3回
2020/08 訪問
名店の評価を揺るぎないものにしてもなお、驕らないお店。
久しぶりにやってきました。
岐阜県であたし的、未だ一番の中華料理屋さん。
日本中から、いや、世界からもシェフがここに食べにやってくる。
お父さんは銀座に出店されたので、今は息子さんがやられてます。
思い起こせば…昔は普通のちょっと美味しい街の四川料理屋さんだってんですよね。その頃はよくきました。
ヌーベルシノアを始める前、
お父様の初期の時代ですね。
料理の内容も値段も大衆的で。
今もランチの一品料理に当時の面影があります。
さて、今回はランチコースを予約してきました。
二階に案内されました。
◯はじめに鉄観音の中国茶がきました。
◯ホタテとうにの揚げ餃子 中にバターソースがたっぷり。バターがよくきいて美味しい!
◯前菜盛り合わせ
中津川の豆腐とピータン ピリ辛です。酸っぱすぎず美味しい。
豚と足スネ肉 柔らかく火が通っています。豚と牛の違いが面白い。
サーモン やわらかい。ジャスミン茶の香り。
とこぶし、紹興酒で煮てあります。
きくらげ コリコリ。
◯冬瓜衣笠松茸のスープ すごい松茸の香り!冬瓜がとても柔らかく美味しい!
◯海老と新生姜の春巻き エビが大きくプリップりです。新生姜もいいアクセント。
◯うなぎとインゲンの甜麺醤炒め おお。鰻屋さん以外で食べるうなぎは久しぶり。美味しいですね。甜麺醤も甘すぎなくて、とても香ばしい。
◯豚肩ロースの黒酢炒め 野菜は素揚げにしてあります。ゴーヤ、ナス、サツマイモ、瓜。これもお肉が香ばしか焼けています。
〆めは担々麺と海老チャーハンから選べます。
◯担々麺 このお店を有名にした特別な一品です!今どき流行りの胡麻風味ではなく正統派担々麺です。ピリ辛で汗が出てきました。
エビチャーハン 海老が美味しい。ご飯はパラパラではないのかちょっと残念だけど薄味がちょうどいい。
◯デザートは杏仁豆腐。すごい甘味を抑えて最後の締めにちょうどいいです。
それと凍頂烏龍茶のシャーベット 苦いです!まさに烏龍茶ですね!
やはり、名店のお料理は美味しいですね。改めて実感しました。
それにさすがランチコース。食材こそ高級なものは少ないですが、ボリュームは驚くほどでした。
それに、今でもお昼のランチなどに気軽に来れるようにリーズナブルな一品を残してるのは立派だとおもいます。1000円ぐらいからこの店で食べれるわけですから。メニューも結構豊富ですし。
よく、お店が有名になったり、お客さんがたくさん来るようになると、値段も上がり、ランチもやめてしまう店が多いですよね。
ここの近くのミシュラン⭐︎⭐︎を取った中華屋さんがまさにその一例ですけど。
でもここは変わらずリーズナブルなメニューを続けておられることは立派だと思います。大変でしょうが開店からの初心忘るべからずを続けてほしいですね。
美味しく、楽しくいただきました。ご馳走さまでした。
2023/11/06 更新
2015/08 訪問
岐阜の名店、四川料理・開化亭に行きました。
岐阜の名店と書きましたが、日本の名店と言っていいと思います。
おそらく料理を追求する料理人でこの店を知らないシェフは日本でほとんど居ないのではないでしょうか?
日本中からお客さんが来店し、日本中いや、世界から有名シェフが来られると聞きました。
以前はタイトルに書いた四川料理のお店でしたがいつからかシェフが方向転換し、工夫を凝らしたヌーベルシノアのお店になりました。
四川料理のお店の頃は何度か行きましたが、ヌーベルシノアのお店になってからはグレードが一気にアップ。
お気軽にいけないお店になり、NHKで紹介された後は予約も取れないお店になってしまいました。
今、そのシェフは東京に出店。開花亭は息子さんの手に引き継がれました。
それと同時に予約も幾ばくか取りやすくなったようです。
お店は狭い間口のとおり中は鰻の寝床のようです。
2F,3Fにも座席がありますが、今回はラッキーなことに1Fのカウンターに案内されました。
今までカウンターに座ったことはありませんでしたから。
コースを頼みました。
◯トウモロコシの冷製スープ。何だ、トウモロコシか、って思いましたが。。。
メチャクチャ甘い・・・その上メチャメチャ濾してある。。。トウモロコシの粒感を全く感じずなめらか。。。。予想を裏切られて美味しかったです。
◯自家製イクラの紹興酒漬け冷製ビーフン。イクラがたっぷりのっかっていました。紹興酒漬けも美味しいです。
◯ウニとホタテの揚げ餃子。中にはバターがたっぷりです。かじるとバターがあふれ出てきます。これは果たして中華料理???ここはヌーベルシノアのお店だったと改めて思い起こされます。
◯甘鯛の黒酢ソース。甘鯛の鱗がカリカリに焼いてありました。
◯フカヒレのステーキ上湯餡かけ。これはこのお店の名物です。ディナーをいただくなら必ずいただきたい一品。フカヒレをフライパンで焼いてあるところが面白い。メチャクチャ香ばしくなっていました。その上餡かけソースがちょうど良いお味。とても美味しかったです。いままでたくさんフカヒレ料理を食べましたが、思わず舌鼓をしてうなってしまいました。あたしの右には女性一人のお客さんが座っておられましたが、このフカヒレを食されたとたん、感動の声を思わず上げられていました。
◯アワビのオイスターソース、周りはチンゲンサイのソース。アワビはとても柔らかかったです。2種類のソースがそれぞれおいしい。混ぜてもお互いの味を打ち消さず、ハーモニーを醸し出していました。蒸しパンをつけて綺麗に完食しました。
◯イタリアのブランド豚。名前は聞き取れませんでした。ピリ辛の豆板醤ソースでいただきました。これはかなり歯ごたえがありました。
◯締めは5種類から選べますがこの店の定番担々麺を。もともと四川料理のお店ですから。しかし、担々麺ブームの前からやってる中華オリジナルに近い担々麺です。最近の胡麻たっぷり担々麺を想像して食べるとちょっと物足りないかも。締め5種類の中にはこれより美味しい物があります。
◯デザートは杏仁豆腐。美味しかったです。更にクッキーとお団子。凍頂烏龍のアイスと茶葉の甘露炊きは、烏龍茶の苦みがとても利いています。
これはこれで美味しかったです。
カウンター席が好きなのはシェフの仕事ぶりが見れること。
息子さんではありますが、とても手際よく仕事されていました。
またコースはだいたい3種類あるのですが、値段によって「全く」違う料理が出ていることも分かりました。通常、ベースとなるコースに品数が増えたりアレンジが変わったり、だったりすることが多いと思いますが、ここは全然違う料理が出されていました。こだわりかな。
とても久しぶりに伺いましたが満足しました。ヌーベルシノアと言うジャンルは、変にいじりすぎると何料理か訳が分からなくなることがありますが、ここのはしっかり中華ですね。
また来たますね!
2020/10/18 更新
いま、食べログで「中華料理」と打つと全国一位は東京の「フルタ」が出てきます。
シェフの古田さんのこともグルメ家を自称する人なら知らない人はいないと思います。
これまた大変有名な話ですが、ここ「開化亭」はその古田シェフが若い頃に開かれたお店です。
あたしも若い頃によく通いました。
その頃は「四川料理屋」さんとして有名でした。ちょっとおしゃれな町中華的なお店でした。
その後、古田シェフはヌーベルシノアを学ばれ、美味しいコースを提供されるお店になりました。
たちまち評判は日本全国に広まり、プロの料理人が全国から食べに来る名店になりました。
コースの値段も上がり、予約も全く取れなくなり、あたしの来店頻度も減りましたが、いまでも時々通わせてもらっています。
次男さんのことも有名な話なので省略。ここは今長男さんが立派に継がれています。
今回、久しぶりに食べにきました。予約は今は取りやすくなりました。
ここの名物はなんといってもフカヒレのステーキ、上湯餡掛け。これを食べないとここを語れない的な一品です。
11000円のコースからそれがいただけるので、それを頼みました。
まずは、紹興酒5年ものでカンパーイ!
◯ウニとのホタテの揚げ餃子 ホタテとバターのいい香りがします!中からじょわーっとスープが!気をつけないと火傷しますよ!これは何度食べても美味しいわ。
◯自家製カラスミの冷製ビーフン 冷たくて美味しい。カラスミの塩分がちょうどいい。これも定番かな!
◯小鮎と太ネギの春巻き 今の時期は鮎が出てきますね!塩と酢橘はお好みで。
鮎の苦味がいいですね。衣サクサク。熱すぎず程よい。
◯うなぎとインゲンの甜麺醤炒め 季節柄鰻も嬉しい。唐辛子が載っています。コクがあって程よい甘味ですね。表面パリパリ、中ホワホワ!うわぁ、唐辛子激辛!(汗)これは食べられません。うなぎ美味しい!柔らかい!甜麺醤と相性いいですね!肝も表面パリッとして美味しいです。
◯フカヒレステーキと台湾高山豆苗、上湯餡掛け あんかけ美味しい。フカヒレはたっぷり入ってます!フカヒレはステーキで香ばしく焼かれています!これが良いんですよね!高山豆苗は、シャキシャキ!これは絶品!
◯アワビの肝のソースと青梗菜のソース アワビ柔らかい!余ったソースはパンにつけて食べてください、とのことアワビのソースがコクがあって美味しい。
蒸しパンホワホワ
◯フランス産の鴨肉、ネギ載せ 表面はカリッと焼かれています。お肉はとても柔らかい。ソースも少し酸味も効いてさっぱりします。ほんまわり甘くて美味しいです。
◯カニチャーハン 〆は4種類から選べます。定番中の定番、坦々麺は何度も食べてるので、今回はカニチャーハン。カニがたっぷり入っています。カニの旨味がよく出てます。パラパラではないけどカニですからね。美味しいです。
◯坦々麺 同行者は坦々麺。昔からの名物です。今流行りの黒胡麻坦々麺とかがない頃からの名物。なのでシンプルな坦々麺です。ピリ辛であって激辛じゃない。麺は細麺の硬麺。おいしい。
烏龍茶が出てきました。
◯杏仁豆腐 美味しいです。これもほんとにおいしい。
◯頭頂烏龍茶のシャーベット これ何度いただいても大好き!おー!烏龍茶だねー!ほんのり甘い。
今回も大満足のコースでした。やっぱりフカヒレは食べたいですね!
ここのお店で感心する点。コースのお値段は何段階もありますが、内容が全然違ったものになっています。
左に座られた家族連れは素晴らしい食材のコースを食べられていました。
それから…
今回は夜にお邪魔しましたが、町中華から始まった、その原点を大切にされており、1000円代からの一品料理だけでも来店可能です。
平日ランチは1000円以下ですからこれぞ街中華。頭が下がります。
右側に座られた30代くらいの男性おふたり。チャーハンや、焼き餃子や、ラーメンや…ガッツリ一品を堪能されてました。
今やヌーベルシノアの老舗中の老舗になったお店ですから、コース、特にフカヒレステーキをいただかないとその真骨頂は味わえないと思いますが、それでも初心を忘れず、アラカルトのお客さんも受け入れると言う心の広さにいつも感心いたします。
また、お邪魔しますね。