『純麦(住所非公開・ラーメン店)』だーらはさんの日記

色即是空?食即是脂だよ、チミ

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だーらは (40代前半・男性・東京都) 認証済

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世の中の真理なんていうものは、語り尽くされた言葉だけで
語っても、いくつだってあるだろう。

そう、例えば、実に幼稚で原初的な表現を用いるのであれば

「楽しい時間はすぐ過ぎる」
「つまらない時間は長く感じる」

こんなような類のものだ。

ただ、これは宇宙を貫く物理法則、つまり数学的表現と同様で、
ラーメンに置き換えても、普遍的に通ずる部分がある。

つまり、

「美味いラーメンは、思い返すと一瞬の出来事」
「好みでないラーメンは、思い返せばやたらと冗長」

そんなような言葉で表現される、「アレ」である。

當店『純麦』についていえば、圧倒的に前者。
女将が場所の特定を嫌うことから、SNSに直接的に投稿
することは避けるべきであるので、このような形で、
個人的な記録に残すに至った次第。宅麺124杯目。

兎にも角にも、見事なまでの融合感・一体感であり、
ニボフィーチャー感。

【スープ】
まずもって、初動は煮干しの良い香りが強めに立ち上る。
一口啜ってみると、そこに感じられるのは、見事なまでの
ニボと動物の融合感。豚と鶏のミックス感ある奥行きは、
骨と肉との両方から煮だされたもの。
更には干し海老、帆立、昆布と、厚みを増す錚々たる素材の顔ぶれ。
極め付けは魚醤まで使うというこだわりようだ。
ここまで厚みと奥行きを両立するスープは貴重で、
既にとんでもなく美味いのだが、、、

最後は『オリーブいりこ(※)』を引き立たせる配合ニュアンス。
確かにこれは淡麗煮干しだわ、と納得させる強さを感じます。

(※)オリーブの葉と塩水で生のカタクチイワシを煮だし、
   乾燥させて仕上げたいりこ。
   はい、知らんかったですわそんなの(笑)


【麺】
これに合わせる麺も、並じゃない。
中太でやや平打ち気味の、角張った若干縮れ麺。
加水は中~多程度で、小麦の密度が高いがゆえのずっしり感です。
噛んだ瞬間の反発感が心地よいし、旨みも香りも十二分。
国産小麦「せときらら」使用の、素晴らしい麺です。

【チャーシュー】
2種の豚レアチャも、麦苗ゆずり?な出来栄えで旨い。
このクオリティを届けてくれるっていうね。
梱包が1枚1枚別にして頂いているところが、本当に心意気。


僕は女将の前勤務店も好きで、好きなんだけど、3回しか行った事が
ないので、女将と具体的な会話をしたこともない。
なのだけど、この一杯を生み出してくださって、本当にありがたいし
美味しかった、それだけお伝えできたらなぁと思います。
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