レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2011/03訪問 2011/03/27
大好きなかわいこちゃんの送別ランチです。奮発して、タテル・ヨシノ 芝を予約しました。
タテル ヨシノ 汐留に行って以来、久しぶりの吉野建シェフの料理です。
店内は壁面とフローリングの優しい木目と、白がまぶしいテーブルクロスと椅子の明るい雰囲気。
テーブル間のスペースが広く、隣の会話は全く気になりませんが、広すぎて落ち着かないということもない、適度な空間です。
「Menu B」をお願いしました。オーダーしたのは、
アントレ
・グリーンアスパラガスのリゾット パルメジャーノ風味
・オニオンのポタージュ
魚料理
・軽くスモークした厚切りサーモン ステラマリス
・的鯛のポワレ ういきょうのクリーム・ソース
肉料理
・仔羊のロースト ペルシヤード風
・ドンブ産鶉胸肉のグリエ 腿肉と手長海老、フォアグラのラビオリ マディラ風味のジュとポレンタ添え
デセール
・優しい甘みのあるフレッシュフルーツとビーツのアイスクリーム
・赤ピーマンのクリームブリュレ
最初静かに、柔らかい色合いの繊細な味付けの料理から始まり、魚料理、肉料理のメインに進むにつれ、色合いも味付けも力強いものになっていく、コース全体の流れはさすがです。そしてデセールの色合いの素晴らしさ。すっかり目を奪われてしまいます。
もちろん料理の味も素晴らしい。仔羊のローストは言うまでもなく最高の火入れでしたし、鶉のラビオリもフォアグラの風味がとても良かったです。サーモンのステラマリスもレアな食感がとても魅力的。口の中で溶けます。
そして、入口を入った時から、とても温かくて、優しいサービスの方々。食事の間もつかず離れずの間合いは抜群でした。
平日なのに、「ちょっと飲んじゃおうか」ということで、白ワインをグラスで頂いてしまい、まったりのんびり2時間の素敵なランチタイムを過ごさせてもらいました。
さすが☆☆のフレンチレストラン。納得です。仏☆料理本を崇拝するわけではないのですが、やはりフランス料理の評価はしっかりしているのではないでしょうか。和食のお店だと、「ん?」と思うような☆もありますけどね。
ここタテル・ヨシノ 芝はふたつ☆に相応しいお店でしょう。
3位
1回
2011/05訪問 2016/12/06
後輩達が計画して開いてくれたサプライズパーティー。
ガーデンプレイスから少し歩く恵比寿の静かな場所にあります。
お店に入ってすぐの個室を利用しましたので、店内の雰囲気は良くわかりませんでしたが、お洒落なお店であることは間違いありません。
個室は8人まで入れるVIPルームと呼ばれるとても落ち着く空間です。接待にも使えますね。
コースは¥4000、¥5000、¥7000の3種類。パスタが2皿、メイン料理が1皿の真ん中の「ビル―チェコース」をお願いしました。
ビル―チェコース
前菜 生ハム、鮮魚カルパッチョ、温野菜
パスタ1 手長海老のスパゲティ
パスタ2 ラグーソースのタリアテッレ
メイン 牛肉のソテー赤ワインソース
銘柄豚のグリル
ドルチェ
カフェ
シンプルなのですが、それだけに素材の味がダイレクトに伝わってくる、こういうイタリアンは好みです。
野菜にも気を使っているようで、前菜の温野菜から美味しかったです。
パスタも麺とソースのバランスが良く、もっといろいろ味わってみたくなります。
メインは牛肉も美味しかったけれど、豚のグリルが特に好みでした。
HPによると「秋から冬にかけてはトスカーナ地方を、春から夏にかけてはナポリ地方をベースに」と、フレキシブルなメニューがお店のウリのようです。「この素材を使って、こういう料理が食べたい」なんていうことも、、かなり自由に聞いてくれそうです。
ぱっと見、ワインのラインナップがやや弱そうですが、割と気さくに、美味しい料理とワインを楽しめる、リーズナブルなイタリアンの良店だと思います。
4位
1回
2011/03訪問 2021/04/13
2011/03
一年に1回くらいは訪問していましたが、久しぶりにレビューを。
冬は緑色のテントに囲まれ、知らないとここがイタリアンのお店だとは気付かないでしょうね。
夜の8時でも相変わらず賑わっています。しかしながら、以前たくさんいた外国人のウェイターたちはいなくなっており、「ボナセーラ!」の掛け声も聞こえなくなってしまいました。聞くと広尾のラ・ビスボッチャの方に移ってしまったとのこと。ちょっと寂しいです。
そのかわり、と言ってはなんですが、若いイケメン系の男の子が増えていました。
料理は相変わらず力強い南イタリア風。
仔羊の炭焼き、抜群に美味しかったです。
ホタルイカと菜の花のリングイネ これもよかった。
そしてもちろんリゾット・パルミジャーノも美味しかったです。
でもワインをそれなりに飲んでしまうと、やっぱり一人1万円超えになってしまいます。
結構高級なトラットリアです。
2006/12
このトラットリアが好きな理由は、「明るく楽しい」からだろう。銀座の寿司屋のぴんと張り詰めた緊張感や、グラン・メゾン系の荘厳な重厚感も良いが、ここには南欧のからっとした陽気な楽しさがある。ボナセーラ!攻撃はやりすぎとしても、イタリア人を含む店員の陽気さは、トラットリアの重要なポイント。もう通いはじめて7年くらい。
定番、いつもオーダーするもの
・生ハム
・リゾット・パルミジャーノ
・骨付き和牛ロースの炭焼き(400g~なのでかなり大きいandかなり高い)
その他パスタは何でも美味しい。GAVIあたりを飲みながら、楽しい食事ができる店。かなり好き。
これからの季節はオープンのテラス席も気持ちいいだろう。
5位
2回
2015/03訪問 2017/02/19
写真追加しました。
恵比寿駅から少し離れた静かな場所にあるリストランテ。
落ち着いた雰囲気の店内は、そんなに堅苦しくない、柔らかい雰囲気で落ち着きます。
カメリエーレは若い男性がふたり。どちらもちょっと口ひげをたくわえた、濃い目のイケメン。
ややクールな感じの接客かな。
それはさて置き、メニューを。コースは、
collina dinner A ¥4800 メイン1種類
collina dinner B ¥6500 メイン2種類 となっています。
パスタを2種類食べたいなあ、とかいろいろ我儘を言うために、dinnerAを基本にお願いしました。
泡で乾杯してから、前菜は
☆海の幸のマリネと白インゲン豆のサラダ
さっぱり目のマリネは、海老、ホタテ、イカ、アサリなど。からすみがかかっていて美味しい♪
☆バーニャカウダ
アンチョビのソースがGood!野菜もシャキシャキでいいですね。
☆サーモンのカルパッチョ
☆鶏ささみとグリル野菜のテリーヌ このふたつは味見してないんです。残念。
すでに白ワインに切り替えてます。
☆炙りホタテとフルーツトマトのカッペリーニ
ホタテの炙りは歯応えがいいですね。トマトも甘くて美味しい。
エンジェルヘアかと思ったら、意外と太麺でした。これも美味しいけどね。
☆生ウニのトマトクリームパペッティーニ
このお店のイチ押し。つぶつぶのウニが主張してます。甘いなあ。
トマトクリームが優しくて、海胆の旨味を引き出して。 あー、これ美味しい。
赤ワインは「Barolo2004」等を持ち込んじゃいました。
☆骨付き鶏ももの軽い燻製ロースト
軽くスモークしてあるので、鶏肉の旨味がとても引き立ちます。でもちょっとお上品だなあ。
もっとがっつり食べたい。
☆黒毛和牛ほっぺ肉の柔らか赤ワイン煮込み
これはいいですね。Baroloに合います。トロトロのほほ肉ってたまりません。
ドルチェは3種類盛りを作ってもらったり、ちょっと我儘を言って。
結構お腹いっぱいになりました。
オーナーの桧垣さんともご挨拶させていただきました。シャツのボタンの外し方に共感が持てます(笑)
ワインを一本持ち込んだので、ひとり¥8000ちょいで収まりました。わりとリーズナブルですね。
比較的素朴な料理で、素材を活かす感じのメニューでした。美味しかった、ごちそうさま。
6位
1回
2011/01訪問 2021/04/13
懐かしいオフコースの曲名をタイトルにしたのは他でもありません。某外資系会社が企画した「ワインの夕べ」、それをこのフレンチの名店を貸し切ってやってしまおうという、恐れ多い企画です。
お店の中は多くのテーブルや椅子を店外に運び出して、立食パーティのスペースと化しています。そこに50~60人のゲストが集合。カウンターに並ぶ30本以上のワインを、片っ端から飲んでしまおうというもの。
天井の高い素敵な店内は、数えきれない数のワイングラスにゆれる、白や赤の液体から立ち上る、豊かな香りで満ちていました。
最初の挨拶で、伊東ソムリエがウィットの効いた話で盛り上げてくれ、その時にイチ押ししたのがこのワイン。
BOND, Matriarch 2006, Napa Valley
ネットでわずか1万円ほどのワインですが、これは凄い。BONDのワインで「唯一メイトリアークのみプレミアム・マルチ・ヴィンヤーズ・ブレンドとして複数の畑のブドウをブレンドしている。」とのことで、なんとも丸みのあるまろやかな深みのある味のワイン。これ、オーパスの次くらいに美味しいかも。とりあえず3杯は一気に飲んじゃいました。その後も6種類のワインを次々にテイスティング。
そうそう、忘れちゃいけないお料理。立食のサーブでしたが、ちゃんと仔羊のローストはありました。パイ包みではありませんでしたが。
この仔羊、とても美味しくて、Matriarchに合わせて4本か5本食べました。隣にあった魚介のパイ包みも素晴らしく、ワインをおかわり、料理をおかわり、またワインをおかわり、という幸福のスパイラル。飲んで食ってを繰り返す、極楽パーティーでした。
こんな素敵なお店で、暴飲暴食をしてしまった感があって、レビューを上げるのはなんとも恥ずかしいのですが、お料理の素晴らしさや、ソムリエやバーテンダーのホスピタリティの高さの片鱗を垣間見た気がしました。
ぜひ、プライベートでゆっくり行ってみたいです。
7位
1回
2011/07訪問 2021/04/13
西麻布の本店はなかなか予約が取れなくて、こちらに当日電話してみたら、なんとかぎりぎり
席が確保できました。
コースしかありませんので、予約の時に苦手な食材はないか聞かれます。
一階はデザートとコーヒーをいただくラウンジ、地下一階がダイニングです。
カウンターの端っこに座りました。オープンキッチンですが、カウンターが高いので、キッチン
の様子は見えません。
この日のコースは5700円。コペルト500円がつくので、実質6200円でしょうか。
☆パン、3種のオリーブオイル
焼きたてのパンは美味しいです。オリーブオイルは柑橘系の香りのものと、ピリッと辛いもの
がありました。
☆ゼッポリーネ
ピザ生地を揚げたアミューズです。とうもろこしと枝豆が練り込まれた2種。ワインに合います。
☆モロヘイヤ、オクラ、つるむらさきのスープ、金目鯛のカルパッチョ
ねばねばのソースはアサリ出汁です。カルパッチョなんだけど、すごく和風で美味しい。
☆鶏肉のロースト
料理名を忘れちゃいました。鶏肉の上に里芋のペーストのようなものが乗っています。
ベビーコーンはひげ付きで。いんげんも美味しい。
☆さくらんぼの冷製パスタ
この店の看板メニューですかね。たしかに美味しいです。すごくさっぱりのトマトソースに
甘い佐藤錦がなぜか合います。夏らしいメニュー。
☆富士幻豚のロースト
甘い脂の豚肉です。ローストポークです。肉の旨味がたっぷり。付け合わせの野菜も美味しい。
☆海胆のパスタ
「先ほどのさくらんぼのパスタを1として、何倍召し上がりますか」と聞かれます。「5倍とかでも
いいんですか」と聞いたら、OKだそうで。
これは海胆がすごくクリーミーで美味しいソースでした。今まで食べた海胆のパスタで一番かも。
ここでお腹いっぱいになって、一階のラウンジへ移動。デザートとカフェをゆっくりいただきました。
満足、満足。
ワインを3杯ほど飲んで、ひとり9000円ほど。まあまあのCPでしょうか。ハウスワインの飲み
放題があるようですが、この時はなんの説明もなかったのでわかりませんでした。飲み放題を
つければCPは良くなりますね。
カジュアルな雰囲気で美味しい料理を楽しめる良いお店です。
ただ残念だったのは、カウンターの端はトイレの入り口のすぐ近くなこと。トイレに出入りする
人が全部見えちゃいます。
8位
1回
2011/06訪問 2011/07/17
脇屋シェフのヌーベルシノワを楽しめる、一軒家のレストランです。
赤坂のはずれの住宅街にあります。
十数人の大人数でお祝い会でしたので、テラス席を貸し切り。テラスといっても、ルーフまでガラスで
囲まれており、エアコンも効いているので快適。
コースでいただきました。
○九つの喜び! 前菜です。綺麗で女子は喜びそう。
○鮑のちまきの塩釜 サプライズ料理。中には鮑の貝殻に盛られた蒸し鮑のちまき。美味しい。
○海胆の茶碗蒸し
○北海のカニの香ばしいパイ包み焼き
○Wakiya人気のオマール海老と朝天唐辛子のヒーヒーアーヒー 海老チリです。海老がプリプリ。
○マコモ茸とはぐくみ赤城和牛捲きの煎り焼き
○激辛坦々麺
○一笑美茶樓特製お楽しみデザート
○中国銘茶
シャンパン、ワイン、紹興酒を飲んで、会費15Kでしたので、10500円のコースだと思います。
料理はとても美しい前菜9種盛りや、鮑の塩釜などハッとするような楽しさがあり、味付けも非常に
食べやすく美味しく作られています。雰囲気もよくデートや接待には最適だと思います。
欲を言えばふかひれの姿煮が食べたかったなあ。それにはプラス5000円ですか。
いいお値段ですね。
9位
1回
2011/01訪問 2011/01/26
「ゆる~い」感じでワインと仏郷土料理を ~ La Pitchouli de Loulou
2011/1 (最初の写真5枚追加しました)
何回目かの訪問です。
食事の後の二軒目でワインを飲みに。
カラフェでゆったりと赤ワインを楽しみ、つまみは軽ーく。
まったりとしていい雰囲気。
デザートをおすすめされたので、ふたりでひとつずつお願いしました。
客席の横で盛りつけてくれるパフォーマンスが楽しい。もちろん味も美味しくて・・・
すごーく良い雰囲気になったんですが、目の前で微笑んでいるのが・・・
おとこ友達だったなんて。あーあ。
2009/2
ロケーションがなかなか渋いです。広尾のはずれで。
外観もイケてます。パッと見ではなんの店かわかりません。和風っぽくもあるし。
店内は結構暗いです。雰囲気はいいけど、料理を食べるには暗すぎですね。やはりワインを飲む気分になるのに適した照明なのでしょうか。
ここを「ビストロ」と呼ぶ方が多いようですが、パリにはこんな暗いビストロはないと思います。パリの路地裏のビストロは、もっと明るくて賑やかな、大衆食堂に近い感じではないでしょうか。
ここは、もっとお洒落で気軽なワインバーで、料理にも力を入れていると言った方がしっくりきます。
さて、3人でおじゃましました。食前酒はシャンパンか洋梨の食前酒オーセンティック・エリック・ボルドレ。料理は、すべてアラカルトなので、食べたいだけ自由にオーダーできる「ゆるさ」が良いところです。食べたのは、
☆ポテトのチーズグラタン
☆縮みホウレンソウのキッシュ
☆ホワイトアスパラ
☆ブーダンノワール
☆腸詰ソーセージ
☆やり烏賊の墨煮
☆トリッパ
☆クスクス ロワイヤル
黒板に書かれた数々のメニューは、どれも美味しそうで目移りしてしまいますが、素朴なフランスの郷土料理といった味わい。腸詰ソーセージや、クスクスはフランスっぽくて美味かったです。シェ・トモとは対照的に、盛り付けにあまり気取ったところがなく、「ゆるい」感じがいいですね。
ワインリストは皆さん書いているように、スケッチブックに綺麗に印刷されたもの。これをじっくり読んでもいいのですが、料理をオーダーする時に、「これに合う赤を」とか言えば、お店の人がおすすめを選んでくれるので楽ちんです。この「ゆるさ」も心地よい。
ワインはグラスでもボトルでも、カラフェでもOK。これも「ゆるくて」うれしい。カラフェは3人で飲むのにちょうどよく、なんと5種類も飲んでしまいました。
客層は外国人も含め、デートやら女性同士やら、男同士なんていう人もいて、店員さん共々気さくな感じです。騒がしくなく、かといって静かすぎない心地良さがあります。
好きなものを好きなだけ頼んで、好きなワインを自由に楽しんで、リラックスしながら美味しい料理に話の花が咲く、そんな「ゆるさ」がこのお店の最大の魅力かもしれません。ただし料理の味は、決してゆるくはなく、しっかりとしていますので悪しからず。
10位
1回
2011/01訪問 2011/01/11
懐かしいお店石頭楼 本店。10年くらい前から、結構通ってました。当時は電話番号非公開、紹介制で、そのあまりにベタなマンションの一室というロケーションと相まって、かなりの隠れ家的雰囲気をもっていました。
当時はまだITバブルの最中にあって、すごいお洒落なお店はありふれていて、こういうベタなマンションの一室みたいな方が逆に意外性があって格好いいと思われていた時代。あの頃は良かったなあ。
7~8年振りくらいに訪問しました。相変わらず思い切りわかりにくい立地。胡麻油の強烈な匂いで辿り着くマンションの半地下と中二階も昔といっしょ。ただ今は3Fも4Fもお店だそうで。その内マンション一棟が全部『石頭楼』になっちゃうのかしらん。
中二階の大広間は相変わらずですね。メニューも変わらぬ一種類。
前菜の「サーモンとセロリのキムチ漬け」みたいなのを軽く食べ終わったら、早速鍋開始!
これでもかというくらいの大量の胡麻油を熱し、牛肉、豚肉をくぐらせてコーティング。これは肉の旨味を閉じ込める作業だそうです。
そして肉を引きあげたら、胡麻油にだし汁をドバドバ注いで具材の投入。最後に肉を再び入れて火が通ったら、いただきましょう。
全部お店の人が作ってくれるのも楽でいいですねえ。
この韓国生まれの台湾育ちの「石頭鍋」、出汁にはほとんど味が付いておらず、つけダレで楽しむもの。玉子醤油ベースと刻みネギたっぷりのポン酢の2種。これに腐乳とおろしニンニクの薬味を好みで投入します。
このタレがくどすぎずちょうど良いので、胡麻油たっぷりの鍋も飽きずにいただけます。くどそうなのにたくさん食べられる不思議に美味しい鍋です。
この日は肉を2人前おかわりし、野菜もおかわりしました。ビールの後、焼酎のボトルを一本空けて、かなりお腹いっぱい。
しかしここで〆のラーメンを作ってくれちゃいます。このスープがメチャうまい!表面は胡麻油が厚い膜をつくっているので超熱々のまま。そしてその下のスープは、鍋の具材全部の出汁がでていて、すんげえ美味いです。麺を食べ終わって、この油ギトギトスープをすすっていたら、自分の体が脂ぎってくる気がして、本当に名残惜しかったけど、スープは残しました。ふー。
若い人は是非このスープを飲んでほしいです。鍋のすべてのエキスが溶けだしてますからね。
そして、さっぱりこれまた美味しい杏仁豆腐で口直し。
ごちそうさまでした。
ボトル入れて結構飲んで、おかわり肉して、6人で¥55000でした。昔よりちょっと高くなった?まあこんなもんかな。
相変わらず美味しい鍋ですね。
紹介制はやめて誰でも入れるようになって、白金にも支店を出して、商売繁盛は結構なこと。ただこの味と質は絶対落とさないで欲しいですね。
友人と話していて、そうだ、斉須さんの料理を食べに行こうということになり、すごく久しぶりになってしまいましたがディナーで訪問しました。相変わらずとても落ち着いた佇まいの三田ハウス。その一階にひっそりとある「CÓTE D'OR」です。言わずと知れた、日本を代表するフレンチの老舗グランメゾン。
扉を開けると、松下メートルが柔らかい身のこなしで迎えてくれました。少し年取ったかなw
グラスの泡を飲みながらメニューを。
普段はアラカルトで好きなものを選びたい我々ですが、コースの内容を聞いてみたら食べたいものがほぼ入っていたので、コースをお願いすることにしました。
☆サワラの燻製 紅芯大根添え
このお店のシグニチャーのひとつです。サワラが繊細な火入れで絶妙にレアでぷりぷりとした食感。スモーキーな香りに包まれ、振りかけられた香辛料と相まって旨味が凝縮されて。紅芯大根は人参のよう。
ちなみにお馴染みの赤ピーマンのムースがメニューになかったので聞いてみたら、赤ピーマンにも旬があるそうで。知らなかった。
★Chablis Premier Cru Vaillons William Fevre 2020
この前菜のラインナップとクエなら白がいいよね、ということで、シャブリをボトルで。狙い通りドライな味わいがすっきりで、料理の味を引き立ててくれます。こういうドライな白ワインは好きだな。
☆鳥取産イノシシのテリーヌ フォアグラ入り
このメニューは初めて食べました。イノシシの肉の旨味がうまく引き出され、フォアグラの香りを纏って濃厚な味わいです。周りを脂身で包んでいて、「くどかったら外して召し上がってください」と松下メートルに言われたけど、そのままでも脂が甘かったです。キャベツのナッツソースも好きだなあ。
☆長崎産クエの蒸し焼き 魚のブイヨンスープ
これまたクエの火入れが素晴らしい。ぎりぎりレアなクエはぷりぷりとした食感を残しながら、旨味がすごい。クエって美味しい魚なんだと再認識させられます。しかしこのスープはターメリックの効いた、カレー味のようなブイヨンスープです。あまり冒険しない当店にしてはこれは珍しかった。
☆フランスシトロン産 仔羊の鞍下肉ロースト
もともとはコースのメインは仔牛だったのですが、仔羊が食べたくて代えてもらいました。これが大正解。しっとり柔らかながら、跳ね返るような弾力のある羊肉は、噛みしめると旨味たっぷりの肉汁が溢れ出てきます。脂身で周りを包まれているのもジューシーさを増幅します。これはほんとうに美味しかった。火入れのすばらしさを感じる本日一番のお皿でした。
★Bouchard Pere & Fils Gevrey Chambertin
仔羊にはブルゴーニュのピノを合わせます。グラスでいただきました。
☆ビターチョコレートのマルキーズ
当店のデセルで一番好きなのがこれ。重層的なチョコレートのコクと苦み、ナッツの風味が混然一体となって、口中に広がり幸せな気分。友人のモンブランも美味しいけどね。
☆プチフール カフェ
コースにすると、一皿のポーションはアラカルトより少なくなるようでしたが、それでもおなかいっぱい。バゲットが美味しくてどんどん食べると、どんどんおかわりを持ってきてくれたのもありますが、満腹です。
相変わらず斉須シェフの料理は、ド直球で全然ぶれませんね。丁寧な火入れや調理で、フレンチの基礎を貫いているのが感じられます。これは我々のような年代には支持される重厚感があるんじゃないでしょうか。
この重厚感は、最近の流行りのような、映える、奇をてらったような若者受けするフレンチとは完全に一線を画しています。
斉須シェフにはお目にかかれませんでしたが、あいかわらず前菜からデセルまですべて自身で作られているとのこと、お元気だと聞いて安心しました。長く続いてほしいフレンチの名店です。
2011/1 (写真を10枚追加しました)
母親の喜寿のお祝いで行ってきました。
相変わらず、真っすぐに美味しい素材を美味しく食べさせてくれる、斉須シェフの料理に感動。
青首鴨には、太ーい下仁田ネギが合わされていて、これまた憎い鴨ネギの一皿。サワラの燻製や、鱸のポアレなど、魚料理も素晴らしい。
食後、ずいぶんスリムになられた斉須シェフが来られて、長いこと話し込みました。
このデフレの時代に、優良な素材を美味しく提供することの難しさに頭を痛めておられるとのこと。質は落としたくないし、良い素材が手に入るよう頑張っていきますとおっしゃっていました。
2010/1 (写真を14枚追加しました)
レビューが500件になったら、またコート・ドールを書こうと思っていたら、こんなに時間が経ってしまいました。1月に母親の誕生祝いと、亡き妹を偲んで訪れました。今頃季節外れですいません。
ランチは割とお手軽なコースがあるのですが、やはりメニューを見ると食べたいものがいっぱい。結局ほとんどアラカルトで頼んだも同然でした。
1月なので「青首鴨」や「蝦夷鹿」のジビエはやはり素晴らしい。斉須さんの繊細な火の入れ方に唸ってしまいます。そしてあと一皿しかなかった「黒トリュフのかき卵。」見るからに味わってみたいと思わせるお皿のデコレーションもさることながら、強烈なトリュフの香りに、昼からワインを飲まずにいられませんでした。
やはりこのお店は特別です。たまにはこんな贅沢をしてもいいだろうと思わせてくれる、寛ぎの空間です。
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2009/9
レビュー400件という、一つの節目に、このお店のレビューを書かせていただくことにしました。というのも、このお店コート・ドールは少し特別な意味を持つお店だからです。
僕の最愛の妹が、大好きだったコート・ドール。彼女は斉須シェフの料理をとても愛していたようです。
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初めて訪れた僕等を、とても安らいだ気持ちにさせてくれる、松下メートル。まさに「静謐」という言葉が相応しい、気持のよい空間です。
料理はもちろん素晴らしい。僕の乏しい語彙で語るにはもったいない、斉須シェフの料理への想いが、じわっと伝わってくる感動があります。
ゆっくりと流れる時間を、ワインと料理の素晴らしさを、妹と共有しているような気分にさせてもらいました。
帰りに、母がどうしてもお礼が言いたい、というので、斉須シェフにお越しいただきました。飾らない、ちょっとぶっきらぼうとも言える、素朴な人柄のシェフは、じっと母の話を聞き、「じゃ、厨房を見ていってください」と我々を招き入れてくれました。
「これが二十何年も使っているオーブンです」と大切そうに見せてくれたシェフ。
周りでは、若い料理人達が隅から隅までピカピカに厨房を磨き上げる姿がありました。
+ + +
今回は感傷的な訪問になってしまい、このお店の素晴らしさを伝えることができませんが、写真だけは撮ってきましたので、それでお許しください。
そして、できたらどこか節目のレビューで、またコート・ドールを書きたいと思います。