やっぱりモツが好きさんのマイ★ベストレストラン 2013

春は山菜・夏は川魚・秋は茸・冬は獣肉・モツは一年中

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2013年のBEST10はすべてタイ料理店にしました。
モツと名乗りながら2013年はモツ焼き屋よりタイ料理巡りをすることが多かったです。

1位に選んだのはもちろん小岩のいなかむら。
このお店との出会いがタイ料理の世界へ足を踏み込むキッカケとなりました。
2012年後半から2013年にかけて一番通ったお店。

都心のタイ料理店とは盛りの良さ、値段の安さ、辛さ、香草使用量が桁違い。
そして何といっても料理が美味しい。
使っている食材は料理の値段から推測するに普通のものなのでしょうが、
唐辛子、煎った餅米、紫玉葱、香菜、ミント、バジルなどが料理の味を昇華させるのです。

2013年8月まではイサーン出身の天才タムさんが料理人。
以降はチェンマイ出身のシェフが腕を奮っています。
かつてはイサーン料理、現在はチェンマイ料理を楽しめるお店。

2位は浅草のソンポーン。
吉原のソープ街のすぐ近くという何とも微妙な立地。
タイ料理店はラブホテル街にポツンと出店していたり、場所を選びません。
そういうお店が意外と名店クラスに美味しかったりするので面白いのです。

こちらイサーン出身のソンポーンさんがママ兼料理人。
イサーン料理の中で大好きな料理にラープという料理があるのですが、
同店のレバーと砂肝入りラープガイが今まで食べたラープの中で最高峰。
タイ料理の定番とも言えるガパオもこのお店のものが一番でした。
カウンター5席しかない予約必須のお店で、駅からも遠いので使い勝手だけは悪いです。

3位は五香のロッサイアム。
千葉県松戸市五香、新京成線沿線という個人的にはアクセスの悪い立地。
ママは小岩いなかむらのママと友達でシェフはいなかむらでも一時期働いていたそう。
イサーン出身でタイ本国ではソンブーンというレストランで働いていた経歴の持ち主。

ソンブーンの名物料理にプーパッポンカリーという蟹と卵のカレー炒めがあるのですが、
出身者だけに同店のプーパッポンカリーは飛び抜けて美味しいです。
イサーン料理も安定した美味しさ、タイ料理のためだけに五香に行く価値があります。

4位は亀有のワラポン。
外観はスナック、実際に中に入っても日本人男性がタイ人女性とイチャイチャしています。
こういうお店の料理が美味しいことなんて普通あり得ないのですが、
ビックリするぐらい美味しいイサーン料理を味わえてしまうのだからタイ料理店は不思議です。

料理人はイサーン出身、性別不明(タイはニューハーフ天国)、ホステスにもなります。
料理の値段の安さに比例して香草の使用量が少ない点だけは弱点ですが、
これほど美味しいイサーン料理にはなかなか出会えないのです。

5位は堀切菖蒲園のチャイタレー。
上位4店がタイ人シェフだったのに対しこちらは日本人シェフ(奥さんはバンコク出身のタイ人)。
カオマンガイに大山鶏を使ったり、カオパッド(チャーハン)がパラパラしていたり。
マイペンライと言われるタイ人とは一味違う、日本人らしさを感じるタイ料理店。
香草使いでは現地出身のタイ人には負ける部分もあるのですが、安定した美味しさがあります。
タイ人シェフが腕を奮うタイ料理店は料理の味が不安定なことも多いのです。

6位は湯島のバイヨーク。
チェンマイ出身のママが作る(監修する)チェンマイ料理は絶品なのですが、
イサーン出身の料理人が作るイサーン料理はイマイチという不思議なお店。

タイ料理店の味を左右するのは料理人だけでなく、実はママの存在も大事な要素。
それが顕著にあらわれているのが同店と言えるでしょう。
同じ料理人の作る料理でもママが監修したチェンマイ料理はいきなり美味しくなります。
料理人の出身地であり得意料理であるはずのイサーン料理は何故か凡庸。
タイ料理店って本当に不思議なことが多いです。

7位は小岩のクンヤーイ。
小岩駅周辺からは2店のランクイン。
いなかむらにいたタムさんほどではないですが、こちらの女性シェフもかなりの腕前。
特に出身地であるイサーンの料理が秀逸です。

小岩エリアには他にも評判のタイ料理店が何軒かあります。
いなかむらばかりに通ってしまっていますが、灯台下暗しでしょうか。
小岩はタイ料理店の良店の宝庫なのかも知れません。

8位は金町のサイフォン。
1位のいなかむらを支えていた天才タムシェフの移籍先。
料理人の腕は間違いなくトップクラスなのですが食材と香草に不満が残りました。
同じ料理人でもママが変わると味もここまで変わるものなのか…。
バイヨークもそうですが、やっぱりタイ料理店の味はママによって変わると痛感。

9位は錦糸町のビアタイ。
マイルドながら美味しい日本人向けの味のタイ料理店。
かつては食べログタイ料理ランキング都内上位の常連でした。
ただマイルド路線のタイ料理店は本来の辛いタイ料理を曲げて無理をしていると思うのです。
日本人に迎合せず現地の味を出しているお店のほうが、実力を遺憾無く発揮できています。

最後10位は浅草のモンティー。
長きに渡り食べログタイ料理ランキング都内1位を守っていたディフェンディングチャンピオン。
立地の良さ、値段の安さ、直線的な辛さは凄まじいのですが8位以上のお店に比べると物足りなさ。
現地色の強いタイ料理店が食べログ上でも高評価となってきたのは2013年の大きな変化かも知れません。

※2013年11月30日現在の食べログ都内タイ料理店ランキングBEST10

1位いなかむら☆4.01/47件(小岩)
2位ソンポーン☆3.82/17件(浅草)
3位ロムアロイ☆3.80/27件(東中野)
4位バンコックの風☆3.75/8件(中野富士見町)
5位ワラポン☆3.70/10件(亀有)
6位バイヨーク☆3.66/11件(湯島)
7位モンティー☆3.64/121件(浅草)
8位ビアタイ☆3.60/57件(錦糸町)
9位バンタイ(新宿西口)など5軒のお店が☆3.59

マイ★ベストレストラン

1位

いなかむら (小岩、京成小岩 / タイ料理、カレー、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2015/06訪問 2017/05/23

【0234】タイ料理店を左右するのは料理人

14,982文字★

タムシェフはお店を去りました。評価「5.0」→評価「無し」へと変更。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。

1ヶ月以上開けての訪問ですが眼鏡のチェンマイ人シェフはおらず。
どうも栃木県のお店に移ってしまったようです。
この日お店で腕を奮っていたのは恰幅の良いチェンマイ人シェフ。
インターでタムシェフの代役として腕を奮っていた人に似ているような。

コームーヤーンナムトック
ヤムジンガイ
ゲーンケーガイ
タムクン
カオマンガイ
ガオラオ

チェンマイのコックさんということでチェンマイ料理を3品オーダー。
さらにイサーン料理のコームーナムトックに屋台料理のカオマンガイ。
お店からのサービスでガオラオ。

1品目のコームーナムトックはハーブたっぷり。
ミント、パクチー、スイートバジル、バイマックルー、
さらに煎り米も大量に入っていて「いなかむら」ならではの盛り。

ただタレの味が少し強いように思いました。
辛さが強いのは良いのですが味のバランスに疑問。
先々代のタムシェフ、先代のチェンマイ人シェフの味に比べると、
タイ料理ならではの調和を感じる味わいが無かったです。

ヤムジンガイもスープの味付けが濃いめ。
油も浮いていて予想していたよりオイリー&ソルティー。
チェンマイのスープならではのコクは感じるのですが、
爽やかさは物足りないように思いました。

ゲーンケーガイは発酵食材の主張が強め。
調和やバランスといった感覚がどうもこのシェフの料理には感じられず。
美味しいゲーンケーガイは発酵の旨味を感じながらも、
もっと軽やかな味わいでスープが飲みやすいのです。

タムクンは海老が水っぽくてダメでした。
先代シェフのタムクンと比べるとかなり残念な出来。
水っぽい割に酸味が立っていてあまり美味しくなかったです。

カオマンガイはライスの米がカオニャオとジャスミンのブレンドなのか。
中途半端にモッチリ感がありながらパサッとした食感。
前回のカオマンガイ同様にこれではライスを評価できません。
鶏肉は美味しくてパクチーもどっさり乗っている点は良いのですが、
米料理はライスが美味しくないと話になりません。

サービスのガオラオも血のスープの割にコクが少なめ。
そしてスープのナンプラー味と砂糖の甘さが目立ってしまっていました。
一流の料理人が作るガオラオはもっと味のバランスが良いのです。
ナンプラーや砂糖が主張してしまっているタイ料理は三流と思っています。

5人でお会計10,800円、1人あたり2,160円。
1皿の盛りの良さは相変わらず。
ハーブ使用量もハーブの質も都内のタイ料理店で最高クラス。
しかし料理人の腕がその環境を活かせていません。

先々代のタムシェフの時代は小岩いなかむらの黄金時代。
彼の料理でタイ料理にハマり何度もお店を訪れました。
先代のチェンマイ人シェフも秀才タイプで良い腕していました。
タムシェフの時代ほどではないですが定期的に訪問。

現在のシェフの料理だと再訪は無いです。
いなかむらなら新御徒町店のサワットシェフのほうが遥かに凄腕。
個人的にはいなかむらに行くなら小岩より御徒町だと思います。
タイ料理店の料理人は入れ替えのサイクルが早いので、
シェフが変わった頃にでもまた訪れてみたいところです。

なお現在のシェフでも都心のタイ料理店の料理よりは美味しいです。
先々代と先代の料理人が凄過ぎただけです。
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2号店(いなかむら新御徒町店)を出したようです。
シェフは前ロッサイアムのサワットシェフ。
タイ本国ではソンブーン出身。
プーニムパッポンカリーが絶品です。

食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会(二次会)で利用。
豚小家→いなかむらと小岩の定番ハシゴ。
食べた料理は以下の通り。

ラープムーチェンマイ
蚕(サービス)
プーニムパッポンカリー
カオマンガイ
カオニャオ(餅米)
オッププラー(サービス)
カイヨーマーガパオ
カオトムクン

まずはチェンマイのラープを注文。
味に関しては同じく小岩にあるマイホームに軍配も、
盛りの良さとハーブの鮮度は流石いなかむら。
一番辛くとリクエストした通り鮮烈な辛さ。

特別サービスで昆虫食。
ある意味では本日一番とも思う蚕。
タイから持ち込んだようでフレッシュ。
中華料理店の蚕で感じる臭みが少ないです。

中国人は蚕を海老味噌のようと表現するのですが、
トロリとして旨味のある蚕を食べて納得。
そのままよりカレーやタレを上にかけて、
臭みを誤魔化しながら食べると美味しいです。

神田の東京カオマンガイでも食べた、
プーニムパッポンカリーとカオマンガイ。
比べると小岩のほうが遥かにレベル高いです。

カオマンガイは米のやわらかさが気になりましたが、
それでも都心のカオマンガイより全然美味しい。
カレーの味わいも濃厚でした。

蚕に続いてサービスで貰ったオッププラー。
田舎の魚との説明。
魚はワカサギかシシャモでしょうか。

ウコンやバイマックルーと蒸しているのでしょう。
黄色い見た目とハーバルな香りが特徴的。
骨まで丸ごと食べられるやわらかさでした。

カイヨーマーガパオ。
衣を付けて揚げたピータンのバジル炒め。
上には揚げたホーリーバジルがドッサリ。
濃い目の味付けでピータンが美味しい。

カオトムクンは海老入りのお粥。
ジョークよりも米の形を残しています。
本日はスープの旨味に物足りなさ。

実はメインのチェンマイ人シェフが現在帰国中。
ウィーさんという料理人が代打。
出身地はチャンマイより少し南だそう。
ママが厨房に篭っていた理由が分かりました。
お店の味を教え込んでいたのでしょう。

4人でお会計10,000円、1人あたり2,500円。
盛りの良さもあってコストパフォーマンス良好。
この値段であれば納得の内容でしょう。

なお食事中のカラオケは禁止となったようです。
かつては在日タイ人のコミュニティとして、
タイ人がカラオケを歌いまくっていたのですが、
いつの間にか日本人客ばかりのお店に…。
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食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会で利用。

江戸政→豚小家→いなかむらと小岩満喫コース。
この日は3人と少数精鋭だったこともあって、
料理をタイ人の辛さで遠慮なくとオーダー。
結果的にはこれが大正解でした。

ヤムアボカド(アボカドサラダ)
ネームクルック(ソーセージと揚げ米のサラダ)
パークン(海老とレモングラスのサラダ)
ジョークサイカイヨーマー(ピータン粥)

サラダ系ばかりの注文でしたがこれが全部絶品。
ビシビシと強烈な辛さの中に鮮烈な旨味。
複雑な旨味を感じる味付けと新鮮なハーブ、
食材の組み合わせの妙が料理を昇華させています。

最後はマイルドなお粥で舌を落ち着かせます。
揚げピータンを崩してお粥と一緒に食べても美味。
3人でお会計6,300円、1人あたり2,100円。
この後カラオケに行きましたが何も食べられなかったです。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
楽しんだ料理は以下の通り。

ヤムタクライ(レモングラスサラダ)
ソムタムプーパラー(イサーン風青パパイヤサラダ)
プーニムパッポンカリー(ソフトシェルクラブのカレー炒め)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
カオマンガイ(タイ式チキンライス)
ガオラオヌア(チェンマイ風豚の血入り五香風味スープ)
クイチャップ(豚モツと米麺のスープ)

ジンロのボトルを入れて5人でお会計13,500円。
1人あたり2,700円と相変わらずの安さ。
食べログで評価の高い1万円級のフレンチや鮨に行っても、
自分はこちらのほうが美味しいと思ってしまいます。

ガオラオヌアはチェンマイ風とのことだったのですが、
あまりチェンマイらしさというか違いは感じられず。
煮込まれた具は豚モツではなく牛スジでしたが、
豚の血のコクと五香粉を感じるその味はまさにガオラオ。

プーケット出身という新しい女性シェフも厨房にいて、
サービスでクイチャップも出して貰いました。
スープの味はガオラオに酷似。
豚のハツ、ガツ、シロがやわらかく煮込まれており、
センヤイ(太い米麺)も入っていました。
例えて言えば「モツうどん」。

煮込むとパサパサに硬くなってしまうレバーを入れず、
煮込んでも美味しいハツ、ガツ、シロを使っているのは、
モツの使い方にセンスを感じました。
次回この女性シェフがいれば南部料理も試してみたいです。
この日はチェンマイ人のメインシェフと2人体制でした。
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食べログのレビュアー様ら6人でのオフ会で利用しました。
注文した料理は以下の通り。

ヤムタクライ(レモングラスサラダ)
プーニムパッポンカリー(ソフトシェルクラブのカレー炒め)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
ソムタムターイ(青パパイヤサラダ)
コームーナムトック(イサーン風豚首肉サラダ)
ジョークサイカイヨーマー(ピータン入りのお粥)
ネームクルック(ソーセージと揚げおにぎりのサラダ)
カオマンガイ(タイ式チキンライス)
チューシークン(揚げ海老のレッドカレー)

6人でお会計18,900円、1人あたり3,150円。

プーニムパッポンカリー、カイヨーマーガパオ、
ジョークは相変わらず安定の美味しさ。
中華寄りなタイ料理ですが辛さ控えめで万人ウケする味だと思います。

イサーン料理のコームーナムトックやネームクルックもなかなか。
酸味と辛さと香草のバランスが良くシェフは北部料理が得意。

ヤムタクライは前回のほうが辛さも味も尖っていて好みでした。
ソムタムも北部のソムタムパラーのほうがシェフは得意そうな印象。
今回は万人ウケ狙いでタムターイ(バンコク風)にしましたが、
クセのあるソムタムにしておけば良かったと反省。

カオマンガイは味付けやチキンは良かったのですが、
今回はライスがやわらかくてイマイチでした。
同じ飲食店の同じシェフの料理でも毎回違う姿を見せるタイ料理。
安定感には欠けるのですが大人数でシェアすれば値段は安いですし、
美味しい料理も多いので値段以上の満足感を得られます。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会(二次会)で利用。
豚小家のあとは恒例のタイ料理。

・ヤムタクライ
レモングラスサラダ。
辛くしてとオーダーしたら本当に鬼のように辛かった。
刻みネギのようにカットしたタクライ(レモングラス)に、
イカや挽き肉、香草類を合わせたサラダ。
酸味と調和を感じるタレの味付けが絶妙で辛さの中にも旨さ。

・ネームクルック
酸っぱいソーセージと揚げおにぎりのサラダ。
こちらもかなりの辛さ。
ネーム(酸味の効いた生ソーセージ)の滑らかな肉感と、
揚げおにぎりのパリパリ食感が上手くマッチ。
香草類も効いており爽快な食べ応え。

・チャオームカイトー
チャオーム入り玉子焼きをナムプリックガピで。
チャオームという香草を入れて多めの油で焼いた玉子焼き。
これとナムプリックガピが合うのです。
ナムプリックガピとは海老味噌を発酵させた醤。
かなりの臭みがあるのですが旨味も強い凶悪な調味料。

・カオソーイ
チェンマイカレー麺。
イエローカレーのスープにチキンと中華麺。
上には揚げ麺も乗った独特のタイラーメン。
天地返しをして揚げ麺と中華麺を絡ませます。
今回は中華麺がフニャフニャでイマイチでしたが、
濃厚なイエローカレーのソースが美味しい。

・カオマンガイ
タイ式チキンライス
前日は立川でタイ料理店を2軒ハシゴしましたが、
やはり小岩のカオマンガイのほうが美味しかったです。
鶏肉もライスも調理で味が昇華しています。

・ジョークムー
豚団子のお粥。
おそらく鶏で取ったスープに砕いた米のお粥。
豚肉の団子や生卵、生姜にパクチーも入っています。
このスープが何と言っても美味しいのです。
さすがに満腹になってきました。

4人でお会計12,200円、1人あたり3,050円。
二次会に使うのが勿体無いぐらい美味しいです。
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食べログのレビュアー様ら8人でオフ会を開催。

辛い料理が苦手なレビュアー様をタイ料理店に誘う無茶な企画。
ある方がメーンダー(タイタガメ)を持ち込んでくださるということで、
昆虫食が好きなマニアックなメンバーも集まることに。

食べた料理は以下の通り。

・ナムプリックメーンダー
お店が用意してくれたタガメのナムプリック。
タガメや唐辛子などをペースト状にすりつぶしたもの。
1週間前に食べたときより古くなっているので香りは少し弱いですが、
柑橘系果実のような爽やかな香りはかなり良いです。
タガメは香辛料として用いると昆虫食として上位の美味しさになりそう。

・ナムプリックガピ
チャオームカイトー(香草入り玉子焼き)を注文するも、
ナムプリックガピが登場、このあたりはマイペンライです。
発酵させた海老味噌のナムプリック。
臭いですが独特の旨味、これを野菜などと一緒に食べます。

・タムクン
チェンマイ風海老の叩き。
独特のコクがあるのがチェンマイ料理の特徴。

・カイヨーマーガパオ
ピータンのバジル炒め、想定していたより辛かった。
揚げたピータンと揚げたホーリーバジルの組み合わせが良好。

・ジョークガイ
鶏のお粥。
米を砕いてあり中華粥に近い食感。
鶏で出汁を取ったスープが美味しい。

・カオマンガイ
タイ式チキンライス。
鶏の旨味を吸ったお米が美味しい。
添えられた鶏肉やタレと一緒に食べてもまた違った味。

・プーニムパッポンカリー
ソフトシェルクラブのカレー炒め。
殻ごと食べられるソフトシェルを玉子とカレーで炒めた料理。
マイルドながらコクがあって、揚げたソフトシェルも美味しい。

・カオソーイ
チェンマイ風カレー麺。
揚げ麺と中華麺の2種類の麺の食感の対比が面白い。

・チューシークン
海老のレッドカレー。
ココナッツミルクの甘さと濃厚さがレッドカレーと合ってます。
海老は揚げてあるので頭ごとバリバリと。

・メーンダーヤーン【持ち込み】
持ち込んだメーンダーを焼いて貰いました。
例えて言えば身の少ない海老のような甲殻類的食感。
ナムプリックほどではないですが柑橘系の香りもあります。
パクチーも上に乗って香りは良かったです。

・ヤムパックブーントードクローブ
揚げ空心菜サラダ。
天ぷらのように揚げた空心菜と甘酸っぱいタレ。
タレにはナムプリックパオも入っているのでしょうか。
天ぷらは塩で食べても良さそうでしたが、
このタレの甘酸っぱさのバランスはなかなか好きです。

・カオニャオマムアン
マンゴーと餅米のココナッツミルクがけ。
おはぎ的タイスイーツ。
ココナッツミルクで煮た餅米とマンゴーは意外と相性良し。

お会計8人で22,500円、1人あたり約2,812円。
10種類以上の料理を楽しんでこの値段は安いと思います。
やはりタイ料理は人数を集めたほうが楽しめます。
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食べログのレビュアー様ら6人でのオフ会(二次会)で利用。
ママによれば現在クワクリンを売り出し中だそう。
タイ南部の料理でカミン(ウコン)とバイマックルーが効いています。

今回食べた料理は以下のとおり。

・ヤムアボカド
…アボカド、海老、挽き肉などをスパイシーに味付けしたヤム(サラダ)。
ヌーベルタイ料理といった感じの創作チックな料理ですが、
とろりと濃厚なアボカドがタイの味付けに意外と合います。
挽き肉の挽き具合も理想的で食感が心地良いです。
程よく辛さや酸味を感じるタレと香草類が食材の味を昇華させます。

・タムクン
…海老の叩きのチェンマイ風サラダ。
タイ北部チェンマイの料理です。
独特のコクを感じるチェンマイの調味料で味付けされています。
ネットリした海老の食感が官能的、チェンマイならではのコクを感じ、
赤唐辛子の辛さが刺激的でタイ風の激辛海老ユッケといった料理。
シェフはチェンマイ出身なのでチェンマイ料理が得意です。

・カイヨーマーガパオ
…ピータンと鶏挽肉のバジル炒め。
ピータンとホーリーバジル(ガパオ)を揚げているのが特徴的。
カオマンガイと並んでいなかむらでは毎度注文している料理。
タイ料理店のガパオの中ではトップクラスの美味しさと思っています。
ピータンの濃厚な旨味のおかげで普通の鶏卵のガパオとは一味違うコクを感じます。
カオスワイ(ご飯)を投入してガパオライスにしても最高です。

・カオマンガイ
…タイ版の海南鶏飯とも呼ばれるチキンライス。
地域で分類すればバンコクの屋台料理でしょうか。
もっちりしたチキンライスは異次元の美味しさ。
ご飯に乗り移った鶏の旨味が何ともたまりません。
鶏肉は臭みを上手く消しており、パクチーが香りをサポート。
タレ無しでも美味しいですが酸味の効いたタレで味変しても良し。

・クワクリンクラドゥックムー
…ママからサービスで貰った料理。
南部地方の味噌を使った豚ナンコツの炒めもの。
日本人からすると味噌というよりドライカレー炒めといった印象。
クワクリンはプーケットなど南部地方の料理だそうです。
刻まれたバイマックルーの香りに魅了されます。
ナンコツは噛み砕くのに苦労する硬さでしたが味付けは良いです。
同じタイ料理でも地域によって色々な顔が見えてきます。

・コームーヤーンナムトック
…炙りトントロ(豚首肉)のイサーン風サラダ。
イサーンを代表する料理とも言えるラープのトントロ版です。
タイ東北部イサーンの料理は煎り米の香ばしさを感じて好きなのです。
煎り米、紫タマネギ、香草、酸味の効いたタレでトントロが化けます。
シェフはチェンマイ出身ですがイサーン料理も非凡です。

メニューに載っていない料理ばかりの注文で値段は不明。
タイ料理店は慣れてくるとメニューを見なくなります。
今回は北から南まで、料理でタイを一周といった楽しみ方をしていました。
どの料理も美味しくてシェフの引き出しの多さを感じます。

お会計は6人で14,200円、200円はサービスで値引き。
ジンロのボトル2本入れましたが1人あたり約2,333円と激安。
この価格帯で味わえる料理としては飛び抜けていると思います。

日本人は辛さやパクチーが苦手な人も多いので万人ウケしませんが、
好きな人にとっては安くて美味しい天国のようなお店です。
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新規に食べた料理の寸評を追加

・ホーヌンガイ(鶏肉とハーブのチェンマイ蒸し)

チェンマイ(タイ北部)料理。
ホーモックタレーの魚介を鶏に変えたような料理ですが、
味噌が強く野菜もたっぷり入っています。
鶏肉というより味噌塗れの野菜を楽しむイメージ。
チェンマイの味噌なのでしょうか、濃厚で独特な味です。
タイ料理ならではの爽快さはあまり感じず重い料理。

・クワクリンガイ(鶏肉の南部風ドライカレー)

プーケットなどタイ南部で食べられている料理だとか。
南部の味噌が手に入ったとのことで食べてみました。

一部骨付きの鶏モモ肉とキンカン(鶏卵になる前の卵黄)を、
味噌というか辛いカレー粉のようなもので炒めています。
黄色はおそらくカミン(ウコン)、揚げたバイマックルーもたっぷり。
砕けた鶏の骨が飛散しているので食べるときには注意が必要です。

辛さは強く、一般人には激辛の部類に入ると思います。
ドライカレーのような見た目で味も濃くご飯のおかずになります。
バイマックルーの香りが立つドライカレーといった料理。
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食べログのレビュアー様ら8人でのオフ会(二次会)で利用。
豚小家のあとの2軒目は恒例のいなかむら。
常人は豚小家だけで満腹となるはずなのですが、
食べログのレビュアー諸氏の胃袋は化け物です。

料理は以下を注文、1皿を8人でシェアできるよう大盛りでお願いしてあります。
ゲーンケーガイ(鶏肉と野菜のチェンマイ風スープ)
グリーンカレーステーキ
タムカヌン(ジャックフルーツと豚肉のチェンマイ風サラダ)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
カオスワイ(ライス、カイヨーマーガパオと混ぜ混ぜ)
カオマンガイ(タイ風チキンライス、タイ版海南鶏飯)
ラープミーヌア(牛生肉のチェンマイ風ラープ)

ジンロのボトルを入れてお会計8人で13,600円。
1人あたり1,700円でチェンマイ料理を中心に現地の味のタイ料理を堪能。

ママにお勧めのチェンマイ料理を尋ねて出てきたのがタムカヌン。
ジャックフルーツと豚肉を和えてフワフワ食感のペーストにした料理。
タイ現地とは異なりジャックフルーツは缶詰のものを使っているのでしょうが、
それでも美味しいと思うのですからシェフの腕を感じます。

カイヨーマーガパオは今回はタイ米のライス(カオスワイ)と混ぜ混ぜ。
一般的なガパオライスは鶏卵の半熟目玉焼きを一緒に混ぜますが、
こちらはピータンならではの濃厚なコクを感じて美味しいのです。
カオマンガイとともに飲んだ後の最後の〆ご飯にすれば最高です。
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バイヨーク(上野)でママのチェンマイ料理を食べた2日後に訪問。
食べ比べにとムーミー、ゲーンケーガイ(鶏肉と野菜のチェンマイ風スープ)を注文。
同じくチェンマイ料理から前回食べて気に入ったタムクンも。
さらに定番のカイヨーマーガパオとカオマンガイも忘れずに。

タムクン
ムーミーディップ
カイヨーマーガパオ
カオマンガイ
ゲーンケーガイ
カオニャオマムアン(サービス)

料理はこの順番で出てきたのですが今回のタムクンは超激辛。
タイ料理は1品目にその日一番辛い料理を出してくることが多いのですが、
これも本当に容赦のない辛さでした。

最近は海老の価格が高騰しているなどとニュースになっていますが、
たっぷりと海老を叩いており盛りは素晴らしいです。
都心のタイ料理店の1皿の1.5~2倍ぐらいの量がありそうです。
パクチー、ミント、ホラパー(スイートバジル)も添えられて。

ムーミーはゴイヌアのようにも出せるということで今回はディップでお願いします。
オニオン、レモングラス、バイマックルーを油で揚げて上に散らし、
ディップの肉だけでなくレバー、コブクロも入りこれはかなり美味しかったです。
カイヨーマーガパオとカオマンガイは相変わらず安定した美味しさ。

ゲーンケーガイはバイヨークで食べたものより3倍ぐらい辛いです。
鶏肉だけでなく砂肝も入り、もちろん野菜もたっぷり。
ママからこのスープは野菜と一緒に食べるのだと教えられます。

スープに煎り米も入っているのかドロっとしています。
その点でバイヨークの爽快なゲーンケーガイとは方向性が違うようにも感じるのですが、
このスープはこのスープで美味しかったです。

最後は昨日の余り物だけど…とカオニャオマムアンのサービス。
軽い酸味と甘さを感じて口の中でとろけるマンゴー。
そのマンゴーにココナッツミルクで煮たもち米がマッチします。

2人で料理5皿注文しましたが食べ切れずゲーンケーガイは一部テイクアウト。
このお店の5皿は都心のタイ料理店の8皿~10皿ぐらいに相当する量のような気がします。
バイヨークでは2人で6皿食べてその後にモツ焼き屋に行き、
最後は〆にコンビニでサンドイッチとおにぎりまで買っていましたが、
本日はこれで満腹になって終了。

この日は鬼のような辛さに激しい香草使いで前任のタムさんの料理を思い出しました。
今回の満足度は☆5.0クラス。
味の良さ、料理の過激さ、香草使い、盛りの良さと非の打ち所が無かったです。
ボトル入れているとはいえ1人3,000円台のお会計も破格。

テイクアウトしたゲーンケーガイは豚肉を入れたり牛肉を入れたりと何度も再利用。
(味は薄まるのでナンプラーも入れたりと。)
一度の訪問で二度美味しい、都内最強のタイ料理店です。
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小岩駅の北側にあるクンヤーイでイサーン料理を味わった後の二次会でいなかむら。
シェフはチェンマイ出身なので、チェンマイ料理で何か魚介料理はないのか尋ねてみました。
そして登場したのがタムクン(北部の調味料を使った海老の叩きサラダ)。

叩かれた海老はまるでユッケのようになっており、チェンマイの調味料と思われるコクもあります。
ホムデン(紫タマネギ)、パクチー、ミント、青ネギなどが入っており、
複雑な味付けと生海老のネットリとした官能的食感とハーブによる味の昇華を感じます。
先日はトムヤムクン、パークン、チューシークンと海老料理を色々食べましたが、
このチェンマイ料理の海老料理が一番美味しかったです。

ムーミー(チェンマイのラープムー)
カオソーイ(2種類の小麦麺を使ったチェンマイのカレー麺)
ヤムガイ(チェンマイの鶏肉煮込みスープ)
タムクン(チェンマイの海老叩きサラダ)

このあたりのチェンマイ料理にこそシェフの真価があるのかも知れません。
カオマンガイやカイヨーマーガパオも美味しいと思いますけど。
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食べログのレビュアー様ら7人でオフ会を開催。
注文した料理は以下のとおり。

ヤムホイナンロム(牡蠣のサラダ)
タップワーン(豚レバーのサラダ)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
トムヤムクン
カオマンガイ(タイ版海南鶏飯、チキンライス)
パークン(海老の辛みそサラダ)
チューシークン(揚げ海老のレッドカレー)
カオソーイ(チェンマイカレー麺)

そしてサービスで出てきた料理。
ヤムガイ(チェンマイの鶏肉煮込みスープ)
ランブータンとパイナップルのシロップ漬(缶詰)

チェンマイ出身シェフの一押しスープということで出てきたヤムガイ。
タイ料理でヤムというとサラダを意味するのかと思いきや、
チェンマイ地方ではスープのことを指すらしいです。
ヤムガイ、チェンマイでgoogle検索すると確かに鶏肉の煮込みスープと出てきます。

スープの底には手羽先や鶏ガラも入っていて鶏で出汁を取っているのでしょうが、
チェンマイの調味料も入っているようで独特の味。
スープに浮かぶパクチーと合わせると鮮烈で美味しかったです。

この日もカイヨーマーガパオとカオマンガイは安定した美味しさ。
他の料理は別の日に食べたものと比べるとやや不安定。
チェンマイ出身のシェフだけにチェンマイ料理を色々と試すのも面白そうです。
2ヶ月ほど前にシェフがイサーン人からチェンマイ人に変わったばかりなので、
まだまだ掘り下げる余地があるのかも知れません。

この日は料理頼み過ぎで1人約4,300円と高めの支払いになってしまいました。
今までのオフ会で一番料理が余ってしまったかも(持って帰りましたが)。
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※レビュー数が限度文字数を超えていたので大幅に整理、一部は日記に移しました。

新たに料理の写真と寸評も追加しておきます。

○ヤムトゥアプー(タイの四角豆のサダラ)
…ママ曰くタイ人大好きという、タイ人専用現地色の強いメニュー。
甘辛酸っぱい味付けで四角豆のシャッキリ食感も良し。
上にはココナッツミルクもかかっており濃厚かつ複雑な味。

○パークン(海老の辛みそサラダ)
ワラポン(亀有)で食べて美味しかったメニュー。
ママに聞いたら作れるということで注文。
ナムプリックパオ(タイのXO醤とも呼ばれるチリインオイル)が効いた海老のサラダ。
複雑な味付けでワラポンのパークンと甲乙つけがたし。

○チャオームカイトー
…サービスで貰った玉子焼き。
チャオームというハーブ入りでタレはナムプリックガピ。
ガピ(醗酵した海老味噌)の臭いが強烈だがチャオームとの相性バッチリ。
サイフォン(金町)でタムさんのナムプリックガピも食べたが、
新シェフの料理はやはりタムさんより穏やか。
タムさんの激しい香草使いを求める人には物足りないのかも。

×ガイヤーン(イサーン風ローストチキン)
…骨付きの鶏肉にスパイスを塗して焼き上げたイサーン料理。
タムさん時代のガイヤーンもイマイチでしたがこれもイマイチかな。
ハーブ感弱くパンチ不足のように思いました。
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カオスワイ(ご飯)を注文したのにカオソーイ(チェンマイカレー麺)を出してくるママ。
前任のタムさん(イサーン出身)のカオソーイは凡庸な印象でしたが、
ママが猛プッシュするだけあって新シェフ(チェンマイ出身)のカオソーイは秀逸でした。

マイルドでコクのあるイエローカレーがスープ。
スープの上には揚げ麺、下にはやわらかめに茹でた中華麺。
2種類の麺の食感の対比が面白く、麺に絡むイエローカレーが何とも美味。
チャーシュー代わりに入っている茹でた鶏モモ肉もカレーと一緒に食べると化けます。

新シェフの料理は通算6回の訪問で5回は当たり。
前回のオフ会のときだけ何故か精彩を欠いてその日は全体的に☆3.5ぐらいの印象でしたが、
それ以外は☆4点台以上の満足感がありました。
今日もタップワーンが少しイマイチだった以外はどの料理も大満足。
このお店を超えるタイ料理店はいまだ見つからないのでシェフチェンジ後も☆5.0キープ。

前任のタムさんの移籍先にも行きましたがタイ料理店なのにパクチーが無いという悲しい事態。
シェフの腕は超一流でも、香草使いの天才が香草を使えないのでは宝の持ち腐れ。
ママにその話をすると「アリエナーイ」とハーブをドッサリ持ってきてくれました。
タイ人のハーブ農家からキロ単位で仕入れているらしいです。
ミント、パクチー、ガパオ(ホーリーバジル)、カー(生姜の一種でトムヤムクンなどに使用)、
レモングラス、チャオーム、バイチャップルー(ネームクルックなどに使用)などなど。
最後はハーブの撮影会になっていました。
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大久保のタイ料理店に行くも不満が残ったので中央線・総武線に乗り小岩まで移動。
一見客にはハードルの高い店内ですが、慣れてくるとこの雰囲気に落ち着くようになってきます。

大久保との食べ比べにとタップワーンを注文。
大久保ではハーブはミントだけで使用量も少量でしたが、
こちらはミント、パクチー、刻み海苔形状のバイマックルーがドッサリ。
煎り米、ホームデーン(紫タマネギ)、唐辛子など色々入りながらも、
渾然一体となった素晴らしい香り高さに恍惚となります。

豚レバーは薄切りながらレアーな茹で加減でネットリ食感が官能的。
味付けも非常に複雑で分析不可能。
大久保ではナンプラーのしょっぱさだけが目立っていましたが、こちらは別次元の味。
1皿1,200円と大久保の780円より高いですが盛りが倍で香草は10倍ぐらい入っているので不満なし。

カイヨーマーガパオの味付けも前任のタムさんと遜色なし。
カオマンガイを注文しようとするとママからトード(揚げる)も出来るとのことでカオマンガイトードを注文。
鶏肉を揚げるので全体的に重い料理になりますがこれも美味しかったです。
タイ料理ハシゴという無茶なことをやりましたが、いなかむらの素晴らしさを再確認。
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タムさんは金町のサイフォンに移籍。
新シェフはタムさんとタイ現地では同じ職場で働いていた先輩だそう。
タムさんが天才タイプなら新シェフは秀才タイプのように思いました。
料理に真面目さを感じるのです(ママによれば実際に真面目な性格とのこと)。

今回はタムさんの得意料理だったタップワーン、カオマンガイ。
さらにチェンマイ料理のラープミームー、ゲーンホを注文。

タップワーンは薄切りながらレアーなレバー。
今回はタイのナスやインゲンが添えられていました。
タムさんと違って刻み海苔形状のバイマックルーを使うのが特徴的。
味はタムさんと遜色なしで新シェフのセンスも非凡です。

カオマンガイはライスにショウガやニンニクが入っていてこれが絶品。
一緒に行った友人はタムさんのカオマンガイより美味しいのではないかと高評価。
鶏肉の下処理も完璧なようで鶏に臭みを全く感じませんでした。

ラープミームーはチェンマイならではのコクを感じるラープ。
豚モツをたっぷり入れるところがタムさんのラープムーに似ていますが、
イサーンのラープと甲乙つけがたい美味しさでした。

ゲーンホは春雨、タイナス、タイインゲン、豚肉などを煮詰めたチェンマイの家庭料理。
醗酵したタケノコも入っており独特の臭いがあります。
黄色いのはカミン(ウコン)が入っているからだそう。
酸っぱさが強い料理ですがこれも良い味をしていました。
新シェフの料理はどれもタムさんクラスの腕前。
チェンマイ出身でチェンマイ料理に関してはタムさん以上かも知れません。
今後も掘り下げていきたいと思います。
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食べログのレビュアー様ら5人でオフ会(二次会)利用。
1軒目(豚小家)で結構食べた後だったので注文したのは2皿のみ。

ヤムアボカド(1,200円)アボカドのスパイシーサラダ
チューシークン(1,200円)揚げ海老のカレーソース

さらにサービスで豚皮の揚げ物(キャップムー)を貰い、
これとソムタムパラーを合わせていました。
醗酵した魚の生臭さが凄まじいソムタムパラーですが、
キャップムーとの相性は良く一緒に食べると美味しいです。

厨房にはピーワァン(眼鏡のお兄さんの意)シェフ。
チェンマイ地方出身で最近いなかむらに加わった新戦力。
ヤムアボカドとチューシークンはタムさんに近いレベル。
ソムタムパラーの味付けも良し、ママによればイサーン料理も得意だそう。

チェンマイのラープというラープミー(マグロのラープ)も味見してみました。
マグロのタタキの中にフリット状に揚げられたタマネギ、フライドガーリック。
滑らかなマグロにタマネギやニンニクの独特の食感と旨味が加わり美味でした。
プラードゥックパップリックゲーン(ナマズのカレー炒め)の味付けも良好。

なおこの日はジンロのボトルを入れてしまったこともあり、
1人あたり1,200円の支払いとなりました。
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タムシェフ時代のレビューや料理写真は食べログの日記に移動。

小岩いなかむら(タムさん時代)#1
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/102835/
小岩いなかむら(タムさん時代)#2
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/102836/
小岩いなかむら(タムさん時代)#3
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/102838/
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2012年10月初投稿、2012年11月更新、2013年1月~12月毎月更新、
2014年2月、4~7月、9月、11月更新、2015年2月、4月、6月更新

  • 2015.6 ヤムジンガイ
  • 2015.6 コームーヤーンナムトック
  • 2015.6 ゲーンケーガイ

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2位

ソンポーン (浅草(つくばEXP) / タイ料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/07訪問 2017/05/26

【0408】小岩のタムさん浅草のソンポーンさん

4,337文字★

食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
浅草のタイ料理店ソンポーン
なお店名のソンポーンとはお店のママ(兼料理人)の名前。

今までタイ料理店を数多く巡ったわけではないのですが、
料理の腕を別格と感じるタイ人の料理人が東京に2人います。

1人は小岩いなかむらのタムさん。
イサーン出身で凶悪レベルな香草使いが魅力の男性シェフ。
タイ料理の料理人でありながら火加減の妙を楽しめる稀有な存在。

そしてもう1人が浅草のソンポーンさん。
同じくイサーン出身でタムさんより香草使いは少しマイルドに感じますが、
味付けの調和の良さは素晴らしく火加減の妙も楽しめます。
お店のママとしても柔和な物腰で、人柄にも好感を持てる女性です。

お店の立地は浅草駅、三ノ輪駅、入谷駅の中間地点あたり。
具体的に言うと吉原のネオン街のすぐ近くというディープな場所です。
歩いての訪問だと男性は途中で客引きに捕まってしまうかも知れません。
最寄り駅はTXの浅草駅となりますが、徒歩でお店まで行くのは結構大変です。

店内は厨房前に直線カウンターが5席。
カウンター5席だけの本当に小さなお店。
人気のお店のようなので訪問前に予約しておいたほうが賢明でしょう。
なおキャパの少ない人気店ゆえ食事は2時間制となります。

今回は料理も事前に電話予約していました。
タップワーン、ラープガイ、トムサップとイサーン料理を3つ指定。
他にママ得意のイサーン料理を入れて1人3,000円程度とお願いしました。

少し早めにお店に訪問して本日の料理の内容を聞いてみると、
5人で1人3,000円ならジンロのボトルを1本サービスで料理は5品程度出るとのこと。
メニューを見ると魅力的な料理が多かったのでその場で4,000円に変えました。

そしてカウンターの上を見ると色々なハーブが置いてあります。
パクチー、ミント、日本では珍しいパッパイ。
いなかむら(小岩)では日本人に出さないというタイ人専用ハーブのパッパイ。

味見させて貰いましたが、道に生えている雑草を食べている気分になります。
確かに日本人の味覚には合わないと思います。
このお店は在日タイ人の利用も多いそうです。
小岩もそうですが、こういう現地人に支持されるタイ料理店は美味しいお店が多いです。

飲み物は生ビール(500円)を勧められましたが最初からジンロにします。
ジンロのボトルは2,500円、メコンウイスキーのボトルは3,500円。
ボトルキープは2ヶ月までとのことですが、価格設定は良心的だと思います。

その他アサヒビール(瓶ビール)600円、レモンハイ400円。
さらにタイ料理店には珍しくバイスサワー(500円)もありました。
下町のモツ焼き屋ではたまに見かけるバイスですが文字通り梅酢のサワーです。

ジンロの割り方は抹茶割りかジャスミン茶割りとのこと。
抹茶もジャスミン茶もカウンターの上に置いてくれました。
抹茶はママが自分で淹れたであろうプラスチックの容器に入ったもの。
ジャスミンティーは2リットルボトルの市販品です。
氷や氷入りの水の容器もカウンター置かれて自由に飲めます。

料理はサイウア(チェンマイ牛ソーセージ)から登場。
こちらはイサーンのソーセージではなくチェンマイの料理のようですが、
自家製でソンポーンさんが作っているとのこと。
焼いたソーセージをブツ切りにして皿に並べてあり、別皿のパクチーと一緒に頂きます。
ソンポーンさん曰くソーセージにレッドカレーが入っているような料理。

イサーンのネームほどクセはなく、ソーセージというより肉料理な印象を持ちます。
ウコン、唐辛子、紫タマネギ、レモングラス、バイマックルーなどが入っているそう。
ウコンが入っているのでソーセージが黄色いのでしょう。
パクチーと一緒に食べるとなかなか美味しかったです。

2品目は事前予約しておいたタップワーン(レバーのサラダ)。
豚のレバーをミディアムレアに茹でてハーブがドッサリ乗ったイサーンのサラダ。
バイマックルーが細かい長方形、刻み海苔のような形状で入っているのが特徴的。
本日出てきた料理はバイマックルー(コブミカンの葉)が多用されていました。
ソンポーンさんは刻み海苔感覚で料理のアクセントに使っているみたいです。

レバーはもう少しレアーが理想ですが、いなかむら(小岩)に匹敵する味。
同じく浅草にある人気店モンティーとは正直料理の格が違うと思いました。
駅改札口の目の前のモンティーと遊郭吉原の目の前のソンポーンでは、
一般的な日本人はモンティーに行ってしまうのでしょうけど。

3品目は当日リクエストのヤムカイモッデーン(赤蟻の卵のサラダ)。
内臓料理や昆虫料理はイサーン料理の特色ではありますが、
蟻の卵が入った料理とは初めて頂きます。

蟻といっても東京の地面にいる小さな蟻とは違って巨大サイズのようです。
卵というかサナギや幼虫のような形状の白い蟻がサラダに入っているのですが、
幼虫姿の段階で既に東京の蟻より大きいです。
プチッとした食感が面白く昆虫食の中では美味しいレベルの料理なのですが、
やはり豚や鶏よりは美味しくないので箸の進み具合はあまり良くなかったです。

4品目は事前予約しておいたトムサップ(イサーン風豚モツスープ)。
タン(舌)、ハツ(心臓)、フワ(肺)、シロ(腸)、コブクロ(子宮)など、
色々な豚モツとパクチーやセロリなどが入った酸味の効いたスープ。
いなかむら(小岩)に比べると酸味が穏やかで飲みやすいです。
このあたりは男性のタムさんと女性のソンポーンさんの違いなのでしょうか。

5品目はサービスで竹蟲の揚げ物を頂きました。
ママにイサーン料理のタガメを食べてみたいと話していたのですが、
タガメは無いが竹蟲ならあるということで出てきました。

油で揚げているのであろうカリカリのスナック菓子のような竹蟲。
ミャンマー料理店ノングインレイ(高田馬場)でも食べたことがありますが、
味はこちらのほうが塩加減良く美味しく感じました。
赤蟻の卵同様に箸の進み具合は良くなかったですが、酒のおつまみに良いと思います。
芋虫で作るカッパエビセンといったイメージを持つ料理です。

6品目はヤムタクライ(レモングラスサラダ)。
この料理を海老オン海老と表現するレビュアー様がいらっしゃいましたが、
茹でた海老、豚挽き肉、レモングラスなどのサラダの上に桜海老が大量に乗っています。
桜海老の海老臭さがレモングラスの香りの邪魔をするような気がしますが、
ダブル海老のおかげで旨味は増しているのかも知れません。

いなかむら(小岩)のヤムタクライほどレモングラスの主張を感じられないのですが、
バランスは良くて味付けも調和がとれていて美味しいです。
逆に言えばタムさんの料理は香草をダイレクトに感じる荒々しさが魅力なのでしょう。
2人の料理人の違いを感じながら食べるのも面白いです。

7品目は事前予約しておいたラープガイ。
本来は炒った米と鶏挽き肉のサラダなのですが、今回は鶏レバーと砂肝入りの特別仕様。
これを食べたい場合は事前予約が必要のようです。
そして本日の料理の中でも飛び抜けて一番美味しかった料理。
このラープガイに限れば文句無しで☆5.0評価と思う弩級の素晴らしさ。

まず炒った米(タイ米やもち米らしい)の香りが食欲をそそります。
香りだけでこれは美味しいと確信できるほど。
そして鶏挽き肉(おそらく鶏モモ肉)と鶏レバーの火加減が絶妙。

タップワーンの豚レバーよりとろける食感で、この鶏レバーは美味しいです。
砂肝は隠し包丁が入りサックリかつコリコリした食感が最高。
これは1皿を独占して貪るように食べたい衝動に駆られます。

タイ料理では最高の料理人と思っているタムさんのラープを凌駕していました。
ソンポーンさんのスペシャリテと勝手に認定したいと思います。
普通に注文してもレバーと砂肝は入らないので、その点は注意が必要です。

これで料理は終了とのことですが、サービスで鶏の端を食べないかとの申し出。
トサカ(鶏冠)なのかモミジ(鶏足)なのか、正体はモミジでした。
しかも骨抜きをしてあるという珍しいモミジ。

というわけで8品目にサービスでヤムレップムーナーン(鶏足のサラダ)。
骨抜きモミジとのことですが、中に骨は少し残っています。
軟骨感覚で噛み砕いて食べることは可能なレベル。

白キクラゲ、ミニトマト、パクチー、紫タマネギが入っており、
モミジとキクラゲのプルプル食感が面白い料理。
味付けはヤムカイモッデーンに似ていました。

追加注文でご飯ものか麺で〆ましょうということでママお勧めのガパオに。
鶏か豚か尋ねられ、ラープガイにモミジと鶏が続いていたので豚で注文。
9品目カオパッガパオムーカイダーオ(豚のバジル炒めご飯目玉焼き乗せ)。

米は何とジャスミンライス(タイの高級香り米)を使用。
厨房内からカウンターまで米の良い香りが漂ってきます。
ガパオの肉は挽き肉を使うことが多い印象ですが、こちらは豚の薄切り肉。
部位はモモかロースでしょうか、比較的アッサリした食感。
上には半熟の目玉焼きが乗り、ゴチャマゼにして頂きます。

ママにお願いして混ぜて貰いましたが、チャーハンのようになって美味しそうです。
ガパオ(バジル炒め)なのにバイマックルーまで入っています。
ジャスミンライス(香り米)にバジルにバイマックルー。
香りの三重奏といった感じのジューシーなガパオで何よりお米が美味しいです。

味付けはタムさんのカイヨーマーガパオにライスを混ぜたほうが好きですが、
米はこちらのほうが美味しいと思いました。
〆には最適の一品でしょう。

5人でジンロのボトルを1本半空けて料理9品を堪能しましたが、
お会計は1人4,000円の計20,000円とサービス精神旺盛な請求額。
この後すぐに予約が入っているようで早々にお店を立ち去ります。

2時間制なのでゆっくりは出来ませんが、小さいお店なのでママとの会話も弾みます。
来日10数年というソンポーンさんは日本語も上手でタイ料理談義も楽しみの1つ。
そして何より料理のレベルが都内タイ料理店の中でもトップクラス。
浅草のディープな地域に凄い名店が隠れていたものです。
事前予約でカオマンガイなども作ってくれるようで、これは再訪必至です。

  • 2013.7 タップワーン(豚レバーのサラダ)
  • 2013.7 サイウア(チェンマイ牛ソーセージ)
  • 2013.7 ヤムカイモッデーン(赤蟻の卵のサラダ)

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3位

ショントーング (五香 / タイ料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/11訪問 2017/05/26

【0416】イサーン料理と火加減に真髄を感じた五香の名店(過去形)

6,317文字★

「ロッサイアム」から「ショントーング」へと店名が変わったようです。
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2015.5 追記

ロッサイアムで活躍していたサワットシェフは、
現在いなかむら新御徒町店で腕を奮っております。

小岩いなかむらのママからの情報によれば、
お店も人に売ってしまったとのこと。
食べログ全国2位まで登り詰めた高評価店ですが、
現在は全くの別物となっています。

評価4.3→無し
当時のロッサイアムの味はいなかむら新御徒町店で楽しめます。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。
料理は以下を注文。

タプーファン(980円)豚レバーのイサーン風サラダ
トムーセプー(1,480円)豚モツと香草のイサーン風スープ
コォイヌァ(1,480円)牛肉、レバー、センマイのディップなラープ
コームーヤーンナムトック(980円)豚首肉のイサーン風サラダ
プーニムパッポンカリー(1,980円)ソフトシェルクラブと卵のカレー炒め
ゲーンキオワーンカィ(1,380円)鶏肉入りグリーンカレー
カオ(380円)ジャスミンライス
カオパットネム(890円)自家製ソーセージのチャーハン

タイ産赤ワイン、シンハー、花茶などで楽しみ4人でお会計14,450円。
1人あたり約3,612円と色々な料理を楽しんだ割には安上がり。
今回はあまりお酒を飲んでいないということもあるのですが、
タイ料理はやはり複数人数での訪問に向いていると思います。

イサーン出身の料理人ということでイサーン料理は相変わらず美味しかったです。
今回初めて食べたコォイヌァ。

ママから苦くても大丈夫か尋ねられて現地の味でとお願いすると、
生のパッパイ(日本人は苦手なタイ人御用達ハーブ)がたっぷり。
血の滴るディップなラープで苦味もあってマニアックな味ですが、
こういう味を出せるタイ料理店は都心ではまず見ないのです。

ソンブーン(プーパッポンカレー発祥のお店)出身の料理人ということで、
プーニムパポンカリーも他店とは一線を画する出来の良さ。
日本で一番美味しいプーパッポンカレーかも知れません。

グリーンカレーは普通でした。
やはりイサーン料理、プーパッポンカレーで真価を発揮するお店だと思います。
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食べログのレビュアー様ら5人でオフ会を開催しました。

注文した料理は以下の通り。
タイ人の食べる辛さでお願いしています。

タプーファン(980円)豚レーバのサラダ
コォィカィモッデェング(1,380円)赤アリの卵のサラダ
プードォン(2,380円)タイの渡りガニ(メス)を使った生カニの辛タレ漬け
プーニムパッポンカリー(1,890円)ソフトシェルクラブと卵のカレー炒め
パッペッホイラーイ(980円)あさりの炒め(ホンビノス貝使用)
カオパットネム(880円)自家製ソーセージのチャーハン
カオマンガイ(780円)蒸し鳥ご飯
カノムモーケン(380円)ココナッツカスタード焼きプリン
カノムートオィ(380円)おもちとココナッツミルク蒸し
ブアローイ(480円)タロイモのおしるこ入りココナッツミルク

タイの白ワイン(2,880円)、メコンウイスキー(4,500円)なども飲み、
お会計5人で20,840円、1人あたり4,168円でした。

前回訪問後、いなかむら(小岩)に行くとママから「五香に行ったでしょう」の声。
五香のママと小岩のママは友達らしく、こちらの行動は筒抜けとなるようです。
そしてロッサイアムのサワットシェフも実はいなかむら出身。
お店のメニューがいなかむらに酷似しているのも納得です。

なおサワットシェフは本国タイではタイチャイニーズ・ソンブーン出身。
ソンブーンといえば小泉元首相も訪れたという有名レストラン。
プーパッポンカリー発祥のお店とも言われているそうです。

また店名のロッサイアムとはサイアムの味、つまりタイの味という意味。
意外と単純なネーミングのようです。

今回最初に食べたのは前回も注文したタプーファン。
ベリーレアのレバーのプルプル感が絶品です、これぞ火加減の妙。
タイ人の辛さでとお願いしたからか凄まじい辛さでした。

コォィカィモッデェングは蟻の卵と幼虫のサラダ。
小岩のママによれば日本で食べられるのは冷凍品だそう。
タイ現地のほうが美味しいらしいですが、これも昆虫食としては上位レベルの味。
プチッとした弾力とトロッとした喉越しを、イクラのようと表現する参加者も。
ただしイクラのほうが美味しいです。

プードォンは通常メニューでは1,290円。
値段が倍近いこちらはタイ産渡りガニ(ガザミ)のメス使用。
つまり内子(卵巣)も楽しめるということ。

冷凍で輸入したのでしょう、一部凍っていましたが味は良し。
内子はそのままだと少し生臭いようにも思いましたが、
パクチーなど香草と一緒だと問題は無くなります。
トゥルンとした官能的な身と唐辛子の辛さも見事にマッチ。

ソンブーン出身のシェフならプーパッポンカリーの注文も必須でしょう。
プーパッポンカリーは渡り蟹なら1,480円。
今回はソフトシェルクラブでお願いしたので1,890円となります。
こちらのほうが殻まで食べられるので個人的には好きなのです。

赤い油が皿の底にたまるオイリーな仕上がりではありますが、
味の良さは今まで食べたプーパッポンカリーの中でもピカイチ。
殻ごと入ったソフトシェルクラブの旨味がカレーに染み渡っています。
そしてソフトシェルクラブ自体もジューシーな揚げ具合で絶品。
さすが元祖のソンブーン出身者だけあります。

前回はお勧めメニューを聞いても教えてくれなかった五香のママですが、
今回はシェフの得意料理としてパッペッホイラーイを推薦。
大きいホンビノス貝を味噌のような調味料で炒めてカレー状に。
ホンビノスも美味しいですが、皿の下にたまるカレーもコクがあって美味。

何気なく頼んだカオパットネムが意外と本日一番の大ヒット。
ネーム(イサーンの酸っぱいソーセージ)入りのチャーハン。
米の仕上がりはパラパラしておらず、リゾットのようにジューシー。
しかしこれが凄まじい旨味を纏った米(タイ米)で、
チャーハンとしてハイレベルな一体感を持っています。

今まではパラパラのチャーハンこそ至高と思っていましたが、
リゾット系チャーハンとしてこれは最高峰のように感じました。
タイ料理店でチャーハンが美味しかったのはこれが初めてです。

カオマンガイは小岩いなかむらを思い出す味。
780円という値段にしてはかなりのクオリティも、
鶏肉が改善されると更に良い料理になりそうです。
いなかむら、チャイタレー(堀切菖蒲園)に次ぐレベルにはありました。
タイ料理店を色々回ってカオマンガイが美味しいと思った3軒目です。

最後に注文した3種類のスイーツでしたが、これは残念な出来でした。
カノムモーケンは冷凍品で解凍が上手くいっておらずベシャベシャ。
ブアローイも中のタロイモが解凍品の予感、美味しくなかったです。
マシだったのはカノムートオィ、火を通しているので解凍は無関係。
ただ甘さはかなり控えめで物足りなさはありました。

なお本日食べた料理の優劣をつけてみました。
◎タプーファン、プーニムパッポンカリー、カオパットネム
○プードォン、パッペッホイラーイ、カオマンガイ
△コォィカィモッデェング、カノムートオィ
×カノムモーケン、ブアローイ

五香という立地でありながら小岩より盛りや香草が少ない点、
解凍が上手くいってない点はマイナスポイントと思います。
最後に注文したスイーツは蛇足となってしまいました。

しかし料理によっては小岩のタムシェフをも凌駕する凄腕。
特にご飯ものにヒットが多く、もっとメニューを試してみたくなります。
都心のタイ料理店では到底敵わない名店と確信できました。
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食べログのレビュアー様と利用しました。
五香(松戸市)のタイ料理店ロッサイアム
シェフはイサーン出身で赤蟻の卵といった現地人向けのメニューもあります。

こういう現地人御用達メニューを出すお店は経験上当たりが多いです。
いなかむら(小岩)もソンポーン(浅草)もメニューに昆虫料理が並びます。
日本人に迎合しているお店では当然メニューに載せないでしょう。
現地の味で勝負できるお店は腕に自信のあるお店でもあると思うのです。

お店の立地は新京成線の五香駅から徒歩2~3分。
五香駅西口ロータリーを直進してケンタッキーの手前で右折。
最初の角で左折すると細い路地の左手にお店はあります。

店内はおそらくバーを居抜きしたであろう不思議な空間で、
カウンターがお店の奥に向かって一直線に伸びるもカウンター席は無し。
4人用テーブル4卓、2人用テーブル2卓で20席ほどの店内。
予備の椅子を使えばカウンター席に座ることも可能ではあると思います。
そしてカウンターの中にはワイングラスも大量に飾られています。

テーブルに座り飲み物はジャスミンハイ(380円)を注文。
ドリンクメニューには生ココナッツもありました。
お冷を頼むと最初はタイ人の女性店員が持ってきてくれました、
水は途中からセルフサービスになりましたがマイペンライです。

メニューを見ると自分のお気に入りタイ料理店いなかむら(小岩)を思い出します。
いなかむらで食べたメニューがほとんどそのまま載っています。
いなかむらのタムシェフもイサーン出身ですが、やはり似たような構成になるのでしょうか。
小岩でよく食べるメニューをチョイスして食べ比べといきました。

まずはヤムアボカド(980円)、アボカドのタイ風サラダ。
茹でた海老、イカ、豚肉に生のアボカドをナンプラーの効いたタレで和えて。
小岩のタムシェフに比べると味の複雑さでは負けているように思います。
タレだけを味見してみるとナンプラーのしょっぱさが少し尖っている印象。

とはいえ全体的に上手く調和されていてマイルドに感じながらも美味しい料理です。
驚くべきは海老とイカの火入れで生に近い食感。
アボカドに少し青臭さを感じましたが☆4クラスの味。

続いてはタプーファン(980円)、豚レーバのサラダ。
ヤムアボカドの海老とイカからレバーの火加減に期待しましたが、
出て来たレバーは期待以上の素晴らしさでした。

炒った米と一緒に和えられたレバーはまるでラープのような素晴らしい香り。
ラープレバーとでも表現したくなります。
そして豚レバーは生にかなり近い食感ながら表面だけきちんと茹でてあります。

小岩のタムシェフがレアー、浅草のソンポーンシェフがミディアムレアーなら、
こちらはベリーレアと表現したくなる火加減。
タイ人の料理人で火加減の妙を感じたのはこれで3人目ですが少数派だと思います。

皿にはミントとバジルが茎の付いたまま添えられています。
流石にいなかむら(小岩)ほどドッサリではないですが嬉しい配慮。
香草に包んで食べるベリーレアなレバーは炒り米の香りも立って絶妙な美味しさ。

味だけなら☆4.5クラスですが難点はレバーの量が少ないこと。
一瞬でお皿のレバーが胃袋の中に消えていきました。
もう少し量的満足度が高ければ文句無しです。

タプーファン同様にイサーン料理を注文します。
トムーセプー(1,480円)、牛/豚骨のスープ。
固形燃料で保温しながら土鍋で登場。

酸っぱ辛いイサーン風のモツスープなのですが辛さはマイルド。
生姜、レモングラス、バイマックルーなどの香草がスープに入り、
おそらく牛の肉とフワ、ハチノス、センマイが大きめカットでゴロゴロ。

小岩や浅草で食べたトムサップは豚モツでしたがこちらは牛モツの模様。
ハチノスやセンマイが初めて見る形状でした。
内臓を塊で仕入れて料理人が自分で切っているのでしょうか。

独特の歯応えを感じる牛モツ。
実は一番美味しかったのはスジ肉に近そうな、バラのような肉の部分でした。
酸味の効いた牛バラの角煮のような味わい。
現地では水牛のモツなんかを使っているのだろうなと想像。

ヤムアボカド同様にいなかむら(小岩)でよく注文する定番メニュー。
カィイアオマーカーパウクロップ(980円)、ピータンのバジル炒め。
揚げたバジルとピータン、豚挽き肉をバジル炒めにしています。

ピータンが揚がり過ぎでトロッとした黄身が固くなっていた点は残念でした。
ヤムアボカドやタプーファンでは茹で技術に火加減の妙を感じたのですが、
茹でるのに比べて揚げるのは苦手なのかも知れません。

とはいえカリカリに揚がったバジルは良かったです。
ガパオの味付けは非凡でピータンより豚の挽き肉が美味しかったです。
これならこのお店のガパオには期待できそうです。

というわけで〆のご飯ものを注文しましょうと連続でガパオ。
カィカパオラーカオ(890円)、目玉焼きのせ鶏肉のバジルご飯。

鶏肉は手切りと思われ、挽き肉というより少しサイズは大きめ。
目玉焼きは白身をしっかり焼きながら黄身はトロリと超半熟。
ベリーレアのレバー同様にベリーレアの目玉焼きでやはり火加減は上手いようです。
ゴチャ混ぜにしてチャーハンのようにして頂きます。

鶏肉を炒めたタレの量はしっかりとあってジューシーなガパオになります。
米はタイ米だけでなく日本米もブレンドしているのでしょうか。
とはいえ特に問題なく美味しく頂けます。
個人的にはジャスミンライスのほうが理想なのですが、なかなか美味しいガパオ。
ガパオマニアのマイレビュアー様によれば高いレベルにあるそうです。

特徴的だったのはインゲン豆も入っていること。
そういえばタプーファンの皿にもインゲンが添えられていました。
シェフはインゲンを使うのが好きなのか、たまたまこの日インゲンが余っていたのか。
ソムタムに生インゲンが入っていることは多いですが、
ここまで多用するのは珍しいような気もします。

ジャスミンハイ2杯、レモンハイ(本当は梅ハイ注文したのを間違えられた)、
梅ハイ、料理5品でお会計6,830円、1人あたり3,415円と納得価格。
いなかむら(小岩)ほど盛りは良くなく五香にありながら強気にも見えますが、
その値段を取るだけの美味しいタイ料理ではあると思いました。

五香という立地ゆえイサーン出身のシェフも思いっきり腕を奮えるのでしょうか。
タップワーンのレバーのレア加減や香草の多さは都心では敬遠される可能性も。
やはりタイ料理、特に現地の味のタイ料理を求めるなら都心より郊外な気がします。
ヤムカイモッデーン(赤蟻の卵)やラープなど試してみたいメニュー多数。
新京成線のみと交通アクセスは少し悪いですが是非再訪したいお店です。
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2013年7月初投稿、2013年8月更新、11月更新、2015年5月更新

  • 2013.11 トムーセプー(1,480円)豚モツと香草のイサーン風スープ
  • 2013.11 トムーセプーを食器に取り分けて
  • 2013.11 ゲーンキオワーンカィ(1,380円)鶏肉入りグリーンカレー

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4位

ワラポン (亀有 / タイ料理、カレー)

3回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2017/07訪問 2017/07/19

【0417-3】センスを感じる!プイプイダレ

1,015文字★

パックブンファイデーン(空心菜炒め)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
ソムタムターイ(青パパイヤサラダ)
タップワーン(イサーン風レバー)
サイクロークイサーン(イサーン風もち米入りソーセージ)
ラープムー(イサーン風豚挽き肉和え)
コームーヤン(豚のトントロ焼き)

場末のスナックにしか思えないタイ料理店ですが、エース料理人プイプイの腕はタイ料理の達人クラス。
パックブンファイデーンのタレはオイスターソースベース。
タオチオの深みや唐辛子の辛みが効いて相変わらずレベル高いです。

ピータンを持ち込んでカイヨーマーガパオをリクエストしたのですがこれも素晴らしい美味しさ。
香草の入荷が金曜日の深夜のようで、お店に残っているガパオ(ホーリーバジル)が残念ながら古いもの。
揚げたときにフワッと香るバジルの香りが弱いけど良いのかと事前に説明を受けましたが、
それでも挽き肉の味付けが良くて揚げたガパオやソース、挽き肉がピータンと絶妙に合います。

タイ料理で最高峰のタムさん(絶好調時に限る)のカイヨーマーガパオには及ばないとしても、
今まで食べたカイヨーマーガパオの中では上位にくるトップクラスの美味しさ。
都心のタイ料理店で出会うようなカイヨーマーガパオとは次元の違うレベルの高さ。

ソムタムターイはタイ人仕様の辛さでお願いしましたが、食べた後に襲ってくる辛さが確かに凶悪。
しかし辛さの中にタレの鮮烈な美味しさがあってプイプイの実力の高さを証明してくれます。
本日はレバーの入荷があるとのことで作ってくれたタップワーンも味付け、火入れバッチリ。
イサーン出身のプイプイだけにイサーン料理の美味しさは間違いありません。

同じようにイサーン料理のサイクロークイサーン、ラープムーも「当たり」な美味しさ。
ラープムーはフワッとやわらかい豚の挽き肉も良い感じです。
カオクワ(煎り米)の香ばしい香りやパクチー、バイマックルーなど香草が料理を引き立てていました。
2種類のタレを添えたコームーヤーンも豚トロの火入れの良さとタレの美味しさに唸ります。

フレンチは火入れとソースの美味しさ、タイ料理も火入れとタレの美味しさで料理のレベルが左右されますが、
プイプイの作るタレは高いセンスを感じられて料理を感動レベルに引き上げていました。
タイ料理店を巡ってもこのレベルのタレに出会える確率は1割も無いと思います。
805文字★

パックブンファイデーン(1,000円)空芯菜炒め
パークン(1,200円)海老の辛みそサラダ
コームーヤーン(1,000円)豚のとんとろ焼き
サイウア(1,000円)タイの北部ソーセージ
プーパッポンカリー(1,500円)蟹のカレー炒め
カオパッガパオプラームック(1,200円)イカのタイバジル炒め目玉焼きライス
パッタイ(1,000円)海老焼きそば

家族経営の同店ですが次女(男性)のプイプイがエース料理人。
タムさん(好調時に限る)など上位1%の超天才シェフの域までは達していないとしても、
上位10%の凄腕シェフと表現して良いぐらいのタイ料理の実力者です。

中華系タイ料理の定番であろう空芯菜炒め。
オイスターソースがベースと思われるソースにはタオチオ、ニンニク、
唐辛子の辛さも加わってコクと複雑さがあってセンス高いです。

ナムプリックパオ、刻みネギのようなレモングラス、刻み海苔のようなバイマックルーなど、
ナンプラーベースで爽やかに味付けされたパークンも素晴らしい。
主役の海老もレアーな火入れで流石です。

コームーヤーンのナムチム(添えられたタレ)はおかわりオッケーという太っ腹。
この日は豚タンや豚おっぱいが品切れで豚トロの焼き物を注文したのですが、
そのまま(パクチーと一緒に)食べても、ナムチムで味変しても美味しい。

タイ料理の定番ガパオも相変わらずのレベルの高さ。
今回はイカのガパオでしたが、やはり味付けが良いですしホーリーバジルもしっかり。
ゴチャ混ぜにすると「ガパオ」を吸ったジャスミンライスの美味しさが堪りません。

2017年4月29日で5周年を迎えたようです。
家族経営でサービス精神旺盛、居心地良くプイプイの料理も美味しい。
黒霧島やメコンウイスキーのボトルが1,000円値上がりしてCPは落ちましたが、
亀有の隠れた名店として今後とも頑張って欲しいものです。
6,729文字★

食べログのレビュアー様ら18人でのオフ会で利用しました。
他のオフ会に参加するたびにお誘いしていたらいつの間にか大人数に。
参加者のリクエストも取り入れながら以下の料理を注文。

プードン(渡り蟹のナンプラー漬)
ラープガイサイグン(砂肝入りイサーン風鶏挽き肉サラダ)
ラープヌアディップ(イサーン風牛モツサラダ)
タップワーン(イサーン風茹でレバーサラダ)
パークン(海老の辛味噌サラダ)
サイウア(チェンマイ風ソーセージ)
カオマンガイ(タイ風チキンライス)
ソムタムプーパラー(蟹と発酵魚入りイサーン風青パパイヤサラダ)
トードマンクン(タイ風海老カツ)
トードマンプラー(タイ風さつまあげ)
ムーパップリックゲーン(豚肉の唐辛子炒め)
ゲーンパーガイ(鶏肉のイサーン風森のスープ)
ゲーンオムゴップ(イサーン風カエルスープ)
カオニャオ(餅米)

3時間半の滞在でお会計18人で8万円、1人あたり約4,444円。
今回はかなり飲んだこともあって過去最高金額に。
カエルなど珍しい料理を注文したことも一因でしょうか。

ママによれば食べ飲み放題で3,500円というコースもあるようです。
ただマニアックなイサーン料理を楽しみたいのであれば、
例え高くなってもアラカルトで事前予約が良いと思います。
この日のカエルはタイのカエルでシイタケもタイ産とのこと。

料理はママ、ママの長女、長女の夫と3人で作っていたそうです。
ママの次女で現在は弟になった人がお店のエース料理人なのですが、
残念ながらタイ本国に帰国中(4月24日に帰ってくるそう)。

今回の料理では長女の夫が作ったラープヌアディップが良かったです。
他店ではゴイヌアとも呼ばれるイサーン料理。
レバー、ミノ、センマイなどの牛モツをイサーンの味付けで和えています。
タップワーンも長女の夫が調理したとのこと。
煎り米、香草、タレがモツの味を昇華させており美味しかったです。

イサーン料理ということで発酵臭のするものもいくつか。
そのあたりは日本人には好みが分かれると思います。

オフ会のおかげで13種類もの料理を味わえました。
タイ料理店は一番オフ会向けの飲食店だと思います。
親交のあるレビュアー諸氏とお会いできて満足度は高かったです。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用。
料理は以下を注文。
メニューに無いカオマンガイは事前予約。

プードン(1,200円)
サイウアとサイクロークイサーン(850円)
ソムタム(1,000円)
パークン(1,000円)
パッカナープラームック(1,000円)
カオマンガイ(1,000円)
ヌアディットディアオ(850円)
カオパッガパオムーカイダーオ(1,000円)

芋焼酎のボトル(3,000円)を入れて烏龍茶で割り、
5人でお会計15,700円、1人あたり3,140円。
8種類の料理を食べて飲んでこの値段は下町価格。

・プードン(1,200円)
渡り蟹(ガザミ)のナンプラー漬。
ハーブが好きとアピールしたら追加パクチーのサービス。
パクチーは自家栽培のものだそうです。
唐辛子マーク3個という激辛料理。
タレが良いおかげもあって相変わらず安定した美味しさ。

・サイウアとサイクロークイサーン(850円)
タイ北部のソーセージ。
本当はサイウアだけの注文だったが量が足りなかったようで、
イサーンソーセージのサイクロークイサーンとの盛り合わせに。
バイマックルーの香り立つサイウアのほうが美味しい。

・ソムタム(1,000円)
青パパイヤのサラダ。
イサーンのソムタムにすると生臭さや発酵臭が強いので、
バンコクの穏やかな味を求めソムタムターイで注文。
唐辛子マーク2個で結構な辛さ。
桜海老など使っておらず魚介の旨味は弱いが無難に美味しい。

・パークン(1,000円)
海老の辛味噌サラダ。
本日一番美味しかったのはこちら。
海老は中心に少しレアー感を残した火入れ。
刻まれたレモングラスが海老の味を昇華させます。
香草とタレと海老が上手くマッチしていて、これぞタイ料理。

・パッカナープラームック(1,000円)
カイラン菜とイカの炒めもの。
原価の高いカイラン菜を使いながらこの値段は良心的。
都心のタイ料理店であれば1,500円以上になるでしょう。
オイスターソースベースでニンニクの旨味も加わる安定の味付け。

・カオマンガイ(1,000円)
タイ版の海南鶏飯、チキンライス。
パクチーの乗ったタレ無しだと、鶏に味なくご飯もボソボソ。
そのままだとあまり美味しくないです。
タレとパクチーと一緒に混ぜて食べると化けます。
しっとり感が出て美味しいカオマンガイに。
このお店は何といってもタレが料理を引き立てます。

・ヌアディットディアオ(850円)
牛肉の一夜干し揚げ。
一夜干しして旨味と風味を出した牛肉を揚げ物に。
脂の多い部分も使っていて原価は安そう。
油切れはあまり良くなくオイリーな仕上がり。

・カオパッガパオムーカイダーオ(1,000円)
豚肉のバジル炒め目玉焼き乗せご飯。
タイ料理の定番。
味変のナンプラーは青唐辛子を漬けたナムプリックナンプラー。
穏やかながら上手く纏まっています。
前回とは異なり豚肉は挽き肉を使用。

実は今回は料理人が今までとは違う人でした。
お店のママが店名でもあるワラポンさん。
ワラポンさんには娘が2人いて姉が今回の料理人ウィーさん。
妹は現在弟となってしまったそうですがプイさん。

ライカノ(北千住)で働いていたこともあるというプイさん。
お店のタレは彼(彼女)が作っているそうです。
前回までの料理もプイさんが調理したものでした。

姉のウィーさんの料理も普通のタイ料理店より美味しいです。
ただプイさんの料理に比べると全体的に穏やか。
尖った料理を出すプイさんのほうが個人的には好み。

こちらはイサーン出身の家族経営のお店ということになるようです。
そういえば今回はイサーン料理の注文が少なめになってました。
本当はイサーン料理でこそ実力を発揮するのだと思います。

タップワーンやラープヌアディプも要予約で注文可能。
新鮮な肉を使いたいから予約して欲しいそうです。
姉妹というか兄弟揃って料理の実力はかなりのもの。

ライカノでは日本人向けにアレンジした味しか出せないのでしょう。
現地の味を求める人は亀有のほうが満足できます。
料理が美味しく値段も良心的、タイ料理の名店の1つと思います。
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食べログのレビュアー様ら6人でオフ会を開催。
料理は以下を注文。

ヤムプードン(1,200円)蟹漬けのサラダ
ラープムー(850円)豚挽き肉のイサーンサラダ
トードマンクン(850円)海老さつま揚げ
パークン(1,000円)海老の辛みそサラダ
ムーパップリックゲーン(850円)豚肉の辛口炒め
タムテン(1,000円)胡瓜サラダ
トードサイタン(850円)豚のコブクロとニンニク揚げ
カオパッガパオムー(1,000円)豚肉のタイバジル炒め目玉焼きライス
カオパッドガイ(850円)鶏チャーハン

ジンロのボトルを2本注文してお会計6人で15,450円。
1人あたり2,575円と下町亀有らしく破格の安さ。

ヤムプードンは相変わらず激辛で舌が麻痺しますが美味しいです。
本日のラープムーは前回と異なり豚皮でなく豚耳やレバー入り。
レバーは火入れ強めですが薄切りなのでボソボソ感はなく美味。
しっかりと煎り米も入っていて盛りも良く850円のラープとは思えません。

トードマンクンは海老自体の量は少なめでツナギが多いです。
海老のプリプリ感には欠けますが無難に美味しい揚げ物。

パークンは海老にナムプリックパオ(チリインオイル)、酢、
レモングラス、バイマックルーなどを和えた料理。
海老の茹で具合良くプリプリでレモングラスの爽やかさともマッチ。
トードマンクンより美味しい海老料理です。

タムテンは千切りにしたキュウリをトマトや蟹と和えたサラダ。
ソムタムプーの青パパイヤをキュウリに変えたようなイメージ。
カニは沢蟹のような小さなカニで食べると少し硬いです。
こういう風に蟹で旨味を増すのはイサーンらしさなのでしょうか。

トードサイタンはコブクロの唐揚ですがニンニクが効いて美味しかったです。
コブクロならではのプリプリ感が意外と唐揚でも活きます。
味付けもよくこれは気に入りました。

カオパッドガイは見た目は平凡なチャーハンですが旨味が不思議と強いです。
鶏ガラスープの出汁のようなケミカルさを感じながらも美味しいチャーハン。
米はパラパラではないですが調味料の力は偉大なのでしょう。

本日は9種類の料理を食べましたがハズレと思う料理は特に無し。
カラオケスナックの見た目とは裏腹に料理で勝負できる実力店です。
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食べログのレビュアー様ら4人でオフ会を開催しました。
亀有のタイカラオケ店ワラポン

お店の雰囲気は完全にスナックです。
タイ人女性と楽しくお喋りしてカラオケも楽しめるお店。
それだけのお店であれば食べログに登録すべきお店ではないのですが、
こちらの料理は都心のタイレストランでは太刀打ちできないぐらい美味しいのです。

お店の立地はJR常磐線の亀有駅から徒歩4~5分。
亀有駅北口より右折して環七通りへ。
左折して環七を進み亀有五丁目交差点を右折。
曲がった先の次の角で左折すると、路地の右手にお店はあります。

お店の隣はスナックでこちらも見た目はスナックにしか見えません。
店内もスナックでカラオケ完備、椅子はソファー席。
カウンターが5席にテーブル席が20席ぐらいでしょうか。
タイ人女性も何人かいて、レストランというよりもう完璧にスナック。
しかし出てくる料理は本格的イサーンの味という不思議なお店です。

まずは日本語の出来そうなタイ人を探しますが出てきたのは料理人。
男性なのか女性なのか見た目からは判断できませんでした。
タイ人は中性的な容姿の方も多いのです。
料理人はイサーン出身とのことでイサーン料理中心で注文することにします。
タイ人の食べる味で出すようお願いします。

メニューにはタッカテントー(バッタの揚げ物)もあって、これは期待できます。
昆虫食がメニューにあるタイ料理店は現地の味で勝負できるお店。
美味しいお店であることが多いのです。
なおメニューには80種類ぐらいの料理がありました。

お通しに出てきたのはスティック野菜とキャベツ。
キュウリ、ニンジンのスティックとキャベツに味噌とマヨネーズが添えられて。
これはタイの味ではなく日本の居酒屋のお通しと同じ味です。

飲み物はジンロのボトル(3,000円)を注文。
ウーロン茶と氷はセットで3,000円とのことでした。
シンハービール(600円)などもありますが今回はウーロンハイで。

料理はイサーンを代表する料理とも言えるラープムー(850円)から。
豚の内臓は入らないようですが豚の挽き肉と豚の皮が入り、
パクチー、ミント、煎った米などと和えられたサラダ料理です。

食べると香草と煎り米が香って、豚肉の味付けも良く美味しいです。
今まで食べたラープでは都内でも三指に入る味。
タイ人の味でとお願いしましたが辛さは比較的穏やか。
とはいえ辛さに弱い人には厳しいかも知れません。
辛さに関しては調整してくれるようなので好みの味で楽しむのが良さそうです。

続いてはリンムーヤーン(850円)、豚のタン焼きです。
コームーヤーンの豚タンバージョンといった料理。
スパイスを塗ったであろう豚タンを塊で焼いてスライスに。
ニンニク入りのコクのある醤油ダレが添えられています。

場所によってはそのままだと少し味が薄いと感じることもありましたが、
タレにつけて食べるとかなり美味しい豚タンの焼き物になります。
豚タンに塗られたスパイスの味といいタレの味といい料理人のセンスを感じます。

ヤムプードン(1,200円)、蟹漬けのサラダも出てきました。
渡り蟹(ガザミ)をナンプラーベースのタレに漬けた料理。
タイ料理で言えばクンチェーナンプラーの海老を渡り蟹にしたもの。
韓国料理で言えばケジャンのコチュジャンをナンプラーにしたもの。

酸味を効かせたナンプラーベースのタレに刻んだ唐辛子がドッサリ。
上には生のニンニクスライスも乗って辛さはかなりのもの。
この日の料理の中では飛び抜けて一番辛かったです。

とはいえ生の渡り蟹はトルンとした食感が官能的。
皆さん静かになって黙々と蟹の殻を吸ったりバキバキ蟹の脚を折ったり。
韓国料理店のケジャンはこの量で倍以上の値段もザラです。
味付けも良いですし、この値段で食べられるのはかなりお得に感じます。

豚のタンだけでなくオッパイも焼いて貰いました。
ノムムーヤーン(850円)、豚のオッパイ焼き。
おそらくオッパイを塊で焼いてスライスして出しています。

モツ焼き屋でもたまに見かける豚のオッパイですが、
こちらのほうが油切れが良く適度な弾力もあって美味しいです。
これはモツ焼き屋顔負けの味でした、最強のオッパイ料理かも知れません。
モツ焼き屋だと串に刺すのでどうしても小さいサイズで焼きますが、
オッパイは塊で焼いたほうが美味しいのでしょう。
下手な豚肉を食べるよりよほど美味しいオッパイでした。

食べた4皿いずれも非凡だったので追加注文。
ルークチントー(850円)は牛、豚、魚の団子揚げ。
さつま揚げというかおでんのボールというか。
そんな感じで何種類かのすり身をボール状にして揚げています。
上にはスイートチリソースがかかりエスニックな味。
これは他の料理に比べると普通のように思いました。

ムーパップリックゲーン(850円)、豚肉の辛口炒め。
バンコク風のカレー炒めかイサーン風の辛口炒めどちらにするか尋ねられ、
もちろんイサーンの味でお願いしました。

豚肉自体はおそらくスーパーで買えるレベルの豚ロース。
しかし2種類のピーマンにインゲン、ホーリーバジル、バイマックルーと、
香草がたっぷりと入って香り高い炒め物になっています。
素材は平凡でも味付けと香りで昇華させるタイ料理らしい料理。

最後はご飯もので〆ましょうとカオパッガパオガイカイダーオ(1,000円)。
鶏肉のタイバジル炒め目玉焼きライス。

鶏肉は挽き肉というよりもう少し大きなサイズで手切りなのでしょうか。
目玉焼きは白身こそたっぷりの油を含んでカリカリな仕上がりですが黄身はトロリ。
タレの量も多めで混ぜると丁度良いジューシーな混ざり具合。
タイ米は少しやわらかめの炊き加減ですがタレを含んでも良い喉越し。
味付けやバジルの香りも申し分なく、これはレベルの高いガパオ。

店内では他のお客さんたちがタイ人女性と楽しんでいる中、
食べログレビュアー諸氏はストイックに料理だけ楽しんでいましたが、
それだけで十分過ぎるほど満足できるお店でした。

壁の貼り紙を見ると火、水、木限定で飲み放題コースもあり、
料理4品とサワー類飲み放題で3,000円とのこと。
そういう楽しみ方をしても面白いお店なのかも知れません。

最後に残ったタレを持ち帰ろうとビニール袋をお願いしましたが、
わざわざ新しいタレをビニール袋に入れてくれていました。
こういうサービスも嬉しいところ。
ヤムプードンにかかっていたタレと焼き物に添えられていた醤油ダレをお持ち帰りです。

タイ人女性(料理人は女性かは不明)ばかりのスナック的なお店で、
サービス料でも徴収されるのか不安でしたがお会計4人で10,450円。
料理7種類も味わって1人あたり約2,600円と下町らしい良心的価格。
わざわざ都心に出向いてタイ料理店に行く気がなくなってきます。
スナックの装いですが料理だけで満足できる、亀有の隠れた名店と思います。
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2013年7月初投稿、2013年8月更新、2014年2月更新、3月更新

  • 2017.7 ソムタムターイ(青パパイヤサラダ)
  • 2017.7 サイクロークイサーン(イサーン風もち米入りソーセージ)
  • 2017.7 ラープムー(イサーン風豚挽き肉和え)

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5位

タイ国料理 チャイタレー (堀切菖蒲園、堀切 / タイ料理、カレー)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥3,000~¥3,999

2018/03訪問 2018/05/03

【0377-2】トードマンクンに唸る

765文字★

生ビール(550円)サッポロ黒ラベル
グンチェーナンプラー(1,280円)北海道産殻付き生ホタテと天然海老のカルパッチョ レモングラスソース
タイイサーン地方ソーセージサイグロークイサーンとタイチェンマイ地方ソーセージサイウア2種盛り合わせ(800円)
トードマンクン(750円)海老すり身のさつま揚げ
コームーヤーン(980円)豚上カシラ肉の炙り焼き

タイ料理の「カルパッチョ」と言われるグンチェーナンプラーからスタート。
一番辛くとリクエストした甲斐もあってか、日本人シェフの料理とは思えないほど強烈な辛さで先制パンチ。
鮨屋で扱うような魚介と比べてしまうと海老やホタテにどうしても生臭さを感じてしまうのですが、
タイ人が経営する現地色の強いタイ料理店よりは良い食材を使っていると思います。

2品目はタイのソーセージの2種盛り。
チェンマイ名物のサイウアはドライなタイプで、個人的にはもっとジューシーなタイプが好み。
一方で糯米だけでなく春雨も入ったサイグロークイサーンは春雨が良い仕事をしていてハイレベル。
これはタムさんのサイグロークイサーンより好みです。

同店のスペシャリテと思っている、パクチー入りのトードマンクンも相変わらず秀逸。
バンタイ(新宿)のトードマンクンより海老がたっぷり入っていてプリプリ食感。
爽やかなパクチーも良いですし、甘酸っぱいスイートチリソースも料理を昇華させます。

コームーヤーンは下味のまま食べてもスパイシーで美味しい。
煎り米の香ばしさやタマリンドのような甘酸っぱさを感じるタレにつけてもまた良し。
日本人シェフの良さを感じられるタイ料理店です。
土日祝日はお昼から通し営業(ディナーメニューの注文可)なのも嬉しいところ。
4,897文字★

クンチェーナンプラー(980円)天然有頭海老のカルパッチョ
トードマンクン(750円)海老すり身のさつま揚げ
ガイヤーン(850円)鶏もも肉のタイバーベキューローストチキン
カオマンガイ(980円)匠の大山鶏のタイチキンライス
ココナッツミルクシェイク(550円)
カノムモーゲン(300円)

クンチェーナンプラーの海老は有頭甘海老でしょうか。
ミント、ゴーヤ、刻んだ唐辛子やレモングラスなど。
激辛カルパッチョといった料理でしょうか。

タイ人の作るクンチェーナンプラーのほうが尖った味という印象で、
日本人シェフらしく穏やかな味にも感じるのですが美味しいです。
レモングラスを効かせたガイヤーンもマイホーム(小岩)には負けますが、
2種類のタレも鶏肉に塗したスパイスも美味しくて優等生。

タイ人より美味しいと思うのはやはりトードマンクンとカオマンガイ。
パクチー入りのトードマンクンは天才タムさんのトードマンクンより美味しいです。
カオパッドやトードマンクンは日本人のほうが得意なのかも知れません。

カオマンガイの鶏肉に大山鶏を使い、血の滴るような火入れも日本人ならでは。
人気なので日曜日限定から日・月限定となったようですが、
シットリした鶏肉と鶏の旨味を感じるジャスミンライスと甘めのタレが渾然一体。
都心のカオマンガイ専門店より遥かに美味しいレベルの高さだと思います。
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日曜日限定のカオマンガイ(950円)を注文。
1,000円でカオマンガイとのハーフ&ハーフも可能。
カオマンガイとガパオ、カオマンガイとグリーンカレー。
そんな組み合わせも魅力的だったのですが、
今回はカオマンガイをフルサイズで食べることに。

パクチー大盛り50円、ライス大盛り100円でしたが、
とりあえずデフォルトのカオマンガイに。

ランチなので生春巻き、サラダ、スープ、ドリンク付き。
ドリンクはジャスミンティーにしました。
生春巻きは自分で巻くタイプのもの。

挽き肉、キュウリ、ニンジン、カイワレを、
ライスペーパーではなくクレープのような生地で。
スイートチリソースを付けて食べます。

サラダのドレッシングは自家製でしょうか。
ショウガが効いているような酸っぱい味付け。

スープは鶏スープにセロリの葉やパクチー。
中に細かくカットした絹豆腐も入っており、
意外とスープと相性が良かったです。
カオマンガイの美味しさは相変わらず。
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食べログのレビュアー様ら4人でオフ会を開催。

ヤムガポムー(830円)豚ガツ刺しとタイセロリのスパイシーミントサラダ
ヤムアボカド(850円)海老とアボカドのスパイシーレモングラスサラダ
プーニムトードカティーム(930円)ソフトシェルクラブの大蒜黒胡椒炒め
トードマンクン(580円)海老すり身のさつま揚げ
カオマンガイ(930円)日曜日限定メニュー匠の大山鶏のタイチキンライス
カオパット(890円)タイチャーハン
デザート3種盛り(480円)カノムモーゲン、カノムトゥーイ、カノムチャン

4人でお会計9,670円、1人あたり2,418円。
ヤムガポムーは同店で食べたサラダ系料理の中で一番美味しかったです。
辛さマーク☆2つ付いていましたが鬼のような辛さ。
辛いだけでなくタイセロリやミントの香りと豚のガツ(胃袋)が合います。
日本人シェフでありながら香草使いと味付けのセンスの良さに脱帽。

ヤムアボカドはアボカドがまだ少し青かったのが残念。
この料理はいなかむら(小岩)、ロッサイアム(五香)でも食べましたが、
やはりタイ人シェフのほうが1枚上手のように思いました。
ただ無難に美味しい1皿ではあります。

プーニムトードカティームは意外と盛りが良いです。
原価の高いソフトシェルクラブだけでなく舞茸、ゴーヤも一緒に揚げています。
しかし舞茸やゴーヤが意外に美味しく良いアクセント。
こういうタイ料理の揚げ物は日本人シェフのほうが得意なのかも知れません。
同じく揚げ物のトードマンクンは相変わらずの絶品。

カオマンガイは他の参加者には普通だったようですが個人的には好きな味。
カオパットは鶏挽き肉と黒胡椒のチャーハン。
パラパラの仕上がりでこれも日本人らしい教科書通りのチャーハンといった印象。
ベッショリとしたリゾット状でありながら凄まじい旨味を感じた、
ロッサイアムのカオパットネームには負けますがこれもレベル高し。

黒胡椒が大量に入っていてスパイシーなチャーハンです。
添えられた小皿にはナンプラーやレモンジュースを混ぜたという酸味の効いたタレ。
これをチャーハンにかけても味が締まって良かったです。

デザートは3種類ともアツアツの状態での提供。
ただ味は凡庸でした、もしかしたら冷凍品を温め直しているのかも知れません。
スイーツまで美味しいタイ料理店はなかなか無いように思います。
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食べログのレビュアー様ら3人でオフ会を開催。

コカレストラン、マンゴツリーで修行したという日本人シェフのタイ料理店。
日曜日限定のカオマンガイを、3人前注文するということで特別に作って頂きました。
食べた料理は以下の通り。

ポーピャトード(450円)豚挽肉と春雨入り自家製揚げ春巻き
ヤムタレー(850円)タイハーブとシーフードのサラダ
トードマンクン(580円)海老すり身のさつま揚げ
カオマンガイ(930円×3)タイチキンライス
黒霧島720mlボトル(2,500円)
ジャスミン茶デキャンタ(500円)

1人あたり約2,640円

ヤムタレーは現地人の作るヤム系料理に比べると荒々しさは無いです。
前回食べたソムタムもそうでしたがサラダ系はやはり日本人の味という印象。
逆に揚げ物はタイ人シェフより美味しいかも知れません。

個人的に一番好きなのはカオマンガイ。
大山鶏とジャスミンライスを使って、かなり手間かけて作っているのだと思います。
パクチーやセロリの葉も添えられ、相変わらず米が美味しいカオマンガイ。
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東京のタイ料理ファンの間では伝説の名店とも呼ばれている、
堀切菖蒲園のアジアンダイニングサヘラ
いなかむら(小岩)で腕を奮う天才タムシェフの前の職場でした。
餃子ファンには哈爾濱餃子の2階にあるお店と言っても通じるでしょう。

そのサヘラが入っていたテナントでは現在もタイ料理店が営業しています。
タイ人ではなく日本人シェフなのですが、センス光る料理を下町価格で楽しめます。
堀切菖蒲園のチャイタレーです。

お店の立地は京成線の堀切菖蒲園駅から徒歩1~2分。
堀切菖蒲園駅の改札口から左手の南口を出て直進。
堀切菖蒲園駅前交差点を左折すれば道路沿い左手に哈爾濱餃子。
その2階にお店はあります。

店内はテーブル席で26席。
南国レストラン風の落ち着いた雰囲気でオープンキッチン。
いなかむら(小岩)と違って誰でも入れると思います。

ドリンクメニューを見るとエビス中瓶650円、黒ラベル中瓶600円。
タイビールのシンハー、チャン、レオがそれぞれ小瓶600円。
ビールの値段は安くないですがワインが2,000円台から揃います。

焼酎のボトルは鏡月2,100円、黒霧島2,500円
人数が集まるのであればボトルを入れるとお得に飲めそうです。
カクテルやシェイクなど女性向けドリンクも充実していました。

フードメニューを見ると前菜メニューが300円と安いです。
300円メニューが4種類あって少し惹かれたのですが、
トードマンクン(580円)も安かったのでそちらを注文。
タイ料理の定番ソムタム(790円)を忘れずに。
日曜日限定というカオマンガイ(930円)も注文しました。

どのメニューも1,000円未満というのが良心的です。
中にはプーパッポンカリーのように1,000円以上のメニューもありますが、
平均金額はタイ料理店として下町価格と言えるでしょう。

まず出てきたのはソムタム。
メニューにはフレッシュ青パパイヤーのスパイシーサラダとの併記。
青パパイヤのカットが太めで大根サラダのように見えます。
他店で食べたソムタムはもっと細かった記憶があります。

他にニンジン、ミニトマト、生インゲン、ナッツなどが入るのですが、
干し海老の姿は見つかりませんでした。
ナンプラーは入っているのでしょうが魚介の旨味が物足りなかったです。

味付けは上品で日本人シェフの味のようにも感じたのですが、
辛さも意外ときっちり辛くて侮れません。
いなかむら(小岩)の1,000円のソムタムに比べると満足度では負けますが、
790円という値段を考慮すれば値段相応でしょうか。

ソムタムは平凡に思ったのですがトードマンクンはヒットでした。
メニューには海老すり身のさつま揚げとの併記。
さつま揚げというより海老カツにしか見えないのですが、
なんと中に刻んだパクチー(香菜)を入れているようです。

プリップリの海老ミンチを噛み締めると香菜の香りがフワァーっと襲ってきます。
この香りが海老カツのレベルをワンランク引き上げます。
海老カツとパクチーの相性がこんなに良いとは驚きました。

添えられているソースは梅肉入りの甘酸っぱいソース。
個人的には甘さと酸っぱさが強烈で好みの味ではなかったのですが、
このトードマンクンにはそもそもソースなど不要。
ソースにつけると香菜の香りが薄まるのでそのままが一番美味しいです。

トードマンクンに感激していたらカオマンガイも到着。
メニューには日曜日限定メニュー匠の大山鶏のタイチキンライスとの併記。
鶏肉はモモ肉、ムネ肉ともに入っていて見た目からは大して期待していませんでした。

ところがライスを食べてみたらあまりの美味しさにビックリしました。
パラパラの長粒種の米には鶏の旨味が溢れています。
カオマンガイのライスはお店によってはパサつくケースも多いです。
バンコク(六本木)、ライカノ(北千住)、プアンタイ(錦糸町)と、
いずれもカオマンガイのライスに不満が残りました。

こちらのカオマンガイは心地良いパラパラ感はあるものの、
不快なパサつき感など一切感じません。
ライスだけならいなかむら(小岩)のカオマンガイより美味しいです。

鶏肉は長時間煮てあるようでムネ肉だけでなくモモ肉までシットリ。
モモ肉は皮付きですがプルプルになるまで煮込まれているため、
鶏皮特有のグニャグニャ感も特にありませんでした。

鶏肉はそのままだとあまり美味しくないのでタレ必須です。
カオマンガイのタレはトードマンクンのタレと違って自分好みでした。
久しぶりに美味しいカオマンガイを食べられた気がします。

1人での訪問だったので3品しか楽しめませんでしたが、
それでもお会計2,300円とタイ料理店にしては安い値段。
いなかむら(小岩)のようなハーブ使いの鮮烈さは無いですが、
揚げ物やご飯物にもタイ料理の魅力はあるのだと痛感。

ランチ営業もしているようです。
再訪して色々なメニューを試してみたくなりました。
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2013年5月初投稿、2013年7月、8月、2015年3月、8月更新

  • 2018.3 グンチェーナンプラー(1,280円)北海道産殻付き生ホタテと天然海老のカルパッチョ レモングラスソース
  • 2018.3 タイイサーン地方ソーセージサイグロークイサーンとタイチェンマイ地方ソーセージサイウア2種盛り合わせ(800円)
  • 2018.3 トードマンクン(750円)海老すり身のさつま揚げ

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6位

バイヨーク (湯島、上野広小路、上野御徒町 / タイ料理、カレー、バー)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2014/03訪問 2017/05/26

【0449】ジンママの爽快なる香草使いは唯一無二

5,610文字★

閉店しました。評価「4.0」→評価「無し」へと変更。
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食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会で利用。

ジンママの爽快な香草使いが魅力のバイヨーク。
バンコク出身の女性料理人とイサーン出身の男性料理人がいるようですが、
チェンマイ出身ジンママのチェンマイ料理にこそお店の真髄があります。

今回は20時と遅めの開始だったもののジンママがお店に出てきていません。
ジンママの到着を待ちながら、とりあえずのチェンマイ料理を2品注文。

まずサイウア(チェンマイのソーセージ)を注文することが確定。
これはジンママが作り置きしているので間違いないでしょう。
もう1品はナムプリックオンーン(トマトと豚挽肉のディップ)に。

まず出てきたナムプリックオーンですがこれは酷かったです。
辣油のような赤い油にドップリ漬かったディップは超オイリー。
タイの発酵食品も入っているのか日本人には合わないであろう臭み。
さらに添えられている野菜まで貧相という三重苦。
これで1,250円は都心の高いだけでダメなタイ料理店と変わらないです。

バンコク出身の料理人にチェンマイ料理は重荷なのでしょうか。
同店ではチェンマイ料理がレギュラーメニュー化されたようですが、
ジンママが不在のときは正直に申し上げて注文を躊躇ってしまいます。

サイウア(1,050円)は予想どおり安定の美味しさ。
カミン(ウコン)とバイマックルーがソーセージの味を昇華させます。

ここでジンママがお店に登場。
待ってましたと本命のチェンマイ料理をどんどん注文していきます。

ヤムチンカイ(1,250円)
ゲーンケーガイ(1,250円)

どちらともチェンマイの鶏のスープ。
ヤムチンカイのほうがスパイシーさが強くビリビリする辛さを感じます。
ブラックペッパーを多用しているのでしょうか。
ゲーンケーガイは野菜たっぷりヘルシーながら爽快さも感じます。
前回も食べましたが高いレベルでの安定感があるスープ。

共通するのは鶏肉に臭みなくプリッとした仕上がりで、
爽快な香草使いを感じるスープが具材の味を昇華させていること。

スープに関してはジンママ以上のスープにまだ出会ったことがないです。
日本人にはトムヤムクンやトムカーガイなどが人気ですが、
このスープに比べるとそういったスープが陳腐に思えてきます。

ただチェンマイ出身の料理人が腕を奮う他店でゲーンケーガイを頼んでも、
発酵臭が強く爽やかというより重厚なスープであることが多いです。
ジンママのゲーンケーガイだけが別物と思われます。

他店では味わえない唯一無二の属人的な料理。
おそらくお店の料理人でもこの香草使いは真似できないのでしょう。
本当は「お店の味」としてこの味を安定供給して欲しいのですが、
この美味しさを味わえるのは今のところジンママがいるときだけのようです。

タムカヌン(1,050円)
ジャックフルーツと唐辛子をペーストにしたチェンマイ料理です。
食感のイメージとしてはネットリしたシーチキン。
発酵食品も入れているようですが、これも爽快で良い香り。
ジンママの爽快なる香草使いにかかれば発酵食品も化けます。

いなかむら(小岩)でもタムカヌンを食べたことがあるのですが、
これはジンママのほうが遥かに美味しいと思いました。
発酵食品由来のクセを味にちょっと感じながら、
辛さやジャックフルーツの食感が一体となって後を引く美味しさに。
食物繊維も多そうで、健康的かつ美味しい酒の肴といった料理。

ラープムーチェンマイ(1,100円)
チェンマイ風に仕上げたラープムー。
イサーン風のラープムーよりコクがあるのが特徴的でしょうか。

前回同様に良い味付けですが、具材の豚は挽き肉だけ。
個人的にラープにはモツの旨味や食感も合うと思っています。
挽き肉だけのほうが爽快さを演出できるのかも知れませんが、
モツ入りのものも食べてみたい気はします。

タップワーン(980円)
イサーン風の豚レバーの和え物。
ラープにモツが無かったので注文してみましたが、
レバーの火入れは強めでボソボソに近い食感。
ジンママはモツの扱いはあまり得意ではないようです。
爽快な香草使いと味付けは相変わらず見事。

カオマンガイ(1,200円)
これはジンママではなくバンコク出身の料理人が作ったようです。
ナムプリックオーンの印象から期待していなかったのですが意外と普通。

米がやわらかめで旨味もそこまで感じなかったのですが、
都心でよく出会う地雷級カオマンガイよりは良い出来。
ただ自分は小岩が基準となっているので満足とまではいかず。
とはいえバンコクの料理人はやはりチェンマイ料理よりバンコク料理。

クイティオルア(1,200円)
チェンマイ料理のカオソーイ(カレー麺)を注文するも品切れ。
訪問の少し前にいなかむら(小岩)で食べて美味しかったこちらに。
これはバンコクの料理だと思うので料理人の得意分野でしょうか。

五香が効いたガオラオ(血入りスープ)のようなスープの中に米麺。
麺は細めでセンレックとセンミーの間ぐらいのサイズという印象。
コクのあるスープは旨味が強く米麺とも上手く絡みます。

小岩で食べたときに近い美味しさを感じました。
ナムプリックオーンとは別人が作ったような美味しさ。
タイ料理ではその料理人の得意分野の料理を引き出してこそ、
本当の美味しさを味わえるのだと再認識。

ジンロのボトルを2本空けてお会計3人で21,180円。
1人あたり7,060円とタイ料理店としては高めの値段。

ジンロのボトルが1本3,600円と下町の2割増しの値段なのです。
しかも割り物がサービスでなく有料なので酒代だけで1万円ぐらい。
1皿の料理の値段も小岩エリアに比べると高めです。

とはいえ値段に見合うだけの食材は使っています。
パクチーはギザギザ葉っぱで香りの強い高級品。
クイティオルアにはカイラン菜(これも高級野菜)入り。

料理に関してはジンママ次第な面も大きいのですが、
値段に見合う美味しい料理を味わえるお店だと思います。

美味しさを引き出すのにある程度のタイ料理の知識が必要で、
上級者向けのお店ではあるのですがジンママの香草使いは唯一無二。
他店ではまず味わえない爽快なる香草使いを楽しめます。
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ママのチェンマイ料理が評判のタイ料理店バイヨーク
元々は錦糸町プアンタイのママだったようですが、
料理人はプアンタイに残してママだけ移籍してきたよう。
現在のバイヨークの料理人はイサーン出身のようです。

料理人の出身がイサーンなだけにメニューを見てもイサーン料理がズラリ。
しかしお店を高評価しているレビュアー諸氏が食べているのはチェンマイ料理。
チェンマイ出身のママが作るチェンマイ料理にこそ真価があるお店。

とはいえママは本来は接客担当。
チェンマイ料理を頼めるかどうかはママの忙しさ、機嫌次第のようです。
お店の中を覗いてお客さんが少なかったら突入です。

お店の立地はJR山手線・京浜東北線の御徒町駅から徒歩5~6分。
御徒町駅北口を出て目の前の春日通りを松坂屋、湯島駅方面へ。
春日通りをずっと歩いていくと左手にドン・キホーテ上野店。
その裏手の細い路地沿いにお店はあります。
地下鉄の湯島駅、上野広小路駅からですと徒歩3分ほど。

店内は4人用テーブルが6卓、合わせて25席ぐらいあります。
タイ料理店にしては明るく綺麗な店内で訪問時の客層はほとんど日本人。
ただタイカラオケ装備、立派な仏壇も備え付けられており、
夜遅くなるとタイ人たちの盛り場となるようです。

飲み物はジャスミンハイ(500円)を注文するもジャスミン茶品切れ。
同じ値段のウーロンハイにします。
生ビールは500円なのですがアサヒの瓶ビールは700円。
シンハーやチャーンが650円でドリンクの価格設定は都心価格。
ジンロのボトルも3,600円と下町より2割程度高いです。

マイレビュアー様がママのご機嫌取りをしてチェンマイ料理を注文。
チェンマイのラープムー、サイウア(チェンマイのソーセージ)、
ゲーンケーガイ(鶏肉と野菜のチェンマイ風スープ)、
ナムプリックオーン(トマトと豚挽肉のディップ)とお願いします。

日本語で正しく意思疎通できたのかは疑問な部分もあるのですが、
今回はどうやらママの指示でイサーンの料理人がチェンマイ料理を作った模様。
かつてはママが自分で作っていたようです。
チェンマイ料理を注文する人が増えているそうなので、
料理人もチェンマイ料理を作れるように鍛えているのでしょう。

ラープチェンマイですが黒っぽい見た目に上に乗るフライドオニオン。
いなかむら(小岩)でチェンマイ人の新シェフが作ったラープミームーに酷似。
ただこちらは豚モツの使用はなく豚挽肉のみ。
山手線沿線の上野エリアゆえか料理の量も少ないです。

とはいえこのラープの爽快なハーブ使いには目を見張るものがありました。
チェンマイの調味料を使った料理は独特のコクが出るのですが、
そういうコクを感じるだけでなく爽やかさも感じる点はママの腕なのでしょう。

青ネギ、紫タマネギ、炒めたホーリーバジル、細かく刻んだバイマックルー、
更に皿に添えられたパクチーも加えてハーブによる味の昇華を感じられます。
1品目から凡百のタイ料理店とは一線を画した料理が出てきました。

サイウアはウコンとバイマックルー入りのソーセージ。
見た目が黄色いのはウコンが入っているからです。
タイ料理のソーセージのなかではサイウアは鉄板な料理。
五反野のチェンライで食べたサイウアが今まで食べた中では一番好みなのですが、
こちらもバイマックルーの主張が強めで香り高く美味しかったです。

ナムプリックオーンはトマトと豚挽肉のディップで野菜を美味しく食べる料理。
野菜はブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ゴーヤが添えられています。
ゴーヤなんてそのままだと苦くてあまり美味しいとは思えない野菜なのですが、
ディップと一緒だと美味しく味わえるのだから面白いものです。
トマトの酸味、ハーブの爽快さ、豚肉の旨みが野菜に美味しさをプラスしています。

ゲーンケーガイはチェンマイ料理の真髄とも言えるスープ。
軽い酸味、程よい辛さ、ハーブの爽快さを感じる鶏肉と野菜のスープ。
具材にはゴーヤも入っていて苦味を楽しむことも出来ます。

ゴボウのような見た目の木片も入っており、これは食べられません。
スープの良い出汁となっているのでしょう。
野菜をたっぷり摂取できてヘルシー、かつ美味しいというありがたいスープ。
外食ばかりで栄養が偏ったときにはこういう健康的で美味しい料理が一番です。

チェンマイ料理に関してはタイ料理店の中でも頭1つ抜けた存在。
☆4点台のタイ料理店とも思うのですがこれら全て裏メニュー。
お店のメニュー表には一切載っていないのです(そのため値段も不明)。
食べログレビュアーとしては表メニューも味わうべきでしょう。
ママにイサーンの料理人が作るお勧めのイサーン料理も尋ねてみます。

そしてラープガイイサーン(980円)、ナムトックムー(1,000円)を注文。
出てきた料理はチェンマイ料理と同じく盛りは少なめ。
鶏挽肉と豚肉の違いはあるのですがどちらとも味付けはまったく同じ。
煎り米、ホムデン(紫タマネギ)、唐辛子、パクチーとタレで肉を和えています。

食べるとチェンマイのラープとの違いに愕然となります。
同じ料理人が作ったとは思えないほど凡庸なラープになっていました。
パクチーの使用量は都心のタイ料理店にしては多いはずなのですが、
料理が全然香らなくて味付けも尖ったところなくボンヤリ。
酸味も控えめで食べやすいラープではあるのですが、それだけ。

このラープガイとナムトックムーだけなら☆3点台前半以下です。
裏メニューとは美味しさに☆1個以上の差が出てしまっています。
あのチェンマイ料理で感じた爽快なハーブ使いはどこにいってしまったのか。

その原因はやはりママが采配を振るっているかどうかということなのでしょう。
タイ料理店の美味しさを左右するのはママの力量も大きな要素と痛感。
料理人が優れていても移籍先のママ次第で本領発揮とはいかない、
タイ料理店ではそのようなケースを見ることもありました。
同じ料理人が作る料理でここまで差が出るものなのかとタイ料理の難しさを感じます。

この日は2人で料理6品、ウーロンハイ、生ビール3杯。
お会計10,180円で1人あたり5,090円とやはり下町よりは割高。
下町のタイ料理店に慣れていると、1皿の量が少ないと感じてしまいます。
0次会にまーちゃん(仲御徒町)でモツ焼きでも食べておくべきでした。

ママの料理を味わえれば都内でも上位のタイ料理店になると思います。
一方で表メニューは不味いわけではありませんが凡庸。
このレベルならどこでも食べられるのでわざわざ訪問をお勧めするレベルではないです。
その点で評価が難しいのですがママの顔を立てておきます。
美味しい料理を味わいたい人は是非ママと交渉してみてください。
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2013年11月初投稿、2014年4月更新

  • 2014.3 ヤムチンカイ(1,250円)
  • 2014.3 ゲーンケーガイ(1,250円)
  • 2014.3 タムカヌン(1,050円)

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7位

クンヤーイ (小岩、京成小岩 / タイ料理、カレー)

3回

  • 夜の点数: 3.9

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999

2018/04訪問 2018/05/03

【0442-3】タイ料理とオッパイの相性の良さ

951文字★

いいちこ(ボトル 3,000円)
ノムムーヤーン(1,000円)豚のオッパイ焼き
サイウア(900円)北部のソーセージ
ラープペット(1,200円)アヒルサラダ
パッタイ(800円)焼きビーフン
ガパオムー(950円)豚挽き肉バジル炒めご飯
プーニムパッポンカリー(1,500円)かにイエローカレー

同じ通りにある小城からの二次会として11人で訪問。
30席ぐらいキャパシティがありながら空いていることが多いので大人数でも使いやすいです。
(現地仕様の辛いタイ料理が出ているので一般的な日本人団体客向きではありません。)

2ヶ月前はいらっしゃった日本人のご主人がお亡くなりになったそうで女性店主とタイ人で切り盛り。
日本語は通じにくくなってしまったのですがお店のお客さんのタイ人女性が通訳してくれたりと、
何とかコミュニケーションを図って料理を注文。

コームーヤーンを注文しようとすると今日はオッパイがあるとのことでノムムーヤーンに。
ナンプラーやレモングラスなのか特有のスパイシーなタレを纏ったオッパイがコリコリ美味しい。
脂ノリの良い部位ですがスパイスの効果なのか爽やかに楽しめてしまうのです。
オッパイに添えられたイサーンのタレ(煎り米やハーブなど入っています)もレベル高し。

先月は某モツ焼き店で臭いオッパイに遭遇して閉口しましたが全然クオリティが違います。
モツ焼き屋のオッパイには無いタイ料理店ならではのスパイスとオッパイのマリアージュ。
オッパイ嫌いな人でもこのオッパイなら楽しめるのではないでしょうか。

サイウアは前回よりジューシー感が強くて、バイマックルーの主張の強さも相俟って前回以上。
同店のスペシャリテと思っているラープペットも注文必須。
複雑玄妙な美味しさでこのレベルのラープを味わえるお店が都内でも他に何軒あるのか。

パッタイ、ガパオといった定番の炭水化物系メニューも無難に美味しいです。
少なくとも小城で〆に食べたチャーハンやラーメンより遥かに気に入りました。
プーパッポンカレーはプーニム(ソフトシェルクラブ)を使用しており何とも食べやすい。
イエローカレーの味付け良し、セロリもたっぷり入って、こちらも合格点ではないでしょうか。
582文字★

サイウア(900円)北部のソーセージ
ラープペット(1,200円)アヒルサラダ

いなかむらのシェフが去り、マイホームも閉店となってタイ料理レベルが著しく低下してしまった小岩。
最近ではインド、ネパール、バングラデシュといった南アジア料理のほうが盛り上がっています。
その中で小岩の穴場タイ料理店として健在なのが北口ラブホテル通りにひっそりと佇むクンヤーイ

料理を注文するときに現地の味付けが良いと希望すると、うちはそもそも現地の味でしか出さないとの回答。
自家製というサイウアは挽き肉にパサつきを感じてジューシー感や滑らかさには欠けるのですが、
唐辛子、ウコン、バイマックルーなどが効いていて、挽き肉の美味しさを昇華させています。

そして同店のスペシャリテとも思うラープペット(アヒルのラープ)。
ラープガイ(鶏肉のラープ)より肉に旨味の強さやクセを感じられて、
そのクセが大量のハーブや唐辛子とバッチリ合います。

煎り米の香ばしさ、唐辛子の強烈な辛さなどが渾然一体となっていて相変わらず美味しい。
新宿の超有名タイ料理店バンタイで食べたラープガイよりレベル高いのではないでしょうか。
ラープに限れば4.0級のイサーン(タイ東北部)料理の佳店。
4,280文字★

食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会(二次会)で利用。

食べた料理は以下の通り。

ホーモックノマーイ(筍のイサーン風蒸しもの)
ラープペット(イサーン風アヒル挽肉サラダ)
ヤムタクライ(レモングラスサラダ)

中瓶2本とレモンサワーでお会計4,450円。
1人あたり1,483円で二次会とはいえ激安。

ホーモックノマーイはイサーン料理のようです。
筍、豚首肉、唐辛子、バイマックルー、タクライ、餅米。
それらをアルミホイルで包んで蒸し物に。

たぶんイサーンの発酵食材も入っているのでしょう、
ハーブの香りだけでなく発酵臭のようなものも感じます。
とはいえタイ料理にしてはまだ穏やかな香り。
意外と優しい味付けで中華のあんかけ料理を少し思い出します。

ラープペットについては記述済みなので割愛。
メニューには無いのですがワガママ注文でヤムタクライも。

タクライ(レモングラス)を刻みネギのようにカットして、
唐辛子、落花生、干しイカ、海老、パクチーなどと和えてます。
甘酸っぱい味付けが爽やかでこれも美味しいです。

いなかむら、サイフォンのヤムタクライに比べると、
レモングラスの使用量は少なめで落花生の量が多め。
干しイカが入っているのも独特でした。
海老もたっぷり入っていて良心的。

小岩ではいなかむら、サイフォンがお気に入りなのですが、
こちらも侮れない良店だと思います。
小岩のタイ料理店レベルの高さは日本一かも知れません。
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ランチタイムに再訪。
厨房の電気は消えていましたが営業中の札は下がっていたので突入。

ランチメニューからパッタイ(800円)とカオマンガイ(700円)を注文。
カオマンガイは通常メニューだと850円ですので少し値引きされています。
前回は料理の提供に時間がかかりましたが今回は7~8分での提供。

パッタイの日本語表記は焼きビーフンとなっていましたが、
麺はビーフン(センミー)よりは太いセンレックという印象。
米麺を海老、干桜海老、厚揚げ、ニラ、モヤシ、卵と一緒に炒め、
砕いたピーナッツとレモンが添えられています。
ナンプラー、酢、砂糖などのタイ調味料5点セットも一緒に出されます。

パッタイですが炒めものとして上手く纏まっていると思います。
夜に食べたカイラン菜の炒めものも良い出来でしたが、
こちらのシェフは炒めものに非凡なセンスがあるようです。
前回のガパオはイマイチでしたがカオパッドは試してみたくなりました。

カオマンガイは鶏肉蒸しご飯との日本語表記。
海南鶏飯とも呼ばれるアジア圏の定番チキンライス。
鶏肉はモモ肉を使用、下味はついておらず臭みも無し。

味がないのでタレをかけるのが必須となります。
上に乗るパクチーの盛りも悪くありません。
しかしライスがボソボソ気味で残念でした。

多くのタイ料理店のカオマンガイがそうであるように、
こちらのカオマンガイも地雷かと思いましたがタレで一変。
タオチオがベースなのか大豆の粒が入っています。
このタレを鶏肉とライスにかけることでシットリ感が出ます。

近所にあるいなかむらのカオマンガイが☆5.0とすれば、
☆3.5ぐらいの味にはなりました。
タレ不要でも美味しいカオマンガイのほうが理想ではあります。
なお都心では☆3.0未満のカオマンガイばかりに出会います。

ランチメニューにはサラダ、デザート、ジュースが付くはずなのですが、
出てきたのは鶏スープとサラダが1つずつのみ。
サラダは千切りキャベツに胡麻ドレッシングがかかっただけのもの。
タイ料理店は基本的にマイペンライなので深くは突っ込みません。

ランチメニューだけであれば☆3.5ぐらいの評価なのですが、
尋ねたところランチタイムに通常メニューの注文も可能なよう。
シェフはイサーン出身なのでラープなどのイサーン料理が得意なはず。
屋台料理のカオマンガイやパッタイが得意というわけではないのでしょう。

お店は無休で11時半から24時まで通しで営業しているようです。
昼間からラープムーにカオニャオ(もち米)なんて注文すれば、
夜と同じ満足度となりそうです。
とりあえず昼夜の評価は同一にしておきます。

この日は店内でタイ人を5人ぐらい見ましたが、
日本人は自分だけ(飲食していた客も自分だけ)。
タイ濃度の高いお店であることには留意が必要かも知れません。
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小岩エリアで評価急上昇中のタイ料理店クンヤーイ
タイ料理通のマイレビュアー諸氏が揃って高評価。
これは間違いないだろうと訪問しました。

クンヤーイとはタイ語で「おばあちゃん」を意味するようですが、
お店ではタイ東北部イサーン出身の女性シェフが腕を奮います。
そしてメニューにヤムカイモッデーン(赤蟻の卵)の文字。
こういう昆虫食メニューがあるのは現地寄りのお店という証拠。
現地仕様のイサーン料理を楽しめます。

お店の立地はJR総武線の小岩駅から徒歩2~3分。
小岩駅北口から目の前に見えるヨーカドーの左脇の道路へ。
蔵前橋通り(北側)に向かってそのまま直進。
本と文具のトクエー堂とリカーズ大阪屋の間の細い路地へ右折。
ラブホテルが何軒も建ち並ぶ怪しい路地の左手にお店はあります。

店内はテーブル席と座敷で30席ぐらいはあるでしょうか。
食堂を居抜きしたと思われるどこか日本的店内。
しかしタイの調味料などが棚に並び、タイカラオケも装備。
下町のタイ料理店らしい独特な佇まいです。

まずはシンハービール(550円)で乾杯。
アサヒスーパードライも中瓶で550円なので、
小瓶のシンハーより量的にはお得になります。
ジンロのボトルは2,800円でした。

料理はラープペット(1,000円)とサイウア(900円)から注文。
辛いのか、普通か、タイ人の味かと、どうするか尋ねられたので、
もちろんタイ人の味で遠慮なく出してくれとお願いします。

最初の料理が出てくるまで約20分と結構待たされましたが、
裏を返せばそれだけ真面目に作っているということでしょう。
厨房からバンバン叩く轟音が客席まで届いておりました。
女性シェフとは思えないほどの豪快さ。

ラープペットですがメニューではアヒルサラダとの日本語表記。
イサーンの定番料理、ラープのアヒル(ペット)版です。
アヒルの挽き肉だけでなくモツ類も入っているのでしょうか、
食べると鶏肉とは異なる独特の弾力を感じます。

煎り米、ホムデン(紫タマネギ)、刻み海苔状のバイマックルー、
ミント、青ネギ、揚げ唐辛子が挽き肉と混じり合っており鮮烈。
お皿にはホラパー(スイートバジル)も添えられています。

現地仕様の強烈な辛さと煎り米やハーブの香り高さが凄いです。
皿の底に赤い油がたまるほどオイリーだった点と、
味の酸味が少し強かった点は気になりましたが、
総合的に見てかなりレベルの高いラープだと思います。

食べるたびに舌が辛さで焼け焦げ、鼻腔から香りが突き抜けます。
さすがイサーン出身シェフの現地味のラープ。

サイウアはメニューでは北部のソーセージとの日本語表記。
これはイサーンではなくチェンマイのソーセージだと思います。
しかしサイクロークイサーンやネームといった、
イサーンのソーセージより美味しいと思う料理。

腸詰の中にウコンとバイマックルーが入っているのが特徴的。
ウコン(タイ語ではカミン)入りなので見た目も黄色いです。

表面に少し焦げ目がつく焼き具合。
一口大にスライスされており、パクチーもドッサリ乗っています。
肉が詰まっている感じでプリプリ感やジューシー感は無いのですが、
パサつきも無くバランスの良い肉料理という印象。

肉の味付け良くパクチーやバイマックルーも良いアクセント。
タイ料理のソーセージではやはりサイウアが一番美味しいです。

追加注文でパッカナームークローブ(900円)。
揚げ豚肉とカイラン菜の炒めものです。
素揚げしたと思われる豚バラ肉とカナー(カイラン菜)を、
ニンニクと中華料理のような醤油系ソースで炒めています。

カイラン菜はシャッキリ感を残した火入れで良好。
豚肉は揚げてあるので少し硬くなっていますが、
カイラン菜に肉の旨味が加わって美味しくなります。
こちらのシェフは炒めものにも実力を感じます。
ソースの味付けも非凡でレベル高し。

タップワーン(レバーサラダ)を注文するも品切れ。
カオパッガパオムーカイダーオ(850円)で〆のご飯とします。
豚肉のバジル炒めとライスに目玉焼きが乗ったタイ料理の定番。

出てきたガパオですがご飯が大盛りの割に汁気は少なめ。
ナムプリックナンプラー(唐辛子漬けの魚醤)を添えていますが、
これでジューシー感を調整しろということでしょうか。
目玉焼きが固い焼き加減な点も気になります。

混ぜ混ぜしますが、汁気少なく目玉焼きも固いので混ぜにくいです。
ガパオ(ホーリーバジル)の香りも少し物足りなく、
この料理だけは他に比べるとイマイチのように思いました。
バランスが悪いように感じます。

とはいえガパオ以外の料理はどれもハイレベル。
イサーンの料理人ではロッサイアム(五香)、ソンポーン(浅草)、
ワラポン(亀有)に次ぐ腕の良さを感じました。
(イサーンの料理人で最強だったのは小岩時代のタムさん。)

小岩は南口にもいなかむらというタイ料理の名店があるのですが、
北口にもこれだけの実力者がいたとは驚きです。
この日はクンヤーイでイサーン料理(ラープぐらいですが)、
いなかむらでチェンマイ料理のタイ料理ハシゴ。
唐辛子でお腹が熱くなるまでタイ料理を堪能できます。

どちらのお店も都心のタイ料理店とは香草使用量が桁違い。
日本人に迎合したソフトなタイ料理とは破壊力が異なります。
現地仕様の味を好む人間には間違いなくお勧めできるお店。
小岩はエスニック料理好きにはかなり魅力的な街だと思います。
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2013年10月初投稿、2013年11月更新、2014年5月更新

  • 2018.4 ラープペット(1,200円)アヒルサラダ
  • 2018.4 サイウア(900円)北部のソーセージ
  • 2018.4 ノムムーヤーン(1,000円)豚のオッパイ焼き

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8位

サイフォン (金町、京成金町 / タイ料理、カレー、バー)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2014/03訪問 2017/05/26

【0434】小岩に移転しました

4,600文字★

移転しました。評価「5.0」→評価「無し」へと変更。
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お店が移転するということで閉店数日前に最後の訪問。
現在は金町から小岩に移転しております。
タムさんの前の職場であるいなかむらから徒歩3分ぐらいの元フィリピンパブに。

タイ料理のオーソリティであるクン・プーさんのレビューによれば、
カラオケが出来なくなって移転ということになったそうです。

この日は1人だったのでカオマンガイとヤムタレーを注文。
タムさんからサービスで川海老のディップのような料理も。
なお料理に関してはこの2週間ぐらい後に小岩で食べたほうが美味しかったです。
タムさんファンは小岩へ是非!
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
前回はパクチーが品切れなど料理人へのサポート体制に疑問が残ったのですが、
少し間を空けてお店がどう変わったのか確認に行ってみました。

香草の仕入れが毎週金曜日となるようで水曜日の今回も香草の品揃えはイマイチ。
ガパオ(ホーリーバジル)、ミントはストックが尽きているようでした。
とはいえ肝心のパクチーは料理に入り、香草の不足分はタムさんの腕でカバー。
食材の質自体も前回より良くなっているように感じました。
今回食べた料理は以下の通り。

ヤムタレー(1,200円)海鮮サラダ
ネームクルック(1,500円)ソーセージとおこげのサラダ
ナムプリックガピ(1,200円)海老味噌のディップ
タップワーン(1,200円)半生レバーサラダ
トムセップ(1,500円)イサーン風豚モツスープ
砂肝入りラープガイ(1,500円)砂肝と鶏挽肉のイサーン風サラダ
カオマンガイ(1,200円)茹で鶏のせご飯
サイウアとサイクロークイサーン(サービス)タイ北部のソーセージ2種

ヤムタレーに使われている海老や烏賊の質が前回より良くなっています。
蟹もタムさんならではの火加減の妙で、ほんのり温かくとろける食感。
凄まじい辛さと香草使いで味を昇華させています。

ネームクルックはミントが無い分を細切りの生姜でカバー。
ネーム(ソーセージ)の酸味とおこげのサクサク感が絶妙にマッチ。
ミントがあれば更に美味しいのでしょうが、それでも満足できる味でした。
ナムプリックガピは前回同様に強烈な料理。

タップワーンのレバーは注文を受けてから買いに行っていました。
3日前に仕入れたレバーでは出せないとママの言葉。
前回とはママのやる気が明らかに変わっています。

天才タムシェフとの二人三脚が上手く回りつつあるのでしょうか。
これもミントが入っていない点だけは残念だったのですが、
タムさんならではの火加減と味付けで豚レバーが別格の美味しさに。

トムセップはメニューでは2,500円となっていましたが、
請求書をチェックすると1,500円のようでした。

豚のシロ、ガツ、フワ、レバー、コブクロなどのモツがたっぷり。
レモングラス、バイマックルー、カー(タイの生姜)がゴロゴロ。
モツの旨味と酸味を感じる香り高いスープ。
タムさんのイサーン料理はどれも外れなく美味しいです。

ラープガイは鶏の内臓を入れて作ってくれとお願いした特別製。
タムさんは鶏より豚の扱いに長けていると思うのですが、
それでも非凡なラープガイに仕上げてくるのは流石です。

そして〆はタムさんならではのジューシーなカオマンガイ。
前回はパクチーが品切れでセロリの葉を代用していましたが、
やはりパクチーと合わせてこそ真価を発揮します。

世の中にはライスがパサパサしたカオマンガイも多いのですが、
こちらの米はもっちりジューシーで鶏の旨味が凝縮。
添えられた鶏モモ肉もソフトで臭みなく、パクチーがさらに味を昇華させます。
凡百のカオマンガイとは別次元の美味しさ、暫定日本一と思うカオマンガイ。

小岩時代のほうが香草の使用量が多くさらに美味しかったのですが、
この環境下でも異次元の美味しさと感じるタイ料理を味わえました。
日本にいるタイ人シェフの中では飛び抜けた存在と思える天才シェフ。
タムさんは別世界に存在するような孤高の天才であることを再確認。

今宵はジンロのボトルを2本空けてお会計5人で16,500円。
1人あたり3,300円と破格の安さで天才タムシェフの料理を堪能。
前回とは比べ物にならないぐらい満足度は高かったです。

自宅から10分ほどの距離の飲食店にタムさんが在籍する幸福。
次回は金曜日に訪問してみたいと思います。
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食べログのレビュアー様ら4人でオフ会を開催しました。

金町のタイ料理店サイフォン
サヘラ(堀切)→いなかむら(小岩)と渡り歩いたタイ料理界の鬼才、
タムシェフが移籍して腕を奮っているお店です。

お店の立地はJR常磐線の金町駅から徒歩2~3分。
金町駅北口から正面右手に見えるSガストで右折。
そのまま直進して、かなまち酒場と韓韓麺の間へ左折。
路地の左手にサイフォンのケバケバしい立て看板が見えてきます。
お店は雑居ビルの4階、エレベーターでお店まで上ります。

店内はテーブル席が4卓あって20人ぐらいは入れそうです。
もちろんカラオケ完備。
お店のママはまだ若いタイ人女性、日本語での意思疎通に不自由は感じません。

最近1年ぐらいは料理人不在でママが料理を作っていたとのこと。
2013年8月より日本最高峰のタイ料理人タムシェフをお店に迎えたそう。
最近はタムシェフのファンがお店にやって来て以前より繁盛しているようです。

飲み物はジンロ(3,000円)をボトルで入れます。
緑茶か麦茶で割れるとのことで緑茶割りを選択。
他にもアサヒ中瓶が500円(シンハー550円)、各種サワー類が380円でした。

料理はヤムタクライ(1,000円)から注文。
タクライ(レモングラス)のサラダでネギのようにカットされたレモングラスがドッサリ。
海老、イカ、豚挽き肉、ピーナツなども入り、特にピーナツの量が多め。
ただ小岩(いなかむら)時代のほうが香草ドッサリで食材の質も良かったように思います。
味付けは鮮烈かつ爽快で複雑、さすがタムシェフといったところでしょう。

続いてはヤムタレー(1,200円)、海鮮サラダ。
海老、イカ、ムール貝と入っており、特にイカはカット大きめで火通しも絶妙。
しかし本日はパクチーの入荷が無いとのママからの衝撃の一言。

ホームデーン(紫タマネギ)、セロリ、セロリの葉で何とか仕上げていました。
タムシェフのセンスが発揮されて美味しい料理ではあるのですが、
パクチーが無いと画竜点睛を欠くと思うところもありました。

タップワーン(1,200円)はレバーのサラダ。
豚レバーはレアな湯通しでプリプリかつネットリ。
ミント、煎り米、生ニンニク、ホームデーンが複雑に絡み合って美味しいのですが、
レバー自体の質があまり良くなく苦味を感じ、添えられた野菜の質はさらに悪かったです。

特に野菜の質という点では前の職場のいなかむら(小岩)と大きな差を感じました。
シェフの腕前を活かすには最低限の食材のサポートも必要のように思います。

そして小岩時代を通じて初めて注文したナムプリックガピ(1,200円)。
エビ味噌のディップなのですがディップは塩辛を思い出す生臭さと塩辛さ。
しょっつる(ハタハタの魚醤)みたいと表現する参加者もいました。
ナス天、ミョウガ天、海老の殻天、チンゲン菜、キャベツ、ニンジンと添えられて。

野菜にドップリとディップ(粘度は無く汁気が強い)を浸けると、
ディップの主張が強過ぎて野菜の味が消えてしまいます。
天ぷら(フリッター)にディップを少しだけ浸けるとかなり美味しいです。
ディップの味付け自体はさすがタムシェフといった調和を感じる味。
ただ味の濃さは凄まじくディップだけ大量に残りました(最後はテイクアウト)。

追加でチャオーム(チェンマイ料理でよく使われるらしいハーブ)の天ぷらも。
この料理はディップの味が強いので衣でワンクッション置いたほうが良いと思います。
温野菜より天ぷら(フリッター)に合うディップです。

タイ人はご飯にかけて食べるとママから説明がありましたが、
実際ご飯にかけるとディップの味で米の風味など全てぶっ飛びます。
クセのある凶悪な料理でしたが一方でタムシェフのセンスも感じる面白い料理でした。

ゴイヌゥア(1,200円)、牛生肉のサラダも追加注文。
牛肉の赤身と牛センマイを和えたタイ版のユッケのような料理。
タップワーンの豚レバーに続いてセンマイの質も良くなかったです。
お店の現状からして素材勝負の料理は少し分が悪いように思いました。
今後お店の経営が軌道に乗って食材の調達が良くなることを期待したいです。

コームーヤーン(1,000円)は豚トロの炙り焼き。
スパイスを塗りこんだ豚トロ肉を焼いてスライスしているのでしょう。
辛さやクセはなく中華料理のチャーシューに近いようにも思います。
タイ料理が苦手な人でも美味しく食べられるであろう無難な料理。

カオカームー(1,000円)も中華料理に近いご飯ものメニュー。
メニューには煮豚のせご飯となっていますが豚は豚足を煮たものです。
八角の香りが強烈でカイラン菜と一緒に甘辛いタレで煮ているようです。

ご飯に浸るまでソースの汁気がたっぷりですが豚足のコラーゲンのおかげか、
食べているうちにソースは煮こごりとなっていきます。
ご飯の上に豚足と汁をかけ、さらにスイートチリソースをかけるのがタイ流。
八角の蠱惑的な香りとやわらかい仕上がりの豚足が美味しかったです。

最後はカオマンガイ(1,200円)。
タイ版の海南鶏飯とも呼ばれる茹でた鶏を乗せたチキンライスです。
ライスには刻んだニンニクやショウガが入っていて良いアクセント。
鶏肉も臭みなく上手く茹で上がっているのですが、
上に乗るのがパクチーではなくセロリの葉なのが悲しいところ。

タイ料理店ではタイ人のハーブ園から安く香草を仕入れていると聞きます。
同店はタムシェフを迎えて本格的に始動したばかりのようなので、
そういう仕入れルートがまだ弱いのかも知れません。
鬼才タムシェフも水を得た魚とはなっていないような印象を受けました。

タムシェフの前の職場いなかむら(小岩)では揃っている食材の質が良く、
シェフの腕前も最大限に活かされていたように思います。
小岩のママとのコンビのときのほうがタムシェフの料理は光っていました。

シェフだけなら☆5クラスなのですが取り巻く環境は未だ整わず。
採点はとりあえず保留にしておきます。
個人的に金町は近所なので定期的に訪問していきたいと思います。
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2013年9月初投稿、2013年12月更新、2014年4月更新

  • 2014.3 ヤムタレー(1,200円)海鮮サラダ
  • 2014.3 カオマンガイ(1,200円)茹で鶏のせご飯
  • 2014.3 サービスで貰った川海老のディップ

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9位

ビアタイ (錦糸町、住吉、菊川 / タイ料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/02訪問 2017/05/23

【0294】マイルドで万人ウケしそうなタイ料理店

2,587文字★

閉店しました。評価「3.8」→評価「無し」へと変更。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。

錦糸町のタイ料理店ビアタイ
タイ料理店が散在する錦糸町の中でも食べログで高評価なお店。

お店に訪問したことのあるマイレビュアー様も、
マイルドながら美味しいと評されていたのでオフ会を開催してみました。

お店の立地はJR・半蔵門線の錦糸町駅から徒歩3~4分。
南口から正面に見えるマルイの右隣、洋服の青山とWINSの間の路地へ。
路地を進むと左手にお店はあります。

お店はモツ焼きの有名店三四郎の隣でトンタイと看板が出ています。
2階にあるマッサージ店トンタイの看板が大きいので分かりにくいです。

店内はテーブル席で18席。
2人用テーブルが4卓、4人用と6人用が1卓ずつありました。
場末の定食屋を思い出すような雰囲気です。
女性店員はタイ人のようで、日本語は大体通じます。

メニューを見ると50種類ぐらいの料理。
ドリンクメニューには定番のシンハービールはもちろん、
ワインやメコンウイスキーもあります。

特にワインが赤白ボトル各1本1,600円と激安。
イタリア産のワインとのことで、これには驚きました。
タイ料理店のドリンクは割高なイメージを持っていたので、
このワインの値段設定にはカルチャーショックを受けました。

とはいえ最初に注文したのはメコンウイスキーのボトル(3,500円)。
タイ料理ということでタイのウイスキーにしました。
ウイスキーには珍しく甘さを感じ、香りも独特です。
これは辛いタイ料理には良いかも知れません。
ウイスキーのあとはワインをボトルで注文していました。

料理はせっかく人数が集まったのだからと色々と注文。
この日は9品頼みました。
タイ料理は1品の値段が1,000円程度するので、
1人での訪問だとなかなか何品も注文できません。
9種類もの料理を味わえたのはオフ会の醍醐味と言えるでしょう。

レビュアー諸氏が揃って絶賛だったのがチュー・シー・クン(1,200円)。
海老のカレー煮ですが、これは味も香りも素晴らしかったです。
この料理だけ飛び抜けていたと思います。
カオマンガイも食べたかったのですが、メニューに無いようです。
食べた料理について詳しくは末尾寸評に。

料理9品にウイスキーとワインのボトルを空けて、結局1人4,200円ほど。
結構な量を食べたのでこれは妥当な金額でしょう。

全体的にマイルドな料理が多く、タイ料理初心者でも大丈夫な気がします。
ハズレと思うほどマズい料理もなくレベルは高いと思います。
錦糸町を代表するタイ料理店と言えるのではないでしょうか。
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料理寸評、【】内は標準点3.0に対しての料理の評価点

【4.2】チュー・シー・クン(1,200円)
…海老のカレー煮。
海老が1皿に2個なので2皿注文するよう勧められたが、
その通りに2人前注文して大正解だった料理。
某レビュアー様は香りだけでこれは美味しいと確信。

味はグリーンカレーに似ているが、もっと濃厚でクリーミーかつマイルド。
海老の旨味なのか素晴らしい美味しさ。
コブミカン(ライムの一種)の細切り入りで香り高い。
具材の海老は揚げられていて殻ごと食べられる仕上がり。
このカレーは絶品だった。

【3.7】ソムタム(1,000円)
…パパイヤサラダ、メニューでは唐辛子マーク2個だったが全く辛くない。
青パパイヤは大根に似た食感で、マイルドでエスニックな味付けが好み。
ピーナッツや干し海老も入っていて旨味もたっぷりだった。
辛さは全く物足りないが、これはこれでマイルド路線で成功した料理と思う。

【3.6】プーパットポンカリー(1,600円)
…蟹のカレー粉炒め。
蟹はどうやらソフトシェルクラブを揚げたもの。
殻ごとバリバリ食べることが出来て味付けもマイルドで無難。
1週間前に小岩いなかむらで同じ料理を食べたがそれには少し劣る。
とはいえ美味しい料理なのは間違いない。

【3.5】ラープ・ムー(1,000円)
…豚肉辛口サラダ、メニューに唐辛子マーク2個で本日一番辛かった料理。
といっても現地の味を標榜するようなタイ料理店に比べると辛さはぬるい。
このお店の料理は全体的に辛さがマイルド。
豚挽き肉、パクチー、青ネギ、紫タマネギがバランス良く混じっていて秀逸。
不満点は付け合わせの野菜が少ないこと、これは野菜で包んで食べたかった。

【3.2】グリーンカレー(900円)
…チュー・シー・クンに比べると期待ハズレだった。
味付けは好みなのだが濃度が薄く辛さもマイルド過ぎ。
もっと濃くしたほうが美味しくなりそう。

【3.2】カイチォ・モー・サップ(800円)
…玉子焼き。
豚肉入りオムレツといった感じ。
先週俺のイタリアンで食べたフリッタータより美味しかった。
しかしスパイスが物足りない。
これではただのオムレツとしか評価できない。

【3.1】カウニャオガイヤーン(1,500円)
…鳥のあぶり焼きともち米。
注文が上手く伝わらなかったようで、もち米だけ先に出てきた。
おかげでチュー・シー・クンをもち米と一緒に食せたのは怪我の功名。

もち米と言う割にはパサついていて日本米ぐらいの粘度。
ガイヤーン(鳥のほう)は脂が落ちていたので一部レビュアー様喜ぶ。
コッテリ派の自分はもっと脂っ濃くてスパイス効いているほうが好き。

【3.1】パッ・ガッパオ・ラーカウ(1,200円)
…鶏肉バジル炒め(ご飯・目玉焼き付)。
ゴチャ混ぜにしてチャーハンのように食べる。
ラープ・ムーの豚挽き肉に比べると鶏挽き肉はパサパサ感があった。
鶏ムネ肉の挽き肉なのだろうか、もっとジューシー感が欲しい。

【2.9】ガイ・トォー・ガッティァン(1,000円)
…鶏ニンニク唐揚げ。
ニンニクもスパイスも物足りない、これなら普通の唐揚げと変わらない。
その割には値段が高いのが致命傷。

  • 2013.2 ソムタム(1,000円)パパイヤサラダ
  • 2013.2 チュー・シー・クン(1,200円)海老のカレー煮
  • 2013.2 プーパットポンカリー(1,600円)蟹のカレー粉炒め

もっと見る

10位

モンティー (浅草(東武・都営・メトロ)、浅草(つくばEXP)、田原町 / タイ料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 2.0
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/03訪問 2017/05/24

【0316】浅草地下街の激辛タイ料理店

1,858文字★

浅草に食べログで評判のタイ料理店があると聞いてやってきました。
銀座線直結の浅草地下街にあるモンティー
訪問当時は食べログ都内No.1タイ料理店だったお店です。
(2013年3月19日現在は小岩のいなかむらが都内No.1)

タイ料理店というと1品1,000円以上する印象なのですが、
こちらは800~900円程度の料理が多く相場より1割程度安いです。
またサッポロ黒ラベル大瓶が基本価格650円のところ、
3本飲むと全て1本500円になるサービス中でした。
大瓶1本500円という飲兵衛にもありがたいお店なのです。

お店の立地は東京メトロ銀座線の浅草駅から徒歩1分ほど。
6番出口を出て浅草地下街を進めばすぐお店があります。
浅草線や東武線の浅草駅からは少し離れています。
銀座線利用だと改札出てすぐなので便利です。

店内はテーブル席が20席、店先にテラス席もあります。
ともに満席で人気なのが分かります。
テーブル席しかない上に満席なので1人での訪問は気が引けます。

入口から何度か声をかけても店員(おそらく日本人)は対応せずスルー。
タイ屋台メシと名乗っていますが、接客は屋台以下かも知れません。
しばらく待っているとテラス席が空いたので着席します。

飲み物はビールを注文することにします。
前述の通りビール祭でサービス中。
シンハーは1本600円が2の倍数飲むと500円。
生ビールは中ジョッキ550円が2の倍数飲むと500円。
黒ラベル大瓶は1本650円が3の倍数飲むと500円。

この日は2人でシンハー2本と黒ラベル3本空けました。
それでも合わせて2,500円とタイ料理店とは思えない安さです。
こちらの料理は基本的にメチャクチャ辛いのでビールがすぐ空きます。
料理の注文をすると辛いと注意を受けるぐらいです。

その料理について詳しくは末尾寸評に。
全体的な感想としては、とにかく辛くて舌が麻痺するレベル。
一般的な日本人では辛くてダメという人も多そうです。

値段は安いのですが素材も値段相応に落ちる印象。
ただタイ料理は素材より味付けで勝負する料理とも思います。
ヒイヒイ泣きそうになりながら食べていましたが、
値段の割には味もしっかりしており辛さも凄まじかったです。
立地とコストパフォーマンスの良さから都内No.1評価だったのも納得できました。

浅草駅からすぐ近くで値段も安く使い勝手は良いのですが、
人気店ゆえ入店難易度が高いのは難点かも知れません。
すぐ近くにはオーセンティックというベトナム料理店もあり、
浅草地下街は意外とエスニック料理のレベルが高いです。
___________________________________
料理寸評、【】内は標準点3.0に対しての料理の評価点

【3.8】ゲーン・キョワーン・ガイ(900円)
…鶏肉のグリーンカレー、ライス付。
この値段なのにライス付きなのは良心的。
バンコク(六本木)では1,470円なのにライスが別料金だった。
濃厚な味でハーブも効いていて美味。

【3.5】カォマンカイ トー(890円)
…揚げ鶏のタイ風炊き込みご飯。
揚げた鶏肉を添えたカオマンガイ。
米はあまりパサつかず鶏の旨味を感じて美味しい。

【3.3】コー・ムー・ヤーン(820円)
…豚首肉焼き。
スパイスを塗りこんだ豚の首肉の焼き物。
スパイシーなチャーシューというイメージ。
これは辛さが穏やかで食べやすかった。

【3.3】クン・チェー・ナンプラー(720円)
…海老のナンプラー漬け。
生で食べられる海老をサッと湯通ししたそう。
ニンニクスライスの乗った葉っぱと一緒に食べるよう言われる。
海老には唐辛子やハーブもガツンと乗っており、激辛で食べると舌が昇天する。

【3.2】ソム・タム(720円)
…青パパイヤのサラダ。
とにかく値段が安い。
そのかわり素材の質はイマイチのように思う。
青パパイヤに瑞々しさを感じず、しなびている印象を受けた。
激辛で舌が麻痺するほどに刺激的ではある。

【1.5】タップ・ワァン(820円)
…半生レバーのタイハーブサラダ。
火が通り過ぎ、それに尽きる。
メニューには半生と書いてあったが明らかにウェルダン。
薄切りレバーは食べるとボソボソしていて全く美味しくない。
味付け云々以前にレバー自体が失格。

  • 2013.3 クン・チェー・ナンプラー(720円)海老のナンプラー漬け
  • 2013.3 ゲーン・キョワーン・ガイ(900円)鶏肉のグリーンカレー、ライス付
  • 2013.3 カォマンカイ トー(890円)揚げ鶏のタイ風炊き込みご飯

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