Mr.ぴぃさんが投稿したTeze(北海道/すすきの)の口コミ詳細

おやぢの作法

メッセージを送る

Mr.ぴぃ 認証済

この口コミは、Mr.ぴぃさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

Teze資生館小学校前、すすきの(市電)、すすきの(市営)/ビストロ、フレンチ、ワインバー

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2017/08 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

L'Écume des jours

久し振りに札幌でDiner。
気さくで旨い店が嬉しいと伝えていたが、如何にもこうにも予定が噛み合わず、二転三転の末、食事会と相成った。幾つかの候補の中から、最終的に撰んだのが此処、TEZEだ。
世田谷は西太子堂にを構えていたが、マダムである夫人の勧めもあり、心機一転、札幌に居を移した由。

シェフが修業した原点となる土地の名を店の名に押し包み、動産食材を軽妙な手腕で絶妙な料理に生まれ変わる。値段も手頃で、肩肘を張ることも無く、居心地も良い。寄る年波に翻弄される身となっては、所謂ちゃんとした格好で上品ぶって食べると云うことが如何にもこうにもしんどくなってきていることもあって、席に着いた瞬間、安らぎと、でも美味しい料理が食べられるんだぜと云う雰囲気が漂ってくる、こう云う店が大層嬉しい。

日中歩き回っていたこともあり、あっさりと喉を潤したいと思い、小樽ビールを註文する。グラスシャンパン相手に乾杯と云うのも如何なんだと云う気持ちが無かった訳ではないが、兎にも角にも水分を体に含みたかったので、実が優ったと云う感じだろうか。
さて、ひと息ついて、今日の腹持ちは、と…うーん、魚と肉をがっつりと云う程、がっつけないなぁ。だとすると、確かに肉は旨そうだけど、羽太と甘鯛が撰べるのなら。此処で連れの顔を見ると、ニコニコした顔で此方待ち。
如何するのか水を向けると、甘鯛と速報。肉と思っていたので、多少なりとも狼狽えたりもするのだが、今宵は魚三昧だな。

本日のdes jolies filles(笑)、以下の通り

Entrée
 三石ポークのテリーヌ トリュフのピューレ
 ラタトゥイユ
Soupe
 長沼産ビーツの冷製スープ
Poisson
 羽太のロースト 赤ワインのソース
 甘鯛のうろこ焼き 雲丹のソース
Dessert
 宮崎マンゴーのパフェ
 黒無花果とシュー

三石は襟裳岬に向かう途中にあり、今は新ひだか町に属するのかな、昆布が有名で、昆布羊羹なるものが道の駅なんかに売られている。其の三石の名前が付された銘柄豚にイメージした半液状のピューレではなく、もっと液体に近い感じのものが寄り添っている。トリュフ自体には味が無く、ピューレにした方がぼそぼそとした食感を味わう必要が無い訳で理には適っている(笑)
良い意味で強烈さを削げ落とし、程好い香りが充満したテリーヌはナカナカ如何して美味。此れはワインで愉しまなくちゃね、と銘柄選びは相手に任せ、前菜を愉しむ。

此方の店のスペシャリテはラタトゥイユ。動物性の成分は全く入っていないのがウリ。其れでいながらしっかりとしたコクと旨みが嬉しい。
野菜だけだからヘルシー、健康的と単純で通り一遍な区分はしたくないが、季節に応じて丁寧に下拵えされたこのラタトゥイユで舌鼓を打つと云うのはありだろう。
器はグラス。野菜の美しい色彩が目でも愉しむことが出来る。

バゲットには東京の頃からの定番の店特性のペーストが付く。札幌に移り、円やか味わいに変えたそうだ。

ビーツと云われると、単純にボルシチなんだけど、万能の栄養素を誇るこの野菜が、目にも鮮やかなピンクの海に姿を替え、其処にコンソメジュレが微笑みながら漂っているのだから、喉が唸って仕方ない。
冷製スープだからこその競演で、ビーツは甜菜の仲間だから根菜部分単体の味だと淡い甘み、葉の部分だと多少なりとも癖があるのだが、ジュレの旨味がビーツの栄養をまるごと体の中に放り込んでくれることになる。

白ワインも体に馴染み、料理に馴染み、会話がBGMとなって体の中を抜けていく。
勿論、連れ合いとの会話だけでも愉しいのだが、此れに店の方と二重三重に奏でると、其の愉しさたるや、夢心地と云って良い。前提は旨い料理と美味い酒、此れは譲れないけどね(笑)

此処に羽太と甘鯛が乱入、基ゐ、宴に参加だ。この二品に限れば、甲乙付け難い。どちらを撰んでも”当たり”だ。
羽太の旬は春から夏だと云われるが、どの季節に食べても旨い。ローストされているので、旨みが閉じ込められているから尚更だろう。
甘鯛は云うに及ばずだが、身の旨さに鱗の食感が加わる訳で、相手が別の皿を頼んでいたら、羽太とどちらにするか悩んだろうな。

デセールはマダムの出番で、先のラタトゥイユと二枚看板だ。旬の果物が登場するパフェが良く知られているが、其れに拘る必要は無い。
今宵のパフェは、宮崎産の完熟マンゴー。そして、今の季節なら無花果を忘れちゃならんね。黒無花果を三時間皮ごとローストしたデセール、フフフ、食べてみたくない?

生ミントで煎れた茶をシバきながら(笑)、今日の笑顔をしっかりと留めておこう。愉しい夜が亦更けていく。

2017/09/30 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ