【昆虫食】美味しい昆虫料理10選

【昆虫食】美味しい昆虫料理10選

ゲテモノ扱いされることも多い昆虫食ですが、世界各地の食文化を見ると中国やタイなどに日常的に昆虫を食べている地域は現存。日本においても蜂の子、ざざむし、蝗などを郷土料理として楽しむ食文化が残っています。貧困地域の代用食材という見方もされますが、中には積極的に食べたいと思うほど美味しい昆虫もあるのです。

記事作成日:2015/02/23

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる3560の口コミを参考にまとめました。

昆虫を食材とした美味しい(?)料理はこちら!

私が今までに食べた昆虫料理の中で美味しかったものを、ランキング形式で1位から10位までご紹介しております。珍しい料理なのでお店に行けば必ず食べられるとの保証は出来ません!
↑の写真は小岩の「いなかむら」で食べたメーンサディン(コオロギ)などの揚げもの
↓の写真はいつか食べてみたい蜜蟻(Wikipediaより)

【第1位】へぼ(蜂の子)

六本木の「松川」と並んで食べログベストレストラン2014で全国1位に選ばれた岐阜県の郷土料理店「柳家」。
川魚や山菜、ジビエなど日本の豊かな自然の食材を楽しめるお店なのですが、前菜に「へぼ」と呼ばれる蜂の子の甘露煮が出てくるのが定番となっています。この「へぼ」が今まで食べた昆虫料理の中で圧倒的に一番美味しいと思いました。
クロスズメバチ、オオスズメバチ、それぞれ頂いたことがあるのですが味付けも食感も旨味も素晴らしい!ビールの肴としてもバッチリで昆虫マニアなら感動する美味しさ?

食べログ全国1位のお店にも昆虫料理はあるのです

【第2位】へぼ(蜂の子)

最高の昆虫料理を食べたい!と「柳家」に行こうと思っても(昆虫以外に天然鮎や野鳥、野獣、天然茸なども最高に美味しいです)、岐阜県の山奥まではなかなか行けません、しかも予約受付は4人~という色々な意味でハードルの高いお店。
名古屋の中心部である錦に出店しているこちら「柳家錦」であれば訪問のハードルは大幅に下がります、予約も2人~可能。
ただ「へぼ」を形が分からないように細かく提供しており、その美味しさは本店より劣るような気もしました…。都会仕様なのかも知れません。

本店は岐阜の山奥ですが名古屋の中心部にも支店があります

【第3位】はちのこ丼(蜂の子)

BEST3が全て蜂の子?
これはわざと上位3軒を蜂の子で埋めました、昆虫食のなかでわざわざ食べたいと思えるぐらい美味しい食材は、私が知る限りでは蜂の子ぐらいなのです。他の昆虫もそこそこには美味しいのですが、正直に申し上げれば唯一無二の美味しさとまでは言い難く…。
こちら八ヶ岳の山道にある「仙人小屋」では蜂の子の炊き込みご飯を楽しめました。

結論としては、わざわざ食べる価値のある昆虫食は「蜂の子」!

【第4位】ナムプリックメーンダー(タガメ)

写真は持ち込んだタガメを焼いた「メーンダーヤーン」です、そのまま姿焼きにすると殻の硬さが気になるタガメ。
本領を発揮したのはナムプリックにしてナマズの肉などと一緒に食べたとき。タガメ入りのペーストのような料理ですが爽やかなタガメの香りが料理を昇華させています、まるで香辛料のような使い方。人によっては洋梨のようなフルーティな香りとも評するタガメ。
なおタガメを求めてお店に某全国ネットのテレビ局が取材に来たそうですが、出会えるのはタイ現地からタガメを持ち込んだとき限定のレア料理。お店に行ってもまず出会えないと思ってください。毎月通っていた常連の私だからこそ食べられた料理かも知れません。

タガメの香りは本当に素晴らしいです!これはもうスパイス!!

【第5位】ヤムカイモッデーン(白蟻の卵)

白蟻の卵と幼虫を、唐辛子や香草と和えてサラダにしています。
プチッとした弾力とトロッとした喉越しは例えればイクラのようで、蟻酸の酸味も感じます。味としてはイクラのほうが美味しいですが、ハーブ使いのおかげでなかなか美味しいサラダに。
浅草の「ソンポーン」、小岩の「クンヤーイ」などイサーン(タイ東北部)現地色の強いタイ料理店でも食べられました。
「いなかむら」には無いのですがお店のママによれば冷凍品は美味しくないから置かないそう(日本で食べられる白蟻の卵は全て冷凍品)。タイ現地で食べる生のフレッシュな白蟻の卵はもっと美味しいらしいです。

白蟻の卵はイクラみたい(ただしイクラのほうが美味しい)

【第6位】カイコの四川風炒め(蚕)

中華料理店の中でも東北料理を出す現地色の強いお店では定番の食材と言える蚕。近年の宇宙開発においては月で食べる宇宙食としても需要のある蚕。
日本には冷凍品で輸入されるからなのか美味しい蚕にはなかなか出会えないでいます。中国人は母国で食べる蚕をカニミソのように美味しいと評するそうですが…。
そんな蚕の料理で今まで食べた中で一番美味しかったのがこちら「カイコの四川風炒め」。一部参加者からは「海老のよう」との声もありました。
よくある串焼きの蚕は臭みが気になることが多いのですが、こちらは揚げたうえに唐辛子や香味野菜などと炒めて麻辣味の四川風に。そうやって臭みを抑えているのがポイントかも知れません。

中国人は蚕をカニミソみたいに美味しいと言うらしい

【第7位】竹蟲(蛾の幼虫)

ミャンマー料理店の「ノングインレイ」で食べた竹蟲(蛾の幼虫)。
油でカリカリに揚げているのでスナック菓子のようでした、ミャンマーやタイなど竹蟲を食べる文化のある現地ではスナック菓子感覚で楽しまれているのかも知れませんね!
浅草の「ソンポーン」でも食べたことがありますが味はほとんど同じ。カルビーの有名スナック菓子「かっぱえびせん」に似ていると表現する人もいました。

スナック菓子感覚の竹蟲はまるで「かっぱえびせん」?

【第8位】いなごの佃煮(蝗)

伊勢藤 - いなご

有名な老舗酒場のメニューにも昆虫料理はあります。日本人に一番メジャーな昆虫料理とも言える「いなごの佃煮」。甘辛く濃い味付けなので、どうも味付けで誤魔化している感もあるのですが「懐かしい味」と思う人も多いかも知れませんね。

日本人には一番馴染みの深い昆虫食かも知れません

【第9位】タッカテーントード(バッタ)

【第4位】で紹介させて頂いたタガメは予約も受け付けて貰えないであろうレア料理ですが、タッカテーン(バッタ)は予約すれば出てくると思います。イサーン現地色の強いタイ料理店であれば意外と普通にメニューに載っているバッタ。
当時いなかむらで腕を奮っていた天才シェフ、タムさんの作ったタッカテーントード(バッタの揚げ物)はバイマックルーとレモングラスを一緒に揚げてかなり濃い味付けで仕上げていました。イナゴと同じで濃い味付けで誤魔化しているような印象も。

揚げたバッタは川海老の唐揚げに似ているとの声も?

【第10位】さそりの特製唐揚げ(蠍)

狭義には昆虫ではない蠍ですが、広義には虫ということで。
姿揚げで出てきましたが手足や尻尾は硬くて食べられず邪魔なだけという印象。お腹だけを食べれば苦いものの濃厚な味わい。
1,500円(当時)にしては蠍の量が少なく、その蠍も可食部が少なくコストパフォーマンスは悪かったです。貴重な食体験という意味では価値がありましたが…。

蠍は苦かった…

※本記事は、2015/02/23に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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