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外観
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カウンター席
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店内
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生しらすと海苔の天ぷら
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茶碗蒸しと栗の渋皮煮
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真鯛のお刺身
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さゆりのお造り
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白魚かき揚げチーズ乗せ
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蛤とホタルイカの和リゾット
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蛤とホタルイカの和リゾット
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鶉のスープ
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金目鯛の鱗焼き
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合鴨鍋
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合鴨鍋
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穴子と山椒の混ぜご飯
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穴子と山椒の混ぜご飯
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わらび餅
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今回ご紹介するのは『時しらず』さんです。
名前の由来は聞いていませんが
最後までいると自分なりの解釈ですが想像することができます(違ってたらごめんなさい)。
父の誕生日祝いに予約をしました。
今回の料理は11,000円コースです。
ラインナップは下記のとおりです。
・生しらすと海苔の天ぷら
・茶碗蒸しと栗の渋皮煮
・真鯛のお刺身
・さゆりのお造り
・かき揚げのチーズ乗せ
・蛤とホタルイカの和リゾット
・鶉のスープ
・金目鯛の鱗焼き
・鴨鍋
・穴子と山椒の混ぜご飯
・わらび餅
正直コース料理ですべてが美味しかったのは初めてです。
他のレストランではあれは美味しかったけど、こっちがいまいちなどあると思いますが、一切なかったです。
さらに料理がすべて斬新なアイディアで目で楽しめて、舌でも楽しめて、香りも楽しめて五感をフルに使うラインナップでした。
特に印象的だった料理を記載いたします。
『茶碗蒸しと栗の渋皮煮』
この料理は発想に驚きました。
茶碗蒸しには具材は一切入っていないです。
その上に餡掛けがかかっている料理です。
ここからが驚いた点です。
餡がかかったさらに上に栗の渋皮煮を削るのです。
一面が渋皮煮によって被さったら料理の完成です。渋皮煮を削るという発想がなかったです。
そして口に含むと渋皮煮がホロホロと溶けてしまうのです。
まるで綿あめのような触感で、これが序盤に出てくるのですからたまりません。
『真鯛のお造り』
その日仕入れた真鯛を目の前で調理してくれます。
味付けはジュレか岩塩。
私は岩塩と本わさびの組み合わせが好きです。
本わさびも目の前で擦っているので、本わさびのみ真鯛にのせて食べるのもアリです。
そしてジュレの場合は香味野菜を真鯛で包んで食べると違った料理に変貌するので、1品で2回以上楽しむことができます。
『さゆりのお造り』
さゆりは皮をあぶっているのが特徴です。
香りが引き立ち、食欲という部分を刺激します。
玉ねぎと合わせて食べることで、胃への負担も軽減でき、あっさりと食べてしまうことができました。
『白魚のかき揚げチーズ乗せ』
この料理にも衝撃を受けています。
皆さんかき揚げは天つゆか塩で食べる人が多いと思います。
この料理はかき揚げの概念をぶっ壊されました。
チーズを揚げたての天ぷらに削ってかけるのです。
かき揚げの熱で削られたチーズが溶けます。
口に入れてみるともうヤバァイです。これ家でもやってみたくなるの間違いなしです。
『蛤とホタルイカの和リゾット』
コース中間に1回ご飯を挟むのが意外でした。
季節の蛤が最高の出汁を提供してくれます。
雑炊とかではなく、お米を土鍋からそのままリゾットにしてしまいます。
そして盛り付けの際には野沢菜、菜の花の素揚げをのせること海と陸の香りが混ざって風味が最高潮になる一品です。
一口食べるたびに蛤の出汁がドン!とやってきて笑けてしまいます。
長野県民ではあまり発想のない野沢菜を素揚げにすることが目から鱗でした。
違うお店では野沢菜をポテトサラダに入れるなど、面白いアイディアに出会えてうれしいです。
『鶉のスープ』
これは鶉を煮詰めて濃厚なスープにしている一品です。
鶉は卵しか食べたことがありましたが、こんなに生命的なものを感じるシンプルな一品は初めてです。
本当に見た目は白いスープなんですが、インパクトはすごいです。
これは苦手な方もいるかもしれませんが、好きです。
『金目鯛の鱗焼き』
目の前でさばいてくれます。
初めての鱗焼き!
触感がパリパリしていて触感的には一番驚いた料理です。
味付けも煮つけのようでいて、身がキュッとしまっているので崩れることはなく、旨味も感じることができます。
シンプルに書いていますが、技術的に難しいんだと思います。
『合鴨鍋』
時しらずさんの名物は鶏料理でもあります。
今回は合鴨の鍋を食べさせていただきました。
時期によっては真鴨であったり、カルガモの時もあるようです。
このときはかなりのレアケースだそうです。1度そのチャンスにお目にかかりたいです。
山で採れたキノコと共に食べますが、合鴨の脂がすごいです。
良質な脂なのでスルッと食べれてしまいます。今まで食べた食材によって流された油分が戻ってきた感覚です。
つみれもフワッフワで粘度のたかいレンコンを繋ぎなしで作っているそうです。
素材へのこだわりも素晴らしいと感じました。
『穴子と山椒の混ぜご飯』
〆は混ぜご飯です。
特製の土鍋で炊かれたご飯に穴子と山椒を混ぜて完成する料理です。
山椒は山から山椒の新芽だけを採ってきたものです。
非常に舌への刺激がいいのと、香りがいいのが特徴です。
新芽でない山椒はよく食べる機会があると思いますが、新芽の柔らかさは初めてです。
全部食べ切れなかったのでお持ち帰り用にしてくれるサービスがありがたいです。
『わらび餅』
最後のデザートは目の前でわらび餅をちぎって提供してくれます。
わらび粉100%使用です。
京都でも100%使用しているお店は数軒しかないと思います。
それを松本市で食べれるなんて想像もしていませんでした。
わらび餅は出来たてで温かく、きな粉がまぶされていて黒い宝石に金粉がかけられているようです。
神々しくさえ見えてしまいます。
もっと感想を書きたいのですが書ききれないのでこのへんにします。
コースの内容は2か月から3ヵ月で変わるようです。
またその日の仕入れによても変更があるので、毎回違ったパフォーマンスが見れるのが最高に楽しみです。
許されるならば毎月行きたいくらいです。
ちなみにコース料理を頼んで、食事が終演したのは4時間後でした。
あっという間の時間=時しらずwかなと。