11回
2022/06 訪問
季節の変わり目でも変わらぬ洗練されたパワー
晩春の『松川 』さん。
一つ一つのお料理が超弩級のスケールなのに、繊細でバランスが取れていているため最初から最後まで気持ちよく味わうことができます。
この日も立派としか言いようのないアワビに萩のウニからスタート
ワタリガニ飯蒸しにキャビア
伊勢海老とタイのお造りは、それぞれタイの白子醤油とエビ味噌を合わせていただきます
毎回心震えるお椀ですが、この日はナスとオコゼ
桜マス
炙ったミル貝とバチコに蕗の薹
筍に蛤、そして蕗
鮎、筍
近江牛のヒレに花山椒
この日の小鍋はアワビ(舞鶴)と新物のワカメ(淡路)
冷たいオクラ蕎麦をいただき
最後に熊肉と筍に花山椒
いつものご飯セットをいただき
水羊羹とお抹茶で終了
心からの感動とともにお店を後にしました
2022/06/25 更新
2021/11 訪問
秋の松川さんは、あくまでさりげなく超弩級
秋の『松川』さん。
スタートは伊勢海老に松茸、ベルーガキャビアを添えて
アナゴの飯蒸しには栗と銀杏
タイとカワハギのお造り
もちろんキモ醤油もあります
毎回美味しくてため息が出るのをこらえられない松川さんのお椀ですが、この日は松茸と蟹しんじょ
続いてフグをポン酢で
カラスミとお餅に大根おろし
昆布締めにして塩焼きしたマナガツオ、車海老とムカゴ
スッポン、松茸のフライに続いて
炊いたカブにバチコ
冷たいおろし蕎麦
ごはんおかずは松茸と牛肉
松茸ご飯
赤出汁に庄内麩
いつものご飯セット
デザートは焼き栗、水羊羹、柿とグレープフルーツゼリー
お抹茶で終了。
この日は最高の夕食に相応しくパークハイアットのスパで整えてから出かけたこともあり、
本当に幸せでした。
2021/12/17 更新
2021/01 訪問
完璧な感動
冬の『松川』さんに欠かせないのが「間人蟹」です。
今やたった5隻しかない船がとる貴重な蟹を、シーズン中は欠かさず用意する苦労。
そして何よりいくら間人蟹とはいえ、港から遠く離れた赤坂のお店でいただくカニの美味しさにいつも感動させられます。
最初の品は、その間人蟹を使った飯蒸し
そして焼きガニ
白子とウにの柚子釜
どの和食屋さんでも出てくるメニューですが、やはり違いは歴然です
この日のお造りはオコゼと伊勢海老
通常ならタイにコノワタを合わせるのですが、この日のオコゼは状態が素晴らしく
お塩でいただき、コノワタはそのまま熱燗のツマミに
毎回書きますが、普段は興味のない伊勢海老のお造りもここは格別の美味しさ。ミソと一緒にいただきます
そして主役のお椀。この日はホタテのしんじょに炙ったバチコでしたが、ここで食事が終わってお金をお支払いしても良いと思えるくらい、心をガッチリ掴む完璧な美しさと美味しさです。
一旦ペースを変えるフグ白子和えの温度感と旨さ
さらにホッコリとさせる炙ったカラスミとお餅に大根のお出汁
再び間人蟹を使った何だか美味しくてたまらない昆布締め
見た目も鮮やかなグジと菜の花
モロコ
スッポンの付け焼きに揚げた堀川ゴボウ
さらっと並べていますが、どの品もメインをはれる旨さと美しさです
この日は鴨のしゃぶしゃぶ
そしてそのお出汁を使った蕎麦
ご飯おかずは白魚と蕗の薹の天ぷら
白菜の漬物
シジミの赤だし
そしていつものジャコ、生のカラスミ、イクラと海苔のセットでエンドレスなご飯となります。
黒豆の美味しさを丸ごと味わえる水羊羹
お抹茶
そしてイチゴ大好きな私が愛してやまない、コアントローを使ったゼリーとの相性が完璧なのイチゴのデザート
こうして文字に起こしていても美味しさと感動が甦ります
2021/01/26 更新
2020/06 訪問
どれも最高なのに、さりげない
冷緑茶でさっぱりとした後、まずはアワビと唐津のウニ。この一品だけでも横綱級の旨さなのですが、そんなそぶりすら見せずサラッとお料理は続きます。
キスの飯蒸しにキャビア。キャビアを安易に使ったお料理は好みではありませんが、こちらは格が違います。
お造りはアマテカレイに淡路のウニ、続いてトリガイ
お椀はオコゼと鴨ナスでしたが、今回もただただうっとりとさせられてしまいます
クロモモズクに噴火湾の毛蟹
ハモにトウモロコシそしてバチコ
アユ
焼きナス
宍道湖のウナギに揚げたゴボウ
高知産トマトとジュンサイ
鱧鍋
オクラ蕎麦
ご飯おかずにはマグロ
ジュンサイの赤出汁
そしていつもの海苔、生カラスミ、イクラ、ジャコ
水羊羹
お抹茶
マンゴーに佐藤錦で終了
最高という言葉につきます
2020/10/02 更新
2020/03 訪問
剛速球なのに打ち頃の球に見せてしまう、とんでもない凄いお店
私の和食のメートル原器『松川』さんのお席。
スタートは蟹の飯蒸し
続いて焼き蟹
なぜ間人の蟹が間人で食べるより美味しいのか、いつも不思議でたまりません。
焼いたみる貝と蕗の薹の天ぷら
お造りは伊勢海老と鯛
伊勢海老を海老味噌でいただくのですが、これがまたイセエビとは思えぬ美味しさです。
お椀はホタテのしんじょ
生キクラゲのシャリシャリとした食感にバチコの塩味、鉄板のお出汁が至福の世界へ連れて行ってくれます。
フグの白子和え
竹の子にハマグリ
蟹の爪の昆布締め
焼いたモロコ
グジ と菜の花の餡掛け
鴨に白髪ネギ、空豆を添えて
アワビと生ワカメしゃぶしゃぶ
お出汁には焼いたフグの白子
白魚と蕗の薹の天ぷらの蕎麦
シジミ赤出しそしてご飯
デザートは水羊羹とイチゴのゼリー
お抹茶で終了
新橋の名店がルーティンから無くなった今年、『松川』さんの存在の重要さを改めて感じました。
2020/03/22 更新
2019/07 訪問
ここに来れば涼味満点
夏の『松川』さん。
スタートは冷たく冷やされた淡路ウニとアワビ
相変わらず最初から凄いお料理をいとも簡単にだしてくださいます
続くキスの飯蒸しも次元の違う松川さんならではの旨さ。北カスピ海産ベルーガを使う意味がちゃんと存在しています。
お造りはタイと唐津産ウニ
そしてトリ貝
この日のお椀は宍道湖のうなぎと冬瓜
いつものことながら、松川さんのお椀を頂くたびに感動で言葉を失います
一転して涼しげな毛ガニと天然キクラゲにお酢のゼリー
揚げたトウモロコシ、バチコ、ハモの焼き霜
香ばしく焼かれた鮎
素直に美味しい焼きナス
いつもの焼いたスッポンに揚げたゴボウ
ハモしゃぶに宮城県産松茸
毎日でも食べたい笹の葉を練りこんだ冷麦
ご飯おかずに海鰻を焼いた物
ジュンサイの赤出汁とお漬物
そしていつもおかわりがとまらないカラスミ、イクラ、ジャコ、お海苔
究極の水羊羹とお薄で終了
例によって投稿が遅れていますが、どのお料理も突出したりエッジが効いたりしてはいないのに、
今も鮮明に味がよみがえります。
やっぱり凄い!
2019/08/04 更新
2019/01 訪問
どんな時でも切れ味抜群
近いのにどんどん遠いところにいってしまう『松川』さん。
今回スタートは間人蟹の飯蒸しから。
緑のタグのついた蟹を見せてもらったとおもいきや、間髪入れず出される焼きガニ。
続く柚子釜にはフグの白子とウニ。
お造りはタイと伊勢海老。それぞれ海鼠腸と伊勢海老のミソを合わせていただきます。
お椀はホタテ真薯とバチコ。
そしてフグの白子和え。
怒涛の勢いでエース級のお料理が続くのですが、どれもが洗練されていて嫌みのかけらもない。それでいて切れ味抜群で印象深く凄みのあるお料理です。
焼きモロコ
カニ爪をそのままで。
焼いたグジを菜の花の餡で。
スッポンの付け焼き。
大根にカラスミ餅。
揚げた白魚と蕗の薹をのせた冷たいお蕎麦。
焼いたイノシシをご飯おかずに白いご飯。
いつもの、生カラスミ、イクラ、ジャコ山椒、海苔。
そしてシジミの赤だし。
お菓子はは丹波黒豆の水羊羹。
お抹茶。
最後に苺のゼリー寄せ。
どのお料理をいただいても、「やっぱりすごい!」そして「好きだな~、この感じ」という思いに満たされます。
素材の値段がどんどん上がる中、予約が殺到していてもこの値段とクオリティを維持されていることに、本当に感心します。
2019/01/29 更新
2017/04 訪問
名刀如く輝いてます
2017/04
季節柄気になるのは花山椒
牛肉を厚く切って焼いたものにたっぷりとのせた品が一つ。
もう一つは、いわゆる花山椒鍋風の仕上げで。
どちらもたまらない美味しさです。
筍をはじめ、日本人にしか感じられない春の味覚を満喫しました。
2017/03
お椀のお出汁を口にする度に、やっぱりこの味が好きだなぁって思います。
凜としていながら暖かい気持ちが伝わる、そんな感じです。
今回は、間人蟹もありながら春の味覚もちりばめられ、季節の変化を満喫しました。
2016/11
京都から戻って向かったのは松川さん。
コッペ蟹からスタートしたコースですが、その温度感といい味といい、やはりどこか違います。
たっぷり身のつまった間人蟹を焼いてもらった後、蛤の飯蒸しで完全に松川さんワールドに引き込まれ、松茸と間人蟹のしんじょのお椀に至っては、完全にノックアウトされました。
二種類のちがったカブをつかったお料理の控えめで滋味深い味わいもまたこの季節ならでは。
一方ぐじと九条ネギや近江牛に松茸をのせたものはぎゅっと旨さが凝縮しています
連日の名店続きだからこそわかる松川さんの凄さ。輝きがさらに増したたように感じました。
2016/08
久しぶりの松川さん
研ぎ澄まされ、凜としたお料理
松川さんの優しい笑顔と遠慮がちな会話
和やかでありながら行き届いたサービス
美しい姿と風情のある食器の数々
今日も美術館にあってもおかしくないお椀が当たり前のようにでてきます
かとおもえば夏場の定番、氷の器などもあって、見ているだけでも飽きることがありません
どこをとっても大好きな要素であふれているお店です
そんなお店でとっても魅力的な友人とゆっくり時間を過ごし、今夜もとっても幸せです
2015/10
やっぱり凄い
食べたら背筋がピンと伸びる、
そんな感じでした。
松茸にはもう時期が遅くて大変なはずですが、
京都からわざわざ1日戻ってきたかいがありました。
2019/01/25 更新
水無月の『松川』さん。
蒸しアワビとウニにズイキ、肝酢もそえて
キスの飯蒸しにベルーガキャビア
アマテガレイと淡路赤ウニ ジュンサイを添えて
生姜がアクセントなウナギと冬瓜のお椀
毛蟹とオクラにお酢のゼリー
ハモと揚げたとうもろこし バチコ
焼きナス
京都久多川と滋賀安曇川の焼き鮎
スッポンと新牛蒡
ハモと湯葉のしゃぶしゃぶ
笹を練り込んだ冷麦
ご飯おかずに宍道湖のウナギ
ジュンサイの赤出汁
きゅうりとナスのお漬物
いつものご飯セットに続いて
ウナギの佃煮のお茶漬けもいただきました
水羊羹
スイカと宮崎マンゴー
お抹茶をいただいて終了