グルマンじゅんさんが投稿したモンテ(東京/早稲田)の口コミ詳細

昭和58年・オテル・ド・クリヨンの厨房風景。

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モンテ早稲田(都電)、面影橋、早稲田(メトロ)/ビストロ

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.1
1回目

2016/05 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

伊川順二さんがオーナーの荒木町「パザパ」の系譜のフランス料理店@2000軒目レビューです♪

このたびは食べログ初めて5年8ヶ月で、2000軒のレビューに
達しました。今まで読んで貰ったレビュワー&フォロワーの皆さま
本当にありがとうございます。

2000軒目に選んだ店は、食べログを始めるきっかけとなった
リーズナブルなフランス料理(ビストロ)を取り上げたいと思います。

今から25年以上前のバブル華やかし頃に新宿の曙橋(市ヶ谷台町)に
「オー・ムートン・ブラン」というフランス料理店がオープンしました。
四谷のオテル・ドゥ・ミクニや南麻布レストランひらまつ 広尾
盛んに取り上げられてました。斉須さんのコート・ドールは開店したてです。

時代は昭和の終わりで、まだ東麻布の「レジャンス」もあったし、現在北島亭
のオーナーシェフの北島氏は、井上旭氏がシェ・イノのオーナーシェフと
なったので、その前までシェフだった同じ京橋の「ドゥロアンヌ」でシェフに
昇格していました。
いずれも高級フレンチでフランス料理は高額のイメージがまだまだ
ぬぐえない時代であったわけです。

そんな時代にオープンした伊川順二氏の「オー・ムートン・ブラン」は
昼で¥1000、夜でも¥2500で前菜→メイン→デザートでした。
その後に目白台に「パ・マル」、高田馬場に「ラディネット」、荒木町
には「スクレサレ」、千石に「プルミエ」などを同価格で開店して行き
ました、シェフを育ててです。更には「パ・マル」では、ドレスコード
を無くして、当時の食べ歩き本などに「短パン、サンダル可」と唄い
フランス料理はお洒落な食べ物の概念を覆したわけです。

現在は薫陶を受けた愛弟子が高田馬場でラミティエ、目白台で
ル・マルカッサンが予約が取れないほどに盛業中、伊川氏が責任者となって
いるのは四谷荒木町のパザパだけです。

こちら「モンテ」は「パザパ」から枝分かれして、神楽坂近くにある
ブラッスリー・グーで修行したシェフが開店した店です。
伊川順二さんの孫弟子にあたる人です♪

まずは、店のカテゴリーですが、食べログの仕分けでは「ビストロ」
となってますが、ビストロとはフランス料理の中のカテゴリーの一つで
廉価な田舎料理や惣菜的な料理を出す店です。

今年から、ジャンル登録が個人では出来なくなって、フランス料理の
中にも「モダンフレンチ」が出来ました。ビストロの意味はフレンチ
にだけ当てはまるカテゴリーで、惣菜的な安価な料理で安いワインを
飲みながら、皿にあふれんばかりの・・例えば、パテ・カンパーニュ
レバームース、キッシュ等を楽しむ店です。対して、モダンフレンチ
は価格コムの造語ですので、モダンフレンチというジャンルは世間
には無いジャンルです。フレンチとモダンフレンチの境目はあまり
わかり難いのが現状です。もし作るなら、スタイルとしては元の意味
がビール工場の「ブラッスリー」を作って欲しかったです。

さて、この日は相方と2人で夕方18:45分の予約で来店です♪
メニューは¥2500で前菜、メイン、の2皿コースと¥2800
のプラスにデザートが付いた3皿コースです(デザートは2種類の
盛り合わせフォロマージュに変更できます)。

プラス料金のない冷前菜、メイン、デザートから1皿ずつ選びます。

前菜
・お肉のテリーヌ
・鴨のリエット
・鶏レバーのパテ ポルト酒風味 はちみつ添え
・サーモンと玉葱のキッシュ
・エスカルゴのブルゴーニュ風
・ノルウェー産サーモンのマリネ 柚子風味

メイン
・ 本日の魚料理(この日は真鯛のポワレ)
・牛頬肉の赤ワイン煮込み
・ シュークルート
・鴨腿肉のコンフィ
・鴨胸肉のロースト フランボワーズのソース
・豚ロース肉(大和豚)のソテー 粒マスタードソース
・牛ヒレ肉のステーキ マデラソース
・牛タンのポワレ 香草バターソース

デザート(チーズに変更可能)
・ガトーショコラ
・クレームキャラメル
・本日のタルト
・ヌガーグラッセ
・カシスのシャーベット
・レモンのシャーベット
・フロマージュ(青かび、ハード、ウォッシュの3種から2種選択)

特にメニューには書いてはいませんでしたが、大抵のこのタイプの
店では前菜追加はいくら、メイン追加はいくら、デザート追加は
いくらのパターンが多いですが、こちらの場合は1皿の量が多いの
で3皿で普通の胃袋の人は充分な量です。パンはバゲットでお代わり
可能で、バター&パン皿は無しで、パンはテーブルに直接置きます。
コーヒー&紅茶は別料金になってます。

注文は前菜6種、メイン8種の中から私が前菜を「お肉のテリーヌ」
相方は「鶏レバーのパテ ポルト酒風味 蜂蜜添え」、メイン料理を
私が「牛タンのポアレ 香草バターソース」、相方が選んだメイン
は「鴨腿肉のコンフィ」です。デザートは2人とも好物のチーズ
でお願いしました。

ワインはスタートから赤ワインで銘柄は「バロン ド レスタック」
の2014年をお願いです(¥3150)。これは酒屋さん売りで
¥1200位のワインでリーズナブルな割に飲みごたえのある
ワインで「ボルドーAOC」です。葡萄品種はカベルネソービニヨン
とメルロのブレンドでオーク樽熟成。飲みごたえはある物の少し
ボディーは軽いので前菜からメインまで通せるワイン・・ようは
肩肘張らないテーブルワインと言った所です。

最初に、前菜の分厚い肉のテリーヌ、甘いポルト酒で練り込まれた
鶏レバーのパテが運ばれて来ました。付け合せは2品とも共通で
量が多いサラダ(アンディーブ、グリーンアスパラ、サニーレタス等)
丁寧に下ごしらえして、ワイン酢を少な目と、ナッツ系のオイルに
塩&胡椒は少なめのドレッシングで合えてあります♪

お肉のテリーヌはパテ ド カンパーニュと共に、ビストロの代表的
な料理です・・デジョンマスタードをつけて、ワインをがぶ飲み
すると、フランスの庶民的な食堂で食べているようで気分は最高
ですね♪ こちらのは肉のテリーヌと唄っているように、レバー
は入っていても少な目でした。

鶏レバーのパテは少しの味見ですが、甘味が結構ありましたが
バゲットに塗って食べると相性が良かったです。

1皿の量が多かったので食べごたえがあって2皿目のメインに入り
ます。1年と少し前に、こちらのシェフの出身の、ブラッスリーグー
で相方が食べた時の味見で印象の良かった、牛タンのポアレを選択
しました。厚切の牛タンを、ポアレの手法でじっくり火を通して
香草バターをたっぷりかけまわしたソースで食べる物で、バターを
焦がしてないから牛タンの風味を壊してないので、風味よく頂け
ます。じっくり火を通しているので、かなり柔らかで軽くほぐれる
牛タンは他店では見た事のない味でした(修行店のグ-を除く)。

相方の味見の鴨胸肉のコンフィはビストロ料理の王道で低温の脂煮
で皮はパリパリで中身の肉はしっとりで、本気で旨いですね♪
両方の付け合わせの野菜は共通で、たっぷり添えられていまして
内容は、キャべツ、蕪、ブロッコリー、カリフラワー、じゃがいも
薩摩芋、ヤングコーンで前菜から含めると、だぶった野菜はなくて
2皿で10種類はありました。フランス料理は野菜を食べる料理と
言っても過言ではないです。

腹が9分位になって残ったワインでチーズを頂きます、これが至福
の一時なんですね。この日に用意されていたチーズはハードタイプ
が「ミモレット」、青かびが「ブレス ブルー」、ウォッシュは名前
を失念してしまいました。盛り方は相方はウォッシュとミモレット
私はウォッシュとブレス ブルーにしました。付け合せは、レーズン
で大型な物でした。ブレス ブルーはフランスブレス地方の青かび
チーズで見た目は、白カビチーズに見えますが中身には青かびが
しっかりと入っていて、案外とマイルドなので青かびに慣れない人
にも食べやすいチーズです。

ディナーの余韻をチーズで楽しむのもフランス料理の醍醐味の一つ
だと思ってます。

これで会計が2人でお腹いっぱい食べて¥8750です・・これは
リーズナブルだと思わずには居られません♫ カトラリーはレスト
があって2皿使い廻しで、チーズ&デザートの時には交換です。
テーブルクロスは紙製、ナプキンも市販の紙製の物、カトラリーは
軽い打ち抜き、ワイングラスも小さ目の少し厚いタイプの量産品を
使用していました。

上記の事をすべて完璧にして、この内容の料理を一人が¥4375
で食べるのは無理なので、グラス、カトラリー、テーブルクロス等
を安価な物にして経費を節約するのは、食べてにとっても美味しい
物を食べたい・・に、特化すれば素晴らしいディナーになると思い
ます・・それに応えてくれるのがこの店です。

そして、こんな店がフランスの庶民が少し良い晩御飯を食べる時の
料理に他ならないです!! フランス料理は高級な日本で言う所の
高級な和食店のような店ばかりではかくて、食べ方によっては価格
が大手居酒屋と良い勝負な店もあるのです。
フレンチに苦手意識がある人には是非とも行って欲しい店です♪

長いレビューになってしまいましたが、フランス料理がビストロと
して気軽に日本で利用にされる日が来るのを本気で望んでます♪

2000軒目のレビュー・・・最後まで読んでもらってありがとう
ありがとうございました。


  • 都営バスの西早稲田バス停留所の目の前です。

  • 店の看板

  • 店の全景

  • 店内風景

  • ディナーメニュー

  • ドリンクメニュー

  • ワインリスト・1

  • ワインリスト・2

  • テーブルセット

  • バロン・ド・レスタック 2014

  • バロン・ド・レスタックをグラスに注いで

  • バゲット

  • お肉のテリーヌ

  • 鶏レバーのパテ ポルト酒風味

  • 鴨腿肉のコンフィ

  • 鴨腿肉のコンフィを位置を変えて。

  • 牛タンの香草バターソース

  • 牛タンの香草バターソースをアップで

  • 牛タンをカットした断面

  • デザートの代わりのチーズ(ウオッシュタイプ、ブレスブルー)

  • デザート代わりのチーズ(ミモレット、ウオッシュタイプ)

  • 店内風景とシェフ

  • 会計は2人で¥8750

2016/06/02 更新

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