『ベトナムの香草』matu4さんの日記

matu4

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ベトナムでの食事は安いし旨い。
ちょいとホーチミンの郊外に出るだけで、
ローカルの店なら一食定食で70円~90円ほど。
夕食だって500円~800円くらいでなかなかのものが食べられる。
もちろんホーチミン市内はこうもいかないがそれでも安い。

味覚についてだけれども、うまみが昔から味の概念として存在しているところなどからも
味覚が日本人のものと似ているようだ。

ただし、日本のものとかけ離れて鋭敏な感覚にあるのは
ハーブなどに対する感性だと思う。

パクチー(香菜)をよく取りざたするケースが多いが、
ベトナムで出会うハーブはゴーガイやロウロム、ドクダミやシソ
ミント、レモンバーム、レモングラスが出る。タデなども珍しくない。
別皿で盛ってくる得体のしれないフレッシュハーブをとり
料理に入れたり、バインダーなどに包んでムシャムシャと食べる。

中には春菊だったりシソだったりなじみがあるものも多い。
シソは香りが薄い種類のものだし、
見た目には日本には雑草では生えるドクダミもある。
ドクダミは明らかに日本のものより香りが薄い。
だから食べやすい。
日本では漢方のように煎じて飲むくらいだけど、
このドクダミをお浸し状にしてシャクシャクと食べさせる店だってある。

また、日本では蓼酢にしかしない蓼が妙にうまい。
日本料理の鮎の塩焼き以外にはなかなか使わない一品だけど。

僕はパクチーも大好きだから
もっと日本の食のシーンに香草類が登場すると楽しいなと思う。
常識ってなんて厄介なんだと思う。

日本というとレタスのサラダ、キャベツのサラダ、ベビーリーフのサラダくらいしか
オーソドックスなバリエーションがない。
まさか香草だけでサラダを作ろうとか、
サンドイッチにさまざまな香草を挟んで食べようとかいう
コンセプトすらない。

もうちょっと楽しい食のシーンにするために様々な食材を…。
これからはアジアの野菜を作るムーブメントが農家に来ると面白い。





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