【あべの・天王寺】がっつりスパイシーなカツカレー【折衷料理】

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】がっつりスパイシーなカツカレー【折衷料理】

カレーライスの上にカツを乗せたカツカレーは、ともに日本人の大好きなとんかつとカレーを同時に味わうという欲張りな料理。大衆食堂から高級洋食のお店まで、欠かせない根強い人気メニューです。 あべの・天王寺周辺で、美味しいカツカレーを味わうことのできるお店7店舗を厳選し、ここにご紹介します。

更新日:2024/05/13 (2018/09/17作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる391の口コミを参考にまとめました。

日本生まれの折衷料理

 カレーライスの上にカツを乗せたカツカレーは、ともに日本人の大好きなとんかつとカレーを同時に味わうという欲張りな料理。大衆食堂から高級洋食のお店まで、欠かせない根強い人気メニューです。
 試験や試合の前には験担ぎのため「勝つカレー」を食べるともよく聞きます。高脂肪、高カロリーで、しかも高糖質なので、生活習慣病のある方は避けたほうがよさそうです。

かどや

かどや

 近鉄・大阪阿部野橋駅の南側、庚申街道をまっすぐ南に進み、美章園街道に出る手前にある小さい食堂です。この近くには多くの料理人を輩出した辻調理師専門学校があります。
 かなり年期を経たような、昭和の趣が感じられる店内は、テーブル席と小さいお座敷からなる全25席。老齢のご夫妻で営業されています。

ノスタルジックな味わいのカツカレー

かどや

 カツカレー(870円)は、楕円形のお皿にカレーソースが横掛けで出てきます。カツはやや薄めながら揚げたてでカリカリ・サクサクの上々の質感。

かどや

 カレーは具材がほぼ形を失っている昔ながらの風合い。フルーツが仕込まれてるのかな?甘口で誰にでも食べやすい仕上がりです。
 デパートの大食堂のカツカレーを思い出させるような、ノスタルジックな味わいです。

串かつ でんがな あべのルシアス店

串かつ でんがな あべのルシアス店

 「あべのルシアス」の地下1階・レストランフロアーにある串カツ屋さんです。
 店内は割と広く、全部で80席ほど。その大多数がテーブル席で、カウンター席は10席足らず。グループでの利用が主流なんでしょう。

マイルドなカレーにはカツは必須

串かつ でんがな あべのルシアス店

 串かつのお店ながらカレーがあります。「特製かつカレー」(906円)はお味噌汁付き。楕円形のカレー皿の右側がライス、左がカレー、左右を分けるようにとんかつが縦に並び、なぜか手前に福神漬が添えられています。
 シャバ系のカレールウは牛すじから抽出された旨みがある…半面、牛すじによる脂が多い感じです。スパイス感はマイルド。万人に受ける味ですね。

串かつ でんがな あべのルシアス店

 カツは衣は細かいパン粉で、サクサクの中にしっとり感もあります。カレー自体の押しが弱いので、やっぱりカツがあったほうがいいかと思います。福神漬が意外においしい。だから手前に添えてるのかな?
 この「でんがな」は、ピザーラや和食の寅福を運営しているフォーシーズのお店で、いわば東京資本。だから臆面もなく今や漫才師でも使わん「でんがな」って言葉を店名にしているんでしょうか。大阪イメージを押し出すのはいいが、大阪人にはちょっと面はゆいですね。

金沢カレーフォーシーズンインデアン

金沢カレーフォーシーズンインデアン

 JR阪和線・美章園駅を出て左方向に少し歩いたところある、大阪では極めて珍しい金沢カレーを提供しているのお店です。
 店内はカウンター席のみ全7席。このお店は、「金沢カレー」の元祖とされてるお店のひとつ、「インデアンカレー」の暖簾分け店です。

揚げたてサクサクのロースカツカレー

金沢カレーフォーシーズンインデアン

 ロースカツカレーカレー(Mサイズ・850円)は、ステンレスのお皿に盛られたライスを覆い尽くすように上層一面に色黒のカレーソースが掛かり、一端にキャベツの千切りが盛られ、そしてロースカツが乗せられています。
 金沢カレーはあまり辛くないのが特徴だが、ここでは辛口が用意されています。金沢カレー特有の濃厚なコクとともにピキーンと辛さが襲ってきます。ライスは硬すぎず、柔らかすぎずの炊きあがり。滋賀県産キヌヒカリを使っているそうです。

金沢カレーフォーシーズンインデアン

 ロースカツはもちろん通し揚げ。細かい目のパン粉による薄めの衣はサクサクしていてロースの脂身がジューシーで柔らか。軽い揚げ上がりは米油のお陰でしょう。カツには中濃ソースが掛っていて、これも金沢カレーの特徴だそうです。

ナイス

ナイス

 各線・天王寺駅から南西方向のあべのマルシェの商店街を突っ切ったところ。飛田の新開筋商店街にある洋食・カレーのお店です。
 昭和の雰囲気を残す店内は、厨房に面したカウンターに5席と、その背後の壁に向かったカウンターに4席、そして1卓だけのテーブル席からなる全13席です。

庶民的な商店街のカツカレー

ナイス

 カツカレー(600円)は、楕円形の深皿に濃褐色のカレーが横掛けされていて、てっぺんにやや小さめのロースカツが乗っています。
 カレーはトロトロになった玉ねぎだけが形を残す欧風カレーで、辛さはそれほどでもないがワインの風味を感じさせるコク深い仕上がりです。

ナイス

 カツはやや薄めではあるが、お肉の風味とサクサクした食感は良好。カレーもカツも、土地柄に似合わず上品な風合いです。

祭太鼓 あべのルシアス店

祭太鼓 あべのルシアス店

 各線・天王寺駅のすぐ近く。「あべのルシアス」地下1階にある「変わりかつ丼」を謳ったかつ丼専門店です。
 店内はコの字のカウンター席が16席、その横に2人掛けのテーブルが2卓の全20席。ファストフード店のような構造です。

これも一種のカツカレー

祭太鼓 あべのルシアス店

 厳密にはカツカレーとは言えないが、ここの「変わりかつ丼」の中の「カレーかつ丼」(並ロース620円)は、カツカレーに近い姿です。
 このお店では、他のかつ丼と同様にご飯とカツが別々の状態で出され、自分でご飯の上に乗せていただきます。

祭太鼓 あべのルシアス店

 ルウではなく割下なので、カレーとは言えシャバシャバな状態。辛さは抑え目ながら、スパイシーな香味は充分です。
 とんかつはさすが並ロースのながらもそれなりに厚みもあり、とんかつらしい食感が楽しめます。この厚めの衣にカレーが滲みてきて、徐々に柔らかくなってくるのが醍醐味ですね。

勝つのや

勝つのや

 JR大阪環状線の寺田町駅から国道25号線を東へ3分ぐらいのところにあるとんかつ店です。
 店内はL字型のカウンター席にボックス席を組み合わせた全24席。入口にある券売機で食券を購入する方式はファストフード店のようなスタイルです。

とんかつ店のチキンカツカレー

勝つのや

 「チキンカツカレー」(780円)は、やや大きめの平皿にたっぷりのライスが盛られ、カレーが横掛けされています。そしてその上にはチキンカツが乗っています。
 カレソースは切れ味のいい辛さを持たせつつ、全体のバランス感も良好。そしてコクが深く味付けも濃厚な感じです。

勝つのや

 チキンカツはサクッと揚がって、スプーンで切れるほどの柔らかさもあります。衣のパン粉は中ぐらいの肌理で、サクッと揚がっている。チキンはジューシーとは言えないものの、しっかりとした鶏の旨みが感じられます。
 添えられてる福神漬は真っ赤なタイプで、この赤色がアイキャッチになっていいですね。置いてある個包装の辛子をチキンカツに付けると、さっぱりとした風味に変わります。

とんかつ かつ匠 あべのハルカス近鉄本店

とんかつ かつ匠 あべのハルカス近鉄本店

 あべのハルカス近鉄本店のデパ地下、「あべの市場食堂」にあるとんかつ店です。
 この「かつ匠」は、あの「新宿さぼてん」の系列で、「匠の技と粋な食材」をテーマにしたという上位ブランド。テイクアウトがメインながら、小さいながらもイートインのスペースを設けています。

とんかつが主役のカツカレー

とんかつ かつ匠 あべのハルカス近鉄本店

 「ロースかつカレー」(1,051円)は、楕円形の深皿にカツカレーが盛られ、その横に小皿でキャベツの千切り、お味噌汁が並んでいます。福神漬はカレーに添えられています。
 カレーは野菜が溶け込んでいる典型的な欧風カレーで、やや甘みと酸味の感じられる穏やかなチューニングです。

とんかつ かつ匠 あべのハルカス近鉄本店

 ロースロースかつはもちろん揚げたて。粗目のパン粉で包まれた肉厚のもので、サクサクに揚げ上がっています。強い歯応えがあるが、これは身が分厚いことの証左です。
 添えられてるキャベツはカウンターに置いてある「さぼてん特製ゆずドレッシング」を掛けるのだが、このドレッシングが実に美味しいですね。福神漬は赤くないタイプで、カレーとの相性も良好です。

KYKかつ&カリー

KYKかつ&カリー 岸本ビル

 「あべのハルカス」の南隣、岸本ビルの1階にあるとんかつの「KYK」とカレーの「サンマルコ」とをコラボさせた、トンカツとカレーをツートップに据えたお店です。
 左側に大きなU字型のカウンター席、右側と入り口横にテーブル席・ボックス席が並ぶ、全44席の明るく広い造りとなっています。

充実の薬味も嬉しいカレー

KYKかつ&カリー 岸本ビル

 ラージカツカレー(980円)は、レギュラーのカツカレー(880円)より100円高いものの、カツがかなり大きくなるのが魅力です。とんかつ専門店ならではのカツはサクッとした揚げ上がりで、肉質も良好。
 カレーソースはまさしく欧風カレーの風合いで、スパイシーながら辛すぎない。そして、酸味と甘みも押さえ目ながらしっかりコクを出している、サンマルコらしい安定した味わい。老若男女、誰からにも好かれる理由が判ります。

KYKかつ&カリー 岸本ビル

 ここは薬味も特徴的で、名物のキャベツのピクルスに加え、ナッツ、レーズン、パイナップル、胡瓜の漬物が専用の容器に入ってやってきます。
 さらにお替り可能のサラダもあり、カレーの口をリセットできるのもいいですね。

萬盛庵

萬盛庵

 大阪メトロ谷町線・田辺駅から阪神高速の高架に沿って平野方向へ少し歩いたところにある食堂です。
 店内はテーブル席の並ぶ20席足らず。昭和な雰囲気を醸すインテリアではあるが、壁紙は真新しくされていて清潔感があります。

毎日でも食べれそうなカツカレー

萬盛庵

 「カツカレー」(800円)は、ライスの上にカツが乗り、カレーソースが横掛けされて福神漬が添えられています。カレーはサラッとした風合いで、素材が溶けて形を失っています。
 辛さは控えめながらコクのある仕上がりで、実にやさしい味わいです。

萬盛庵

 カツは揚げたてで、やや薄めながらカリカリ・サクサクの上々の質感。スプーンで容易に切れる柔らかさです。
 福神漬もアクセントとしていい仕事をしてくれます。

※本記事は、2024/05/13に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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