この口コミは、早稻田の文士さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.9
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 5.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス5.0
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| 雰囲気4.5
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク- ]
頗る久し振りの「がんこ總本家」、初めての四谷
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「ラーメン」(1,100圓)、「大盛300g」(100圓)、「青唐」(100圓)、「惡魔肉」(200圓)のチケットを購入して、「100」の「惡魔」を註文。
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麺アップ。
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「ラーメン」(1,100圓)のチケットを購入して、「上品」鹽の5番を註文。
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券賣機。
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嘗ての八代目さんの名刺。
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嘗ての八代目さんの名刺。
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2023/07/13 更新
をとゝひ(令和5年7月11日、火曜日)、東京都新宿區舟町にあります「一条流がんこ総本家分家四谷荒木町」さんにて、早い晝食(?)を頂きました。
以下、私と「がんこ」に就いての、ほゞ自分語りです――。
「一条流がんこ」のラーメンに就いて、私が知つたのは、90年代後半、若しくは2000年前後の事で、當時、「總本家」は、西早稻田にあり、その後、都電早稻田に移轉されました。西早稻田の總本家に就いては、當時、早大の友人から、その存在を聽き、知るに至りました。
西早稻田の總本家に於ける「惡魔」は、限定の扱ひで、中々、食べる事が叶はない一杯だつたと記憶します。その「惡魔」に就いては、「2ちゃんねる」のラーメン板にて知りました。總本家が、都電早稻田に移り、西早稻田の御店は御弟子の小川さん(だつたかな?)が受繼がれました。總本家に就いて、私は、都電早稻田時代に通つた囘數が一番多いものと思はれます。
都電早稻田時代は、「惡魔つけ」(つけ麺の「惡魔」ヴァージョン)を頻繁に食べてゐました。「惡魔」と云ふのは、ザックリとした云ひ方をすれば、頗る味が濃い、と云ひますか、返しの味が頗る強いラーメンの事です。
當時は、高戸橋にも「がんこ」があり、その御店にもよく通ひました。この頃、私は、都電早稻田の總本家、西早稻田、高戸橋と云ふ「がんこ」、高田馬場時代の「べんてん」、三田、目黒、池袋、新代田邊の「ラーメン二郎」と云ふ御店を、ローテーションするやうに利用してゐました。今になつて知つたのですが、「がんこ」の創業店は、左記しました高戸橋なのですね……。私にとつての高戸橋は、十六代目と云ふ認識なのです。
その後、期間が空き、池袋や神保町に家元(一条安雪氏)が新たにラーメン店を開業された時も、少くとも一度以上は利用してゐるものと記憶します。また、何時の頃かは覺えてゐませんが、外神田に存在した八代目も利用した事があり、當時、頂いた店主さんの名刺も、手元に殘つてゐます……。因みに鳥取縣米子市にある「がんこ」は、八代目店主さんの甥御さんだとの事です。
然し乍ら、四谷の總本家に至つては、一度も利用しない儘、過ごして了ひ(その期間には先の在京時も含まれます)、昨年だつたでせうか、家元の引退に就いて、「食べログ」のレヴューやネット記事に於て知りました……。最近は、「活し」(應援する對象)と云ふ言葉がよく知られてをり、その「活し」を應援する行爲を「活し活」と云ひ、「活しは活せる時に活して置け」なんて事もTwitter等のSNSで云はれます。
成程、「活し」も生身の人間であれば、永遠に存在する訣ではないからです。何故、こゝで「活し」と云ふ言葉を持出したかと云へば、「がんこ」のラーメンに就いては、その中毒性がある一杯に就いて魅せられる方達が多い一方、その左記しました要素に加へて、家元のカリスマ性(と云へば大袈裟でせうか?)や個性に魅せられて、今で云へば、家元を「活し」と看做してゐた方達が少くないと思はれるからです……。
ですので、昨年、家元引退の報を本洲の西端にて目にした時、あゝ、さう云ふ日が矢張り來るのだな、と思ひました。當り前と云へば當り前の事なのですが……。
遲れ馳せながら、今囘の東京行きに於ける二日目、初めて、「一条流がんこ総本家分家四谷荒木町」さんをたづねました。今は嘗ての總本家を後藤氏が受繼がれてゐるとの事です。御店の公式Twitterを閲覽して、御店に就いて、豫習して置きました……。
成程、竝び方のルールに就いては、Twitterにアップロードされてゐる畫像では完璧には判り難く、その情報を基にして、實際の御店に行くしかないな、と思ひました。が、實際には火曜日の午前中で、然も、當日は頗る附きの酷暑とあつてか、10時20分、御店に著くと竝びはない状況でした。
當日は平日なので、「100」の純正、「上品」(醬油or鹽)の純正と云ふ基本メニューです。此方の御店をたづねるまへは、「上品」醬油の5番にしようと考へてゐましたが、券賣機のまへにて氣持が變り……。
まづは、「ラーメン」(1,100圓)、「大盛300g」(100圓)、「青唐」(100圓)、「惡魔肉」(200圓)のチケットを購入して、店内へ……。この御店(四谷)は初めてだけれども、西早稻田や都電早稻田時代の總本家には通つてゐました、と店主さんに告げました。それで色々とお話した後(店内は混んでゐなかつた爲)、「惡魔は今でもありますか……」とダメ元で聞いて見ました。
すると、「ある」とのお返事で、いちわうは、「100」と「上品」とスープの樣子を見て、匂ひも嗅いだ後、「惡魔」を御願ひしました。惡魔は、「100」を更に頗る辛く濃厚にしたヴァージョンですね。因みに「100」とは、出汁が100%のスープと云ふ事で、返しがなくとも、可也濃厚だとの事です。
「惡魔肉」は因より、附くとの事ですが、購入したチケットのとほり、追加して貰ひました。何年振りかに食べる「惡魔」は、矢張り、強烈な一杯でした。普通、之だけ返しを加へれば、出汁の旨味は弱まらうものですが、強烈な返しの味に負けない出汁と云ふのは、正に「がんこ」、そして總本家ならではのスープだと云へませう。惡魔肉も、チャーシューも、そして「がんこ」特有の麺も、總てが懷かしいです。
店主さんと奧樣(?)と20年以上まへの「がんこ」に就いて、少しばかりお話しました。渡辺樹庵さんだつたでせうか、TwitterやInstagramにて、今もなほ、昔の「がんこ」らしい一杯を出す御店をご存知ないですか、と投稿されてゐて、それならば西早稻田でせう、と私は思つたのですが、後藤氏に據ると、その西早稻田は閉店されたとの事です。それならば、矢張り、昔の「がんこ」らしい一杯を出されてゐるのは、四谷ではないかと思ひ、私は「連食は可能ですか?」と御店の方に問うて見ました……。
竝びもない状態でしたので、直ぐに連食は可能で、二杯目のチケットを買ひます。「ラーメン」(1,100圓)を購入して、「上品」の鹽5番にしました(5番とはアッサリである「上品」を濃厚な味にする註文方法です)。此方は思つたとほり、ヴィジュアルからして、昔の「がんこ」の鹽に近い状態です。西早稻田では、醬油よりも鹽のはうが人氣があつたとも記憶します。味もアッサリとしながらも、「パンチ」がある、正に「がんこ」らしい一杯です。現存する「がんこ」の總てを知つてゐる訣ではありませんが、四谷に於ける「上品」5番は、昔に於ける「がんこ」の面影を感ずる一杯だと思ひます。
然しながら、二十年まへ以上とは異なり、中年になつた私の身體としましては、ラーメン二杯、それも一杯は大盛は中々キツイ量ではありました……。然し、それでも食べられるのが、「がんこ」だとも思ひます。たゞ食べる順番としては、「惡魔」→「上品」鹽の5番ではなく、その逆のはうが良かつたとは思ひます(笑ひ
とまれ、御馳走樣でした。