九州に行く用事があり、
ちょうど4代目猿之助の襲名披露もあるので
博多座でスーパー歌舞伎を観ました。
元々先代猿之助のファンだったので
襲名前の亀治郎(現・猿之助)時代の舞台を何回も観ており、
線が細い役者さんのイメージしかありませんでしたので
今回はどっちかというと香川照之(市川中車として襲名)目当てに
行きました。
ところが、4代目猿之助、中々の存在感を増し、
襲名することでグンと力を増した感がありました。
久しぶりのスーパー歌舞伎でしたが、
すべての衣装に使われる配色が
色の魔術師といわれるほど美しく、
ため息の連続です。
歌舞伎と現代演劇を融合させたような
独自の世界観を持つスーパー歌舞伎ですが、
やっぱり衣装から放たれる色彩の美しさを見るだけで
九州に行った価値がありました。
襲名口上もあり、その中で猿之助より説明がありましたが、
友人である福山雅治から今回の襲名のお祝いに贈られた緞帳があります。
コンセプトは「くまどりの融合」。
これまでの三人の猿之助一族(つまり三代にわたる)のくまどりした顔を重ねて
デザインしたものだそうです。
三人の顔を重ね合わせてデフォルメされたデッサンは、
もはや色んな媒体では見ていたのですが
博多座でも緞帳としてお披露目されました。
実物はやはり迫力があり、圧倒されます。
福山クン、才能溢れすぎ。