あらら??さんが投稿した居酒屋 十一屋(長野/寺下)の口コミ詳細

あらら?の食堂♡

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あらら?? (50代後半・男性・長野県) 認証済

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居酒屋 十一屋寺下、神畑/居酒屋、食堂

2

  • 夜の点数:5.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
2回目

2023/02 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

隠れ家居酒屋 竹ランチ

生物は
何事につけ寄る辺がないと落ち着かないものだという。昆虫類、小動物類は家具の下や壁沿いを歩き回るものだ。虎やライオンだってなにもないところより森林や草深いサバンナを好み、万物の霊長たる人間は荒野や砂漠のど真ん中に放り出されれば、まともな精神状態ではいられなくなってしまうだろう


なにもない状態よりも
なにかに寄り添っていたいものだ。バスや電車では出来るだけ隅の方に行きたいし、道路を歩くときは知らず知らずのうちにラインに沿って行ってしまう。生物は空間を感じながらではないと生きていけない。すなわち、生きとし生けるものすべては自由を求めているはずなのに、結局はなにかに拘束されねばやってはいけない。なにやらエーリヒ・フロムっぽくなってきたが、まったく関係はない


「すみっコぐらし」
なるキャラクターが流行しているそうだが、みんな隅が好きなのだ。少してもなにかに寄り添っているのを好むのだ。できれば何かの影に隠れていたいのだ。私の息子など、なにかといえば机の下や押入れの中で本を読んでいたりしたものだ。あれは小学生の頃だったが、20歳を超えた現在でも同様なのであろうか。


国道143号線は
上田と松本を結ぶ幹線道路。松本といっても山道をくるくるまわって出る先がだいぶ手前の田舎道だが。…なにやら上田市民を敵に回しそうなフレーズを決めてしまったが、気にしないでもらいたい。その国道沿いにある元タバコ屋というか雑貨屋というか。


半分シャッターのしまった
風情はどうみても営業中にはみえない。ここはひとつ勇気を奮ってドアを開けると、ビールやら野菜やら乾物やらがおかれた昔ながらの「田舎の田舎の雑貨屋さん」だ。そしてその奥にあるドアを開けるとそこにあるのが


「居酒屋 十一屋」
詳細は不明だが、雑貨屋さんの一部を改装したであろう居酒屋さん。美味くてボリュームのあるランチが有名な店だ。「上田の隠れ家」ともいえるこちらにお邪魔するのは2年ぶりくらいか。当時から混んではいたが、一層人気が出てきたようで、その人波に迫力が見えるようになってきた。


メニューは
いろいろあるが、目当ては「日替わり」だ。基本は煮物、さしみ、揚げ物という構成で、梅・竹・松の3コースが用意されており、少しずつ内容やボリュームが変わっていく。欲張りな私が選択するのはもちろんこれだ。


「日替わりおすすめランチ 竹」1100円
さしみ
ポテトサラダ
ブリ大根
揚げ物

というじつに豪華かつ艶やかな定食だ。


さしみ
マグロ、ブリ、ホタルイカの3種。さっぱりマグロは赤身が3切れ、ブリはしっとり脂が美味くてならぬ。旬の味ホタルイカはねっとりと舌にまとわりついてくる


ポテトサラダ
はイモがゴロゴロしている方を好むが、こちらのポテサラは丁寧にマッシュされていて、舌ざわりがとてもよくて好きなのだ。


ブリ大根
ブリひと切れに大根ふたつ。いかにも小鉢ものといった風景だが、すさまじく完成度の高いひと品だ。丁寧に面を取られた大根は、箸で持ち上げるのが困難なほど柔らかい。いやこれはほぼ離乳食といえるほどで、味が染み染みで素晴らしい。そしてブリはゴロリとした量塊だが、箸でほろりと崩れていくのがよろしいのだ


揚げ物
イワシのフライ、エビフライ、カキフライというとんでもなくゴールデンなトリオとなる。
イワシはアジと違ってかなりクセのある香り・味わいだが、これはこれでよいと確信する。もう少し脂とろーりといった感じであれば最高であったが。
エビは細身ではあるが、かりかりッ!さくさくッ!とした食感とエビの旨みがぎゅぎゅッと詰まり切った最良のフライであった
そしてカキフライ。この磯くささがなんともたまらない。あああ生牡蠣喰いてーッ!


ここは隠れ家
表通りに面していながら、どこからも見えない気配も分からない。まさしく隠れ家である。じつに落ち着く気の休まる空間でいただくランチの豊穣たるや。久しぶりのご馳走に満足のひと時であった

2023/03/01 更新

1回目

2017/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

「地元民仕様」(に見える)素晴らしいお店

「地元民しか行かないような、安くて美味しいお店を教えてくれない?」
「そんないい店はないし、あっても教えねーよ。バーーーカ」
 
 
長野に越してきて19年になる。
最初の1年のみ松本であったが、その後はずっと長野へ居住している。おかげさまで東北信限定ではあるが、土地勘もそこそこ出来てきた。言葉もすっかり板についてきたらしい。先だって、東京の姪と話をしていると
「いったいどこの国のひと?」
と訝しく顔を見つめられた。よほどおかしな言葉と感じたのであろう。信濃言葉は「ほぼ標準語」であると思っていたが、どうやら違うようである。
 
かようなわけで「ほぼ地元民」であると自負している。ほぼ、とはいえ地元民であるからには観光客など絶対に寄り付かない店のひとつやふたつ知っていて当然である。長野市のあの店の「玉ねぎのロースト」は凄かった。そもそも発想が違うのだ。この店の中華もとんでもなかった「彩りのサラダ」など次元が違う。酸っぱくない「黒酢酢豚」辛くない「麻婆豆腐」「干焼蝦仁」があれほどうまいとは!!!
 
んっ?「あの店」「この店」と書くのはなぜか?なぜ黙っているのか?意地悪ではないか?とご憤激のみなさまにお答えしよう。
 
「そんないい店はないし、あっても教えねーよ。バーーーカ」
 
よい店は自分で探すのだ。自らの目と耳と足を使って探し出してこそ「良店」なのである。うっかり話してしまったがために混雑でもされては目も当てられない。


とはいえ
ここに所属する以上は、「あの店」「この店」だけで済ませるわけにはいくまい。そこでこちらを紹介することにしよう。
 
「居酒屋 十一屋」
所在地:長野県上田市吉田319-2
電話 :0268-23-1008
営業時間:11:30~13:30、17:00~22:00
 
 
なんだ。
「外食写真部」で紹介されている店じゃないか。食べログにも掲載されているじゃないか。
とクレームをいただきそうだが、いやここは完全に「地元民仕様」のお店なのである。
 
 
上田と松本を結ぶ国道143号線を西へひた走り、塩田を抜け築地バイパスの交差点を越え1.5kmほど行ったところにこの店はある。添付した店構えを観てほしい。「十一屋」という屋号こそ確認できるが、まるで廃業したたばこ屋ではないか。
 
おそるおそる中を伺うと、元雑貨屋という風情の店内は酒あり野菜ありその他商品が陳列……いや、放置されている。中尾彬のような強面のオヤジが一人店番をしている。
「やだな、怖いなァ」
とビクビクしながら見回すと、奥にもうひとつのドアがありそこが「居酒屋 十一屋」なのであった。
 
 
このつくりはやはり「地元民仕様」と表現するのが妥当であろう。
二つ目のドアを開くと、予想以上に明るく広い空間が現れる。
カウンターが3席ほど、四人掛けのテーブルひとつそして小上がりにテーブル3~4脚ほどの、居酒屋としてはそこそこな規模である。
大将とその奥方らしきわかい男女が切り盛りされているようだ。大将は先ほどの強面オヤジの息子さんなのであろうか。
 
目当ては日替わり定食である。
梅・竹・松の三種類が用意されているという。
各々500円、700円、1000円という素晴らしい金額設定である。
値段も去ることながら、内容が素晴らしい。
 
梅:マカロニサラダ・マグロのブツ切り・春まき
竹:さしみ(マグロ・ブリ)・ブリ大根・イワシのフライ
松:マグロ丼・マカロニサラダ・ブリ大根
 
典型的な「和テイスト」定食である。
日によりけりで洋食系も入ることがあるようだが、本日は魚中心である。
さぁ、どれを喰らうか、オレはなにを入れたいのだ。
 
様々な逡巡と試行錯誤、優柔不断の果てにいきついたのが竹700円である。
中を選択してこその大人、謙虚であり奥ゆかしさを発露してこその日本人である。あらためてメニューを確認してみよう
 
竹:さしみ(マグロ・ブリ)・ブリ大根・イワシのフライ
 
さしみはマグロ三切れブリ二切れ。新鮮でプリプリしている。
ブリ大根というメニューはそもそもアラで作るものと思っていたが、こちらは立派な「身」である。多少血合いは入っているものの、大きなブリの塊と面をしっかりとった大根の見事なコンビネーションによって別の次元に誘われているかのように思えるほどだ。
そしてイワシフライ。
25センチほどの「大羽」といわれるサイズを使用したものとみえ、大変大きなイワシフライである。ソースをたっぷりとふりかけ、大胆に噛みしめると、熱い肉汁がほとばしる。うまい。新鮮なるがゆえに、まったく臭みを感じない。ああ、至福の時である。
 
すべて食べつくすのに7分ほどかかったであろうか。
「おかわり」は別料金というので注文はしなかった。「大盛り」は無料とのことなので、次回は遠慮なしいただく事にしよう。
 

2017/12/22 更新

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