蓼喰人さんが投稿したリストランテ ラ・バリック トウキョウ(東京/江戸川橋)の口コミ詳細

蓼喰人の「蕎麦屋酒」ガイド

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蓼喰人 (男性・東京都) 認証済

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リストランテ ラ・バリック トウキョウ江戸川橋、神楽坂、茗荷谷/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2015/06 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

まさに隠れ家リストランテ。しかし料理もサービスも素晴らしい

 いつも食べ歩きに付き合ってもらっている友人から、ランチの誘いを受ける。
 たっての希望で選んだのは、この友人のオフィスからも遠くないこちらのリストランテ。
 江戸川橋の駅からは近いが、その昔は神田川沿いに出版関係の町工場などが集中していた地域で、近所には鰻の名店が2軒ほど在るが、人気イタリアンの出店場所としては意外な立地。

 この日は偶々時間にも余裕が有るそうなので、ゆっくりと食事を楽しもうという算段。
 実は昨年一度こちらに伺おうしたら、直前であったため一杯で断念した経験が有るので、今回は早めに予約を入れておいた。(その代わりに訪れた「カステリーナ」も、なかなか良かったが)


 12時開始で定刻通りに入店できる心積りが、いざ行ってみたら店の在りかが判らない。
 奥まった場所であることは耳にしており、地図でも十分確認していたにもかかわらず、2人で周囲を一回りしても辿り着けず、近所の店に尋ねてやっと判明。

 とあるマンション一階の駐輪場の中を潜り抜け、さらに進んだ先の日本家屋の玄関が入り口であった。
 先日の「ら すとらあだ」も顔負けの判り難さである。
 こちらは元々はオーナーの自宅だったそうで、手前のマンションもオーナー所有で、そこにはかつて手入れの行き届いた日本庭園が広がっていたと思われる。

 ガラスの引き戸に手を掛けると、黒服の男性がすぐに気が付いてくれて、中に誘導してくれた。
 和室を改造した店舗と聞いていたので、靴を脱いで上がると思っていたが'そのままどうぞ'と、以前は3部屋ほどの座敷だったと思われるスペースを繋げた、広々としたホールの一角に通された。
 部屋の仕切の名残りを留める意匠を凝らした欄間を見ても、かなり立派なお屋敷だったことが判る。


 カトラリーやグラス、ロゴが縫い取りされたナプキンなどが、きちんとセッティングされたテーブル上には、「グリッシーニ」の皿も置かれている。
 まずは食前酒を薦められる。
 私はスプマンテ、お相手は今回は珍しくアルコールは控えたいとのことで、すっきりとしたジンジャエールを注文。
 一緒に出されたのは「肉詰めオリーブのフライ」で、種を抜いたオリーブの実に挽肉を詰めて油で揚げてある。

 料理は「5,500円のコース」を頼んでおいたが、前菜・パスタ・メイン、それにデザートはそれぞれ数種類から、この場で選べるプリフィックススタイル。
 メニューとともに、アルミホイルに包まれて温められた「玉ねぎやキャベツのソテーを挟んだ一口サイズのパン」も運ばれてくる。

 料理のラインアップはどれも魅力的で大いに迷うが、2人で違ったものを選択。
 ちなみに、これまでの2品は所謂「付き出し」でコースには含まれておらず、これからが本番となる。

 *本日の小さな前菜:「冷たいトマトのズッパ」で、煮詰めたトマトの濃厚さに、とろりとさせたモッツアレラの取り合わせ。
 上には凍らせたトマト果汁を削ったものが盛られ、フレッシュなオレガノが香りを添える。
 口当たりが良く、上々のスタート

 *前菜:私が選んだのは「野菜のテリーヌ ホタテのタルタル添え」で、野菜は10種類以上が使われているとのことだが、確認できたものを並べるとビーツ・アーティチョーク・南瓜・パプリカ・人参・オクラ・椎茸・ベビーコーンなど。
 まるで幾何学模様のステンドグラスを見るような仕上がりで、野菜それぞれの味も深い。
 (お相手は「前菜盛り合わせ」で、内容はフリッタータ・鰹の冷製・タコのマリネ・帆立のチーズソテー・花ズッキーニのフリット・コールドポーク)

 *パスタ:「タリオリーニ キノコのラグーソース」を選ぶ。
 刻んだトリュフやシャンピニオンの香り、ポルチーニの食感が楽しい。
 パスタは自家製で、歯応えも良好。
 (お相手は「車えびとジェノペーゼのリングイネ」で、味見させてもらったが、バジルが強過ぎない点が良かった)

 *メインディッシュ:「和牛ランプ肉のロースト 赤ワインソース」にしたが、しっかりとした噛み応えと旨みが感じられる赤身のロースト。
 濃厚なソースも秀逸で、添えてある酸味の効いたホースラディッシュが、味のアクセントとなっている。
 (お相手は「本日の鮮魚料理」を選び、この日は「フエフキ鯛のソテー」。一口もらったが香ばしく焼かれた皮目が美味)

 ワインはグラスで頼んだが、若いソムリエールは選んだ料理に合わせて薦めると同時に、好みも細かに聴いてくれる。
 白はサルデーニャの「Capichera」、赤はフリウリの「Meroi」を選ぶが、いずれも満足できた。
 パンは「バゲットと全粒粉」の2種類だが、もちろんこちらも美味い。

 *デザート:私のチョイスは「オリジナルスタイルのティラミス」で、コーヒーゼリーの上を、マスカルポーネのムースで被い、さらに凍らせて削ったコーヒーをトッピング。
 スポンジケーキは、角切りにされカリカリに焼かれて、ムースに混ぜ合わされている。
 甘味と苦味の調和の良い、大人の味である。
 (お相手の「ピスタチオのジェラート」は、パステルカラーの美しい盛り付け。皿に流されたムースの上にジェラートと青りんごのソルベが盛られ、砂糖が塗された実も散らされている)

 *小菓子:食用の生の鬼灯にチョコレートをコーティングされたものなど、一口サイズの可愛らしい味が6種類。
 食べきれなかったものは、少量ながらきちんと包装して持たせてくれた。

 *カフェ:二人とも「エスプレッソ」にしたが、きちんと2重のソーサーで供される。
 量が少ないため、種類の違った器で2回出されたが、これも面白いサービス。

 
 あちこち手直しが施された和洋折衷の空間だが、中途半端な感じは無く、落ち着いた雰囲気の中で、気持ちよく食事が出来る。
 器はロイヤルコペンやジノリなどだが、その中でも趣味の良いものが選ばれている。
    
 サービスについて感心したのは、デザートの途中で携帯に着信があり中座したことが有ったが、それを見て取った黒服の男性は、すぐさま皿に覆いをかぶせてくれたこと。
 その他にもさり気ない気配りが、随所に感じられる。

 2時間ほどではあったが、実に優雅で快適なひと時を過ごすことが出来た。
 ランチのために安く設定されているのだろうが、料理の内容とサービスの満足度に鑑みれば、値段は極めてリーズナブルと言える。

  • 「スプマンテ」が注がれる

  • 楽しい時間の始まり

  • 付き出し①

  • 付き出し②

  • 「グリッシーニ」

  • 本日の小さな前菜

  • 白のグラスワイン

  • 「Capichera」

  • パン2種

  • 私の前菜

  • お相手の前菜

  • 私のパスタ

  • お相手のパスタ

  • 赤のグラスワイン

  • 「Meroi」

  • 私のメインディッシュ

  • お相手のメインディッシュ

  • 私のデザート

  • お相手のデザート

  • 「エスプレッソ」:器はジノリ

  • 「小菓子」盛り合わせ

  • ランチメニュー

  • プリフィックスの内容

  • 入り口

2015/06/06 更新

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