絶大な人気を誇る薬院の江戸前寿司◆近松 : 近松

福岡県福岡市中央区薬院2-6-19、近松。
1年先まで満席、絶大な人気を誇る福岡の江戸前寿司店。
坂西さんご夫婦と息子さんで紡ぎだす、静かで落ち着いた雰囲気の店。
完全予約制。紹介制になりミシュラン2つ星を返上。
カウンター9席。禁煙。カード可。写真NG。駐車場あり(店前に2台ほど)。
営業時間12:00～14:00、18:00～21:30。定休、月曜。
おまかせのみ。昼20000円、夜25000円(税別)。

The Tabelog Award 2024 Gold受賞、おめでとうございます。
ブレないお店なので、気にされてないかもしれませんが。
シーズンごとに、昼夜交互に訪れています。写真はNG。
ビルの1階、入口の藤の大鉢が四季を告げてくれています。
冬。落葉し実を付けた藤。打水された周辺。
開店数分前に女将が暖簾を出します。入店可のサイン。
今日も素敵な着物での出で立ちの女将。
遠方からの方も多いので、時間前は利用者が待っている姿も目に入ります。
完全予約制で、昼・夜ともに1回転。
暖簾をくぐると硝子扉の先は屋内アプローチ。打ち水のされた石畳。
右に季節の盆栽。左にカウンター9席。
凛とした空間。陰翳礼讃。日本の美意識がそこにあり、茶室に入る時のよう。
席は決められており、案内を受けます。荷物用に用意されたカゴ。
あたたかいおしぼり。松の絵の手拭いと指拭き。箸の紙帯にも松。
硝子の器に入ったガリは、好きな時に取って食べられるようになっています。
スライスして漬けられた生姜は、酢がキリッと効いた辛め。
店主の坂西さんと後継者の息子さん。
お二人とも、客一人一人と目を合わせてのご挨拶。
店の自慢は客質。利用の際は、静かで落ち着いた時間が約束されます。

「飲みものどうしますか？」最初に泡を1本お願いして。
シャンパンのフルボトルは、12000円～15000円のラインナップ。
ブランドブランをを選択。
店主に注いでもらう一杯目が、これまた美味しいのです…
テーブルナプキンや箸置きには、松のデザイン。
カウンターの前には、きめ箱。いつも綺麗に準備がされています。
昼は、つまみが入る握りのおまかせ。カウンターには寿司台が用意されております。
昼のおまかせ、始まります。

・(小鉢) 蛸…ほうじ茶で炊かれた香り立つ桜煮。
・(握り) 障泥烏賊…羽衣切りのネタ。近松のスペシャリテ。
・(握り) 鮃…上に縁側が乗ってます。
・(握り) 赤身漬け
・(握り) 中トロ…三枚重ね。
・(小鉢) 茶碗蒸し…小ぶり碗が上品。薄くスライスし敷き詰められた唐墨。
・(握り) 玉珧…海苔の帯。
・(小皿) 叺…焼き物。香り味ともに良い。
・(握り) 車海老…男性は1口、女性は二口で用意される。
・(握り) 鰆…藁焼きの炙り。
・(握り) 細魚(か小肌)
・(握り) 白子…熱々の楕円がシャリの上に。海苔なしで嬉しい。
・(椀) 吸物…干しバチコが中に一片。良いお味。
・(握り) 鰤…歯応えと脂のりが良い。
・(握り) 海胆…軍艦で。
・(握り) 〆サバ…三枚重ね。
・(握り) 穴子
・(〆) 玉子…ふわしゅわのスフレ感。

これで一通り。追加で干瓢巻を貰いました。
シャリは穀物酢や赤酢を使ったキリッとした味わい。
鮮度の良い地元を中心としたネタ。
鮪は香り立つように、他より僅かにシャリの温度を上げるなど一貫への施しが素晴らしい。
スペシャリテの烏賊を削るようにスライスした羽衣切りは、研究心の結晶と言えるもの。
断面が多いほど甘みが増す烏賊への施しは、唯一無二。
この形は、15年前に夢に出てきたという店主。
食神がついておられるように思い、また夢に出るほどの研究心に感心しきり。

泡1本後は、日本酒を。
純米を頼んで、鍋島の生酒 五百万石 オレンジラベル。
猪口選びも楽しい。
大好きな鍋島なもので、追加も同じものを。
ついつい4合ほど。　

息子さんが全体の6貫を任されるようになっていました。
穏やかで静かなる継承は進んでいます。
数を折り返したら握り種類を変えて、親子で半分づつ握られるスタイルとなられそうです。
営業する前が凄く忙しい、会話も出来ないくらいの1分1秒、と言われていた店主 坂西さん。
慌てると見苦しいしですね、と口元に笑み。
隅々にまで配られている利用者への配慮と、職人としてのプロ意識の高さはさすが。
夏に翌年の予約を開始されますが、その時点で年間席数の倍近い予約数が入るそうで。
相変わらずの絶大な人気店です。

福岡県福岡市中央区薬院2-6-19、近松。
絶大な人気を誇る福岡の江戸前寿司店。
落ち着いた雰囲気の中、ご夫婦と息子さんで紡ぎだす静かな空間。
完全予約制。紹介制にてミシュラン2つ星を返上。
カウンター9席。禁煙。カード可。写真NG。駐車場あり(店前に2台ほど)。
営業時間12:00～14:00、18:00～21:30。定休、月曜。
昼14000円、夜20000円(税別)のおまかせのみ。
THE TABELOG AWARD2022Gold受賞。

季節ごとに昼と夜、交互に訪れるようになりました。
店の表、藤の木に種のさやが見受けられる初夏の夜が、直近の利用です。
シーズンで色の違う麻の暖簾。
開店数分前に、フロアを担当される奥さまが、暖簾を掛けられると入店可の合図。
完全予約制で、昼・夜ともに1回転と、利用の際は、ゆったりとした時間が約束されます。
1年先まで満席の人気と紹介者が必要で、予約のハードルは高いです。
店主の技量の満足感があり、しかもこの価格での提供は人気も納得。
流石に、近々お値段は上がるようです。

暖簾をくぐると、硝子扉の先は屋内アプローチ。
打ち水のされた石畳を進むと、右に季節の盆栽。
凛とした空気を醸し、非日常感のあるハレの食事にふさわしい空間。
陰翳礼讃と言うべき日本の美意識がそこにあり、茶室に入る時のよう。
左に店内入口、一列のカウンター席。
ほの暗い空間に白木のカウンター。
騒がしい客もなく、店と客が一体となって創り出される独特の空間。
席は決められており、着物で給仕をされる奥さまからの案内。
あたたかいおしぼり。
カウンター席には、松の絵が入ったナプキン利用の手拭いと指拭き。箸の紙帯にも松。
目の前に置かれているのは、硝子の器に入ったガリ。
好きな時に取って食べられるようになっています。
スライスして漬けられた生姜は、酢がキリリと効き辛め。
店主の坂西さんと、後を継ぐ息子さん。
お二人とも、客一人一人と目を合わせてのご挨拶。

「飲みます？」店主に声を掛けられ「はい！」と最初に泡を1本。
シャンパンのフルボトルは、12000円～15000円のラインナップ。
ブランドブラン、シャルドネの1本を。
夜は飲まれる方も多く様々なものが出てますが、生ビールの小もあり、それが美味しそう。
テーブルナプキンや箸置きには、松のデザインが。
カウンターの前には、きめ箱。いつも綺麗に準備がされています。
カウンター内側でおろされる山葵。ツンとした香りに食欲が湧いてきます。
夜のおまかせ、始まります。

<つまみ>
・蛸…ほうじ茶で炊かれた香り立つ桜煮。
・鯛…佐賀呼子2.8kg、塩水〆、好みで山葵、塩、醤油で。
・赤海胆、紫海胆…長崎大村湾、醤油が少しかけてあります。
・鮑…福岡糸島、肝と。
・海鼠腸の茶碗蒸し…上品なサイズの器で出来たてを。中には蝦蛄の身。
・目光…半日干しの焼き物。
・烏賊ゲソ…軽く塩。食感も良い。

<握り>
・槍烏賊…羽衣切りのネタ。刺身は断面が多いほど甘い。近松のスペシャリテ。
・赤魚
・鮪…和歌山那智勝浦110Kg、赤身漬け。
・鮪…和歌山那智勝浦110Kg、トロ3枚重ね。
・小鰭
・春子
・車海老…男性の一口サイズを、女性二貫で。
・平貝
・鯵
・煮蛤
・椀…吸物、中に高級珍味のバチコ。
・伊佐木…炙り。
・穴子
・玉子焼き…カステラタイプ、ふわシュワ。

今宵も美味しく幸せな時間でした。
お酒も進みます。
泡1本後は、日本酒を。
若浪(福岡・若浪酒造)、東一(佐賀・五町田酒造)、春鹿(奈良・今西清兵衛商店)。

毎年1貫づつ増やして継承されている息子さんの握り。
今年は4貫を任せられておられます。
今回は、赤魚、赤身、小鰭、車海老。店主と入れ替わり握りました。
10年をかける、自然で綺麗な継承です。
和服の奥さまに表まで送られ、良い気持ちで薬院の街へ。
夜風を心地よく思います。

歌舞伎由来の個室の名前を屋号に掲げた近松、11月で開業20年。
独自の進化を続けられ、シャリは穀物酢や赤酢を使ったキリリとした味わい。
鮮度の良い地元を中心としたネタ。
鮪は香り立つように、他より僅かにシャリの温度を上げるなど一貫への施しが素晴らしい。
研究心の結晶と言える、烏賊を削るようにスライスした握りに心奪われます。
断面が多いほど甘みが増す烏賊への施しは、唯一無二。
筋が多いトロも3枚重ねとしてあり、他とは違う食感と味わい。
何と言っても席の確保が難しい店なので、予約を切らしたくないですね。

THE TABEROG AWARD 2022 公式本にも、昨年に続き掲載あり。
羽衣切りのネタ、槍烏賊がメイン写真。
紹介内容は、昨年発売のものと同じでした。

福岡県福岡市中央区薬院2-6-19、近松。
絶大な人気を誇る福岡の江戸前寿司店。
完全予約制。紹介制にてミシュラン2つ星を返上。
カウンター9席。禁煙。カード可。写真NG。駐車場あり(店前に2台ほど)。
営業時間12:00～14:00、18:00～21:30。定休、月曜。
昼14000円、夜20000円(税別)のおまかせのみ。
THE TABELOG AWARD2021Gold受賞。

本年は、TABELOG AWARD2021Goldと百名店の受賞ですね。おめでとうございます。
店内は受賞の片鱗すら感じさせることもなくコロナ禍でもお変わりなく。
いつも変わらぬ雰囲気で迎えてくれるお店です。
落ち着いた雰囲気、ご夫婦と息子さんで紡ぎだす静かな空間。
写真を撮影する人がいるでもなく、大きな声を出す人がいるでもなく。
店主は客質が良いとおっしゃってますが、この雰囲気を作られているのはご本人。
この内容とこの価格であれば、常連の方々も予約を切らさないことでしょう。

直近利用のお昼。15分前に店の前に着き、暖簾が出るのを待ちます。
ドアから奥へと和のアプローチ。季節の盆栽。
店内は抑えた明るさ。上品な化粧室にはBGM。
席へは案内されます。
白木のカウンターの上には、綿のナプキンと品良い割りばし。
硝子の器にガリ。温かいおしぼり。
カウンターの内から店主が一人づつきちんと目を見てのご挨拶。
飲物は店セレクトの純米を中心とした地酒、焼酎、シャンパン。
この日はシャンパンのフルボトルを。
3銘柄見せて貰って選びました。1本9000円のセレクトが良心的。
昼のおまかせ、始まります。

・(小鉢) 蛸…柚子香り立つ柔らか煮。
・(握り) 槍烏賊…羽衣切り、薄く削がれたネタで旨味抜群。
・(握り) 真子鰈
・(握り) 小鰭
・(握り) 赤身…軽い漬け。
・(小鉢) 茶碗蒸し…海鼠腸がのっており、中に鮑の身。塩味が絶妙。
・(握り) 鯛…昆布〆
・(握り) 鮪…3枚重ね。
・(握り) 車海老…目の前で剝く。男性1口、女性二口。
・(握り) 蝦蛄…目の前で剝く。
・(小皿) 目光…半日干しの焼き物、酒好きはこれで日本酒！
・(握り) 鯵…3枚重ね。
・(握り) 海胆…軍艦、後海苔工程で綺麗な仕上げ。
・(椀) 吸物…干しバチコが中に一片。良いお味。
・(握り) 伊佐木
・(握り) 穴子
・(〆) 玉子
これで一通り。
追加で鉄火巻を貰いました。

泡1本後は、日本酒を。
まつもと(京都)、亀齢(広島)、三千盛(岐阜)と一合づつ。
最高の時間を過ごしました。
年1貫づつ握りの担当を増やして行かれている息子さん。
今回は、真子鰈と赤身と車海老を担当。
初年の車海老の時からいただいてますが、年々落ち着きを増されてて良いです。
お顔はお母様似でアイドルのよう、声はお父様にそっくり。
握りは一子相伝の印象です。

今尚、技術向上なさっている店主、坂西さん。
同じ素材でも技術で更に美味しくなるのは凄いですよ。
通い詰めたい一軒です。

THE TABEROG AWARD 2021 公式本の話です。
近松の詳細取材の掲載がありました。
2021GOLD30軒を北から順に4頁に渡って紹介。
大阪より西は福岡の2軒。
天寿し京町店と近松。
「029 近松」として4頁で紹介されていました。
写真NGの店なので、雰囲気を本から紹介で伝えられたらと思います。

近松で特筆すべきは完全予約制であること。
もともと1年先まで満席となる人気に加え、紹介者が必要と予約のハードルは高い。
その分、食に真摯に向き合う方ばかり。
客質のいいことは一番の自慢だそう。
長年、夫婦二人で切り盛りしてきた近松だが、3年前から息子の健氏もカウンターに立つように。
健氏には毎年1貫づつ任せるネタを増やしているとのことで、2021年は3つの握りを担当。
円熟と瑞々しい才能、2人の職人が織りなす寿司の行く末が楽しみでならない。
そのような説明となっていました(^^

福岡県福岡市中央区薬院2-6-19、近松。
絶大な人気を誇る福岡の江戸前寿司店。
カウンター9席。完全予約制。禁煙。カード可。写真NG。駐車場あり店前に2台。
営業時間12:00～14:00、18:00～21:30。定休、月曜。
昼14000円、夜20000円のおまかせのみ。
ミシュラン2014福岡佐賀特別版において★★(二つ星)獲得。
THE TABELOG AWARD2018・2019 Silver受賞。

この日は美味しい鮨で昼呑みの日。近松へと向かいます。
マンションの1階、目の前は駐車場。車が停まると見つけづらい店です。
見つけづらい以前に、予約が難しいのが特徴の店ではありますが。
半年に一度予約を受け付け始める日があり、その数日であっと言う間に半年分の席が埋まってしまいます。
すでに、2019年の予約は終わっています。
店内へは暖簾を潜りアプローチを奥へとすすみ左側が入口ドア。
落ち着いた雰囲気のIの字のカウンター席だけの店内。
個々の目を見て挨拶してくれる店主。化粧室のみBGMあり、この空間がお洒落です。

先ずはシャンパーニュのハーフボトルでもと言うことになり、置いてある種類をお伺い。
TAITTINGERとLOUIS ROEDERER。
女将がボトルを持って来てくれて、ご一緒していた方が家にストックの無い方を。
LOUIS ROEDERERのハーフを1本。
ワインは聞いて出して貰い、日本酒は席の前に、置いてある銘柄が書かれています。
テーブルナプキンや箸置きには、グリーンの松のデザイン。
カウンターの前には、きめ箱。綺麗な準備がなされています。
昼は、つまみと寿司が交互に組まれる、おまかせスタイル。
14000円のコースです。

・蛸…香り立つ柔らか煮。
・塩水海胆…北海道の蝦夷馬糞。
・障泥烏賊…握り。羽衣切りの薄くそがれた姿と、ねっとりとした食感で旨味抜群。
・小鰭…握り。
・茶碗蒸し…蒸鮑入り、海鼠腸オン。
・真子鰈…握り。

嗚呼、幸せ。日本酒いただきます。
グラスでも、片口でも用意されるそう。
グラスにしました。
ワイングラスのようですが、酒用のグラスで良い感じ。
京都の日本酒、澤屋まつもと。日常酒として楽しむ辛口純米酒。

・赤貝…握り。
・大トロ…蛇腹の握り。
・メヒカリ…半日干しの焼きもの。
・春子…握り。柚子の香りが抜ける。
・車海老…握り。煮切りを塗って、女性は二つにして。車海老はご子息が握る。
・細魚…握り。

もう一杯グラスで日本酒。
新潟屈指の酒処村上で十代に渡って醸し続ける銘酒、〆張鶴。
長い歴史と伝統に育まれた芳醇な美酒。全国の酒好きから愛される有名銘柄の一つですよね。

・鰆…握り。藁焼きで香りがとてもいい。
・〆鯖…握り。酢は強くなく。
・椀…若竹汁。良いお出汁。
・鯵…握り。炙り。シャリに葱をつけ、カボスが香る。
・穴子…握り。見た目のいい穴子。柔らかい。口の中に入る量として丁度良い。
・玉子

シャリの量が好み。
お茶をいただきながら、最後に店主と会話。
シャンパンが空くの早かったですね、とよく見てらっしゃる(^^
前回の利用時の事なども、よく覚えていらっしゃる。
昼夜一回転なので、慌てず穏やかな時間で、堪能という言葉が似合います。
予約のハードルは髙いですが、春夏秋冬、季節ごとに訪れたい店です。
利用直前確認は無いので、予約が取れたら忘れないようにしましょう。
現在、食べログ福岡4位の4.40。
良い時間を過ごしました。
次も宜しくお願いします。

福岡県福岡市中央区薬院2-6-19、近松。
絶大な人気を誇る福岡の江戸前。
昔ながらの常連さんが支え、店も常連を上客とする。
カウンター9席のみ。禁煙。カード可。駐車場あり店前に2台。
完全予約制。紹介者以外は予約不可。写真NG。
営業時間12:00～14:00、18:00～21:30。火曜は夜だけ。
定休、月曜。月に一度連休有り(連休日不定)。
昼10000円、夜15000円のおまかせのみ。
ミシュラン2014福岡佐賀特別版において★★(二つ星)獲得。
2018THE TABELOG AWARD2018 Silver受賞。

福岡ランキングTOP4 4.39 近松。
食べログ福岡はランキングTOP10の内、8店が寿司店、2店が懐石の和食店。
このジャンルが磨かれる環境のようです。
中でも近松は、福岡の江戸前を牽引してきた店。
写真NGでなく、新規客の獲得を普通にされていれば、食べログでもっと高評価なのは間違いないです。
但し、それを店が望んでおらず、常連客との関係を大切にされています。
それを知っていたので無理せずとも、ご縁があれば機会も来るでしょう…
と思って幾年。
「akiiさん、近松行くでしょう？半年先、昼だけど！」
利用された寿司店から、私の休みを意識して予約してくれたようです。
そこまで先の予定は見えないですが、天真爛漫な予約、受けない訳にはいきませんね(^^

時間は経過し、今春の当日。
12:00の開店時間の予約。車で店へ。店前の駐車場を利用。
30分前に到着。ビルは外装工事中…
まだ暖簾は出ておらず、打ち水が涼し気。
春ですが暑い日でした。
10分前に暖簾が出て、当事者さまもお見えに。
寿司店から直接予約、自分で連絡したわけでなく、随分前のことなので不安そうです。

入店。ビル1階ですが、アプローチは和の設え。
和モダンな店内。一列のカウンターは表の入口と平行。
外からの視線と太陽光を最小限とされた窓際の外格子。
良く晴れた日でしたが、思っていたより暗く落ち着いていました。
店内のBGMはジャズ、化粧室も同じBGM。
奥様のご対応から。ちゃんと予約出来ていました。
席が埋まる頃、店主がカウンター内に登場。個々に挨拶してくれます。
スリムで日に焼けられており、噂通りフルマラソン出場なさるなどストイックで静かな方。
高い技術を持った寿司職人です。
熊本県出身で、幼少時に叔父さんが営む寿司屋に感銘を受け寿司職人になられたそう。
カウンターの前には、冷蔵ショーケースではなく、きめ箱。伝統的なネタ入れ、良いですね(^^
すし種は人数分が綺麗に使われていく感じです。
写真はNGですから、食べることに集中しましょう。
運転があるので、残念ながら本日アルコールなし。
つまみが終わって寿司へではなく、小ぶりなつまみの一品と寿司が交互に混ざる、おまかせコース。
一品は焼きたてのものが入ったりして、これでお酒がいただけたらどれだけ幸せかと。
シャリは米酢のみらしく、やや強めの酸味、やや硬めで温度は最適。
ただ楽しむだけの時間でした。
今回はメモもせず、ご縁があれば次回に、お酒を頂くと共に記録させていただこうと思いました。
店主は季節ごと寄ってくださいとおっしゃって下さいましたが、夜の予約はこの時点で年内一杯入っているそう。

人気と共に値上げしていく寿司店とは違い、良心的な価格帯。
これは常連さんは、自分の席確保に必死でしょう。
来年の予約は9月からと聞いておりましたが9月に入りたての本日、もう6月までの夜は埋まっているそうです。
昼で春先くらいから少しあいてるくらい。
来年7月からの夜の席は、年末あたりに予約を受け付けられるそう。
夜のご縁、出来るかしら(^^