22回
2024/03 訪問
赤坂に咲く夜桜の如き大沼さんのお料理
遠方にお引越しされる仲良し食べ友さまとご一緒させていただきました。
ここ数年、こちらの蕗の薹の揚げ豆腐をいただかないとそわそわ、落ち着きません^^;
今宵も優しく艶やか。夜桜のような大沼さんのお料理を堪能しました。
我々以外は全員インバウンドのお客様。「ニューヨークにいるみたい」とご一緒さま。
そんな中、お手製の紙芝居で甲斐甲斐しく説明されるお弟子さんの姿に我々も思わずにっこりしてしまいます。
いただいたのは次の通り。お写真に感想を少々。
◇先付「蕗の薹の揚げ豆腐 山椒味噌」
◇お椀「九十九里産蛤真薯」
◇お造1「島根県の虎河豚 煮凝り 与市のあん肝」
◇お造2「稲取の金目鯛 三重県の泥障烏賊」
◇焼物「虎河豚の白子」
◇八寸
・鯛白子の茶碗蒸し
・閖上の赤貝
・蛍烏賊の沖漬け
・筍の木の芽和え
・三重県産 白魚の天ぷら
・干し柿と海鼠腸
◇凌ぎ「手打ちの二八蕎麦 花山葵」
◇炊合「筍 蕗 若布」
◇食事
・蛍烏賊と菜の花ご飯
・赤出汁
・香の物
◇甘味「とちおとめと求肥のアイス最中」
2024/03/25 更新
2024/01 訪問
初春、大沼さん初めは素晴らしかった!
大沼さん大好き3人組で新年初の大沼さんへ。
前回の訪問から4か月ぶり。こんなに空いたのは初めてかも。
テレビ番組に出演されました。ひとしきりそのお話で盛り上がりました。
今回のお料理がまた素晴らしかったです!
まずは酢橘サワーで乾杯、ワクワクしながらお料理を待ちます。
春菊の揚げ豆腐で一同歓声。鮮烈な香りとふくよかな白味噌。
白味噌雑煮には明石の鯛が。お出汁が効いています。
そしてまさかのてっさの登場、厚切りです。
あん肝を巻いたり、ポン酢でいただいたり。煮凝りはほのかにお酒が香ります。
唐揚げも香ばしく。全員しばし無言。
八寸の、中でも山形のお父様手作りの干し柿にはこのわたクリーム、1年ぶりの再会です。
冷たいお蕎麦はお出汁まで飲み干します。
ご飯が炊きあがりました!
何と芹と鰆。山形のご親戚が作っていらっしゃるとか。根っこまで入っています。これは嬉しい。
思わずお代わり。
好きなもののオンパレード♫
今年は幸先が良いようです。
早くも蕗の薹の揚げ豆腐が待たれます。
◇先付 山形の春菊の揚げ豆腐、白味噌
◇お碗 明石の鯛の炭焼き入り、白味噌雑煮
◇刺身 山口産の天然虎河豚、煮凝り、与市のあん肝
◇焼物 横須賀産太刀魚の炭焼き、大根とりんごおろし、茗荷の甘酢漬け、酢橘
◇揚げ物 山口産天然虎河豚の唐揚げ
◇八寸
・鱈の白子の茶碗蒸し
・赤海鼠の酢の物、柚子のジュレ
・豚の角煮、長葱ソース、慈姑チップ
・糸魚川毛蟹のコロッケ、黄身酢
・自家製松前漬
・干し柿、このわた生クリーム入り
◇お凌ぎ 山形県天然ムキタケの蕎麦
◇蒸し物 萩の甘鯛と山形聖護院蕪、銀杏、山葵
◇お食事 鰆と山形産芹の炊き込みご飯、赤出汁、香の物
◇甘味 酒粕のアイス最中
2024/01/19 更新
2023/08 訪問
盛夏の大沼さんのお料理
3ヶ月ぶりに伺いました。
お目当ては長良川の天然鮎と玉蜀黍ご飯です。
スタートの揚げ豆腐はだだ茶豆、お豆のふくよかな甘みに心躍ります。
鮎は小振り、頭から尾までいただきます。山形のご実家で蓼が採れるようになってから提供される、夏のお楽しみ。
この夏いろいろなお店で鮎をいただきましたが、こちらの鮎がいちばんしっくりきます。もちろん土佐酢を使った蓼酢も飲み干します。
冬瓜と干し椎茸の煮物も沁みましたね。慈味です。
最後のアイス最中は桃とアールグレイのアイス。この取り合わせ、初めて大沼さんに訪問したころ、フレッシュの桃にアールグレイのジュレを掛けて提供されたもの。懐かしくて胸が熱くなりました。
この日は個室もカウンター席も満席。特にお昼はコースが多様、スタート時間もまちまちとあって、大沼さんも町田さんも本当にお忙しそう。その間を縫ってお話ししてくださる大将は全くいつもと変わらぬ穏やかな笑顔を湛えて。
この日いただいたのは次の通り。椿コース(19800円+サ)
◇だだちゃ豆の揚げ豆腐、山椒味噌
◇お椀「淡路の鱧、山形の賀茂茄子、梅肉、降り柚子」
◇お造り
・大分のカンパチ
・白イカ
・佐世保のイサキ、皮目を炙って
◇長良川の天然鮎の塩焼き、丸十のレモン煮、茗荷甘酢漬け、蓼酢
◇八寸
・山形の茄子、利尻の雲丹、出汁のジュレ
・もずく、しそジュレ、トマト
・ゴールドラッシュの天ぷら
・佐島のタコの柔らか煮
・胡瓜の酢の物、揚げた鱧、しょうが
・鱧の玉子寄せ
◇鰊蕎麦
◇煮物「冬瓜、干し椎茸、戻し汁と鱧の骨の出汁の葛餡、茗荷」
◇炊き込みご飯「万願寺とうがらし、ゴールドラッシュ、雑魚唐辛子」、香のもの、赤出汁
◇アイス最中「桃とアールグレイのアイス、求肥」
2023/08/13 更新
2023/05 訪問
日本料理は初夏の到来です^ ^
今宵2ヶ月ぶりの大沼さんへの訪問です。
いつものようににこやかに大沼さんが迎えてくださいます。
ご一緒様が既に1名お待ちでした。もうお一方お揃いになり、カウンターで宴のスタート。
なんと前回いただきもう一度食べたいと願っていた蕗の薹の揚げ豆腐が!これには一同大喜びの誤算。山形の山奥ではまだ蕗の薹が採れるそうなのです。
その他、山形では初夏にいただく山菜がふんだんに。
好物が並びます。
まずは酢橘サワーで乾杯。
いただいたのは椿コース、次の通り。
◇先付け「蕗の薹の揚げ豆腐 山椒味噌」
◇お椀「萩の甘鯛 山形の蕨 木の芽 花山椒」
◇お造り
・佐世保の伊佐木
・稲取の金目
・障泥烏賊
◇焼き物「竹岡の太刀魚炭焼き 山形赤こごみのカシューナッツ和え 茗荷の甘酢漬け」
◇八寸
・富山産白海老 うるいのお浸し 酢橘のジュレ
・蛍烏賊の沖漬け
・ヤングコーン 海鼠腸と生クリームのソース
・宮城の赤貝 分葱のぬた 辛子酢味噌
・赤貝の肝 炙り
・渡り蟹のコロッケ
◇お凌ぎ「秋田の蓴菜の二八蕎麦」
◇煮物「揚げた鮎魚女 叩き蕨 月山筍」
◇お食事「桜海老山菜の炊き込みご飯」「香の物」「赤出汁」
◇甘味「パッションフルーツのアイス最中」
堪能しました!今宵も大満足です。美味しいお食事と楽しい語らい。
次回はきっと鮎の季節ですね。これもまた楽しみです。
2023/05/18 更新
2023/03 訪問
大沼さんの春が溢れるお料理
どんなにこの時期を待ち焦がれたでしょうか。
今年も蕗の薹の季節が巡ってきました。
昨年いただいた大沼さんの蕗の薹の揚げ豆腐が忘れられなかったのです。
早速ご一緒さまが予約してくださり、2ヶ月ぶりの訪問となりました。
ますばレモンサワーで乾杯。
「椿コース」(19800円+サ)、いただいたお料理は次の通り。
◇先付「蕗の薹の揚げ豆腐」
カリッと揚げたお豆腐に鴨入りの山椒味噌がけられて。
お豆腐からは濃い蕗の薹が鮮烈に香ります。
一年間待っていたお味。
◇お椀「蛤真薯」
九十九里の蛤を真薯にして。筍と佐島の新わかめ入り。
わかめの歯触りもいい。
◇お造り
・稲取の金目鯛
・竹岡の細魚
・三重のアオリイカ
藻塩と昆布醤油で。金目鯛は皮目がパリッと炙ってあります。これは炭火でないと出せないそうです、
◇焼き物「桜鱒の塩焼き」
北海道の桜鱒はふわふわの食感。中はレア気味。
山独活のきんぴら、蕗の葉炒め、酢取り茗荷にレモンを添えて。
◇八寸
・鹿児島の筍、木の芽和え
・自家製唐墨をお餅に挟んで
・茶碗蒸し、白魚とうすいまめのすり流し餡
・飯蛸の柔らか煮とそら豆の艶煮
・山形の干し柿、白子クリーム巻き
・彦根の稚鮎の唐揚げ
まさか、稚鮎に出会えるとは!初物です。
熱いうちに、と真っ先にいただくと、生意気にも一人前にほろ苦さと甘味を湛えています。
◇お蕎麦
大沼さんの手打ち。庄内分葱を載せた冷たいお蕎麦、
分葱が甘く柔らかく。
◇煮物「ズワイガニのひろうす」
ふんわりやわやわのひろうす、「ギリギリを攻めているんです」と微笑む大沼さん。
ズワイガニは鶴岡。蟹味噌もすり潰して入れてあるそう。菊菜を添えて。叩いた生姜をお出汁に溶かしていただきます。
◇お食事
ご飯が炊きあがりました。
蛍烏賊と菜の花。
とかく生臭くなりがちな蛍烏賊ですが、全くそのようなことはなく。ゆがいて刻んだ菜の花が美しく映えます。
◇デザート「アイス最中」
この日はとちおとめと赤ワインのアイスをサンド。
苺がしっかりと香ります。
春をぎゅっと集めたような。まるで春が溢れるお料理。
この日のメニューをそっくりそのままもう一度いただきたい、そんな魅力的なお料理でした。
2023/03/16 更新
2023/01 訪問
新年の和食初めは大沼さんで!
今年最初の和食です。もちろん、大好きな茜坂大沼さんで。
前回訪問より2カ月半空いてしまいました。数日前からワクワク。
新年のご挨拶を交わし、久しぶりにお会いするご一緒さまと酢橘サワーで乾杯!
いただいたお料理は萩コース(11000円)、次の通りです。
◇先付「堀川牛蒡の揚げ豆腐」
おそらく1年ぶりににいただく堀川牛蒡の揚げ豆腐。牛蒡の風味が優しく広がり滋味です。
ぽってりとした餡にも癒されます。
◇お椀「稲取の金目、白味噌仕立て」
なんとおめでたい!結ばれている人参は楚の赤さから京人参でしょうか。白味噌に映えます。
お餅入り。甘やかであっさりとした白味噌椀です。
◇お造り「稲取の金目・宮城の平目・三重の障泥烏賊」
金目は皮目を炭で炙って。皮と身の間の脂が溶け出して素晴らしい。
平目の歯ごたえも障泥烏賊の甘さもいいですね。
いつものように昆布醤油は最後まで取っておきます(#^^#)
◇焼物「明石の鰆」
茗荷の甘酢漬けと林檎入り大根おろしを添えて。
鰆はしっとりと焼き上げられています。大根おろしとよく合います。
◇そば「冷たいにしん蕎麦」
二八の手打ちです。柔らかく炊かれたにしんが載って。大好きな大沼さんのお蕎麦、お出汁も飲み干します。
◇蒸物「甘鯛の聖護院蕪のおろし餡かけ」
聖護院蕪は山形のお父様が栽培されたもの。ふっくらとした甘鯛にすりおろした聖護院蕪のわずかな爽やかな辛味。銀杏入り。
◇お食事「氷見の寒鰤と奴葱の炊き込みご飯・味噌汁・香の物」
寒鰤は腹やカマも入れてくださいました。熱い鰤の身を素手でほぐしてくださる。
たっぷりの奴葱と混ぜて。鰤の脂がお米に纏い、なんて美味しい!お代わりしました。
◇甘味「金柑のアイス最中」
大沼さんお手製の求肥入り。この日のアイスは金柑。種まで用いられたそうです。金柑の爽やかな香りと酸味が効いた大人のアイスをパリパリ最中に挟んで。
お料理はさらに研ぎ澄まされ、かつほっこりとした気持ちになれるお味。
嬉しく、楽しいひと時でした。
次回は蕗の薹のころかな。
2023/01/15 更新
2022/10 訪問
大沼さんのお料理も、秋深まる
1カ月ぶりの大沼さん。今回は京都のマイレビ様をお迎えして4人の会です。
秋も深まり、どんなお料理がいただけるのでしょう。
メンバーが揃い、酢橘サワーで乾杯!
いただいたお料理は次の通りです。
◇先付「栗の揚げ豆腐」
定番になりつつある揚げ豆腐。今月はなんと、栗を渋皮ごと使って。栗が香り、ほんのり甘いです。白味噌ソースも相変わらずいいですね。
◇お椀「北海道の毛蟹真薯と山形天然松茸」
お弟子さんの町田さんが頑張って毛蟹の身を取ってくださったそう。ふんわりとした真薯、大沼さんのお父様が採られた松茸!その場所は大沼さんも伝授されていないそう(笑)
◇お造り「平目・黒ムツ・烏賊」
青森の平目、勝山の黒ムツ・仙崎の烏賊。
いつもの通り、昆布醤油と塩で。鮃は縁側も一緒に。今年は早いそうですね。黒ムツは皮目を炙って。ほどよく脂が乗っています。美味しい。烏賊の甘いこと。
◇焼物「北海道キンキの塩焼き、キンキの味噌添え」
脂の乗った小ぶりのキンキを、キンキの味噌だれでいただきます。キンキの味噌は初めてです。風味豊かですね。丸十と、林檎入り大根おろしをたっぷり添えて。
◇八寸(時計回りで)
・蒸し鮑の肝和え
・モクズガニのコロッケ、黄味酢ソース
・香茸の茶碗蒸し
・石川小芋のおかき揚げ
・柿と春菊の白和え
・食用ほうずき
・〆鯖の燻製
香茸の茶碗蒸しは銀杏を添えて。まさに大人の茶碗蒸し。素晴らしい。
お父様が育てられた春菊や山形のお庭で採れた柿も白和えで登場。
◇お凌ぎ「原木なめこのおろしそば」
北海道の蕎麦粉使用、二八の手打ち。大沼さんのお蕎麦は相変わらず美味。
◇芋煮「山形牛・どだれ芋・長ネギ・そばがき」
食べ友様がリクエストしてくださいました。1年ぶりにいただきます。牛肉のおいい出汁がしっかりと出ています。この日はそばがき入り!どだれ芋がほっくほく。
◇鹿児島産天然すっぽんの炭火焼
いつものカイノミの代わりにすっぽんをリクエスト。手で噛り付きます。天然ものはお味が濃い。
◇ご飯「本しめじの炊き込みご飯・赤出汁・香の物」
大きな本しめじがたくさん炊き込まれています。たくさんの三つ葉も添えられ。食べ切れなかった分はお土産に。
◇甘味「柿と白ワインのアイス最中」
香ばしい最中にお手製求肥とアイスをサンド。
この日も満席、大沼さんも町田さんもアルバイトのゆうちゃんも大忙しです。
1カ月で季節は大きく移ろいましたね。お料理もすっかり秋が深まっていました。
芋煮やこちらで初めてのすっぽんもいただけて大満足です。
2022/10/23 更新
2022/09 訪問
大沼さんの初秋のお料理で寛ぐ
2か月ぶりの大沼さん。食べ友さんとランチで訪問しました。
そろそろ茸が入っているでしょうか?やはり!正面には岩手県産の立派な松茸が飾られています。
すっかり秋のメニューですね。
大沼さんと2か月分の近況を報告し合います。
牡丹コース(19800円、+税)をいただきました。
まずは酢橘サワーで乾杯!
以下のお料理をいただきました。
◇だだちゃ豆の揚げ出し豆腐
毎回楽しみな揚げ出し豆腐。今月はだだちゃ豆!ふくよかな甘みがふんわりと香ります。これは美味しい。
◇お椀「天草の鱧・岩手の松茸」
竜田川といった雰囲気のお椀。開けると梅をちょこんと乗せた鱧。ほろほろと崩れます。大きくカットされた松茸も得も言われぬ香り、秋の到来です。
◇お造り「黒ムツ・カンパチ・障泥烏賊」
塩・酢橘・昆布醤油・山葵で。黒ムツは江の島。皮目を炭火で焼いて。香ばしい香りが鼻孔をくすぐります。五島列島のカンパチは5日、同じく障泥烏賊も4日寝かせて。寝かせることで甘いねっとりとした食感を引き出します。
◇焼物「マナガツオの西京焼き」
さつま芋のレモン煮と酢取茗荷を添えて。白いご飯が欲しくなるようないいお味、脂の乗り具合。
◇八寸
・相模湾のカマス、山形の焼き茄子、お出汁のジュレ
・山形のつるむらさきとミズのこぶのお浸し
・佐島の蛸の柔らか煮、山形の坊ちゃん南瓜の煮つけ
・新銀杏
・無花果、カシューナッツの白和え
・新いくら
・マスタケの天ぷら
目にも鮮やかな秋の八寸です。珍しいマスタケは鮮やかな朱色の茸。天ぷらでサクサクとした食感を楽しみます。無花果のカシューナッツ、絶品。カマスがたっぷりと。蛸のなんて柔らかなことでしょう。新イクラの弾ける食感。
◇桜シメジの冷たい茸蕎麦
やはり大沼さんの打たれたお蕎麦は美味しい。桜シメジのキュッキュッとした食感。お出汁も飲み干します。
◇山形賀茂茄子と鰊の焚き合わせ
温かい焚き合わせ。たっぷりの茗荷を乗せて。賀茂茄子が蕩けます。好物の鰊も柔らかく煮含められ、懐かしいお味がします。桜海老からもいいお出汁が出ています。
◇山形牛のカイノミ
今月は無花果と白味噌のソースでした!甘いソースとカイノミも合いますね。
肉汁が滴ります。この日はいつにも増してカイノミが美味しく感じられました。
◇ご飯「北海道の鮭銀聖と万願寺唐辛子の炊き込みご飯・香の物・赤出汁」
初めて伺う名前、銀聖。雄より脂の乗りが弱いという雌ですが、とんでもない、充分な脂の乗り。そして何よりもそのお腹の筋子から取ったいくらを乗せてくださいました!
美しい色合い、味わい。食べ切れなかった分はお持ち帰り。
◇最中アイス
今月のアイスは桃と赤ワイン。ふんわり桃が香ります。品のいいアイスですね。お手製の求肥入
り。
お煎茶をいただきます。
大沼さんの初秋のお料理を堪能しました。なぜか気持ちが落ち着くんですよね。
食べ友さんともあれやこれやお話が弾みます。満足していただけた様子。嬉しいです。
次は来月。秋が深まった頃のお料理もまた楽しみです。
2022/09/16 更新
2022/07 訪問
大沼さんの夏のお料理
大沼さんの夏のお料理をいただきに訪問しました。
この日はいつもお世話になっている仲良しレビュアーさまと、コメント欄でやり取りはあるものの初めてお会いするレビュアーさまと3人です。
ご挨拶のあとは酢橘サワーで乾杯です!
この日いただいたのは以下の通り。牡丹コース(16500円)です。
◇先付「揚げトマト豆腐」
今月の揚げ豆腐は、何とトマトでした!爽やかな酸味と甘みを大葉の白味噌が引き立てます。端っこのかりっとした部分が何とも美味。
◇お椀「鱧と蓴菜」
天草の鱧と秋田の蓴菜。鱧には梅肉を添えて。輪郭のはっきりとしたお出汁がいい。
◇お造り「障泥烏賊・金目鯛・伊佐木」
三重の障泥烏賊は二日寝かせて。宇和島の伊佐木。稲取の金目鯛は皮目を炙って。「金目鯛にはまっています」と笑う大沼さん。酢橘と藻塩、昆布醤油と山葵でいただきます。障泥烏賊がねっとりとして特に美味でした。
◇焼物「若鮎」
長良川の天然鮎。頭からがぶりといただきます。土佐酢を使った蓼酢が美味しくて、飲み干してしまいました。ご実家から送られた胡瓜の酢の物と酢取茗荷を添えて。
◇八寸
・穴子の押し寿司…もっと食べたい。
・鰊と茄子の焚き合わせ…茄子は軽く油通しして。
・白海老(富山)の黄身酢和え…甘めの黄身酢がいい。
・真蛸(佐島)の柔らか煮…本当に柔らか!
・ゴールドラッシュの天ぷら…大好物。熱々です。
・ミニトマトの甘酢漬け…ご実家からのミニトマト。いいお味。
・鱧の煮凝り…浮袋も入って。
・佐藤錦…立派で甘い。
◇お蕎麦「叩きオクラの冷や掛け」
大沼さんのお蕎麦、大好き。お出汁もごくごくと。
◇蕎麦がき
山芋のようなもっちりとした蕎麦がき。強めの鰹のお出汁が合います。
◇煮物「冬瓜・干し椎茸」
お出汁は鱧のアラと干し椎茸の戻し汁。たっぷりの茗荷を添えて、振り柚子で。
◇牛肉「山形牛のカイノミ」
毎回美味しいカイノミの炭火焼。今月もソースは達者で菜という韮でした。これがカイノミに合います。白いご飯が欲しくなります。
◇ご飯「万願寺唐辛子・ゴールドラッシュ・じゃこ」、香の物、赤出汁
なんて彩鮮やか!一同、声を挙げます。ゴールドラッシュの甘いこと。実山椒がたっぷりと炊き込まれています。炊き立てをその場でいただくもの無論美味しいですが、食べきれない分をお持ち帰りして翌朝いただくのもまた美味。
◇デザート「最中アイス」
パリパリ最中に求肥とパッションフルーツのアイスを挟んで。この手作りの求肥と爽やかなアイス、素晴らしい。
大沼さんのお料理を月に一度いただかないと、何か忘れ物をしたような感覚に陥ります。
この日は食についてのお話からよもやま話が尽きることはありませんでした。本当に楽しかったです。
2022/07/14 更新
2022/06 訪問
大沼さんの初夏のお料理で寛ぎました
2カ月ぶりの大沼さん。大沼さんに通うようになって1年が経ちました。
レビュアー様方が召し上がる素敵なお料理を拝見するたびにやきもき。やっと再訪が叶いました。
この日は大沼さんが初めてという方とご一緒しましたが、お店にはなんと我々と仲良しのレビュアー様がいらっしゃいました!偶然の邂逅に驚きです。
3人での宴は楽しく、賑やかに。あっという間の2時間半。
まずは酢橘サワーで乾杯!
以下がいただいたお料理です。
◇先付「玉蜀黍の揚げ豆腐」
大好物の玉蜀黍をリクエストしてありました。ご実家から届いたゴールドラッシュを使用。甘くてクリーミー、周囲がこんがり。堪りません。ぽってりとした白味噌も合います。
◇お椀「鮎魚女と玉子豆腐」
中身は鮎魚女でした。下には玉子豆腐を敷いてあります。ウルイと青柚子を添えて。
火が入ってはらはらとほどける鮎魚女が美味。玉子豆腐もいい。ほっとしますね。
◇お造り「金目鯛・伊佐木・障泥烏賊」
稲取の金目鯛と宇和島の伊佐木は皮を炙って。脂が乗っています。三重の障泥烏賊は3日熟成されたそう。ねっとりと。塩と酢橘と昆布醤油で。
◇焼物「鮎の塩焼き」
郡上八幡は天竜川の鮎が焼きあがりました。今年は何度かいただいていますが、殊の外旨味が強く
感じられます。蓼酢で。蓼の葉もご実家より。蓼の葉が育つのを待って鮎の提供を始められたそうです。酢取り茗荷と胡瓜の土佐酢和えを添えて。
◇八寸
・破竹とミズの煎り煮 滋味です。ミズの食感がいい。山菜も終わりですね。
・白海老の黄身酢 甘い黄身酢で富山の白海老を和えていただきます。
・鯵の棒寿司 出水の鯵。身が厚い。シャリには胡麻と生姜が効いて。
・真蛸の柔らか煮 佐島の蛸。本当に柔らか。
・玉蜀黍の天ぷら 先のゴールドラッシュ。10個食べたい!
・スナップエンドウの天ぷら いいお味がついています。
◇お凌ぎ
・二八蕎麦 叩き蕨をのせた冷たいお蕎麦。お出汁も飲み干します。
・そばがき 半年ぶりにいただく大沼さんのそばがき!滑らか。濃い目の温かいお出汁もいい。
◇煮物「毛蟹真薯とヤングコーン」
雌の毛蟹、内子も使って濃厚な真薯です。ヤングコーンは髭も使用した餡をかけて。髭から甘いお出汁が出ています。
◇焼物「山形牛カイノミ」
本日のソースは韮「達者で菜」を使用。行者にんにくのような鮮烈な風味が牛肉を引き立てます。
いつも不思議なのですが、味噌漬けのような濃厚な旨味のある牛肉。でも醤油漬け。
◇御飯「金目鯛と奴葱」
金目鯛のお出汁で炊いたご飯!奴葱がたっぷりと。金目鯛が大きいので可食部分が多いです。炊き立てを大沼さんが目の前でほぐしてくださる。金目鯛の脂がご飯の粒をコーティングして、旨味が半端ないです。茗荷の赤出汁と香の物も一緒に。
◇甘味「蕗の薹のアイス最中」
パリパリの最中にお手製の求肥とアイスをサンドしてくださいます。
蕗の薹が鮮烈に香ります。
気心知れた仲間といただく大沼さんのお料理。大沼さんはいつも通り静かにほほ笑みながら。
すっかり寛げました。
新しく入られたアルバイトのゆうちゃんは弓道男子。ジャニーズ系のイケメンですが、所作も美しく、真面目な大学生。町田さんと共に大沼さんを支えます。
来月の訪問も楽しみです!
2022/06/19 更新
2022/04 訪問
出羽の春の恵みに感謝しつつ。
2カ月ぶりの大沼さん。季節は大きく移り変わり、山形の山菜が楽しめました。
この日、久しぶりにお目にかかる麗しい奥様がサービスをご担当されていました。
まずは大沼さんと近況を語り合い、ご一緒さまが到着とともに宴の開始です。
(なんと私はスマホを自宅に忘れ、掲載のお写真はご一緒さまの撮影によるものです)
まずは酢橘サワーで乾杯。
以下がいただいたお料理です。
◇先付「蕗の薹の揚げ豆腐」
この日楽しみにしていたものの一つ。作り方を伺うと、なんとも複雑で手が込んでいます。鮮烈に蕗の薹が香る葛の練り豆腐にぽってりとした白味噌が合います。
◇お椀「青森産の栗蟹の真薯」
ふんわりとした甘い栗蟹の真薯に木の芽を乗せて。お出汁は栗蟹を邪魔しないように控えめ。
◇お造り
・金目鯛は稲取。焼き霜で香ばしく。脂が乗っています。
・三重の障泥烏賊。細かく包丁が入り、この日殊のほか美味しく。
・あとひとつ、五島列島のクエでした、弾力あり、ぷりっと。
いつもの昆布醤油と酢橘、初めての桜塩でいただきました。桜塩は優しい丸いお味。昆布醤油は最後までおつまみにして。
◇焼き物「桜鱒の西京味噌漬け」
皮まで美味しい脂ののった桜鱒。たっぷりと木の芽を振りかけて。添えられた独活のきんぴらが品よく、絶品。
◇八寸
・こごみの胡桃和え 好物、嬉しい。
・蛍烏賊の沖漬け そろそろ名残り?
・京都の白子筍、木の芽味噌和え
・蛍烏賊の黄身酢がけ ぷっくりとした蛍烏賊、黄身酢がいい。
・空豆のつや煮 糖蜜で炊いて。炊き加減が難しいんですよね。
・彦根の稚鮎の柿の種揚げ 腸のほろ苦みと香ばしい柿の種の妙味。
・海鼠腸とクリームの干し柿包み スペシャリテ。干し柿はご実家から。
◇お凌ぎ「二八蕎麦の冷がけ」
山菜の女王、こしあぶらを添えて。これを楽しみにしていました!その名の通り濃厚な味わい。
お出汁は昆布と鰹節と鯖節できっちりと。もちろん飲み干します。
◇煮物「若竹煮」
京都の白子筍と宮城の新若布に蕗や花山椒を添えて。なんて品の良い。お出汁は浅利。浅利の身は何処へ?なんてご一緒さまと笑いました。
◇牛肉「山形牛のカイノミの炭焼き」
毎回楽しみな大沼さんのカイノミ。低温調理で柔らかく。この日のソースは行者ニンニクでした。これも合いますね。お醤油で漬けこんだカイノミの味わいの深いこと。
◇お食事「桜海老と奴葱の炊き込みご飯」
桜海老の赤と奴葱の緑のコントラストのなんて美しい!桜海老がたっぷりと炊き込まれ。シンプルながら美味。食べきれない分はお持ち帰り。茗荷と生海苔の赤出汁と香の物も一緒に。
◇甘味「アイス最中」
この日のアイスはパッションフルーツ。甘酸っぱさとミルク感の同居。大沼さんが最近凝っているという手作りの求肥入り。
この日はカウンターも個室も満席。奥様も町田さんもご多忙のなか、笑顔を絶やしません。時折挟まれる大沼さんの冗談に思わず吹き出し。ご一緒さまと語らい、笑い転げ、大いに盛り上がりました。
楽しい春の宵は更けてゆきます。あっという間の4時間でした。
2022/04/28 更新
2022/02 訪問
如月つごもり、美味なる蕎麦の会を愉しむ
幹事様のお計らいで、昨年の貸し切り会に続き蕎麦会を開催していただきました。
大沼さんのお蕎麦を存分にいただきたい!というかねてからの望みが叶い、待ちに待ったこの日。
食いしん坊8名が一堂に会し、和やかな(賑やかな?)蕎麦会の始まりです。
まずは酢橘サワーで乾杯!
いただいたお料理は以下の通りです。
◇先付「堀川牛蒡の揚げ豆腐」
牛蒡の豊かな風味!柚子味噌がかかっています。作り方をお聞きするととても手間がかかっていますね。ねっとりと。
◇お椀「セコガニ真薯の吸い物」
セコガニを丸ごとすべて使い、つなぎは一切使用されていないとのこと。蟹の甘みが素晴らしい。
うぐいす菜と柚子が美しく。
◇お造り「明石産天然真鯛」「三重県産障泥烏賊」「松輪産細魚」
ここで「石川サヨリ!」とか「あみん!」とか、昭和のジョークが炸裂。
自家製昆布醤油と藻塩で。障泥烏賊が甘い。こんなに新鮮な細魚、久しぶりにいただきました。真鯛の上品な脂もよいですね。
◇焼物「糸魚川産のどぐろ塩焼き」
林檎入り大根おろしを添えて。脂が乗りふっくらと焼けたのどぐろ、皮が美味。
◇八寸
・芹胡麻和え…大好きな芹。根っこも薫り高く。
・独活のきんぴら…こんなに細く切れるんですね。いいお味。
・慈姑チップ…歯ざわりよく。
・北海道公魚おかき揚げ…北海道の大きな公魚。柿の種を使われているとか。
・雲子ぽん酢…濃厚な雲子。
・干し柿海鼠腸クリーム…大沼さんのスペシャリテ。大好きです。
◇凌ぎ「蕎麦がき」
まさか蕎麦がきがいただけるとは。蕎麦粉は音威子府のもの。濃いお出汁に思わすため息。ふんわりとした実に美味しい蕎麦がき。
◇煮物「佐賀県産すっぽん小鍋仕立て」
大沼さんが捌かれたというすっぽん。煮えたぎっています。熱いです。なんていいお味。焼き葱とお餅が入り素晴らしい。明日お肌ツルピカ必至。
◇肉料理「山形牛カイノミ炭火焼き 下仁田葱ソース」
低温調理ののち、炭で炙ったカイノミ。お醤油の下味がお味をさらに深くしています。葱ソース、葱の甘みが生きていますね。
◇食事「鴨せいろ」
本日のフィナーレ。もちろん大沼さんの手打ちです。前述の蕎麦粉を二八で。鴨は京鴨を使用。鴨の旨味が出た鴨汁にお蕎麦を付けて。こんなに美味しい鴨せいろは初めて!素晴らしく美味しい。
お腹いっぱい、と思いつつお代わりしてしまいました。都度茹でたてを準備してくださいます。
◇甘味「とちおとめアイス最中」
最中の皮を炭火で炙ったという香り高い皮。しばしパチパチとはぜる音がします。
お手製のアイスと求肥を挟んで順番に渡してくださる。美味。
賑やかな食いしん坊たちを前に静かにほほ笑む大沼さん。本当に美味しく楽しい宴でした。
お蕎麦も存分にいただけ、大満足です!
山菜の時期が心より待たれます。その前に伺うかもしれませんが(笑)
皆さま、本当にどうもありがとうございました。
2022/03/02 更新
2022/01 訪問
新春の大沼さん、気持ちも温まります。
今年最初の大沼さん。食べ友さんとご一緒しました。
ミシュランを獲得されてご多忙の年末を迎えていらしたのでご体調を心配しておりましたが、お正月休みをご家族と満喫されたとのこと。山形でのお嬢さんとのそり滑りの動画などを見せていただきました。すっかり父のお顔。リフレッシュされたご様子で何よりです(*^-^*)
さて、まずは酢橘サワーを。酢橘が濃くて美味しい。
お料理は椿コース(16500円+サ)をいただきました。
以下がお料理です。
◇先付「香箱蟹コロッケ、黄身酢添え」
蟹がこちらを睨んでいます(笑)コロッケは蟹がぎっしり。ペシャメルソースなどつなぎははいっていません。なんて美味しい。黄味酢がまたいいですね。
◇汁「蓮根の揚げ饅頭と海老芋の白味噌仕立て」
加賀蓮根と富田林の海老芋を使用。粗く刻んだ蓮根の揚げ饅頭は蓮根の風味が強く。海老芋は炊いてから揚げて。あっさりとした白味噌仕立てです。柚子が香ります。
◇向付「締め鯖 平目 障泥烏賊 鮟肝」
いつものように昆布醤油とお塩とお醤油で。
大船渡の締め鯖は藁でスモークして。実に深い薫香。
青森の平目は弾力があります。舞鶴の障泥烏賊は甘く、塩でいただきました。鮟肝は糸魚川。
◇焼物「太刀魚の筒焼 鬼おろし添え」
竹岡の太刀魚を筒切で。このほうがふわっとするそうです。りんごを入れた鬼おろしとかぼすをしぼっていただきます。
◇八寸 新年らしく裏白の上に飾られて。
・松前漬け イクラがぷちぷち弾けます。白菜も入っています。
・鰊の昆布炊き 大沼さんの鰊、大好き。
・唐墨餅 昨年仕込んでいらした唐墨をお持ちで挟んで炭で炙って。
・京菜花のお浸し 胡麻と辛子とあ出汁で和えて。
・干し柿 生クリームで炊いたこのわたを山形の干し柿で巻いて。これも絶品。
・銀杏 揚げ銀杏は松葉に刺して。
◇お椀「桜海老のお蕎麦」
冷たいお蕎麦は駿河湾の桜海老の素揚げをのせて。香ばしいです。ああ、もっと食べたい。
◇蒸し物「甘鯛の蕪蒸し」
甘鯛の骨からとったお出汁の餡かけです。山葵を溶いて。ふんわりとした甘鯛と聖護院蕪。
◇強肴「山形牛のカイノミ炭火焼」
柔らかなカイノミの秘密は低温調理後ののち、炭焼きにしていること。この日のソースは堀川牛蒡の素揚げのクリームソース。八幡巻きの例もありますから、相性抜群。
◇御飯「牡蠣御飯」
大きな牡蠣は広田湾産。葱油とオイスターソースが隠し味。奴葱をたっぷりと添えて。このご飯が頗る美味。食べ切れなかった分は持ち帰って翌朝いただきました。それでも美味しい。
◇香の物とお味噌汁
香の物は長芋・胡瓜・昆布、お味噌汁は茗荷に山椒を振って。
◇デザート「ラフランスのアイスクリーム」
山形産のラフランスによるアイスクリーム。ソルベはよくありますが、アイスクリームは珍しい。
ますます磨きがかかってきた大沼さんのお料理が毎回本当に楽しみです。
どこかほっとする、気持ちが温かくなるそんなお料理です。
2022/01/15 更新
2021/12 訪問
鯛茶漬け&銀だら、最強のランチをいただきました!
前回の訪問から2日空けて、今回はランチでの訪問です。
若い頃月山への山スキーを一緒に楽しんだ山形大好きの友人と一緒です。
いただいたのは「鯛茶漬け御膳+銀だらの西京焼き」(2500円)です。
まずは生ビールで乾杯。
何からいただこうか、目移りしてしまいます。
◇天麩羅「春菊」
塩で。揚げたての熱々でした。もちろん、山形のお父様から送られた春菊です。薫り高く、サクサクです。春菊の天麩羅、自分で揚げるの難しいんですよね。
◇煮物
かぼちゃ・大根・椎茸・鶏団子・水菜。相変わらず優しいお出汁が美味しくて飲み干します。
◇玉子焼き
ふっくら出汁巻き玉子。たっぷりの鬼おろしと一緒に。
◇銀だらの西京焼き
脂がのっていますね。自家製西京味噌の漬け加減が絶妙。皮までいただきます。
◇鯛茶漬け
鯛を目の前で切ってくださる。濃いごまだれがきりりとして、本当に美味しい。
初めはビールのおつまみとして。次にはご飯のお供として。最後に熱いお茶でお茶漬けにしていただきました。おろしたての山葵も香ります。
◇デザート「サンフジの白ワインジュレかけ」
しゃっきりした瑞々しいサンフジをジュレが優しくまとめています。
ダイエット中の友人もご飯を2杯おかわりしていました。もちろん私もお代わりしましたよ。
友人は昼からビールを3杯。お料理がよほど気に入ったと見えます。ぜひ次回は夜に来たいと言っていました。
山形通の友人と大沼さんとで山形の地元のお話で大いに盛り上がりました。
春の山菜が本当に楽しみで仕方ありません。あ、まだ冬の時期にも伺いますが。
2021/12/11 更新
2021/12 訪問
大沼さんの初冬のお料理
◎このたびはミシュラン☆獲得おめでとうございます。
大沼さんお初冬のお料理をいただきたくて、食通のマイレビュアーさまをお誘いしての訪問です。
初めにお祝いのご挨拶。大沼さんはいつもと変わらぬ静かな笑顔で迎えてくださいます。
マイレビさまはすでにご到着、なんだか自宅にお招きしたように嬉しいような照れくさいような。
酢橘のハイボールで乾杯です。相変わらず酢橘がたっぷり。
いただいたのは以下の通りです。
◇香箱蟹のお寿司
香箱蟹のほぐし身と内子・外子を酢飯と和えて。とんぶりがちょこんとのっています。
◇お椀「髭だら・白子・蕪」
髭だらはほっくりと。白子が蕩けます。お出汁は真昆布と利尻昆布。ご実家でなった柚子を添えられて。
◇お造り「鮃(青森)・障泥烏賊(沼津)・鰆(三重)
いつものように昆布醤油・藻塩・ぽん酢でいただきます。昆布醤油はこの後日本酒のアテになりました。
鮃はエンガワです。美味。障泥烏賊の甘いこと!鰆は皮とを炙って。香ばしいですね。
◇秋刀魚の炭火焼
秋刀魚でエリンギ茸を巻いて。大きな秋刀魚です。肝ソースが素晴らしく。染めおろしには林檎も入っていて、ほんのり甘い。
◇八寸
・縮みほうれん草と茶えのきのお浸し
・あん肝(余市)の旨煮
・白子と香茸の春巻き
・子持ち鮎の山椒煮のフライ
・無花果とピスタチオの白和え
・海鼠腸と生クリームの干し柿巻き
この日の八寸がまた素晴らしい。お酒が進むラインナップですね。
縮ほうれん草は葉が厚い。あん肝の旨煮は山葵を添えて。春巻きは白子が蕩けます。熱々の子持ち鮎のフライはほくほくです。ピスタチオの白和えは香ばしく。干し柿巻きには絶句しました。海鼠腸を生クリームで煮込んで干し柿で巻くという!クリームチーズはよくありますが、こう来ましたか。
◇なめこ蕎麦
山形の原木天然なめこもお父様が採られたそう。粒が大きく薫り高いです。冷たい十割蕎麦は絶品です。お出汁も飲み干しました。
◇煮穴子、加賀蓮根蒸し
大きな大きな穴子は脂がのっています。加賀蓮根の摺おろしをのせて葛でまとめて。
◇山形牛のカイノミ、香茸卵黄ソース
本日のカイノミは殊の外柔らかく。即興で作られたという香茸を刻んだ卵黄ソースがねっとりとカイノミに纏わりついて。濃厚なソースです。
◇鰤大根ご飯
余市の鰤を炊き込んだ鰤ご飯は先日愚直にさんでもいただきましたが、大沼さんの鰤ご飯は細かい賽の目の大根も炊き込んでいます。この大根の甘みとほろ苦さが鰤を引き立てます。お米は山形のつや姫。お焦げも入っています。お代わりして、残りは持ち帰り翌日の朝いただきました。
◇赤出汁・香の物
◇柿のアイス
ご実家の庭になった柿の実のアイス。ブランデーが香ります。大人のアイスですね。
マイレビさまにも楽しんでいただけたようで嬉しいです。
思わず得意げに解説してしまいます。自分のお店でもないにのになんだか誇らしい気持ちになります。
相変わらず気持ちがほっこりする大沼さんのお料理でした。また伺います。
2021/12/08 更新
2021/11 訪問
私の秘密基地
秋も深まってきました。
大沼さんのお料理が恋しくなり、ひとり訪問。
山形の郷土料理「芋煮」もいただけるという。
夕刻、日暮れが早くなりました。暗い赤坂の道、迷いそうになりながら無事到着。大沼さんが静かな笑顔で迎えてくださいます。
まずは生ビールでひと息。
以下がこの日いただいたお料理です。
◇「煮穴子の飯蒸し」
蓋をとると!いきなり好物が現れました。対馬の穴子はふっくらと優しいお味に炊かれ飯蒸しに。山葵を溶きながらいただきます。大粒の揚げ銀杏が嬉しい。
◇「鱈の白子と海老芋の白味噌仕立て」
まあ、この時期に白味噌仕立てをいただけるとは。
白子が蕩けます。海老芋はほっくりと。蕪の葉の緑と柚子の黄色が美しく。さらりとした白味噌のお椀です。
◇お造り「甘鯛の昆布締め・アオリイカ・カマス」
萩の甘鯛はぷりぷりです。アオリイカは京都、ねっとりと。富津のカマスは炙ることで皮目の脂が香ばしく。昆布醤油をおつまみとして残してちびちびいただきます。
◇「余市の天然鰤の塩焼き」
炭火でじっくり焼いたもの。染めおろしにはりんごを加えて。初の試みだそうで、おろしにコクが出ますね。天然鰤は脂ののりが上品です。
◇酢の物「黄菊・もって菊・なめこ・春菊・いくら」
少し皮がしっかり目のいくらは口のなかで弾けます。菊も春菊も山形のお父様が作られたそう。例年ならばなめこも作られるとか。
◇八寸
白和え「柿とカシューナッツ」クリーミーです。
蛸の柔らか煮
揚げ銀杏
春巻き「香茸と白子」「長良川鮎の甘露煮」何とも贅沢な春巻き2種。皮がサクっと軽やかです。
◇鰊蕎麦
大好きな鰊蕎麦!大沼さんの炊かれた鰊は柔らかくふわっとしています。冷たいお蕎麦がまた美味。毎回もっといただきたいと思う一品。
◇芋煮
お待ちかねの芋煮の登場です。ぐつぐついっています。シンプルになめこと舞茸、山形牛に里芋。いいお味なのは鰹節と昆布でお出汁をとっているから。いくらでも入ります。本場山形では最後にカレー粉とおうどんを入れてカレーうどんにするそうです。
◇山形牛カイノミ
お肉を特製ダレに漬けてじっくりと炭で焼かれたとのこと。タレが深いお味とコクを出しています。ソースは栗。栗のピューレをお出汁とお醤油でのばしてあります。ほんのり栗の甘さが牛に合います。
◇ご飯
本日解禁!桜海老と奴ネギの炊き込みご飯。桜海老の香りと言ったらまさに「香り爆弾」!香ばしくほのかに脂がのって最高に美味しい。
食べきれない分はお土産に包んでいただき翌日いただきましたが、温め直しても香りは変わらず。
◇デザート「アイス最中」
アイスは安納芋とりんご。さっぱりとした味わいです。最中がサクサク。
途中、酢橘のサワーをいただきます。これがまた美味。酢橘がたっぷり入っています。
ご主人とたわいないお話で盛り上がり、寛ぎのひとときを過ごします。
新しく入られた町田さんもすっかり大沼さんの片腕ですね。
次回冬のお料理がまた楽しみです。
2021/11/12 更新
2021/09 訪問
秋満載のお料理をランチで楽しむ
空気が冷たくなってきたこの頃。大沼さんのお料理がいただきたくなり、ランチで訪問しました。
ランチコース(6050円)を予約の上訪問します。
この日は個室とカウンターに先客あり。片付けでお忙しそうにされていました。
山形から天然茸もたくさん入っている模様。
お料理は以下のとおり。
◇先付け「天然香茸と新銀杏のがんもどき」
お出汁をたっぷりと含んだがんもどき。独特の香りがする香茸を刻んで。翡翠色の銀杏が顔をだします。刻んだ茗荷と辛子をあしらって。
ああ、大沼さんのお味です。気持ちがほっこりします。
◇お椀「淡路の鱧と山形の天然松茸」
華麗に花開いた鱧には梅肉がちょこんと。そして山形のお父様が採ってこられた天然松茸が添えられ!お出汁が濃い。そして貴重な松茸を有難く頂戴します。
◇お造り「平目(青森)・甘鯛(萩)・障泥烏賊(山口)」(写真失念)
いつものように藻塩と昆布醤油でいただきます。
この日はことのほか障泥烏賊が美味しかったです。絹糸のような美しい胡瓜に目を奪われました。
新人のお弟子さんが刻まれたとか。写真を失念したのが悔やまれます!
◇焼物「黒ムツ(天津小湊)」
塩焼きです。染めおろしと酢取茗荷も添えて。酢橘を絞っていただきます。
皮が香ばしくて美味しい。身は大きく裂け、ほくほくです。
◇ご飯「天然地しめじ・山形の栗・三つ葉・お揚げ」・赤出汁・香の物
栗はご実家で採れた、大沼さんが幼少のころから召し上がっていたものとか。
炊きあがったご飯の底にはお揚げも隠れているそう。
なんて美味しい。栗がたくさん!しめじがいいお味!お代わりをいただいて、余りはお土産に。
◇デザート「ぶどうのジュレがけ」
ぶどうは甲斐路・巨峰・シャインマスカット。白ワインのジュレが爽やか。
最後にお煎茶をいただき、ほっとひといき。
週初めの慌ただしい気持ちも、大沼さんのお料理でほぐれます。
和やかな時間を過ごしました。
2021/09/29 更新
2021/09 訪問
晩夏のお料理を愛おしむ
こちらのお食事会に参加させていただきました。
ご案内をいただいたときは嬉しくて小躍りしてしまいました。「また大沼さんのお料理がいただる!」どこかほっとする、大沼さんのお料理に魅了されています。
初めてお目にかかる方々ばかり。ですが、とても和やかで寛いだ時間を過ごすことが出来ました。
幹事様のきめ細やかなご配慮と、参加された皆さまのおかげ。そして大沼さんのお料理ゆえかもしれません。
いただいたのは椿コース(13200円)+お肉追加(2200円)です。
◇先付け「馬糞雲丹と無花果天の白味噌田楽」
目の前に盛られた立派な無花果。これが天ぷらになるとは!熱々の無花果にぽってりとした白味噌の甘みの優しさ。馬糞雲丹が添えられ。素敵なスタートです。
◇お椀「山口の甘鯛と翡翠茄子に青柚子」
炭焼きにした甘鯛はふんわりと。翡翠茄子が美しいです。複数使用された昆布と節からはいいお出汁が。
◇お造り「横須賀の黒むつ焼き霜・利尻の鮃・長崎の白烏賊」
いつものようにお塩と海苔醤油が用意されます。何と脂ののった黒むつ。平目は縁側も添えられ。甘みの強い白烏賊。
◇焼き物「郡上八幡長良川の天然鮎炭火焼、丸十レモン煮、酢取り茗荷」
名残の鮎ですね。じっくり焼かれた鮎は頭からがぶりと。土佐酢を使った濃い蓼酢も相変わらず美味。
◇八寸「叩きモロヘイヤにモズク酢・鰊と茄子の冷やし煮・徳島のモズクガニコロッケ黄身酢添え・佐島の蛸柔らか煮・富津のカマス棒寿司・ミニトマト甘酢漬け・だだちゃ豆塩ゆで」
美しい八寸の彩り。皆さん絶賛していらしたモズクガニのコロッケがやはり印象に残っています。
コロッケにはカニの身がびっしりと。大変な手間だと思います。殻に添えられた黄味酢もよく合いました。
◇そば「叩きオクラの冷やがけ手打ち蕎麦」
大沼さんの手打ち蕎麦は本当に美味しいです。つるりとひと口で(笑)
◇煮物「淡路の鱧、鱧子と石川小芋の玉子〆」
初めていただきました。濃厚な旨味を湛えています。お出汁も飲み干します。
◇お肉「山形牛カイノミの低温調理炭火焼き」
美しいお肉です。食感はさくさくしています。適度な脂がいいですね。御殿場の山葵を添えていただきます。
◇お食事「北海道のトキシラズ、玉蜀黍、万願寺唐辛子の炊き込みご飯」・赤出汁・香の物
色鮮やかな炊き込みご飯。それも大好きな玉蜀黍入り!余ったご飯はお土産にしていただきました。翌朝温めて。前夜のお味と楽しい記憶が蘇ってきました。
◇デザート「だだ茶豆のアイスクリーム黒蜜がけ」
山葵?枝豆?いただくまで秘密です。だだ茶豆のアイスクリームでした!ミルキーで優しい味わい。
行く夏を惜しみつついただく素晴らしいお料理の数々でした。
いい時間を過ごさせていただきました。
そして、伺ったばかりでもう再訪したい。不思議な魅力を湛えたお店です。
2021/09/08 更新
2021/07 訪問
ほっこり銀鱈ランチをいただきました
食べ友さんをお誘いして訪問しました。
この日は鯛茶漬け御膳に銀鱈付き(2500円)をいただきました。
かき揚げは大好きな玉蜀黍!
煮物は大根・南瓜・茄子・鶏つくねなど。
鬼おろしを添えたふっくら厚焼き玉子もさることながら、
大好物の銀鱈の粕漬に炊き立てのご飯が進みます。
分厚く切られた鯛でいただく鯛茶漬け。初めはそのまま。次にお茶漬けで。
相変わらずの美味しさです。
食後はグレープフルーツのジュレ掛けと、写真を撮るのを失念しましたがアイスコーヒーをいただきながら和みます。
食べ友さんにも満足いただけた様子。
次回の訪問が楽しみでなりません。
2021/07/31 更新
南国から帰郷されている食べ友様のお席にご一緒させていただきました。
この日、朝から雨が強く降りしきっていましたが、夕方には弱まりました。
いつものように静かな微笑を湛えた大沼さんが迎えてくださいました。
お料理は牡丹コース。ところが、いつものお料理に加えて新しさが目白押し、驚きの連続でした!
新しい食材との出会いがあったそうです。
名残りの筍は京都大原野の白子、広島の猪の花山椒のしゃぶしゃぶ仕立て、猪のメンチカツ等々。
お造りの鯛も、ようやく納得出来るものと出会えた、と仰っていました。
いただいたお料理は次の通りです。
◇桜海老(駿河湾)の揚げ豆腐、白味噌
◇葛打ち鮎魚女(岩手)のお椀、月山筍、蕨
◇お造り、昆布醤油と桜塩で
・鯛(明石)
・細魚(江戸前)
・雲丹(由良)由来
◇桜鱒(北海道)の塩焼き
・京都大原野白子筍
・こごみ(山形)の白和え
◇八寸
・豆乳ゼリー、そら豆、才巻
・じゅん菜(秋田)
・ヤングコーン、海鼠腸クリーム
・稚鮎(琵琶湖)天ぷら
・筍の木の芽和え
・蛸(佐島)柔らか煮
◇蛤蕎麦(鹿島)、ウルイ(山形)お浸し
◇猪(広島)のしゃぶしゃぶ鍋、花山椒(青森)、筍
◇猪のメンチカツ
◇お食事
・白ご飯
・赤出汁
・馬面ハギの肝和え
・鯛お造り
・香の物
◇最中アイス(太陽のタマゴ、求肥)
素晴らしかったです。
桜海老の揚げ豆腐から始まり、名残りと走りの競演。
大沼さんも嬉しそう。料理人さんにとって、新しい食材との出会いがこんなにも嬉しいものなんだ、ということがひしひしと伝わってきました。
次回は鮎!楽しみです。