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蓼喰人の「蕎麦屋酒」ガイド
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蓼喰人 (男性・東京都) 認証済
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1回
昼の点数：5.0
2011/01 訪問
日常的に「蕎麦屋酒」を楽しむ店
昨年、私が最もお世話になった1軒。 最近は人気が高まり、年末はかなりの混雑が予想された。案の定、大晦日は「持ち帰り」の予約も多く、寝る間も無い忙しさだったようだ。 ゆっくり出来ることを期待して、年明けに訪れた。 定番の「菊酔ひ膳」は、基本のセットに差額を足せば、いろいろと融通をきかせてくれるところが有りがたい。 今回の肴は「正月バージョン」で、お決まりの鯖や鶏胆のほか、自家製のからすみや蒲鉾燻製、山葵漬などが盛りあわされた豪華版。 酒は‘おすすめ’から「四季桜 貴酒」と「岩の井 自画自賛」を選択。 昼酒には丁度良い分量で、ゆるりとしたひと時を過ごせた。 蕎麦は寒い時期にはもってこいの「かき玉」を注文。とじられた玉子が幾重にもかさなる、たおやかな‘とろみ’と、細めながら凛とした蕎麦の食感が素晴らしい。「源了郭」の黒七味をふれば、さらに玄妙な味わいとなる。 温かい蕎麦でも「蕎麦湯」を出すのが、江戸前の流儀。 いつもながらの満足感に浸る。 公表されている通り、3月いっぱいでこちらの店は閉店。5月にご主人の実家の「巣鴨」に移って、家族主体の体制で再開の予定だ。 そのため、時々ご両親が手伝いに見えている。今回も年配のお父さんが手伝っていたが、慣れないながら息子の仕事を助けようとする姿が、実にほほえましい。 思い出多いこの店に、あと何回来られるか分からないが、出来る限り足を運びたいと思う。≪以下は2010年8月のレビュー≫ 月に１回程度は通っているが、最近ますます充実度が増してきた。 この夏から始めた生ビールは「エーデルピルスナー」、これがなかなか良い。 酒も「春霞」や「四季桜」でも季節ごとに数種類を取り揃え、５尺のグラス単位でいろいろと楽しめるのは嬉しい。 肴は「鯖の燻製」や「鶏胆の生姜煮」は定番で、毎回注文する。 「種物」も以前はやっていなかった「天ぷら」系も少しずつ加わるようになり、各種の「ぶっかけ」や季節限定の「つけ玉せいろ」なども秀逸な出来。 いずれも蕎麦は‘九一’か ‘十割’を選べるようになっている。 蕎麦の仕上がりは実に精妙である。 こちらで特筆したいのは、料理は‘蕎麦前’を楽しませるための「肴」に徹している点。 味的にも量的にも、その後の「蕎麦」に配慮していることが分かる。 また「種物」の数々も、仕事は丁寧だが突出させたものを加味することはなく、あくまでも蕎麦の味を生かすために工夫されていることは、食していただければ理解出来ると思う。≪以下は２０１０年２月のレビュー≫ 開店より5年、仕事の対する姿勢はいかにも気鋭のそば職人といった風だが、マニアックに走りすぎていない。神田の「Ｎ庵」と同じようなコンセプトであるが、場所柄が丁度よく、店構えや雰囲気にゆとりがあるので、居心地ははるかに良い。 この手の店の割には盛りも良く、価格は良心的であるため、昼時は食事のみの客も多いが、客あしらいの間合いも手慣れてきた。 最近は新しい種物にも意欲的に挑戦しているが、根幹がしっかりしているので安心して見ていられる。 日替わりの肴もバラエティに富むようになり、日常的に「蕎麦屋酒」を楽しむには恰好な店。
2011/01/07 更新
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家族・子供と
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一人で入りやすい
知人・友人と
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日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
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カウンター席
ソファー席
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昨年、私が最もお世話になった1軒。
最近は人気が高まり、年末はかなりの混雑が予想された。案の定、大晦日は「持ち帰り」の予約も多く、寝る間も無い忙しさだったようだ。
ゆっくり出来ることを期待して、年明けに訪れた。
定番の「菊酔ひ膳」は、基本のセットに差額を足せば、いろいろと融通をきかせてくれるところが有りがたい。
今回の肴は「正月バージョン」で、お決まりの鯖や鶏胆のほか、自家製のからすみや蒲鉾燻製、山葵漬などが盛りあわされた豪華版。
酒は‘おすすめ’から「四季桜 貴酒」と「岩の井 自画自賛」を選択。
昼酒には丁度良い分量で、ゆるりとしたひと時を過ごせた。
蕎麦は寒い時期にはもってこいの「かき玉」を注文。とじられた玉子が幾重にもかさなる、たおやかな‘とろみ’と、細めながら凛とした蕎麦の食感が素晴らしい。「源了郭」の黒七味をふれば、さらに玄妙な味わいとなる。
温かい蕎麦でも「蕎麦湯」を出すのが、江戸前の流儀。
いつもながらの満足感に浸る。
公表されている通り、3月いっぱいでこちらの店は閉店。5月にご主人の実家の「巣鴨」に移って、家族主体の体制で再開の予定だ。
そのため、時々ご両親が手伝いに見えている。今回も年配のお父さんが手伝っていたが、慣れないながら息子の仕事を助けようとする姿が、実にほほえましい。
思い出多いこの店に、あと何回来られるか分からないが、出来る限り足を運びたいと思う。
≪以下は2010年8月のレビュー≫
月に１回程度は通っているが、最近ますます充実度が増してきた。
この夏から始めた生ビールは「エーデルピルスナー」、これがなかなか良い。
酒も「春霞」や「四季桜」でも季節ごとに数種類を取り揃え、５尺のグラス単位でいろいろと楽しめるのは嬉しい。
肴は「鯖の燻製」や「鶏胆の生姜煮」は定番で、毎回注文する。
「種物」も以前はやっていなかった「天ぷら」系も少しずつ加わるようになり、各種の「ぶっかけ」や季節限定の「つけ玉せいろ」なども秀逸な出来。
いずれも蕎麦は‘九一’か ‘十割’を選べるようになっている。
蕎麦の仕上がりは実に精妙である。
こちらで特筆したいのは、料理は‘蕎麦前’を楽しませるための「肴」に徹している点。
味的にも量的にも、その後の「蕎麦」に配慮していることが分かる。
また「種物」の数々も、仕事は丁寧だが突出させたものを加味することはなく、あくまでも蕎麦の味を生かすために工夫されていることは、食していただければ理解出来ると思う。
≪以下は２０１０年２月のレビュー≫
開店より5年、仕事の対する姿勢はいかにも気鋭のそば職人といった風だが、マニアックに走りすぎていない。神田の「Ｎ庵」と同じようなコンセプトであるが、場所柄が丁度よく、店構えや雰囲気にゆとりがあるので、居心地ははるかに良い。
この手の店の割には盛りも良く、価格は良心的であるため、昼時は食事のみの客も多いが、客あしらいの間合いも手慣れてきた。
最近は新しい種物にも意欲的に挑戦しているが、根幹がしっかりしているので安心して見ていられる。
日替わりの肴もバラエティに富むようになり、日常的に「蕎麦屋酒」を楽しむには恰好な店。