幻想的で素晴らしい景色でした。

勢溜の鳥居前で一礼、鳥居の足側の足から入ります。
真ん中は神様が通られるので参道の端を歩きます。
参道を少し進むと右側に[祓社(はらえのやしろ]。
前回、こちらの参拝を飛ばしてしまって…
出雲大社に参拝する際は、三度の禊をしないと神に嫌われます。
三度の禊とは、祓社と祓橋、手水舎での三度の禊を行うということです。
祓社を見落とさなければ、祓橋は必ず通りますし、手水舎は分かりやすいです。
因みに出雲大社の手水舎の水は、八雲山からの流れで非常に浄化の力が強いそうです。
参道を進み「中の鳥居」がある「松の参道」を通り抜けます。
日本の名松100選に選ばれている見事な松並木。
ここは道が三つ。左側通行です。真ん中は神様、通ってはいけません。

境内の入り口手前、右手には出雲大社の主祭神、大国主大神の「ムスビの御神像」左手には「御慈愛の御神像」。
神域である「荒垣」内に入る前に、手水舎で手と口を清め。
現在は新型コロナウイルス感染予防のため柄杓は使用できませんので、手で。
銅鳥居で一礼。
寛文6年に毛利元就の孫の孫にあたる毛利網広が寄進したものとか。
国の重要文化財です。

神域に入ってすぐ、左手に「神馬神牛像」。
撫でると良いとされますが、こちらも今は感染症対策で触れません。
正面に「拝殿」。
戦後最大の木造神社建築といわれます。
高さは12.9mの、大社造りと切妻造の折衷様式。
ご祈祷や奉納行事などもここで行われます。
しめ縄が一般の神社とは左右逆。
出雲大社では二礼・四拍手・一礼。
境内の全ての社、同様の参拝で。

拝殿の後は、その後ろにある「八足門」へ。
御祭神に最も近づける門。
通常はここから「御本殿」を参拝します。
御本殿と八足門の間には楼門があり、正月五日は八足門が開放され楼門前まで入れます。
こちらも参拝。
国宝の「御本殿」は、中に入れず横から参拝出来るようになっています。
大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式。
延享元年に再建されたもの。
平成の大遷宮で大屋根や千木などを新装。
高さは約24m。
厚い桧皮葺きの屋根の棟の上には長さ7.9mの二組の千木が交差。
御神体は稲佐の浜のある西の方角を向いて鎮座されているとか。
朝陽があたる時間の桧皮葺き屋根からは湯気のような気が上がって…
神聖な印象で、神々しさこの上ないです₊*̥(゚∀゚)˚₊キラキラ
実際、神です… そりゃそうですよね。

そのまま、御本殿の真裏「素鵞社(そがのやしろ)」を参拝。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る社。
大国主大神の父神とされ、御本殿後方の一段高いところに祀られています。
強い御神気を感じる場所です。
出雲大社のパワースポットと言われる素鵞社。
ここには知る人ぞ知る、砂の箱が置いてあります。
両サイドと裏側に計6つの箱。
素鵞社の砂には厄災・招福のご利益・効果があると言われます。
御守袋に入れて、御守として持ち歩くという人も多いようです。
素鵞社の御砂をいただくのには、事前に行う決まり事があります。
早朝に貰ってきた、稲佐の浜の砂。
それを持って行って奉納し、素鵞社の御砂をいただくのが儀礼・儀式。
稲佐の浜の砂を補充し、素鵞社の軒下で素戔嗚尊のパワーを注入された御砂。
奉納の半量を頂いて持ち帰るのが礼儀のようです。
裏手の気が強いので、裏の木箱から御利益のある御砂を持参の半量ほど頂きました。
素鵞社の裏手は八雲山。
出雲大社のすべてを見守る位置にある山です。
この山が御神体、神々が住む場所、聖域エリアとして禁足地。
特別に大切な場所とされていることが分かります。
隣の弥山には入山できるのに、八雲山は入山することが許されないのです。
素鵞社の裏手は、入ることができない「八雲山」の山肌に唯一触れることができる岩場です。
ぜひ、触れてください。
痺れるような感じがして、凄いパワーを貰った気がしております。

後は、神在月に出雲大社に集まられた神々のお宿となる社「十九社(じゅうくしゃ)」を参拝。
東十九社・西十九社として、御本殿の東西にあります。
神在祭の期間は扉が開かれているそうです。
食物を司る神「釜社(かまのやしろ)」を参拝。
無事、参り終えました。

もう一カ所、行きたい場所がありまして。
銅の鳥居を出て参道を反れて脇道へ、徒歩4分ほどの距離。
出雲大社の神聖な湧き水、神水と呼ばれる「真名井の清水(まないのしみず)」へ。
出雲大社の境内を少し外れると、観光客がほぼ来ない神聖なスポットが多くあります。
この清水もその一つ。
出雲大社の大事なお祀り事に使われる神聖な御神水です。

向かっている途中、美しい蝶が案内をしているかのような動きを。
綺麗な蝶。
あ!この模様…アサギマダラ!初めて見たかも。
鬼滅の蟲柱、胡蝶しのぶのモチーフとなった蝶ですね。
家族が「胡蝶さん(^^)!」と叫んでいました
誘われた先には「命主社(いのちぬしのやしろ)」。
通り道だったんですね。
住宅街で、気付き辛いスポット。
御祭神は、天地開闢の造化三神の一柱である神皇産霊神。
神皇産霊神は、古事記にて最初に登場する神様の一人。
社殿や境内は小さいのですが、命主社には巨大なムクノキが。
今にも歩き出しそうなその樹の推定年齢は約1000年。
「大社のムクノキ」として新日本名木100選に選ばれ、日本を代表する巨樹の1本。
こちらも参れて良かった。

辿り着いた、真名井は住宅街の中。
道中、察した地元住民の方が「あと少し先ですよ」と声掛けしてくれました。
井戸と言うより、湧き水を整備して囲っておられる印象。
水が汲めるようになっており、飲料としては無理でしょうが、水に触れさせて貰いました。
サワガニ発見。
ペットボトル1本分の水をいただいて。
御砂とともに自宅へ持ち帰り、浄化に使わせていただきました。

思ったことを成し遂げたので、気持ちはすっきり。
浜で砂を貰うところから清水を頂くところまで4時間とちょっと。
万歩計は、気が付けば12000歩。
私にしては、よく歩きました。
また定期的にパワーを頂きに詣りたい、そう思った出雲大社の参拝でした。
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