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京王新宿線は明大前に千歳烏山も割と長く住みましたが、その先は調布くらいしか縁がなく、この仙川駅を利用したのはお初な気が。 そこから10分も歩いてこんな高評価なラーメン店があっても、どんなもんやと正直、なめてましたが、寄り道する機会もそうないので足を延ばすと昼の15時閉店間際で20人以上の行列が…。 ここで並んでまでの人気はいかほどか、最後尾で入店し、丼のスープを飲み干すまで1時間ーーなるほどお見それいたしやした。 地鳥スープに生醤油の深みある澄んだ味、コシとキレのある細麺、やわらかな歯ごたえでなじむ2種の叉焼、と完成度に文句なし。都内近郊では大森の『麦笛』と双璧、遠出して並ぶのも納得な名店です。
2020/01訪問
1回
ついに歌舞伎町の有名店でありながら訪れる機会に恵まれなかった『鳥みつ』が激戦区の荒木町に移転、新店舗2日目に伺う機会を得ました。 店名も一新、御主人の名字である『OHKUSA』に。第2の船出となる意気込みが伝わります。 カウンターのみ8席、洒落たバーのような店内にBGMもジャズなどフュージョン系の音楽が流れ、シックな雰囲気。念願だったというこのエリアにふさわしく、自分好みですべて反映させた造りを実現させたよう。 コースのみの口開けはお通しのオリーブから美味しく、スープで出されたモロヘイヤに焼き茄子も濃厚で香ばしくそそります。 そこからの一本一本はこちらをNo.1に推す声にも偽りない感嘆の妙味。 繊細な焼きはやさしく、鮮度を包み込んで凝縮した如く、肉が輝いて見えるほど。どれもひと噛みを大事に味わいたく、まさに口福で満ちる美味しさ。 特に脂ののったハツ元の旨さは絶品。そこに評判の日本酒ラインナップの中から合う銘柄をペアリングしてもらい、すっきりいただく。 この焼鳥に負けないお酒をセレクトしていったら西日本エリアばかりになったというが、今どきこれだけ揃えて東北の酒蔵が1本だけなのも珍しく。九州・宮崎のご出身なこともあるのかと。 途中で山盛りのサラダが供されるのも嬉しく、女性には素敵なはず。そして〆の親子丼もミニではなく、こちらは男のがっつり心を掴み、満腹感がこの上ない。 ゆっくり間を空けながら、フルコースの2時間半を堪能する心地よさと充足感は人気に違わぬもの。願わくはまた訪れる機会あればと。
2019/11訪問
1回
四谷・荒木町は次々と若手の新しい店が注目され元気になっていますが、ここも5月オープンながらすでに話題で場所も店舗もまさに隠れ家な雰囲気もよし。 南方中華とのことですが、シェフ自ら足繁く訪れるという雲南や湖南の料理を素材からアレンジ、一品一品がオリジナリティに溢れ美味。 海老の紹興酒漬けやソーセージの詰めもの、食感がまるで違うキクラゲなど種類豊富に小皿で楽しめますがいくらでも食べたくなるそそられよう。 パクチーも随所にたっぷり、でもそれ以上に青菜の色鮮やかでシャキシャキならぬゴリゴリした舌触りの噛み応えがたまりません。これはちょっと未体験。 これだけの質とバリエーションでコースが5千円とは。独自の漬けたレモンサワーからグラスでもボトルでも安価な値段設定で頼める紹興酒やワインまでコスパも驚き。 これはあっという間に予約困難店になるのも必然。教えたくなくてもすぐ広まっちゃうだろうし。 台風の中、急なお誘いで声をかけていただき訪問できたのが幸甚!
2018/09訪問
1回
まさに洗練されたフレンチのごとく、口福に満たされる一杯の美味しさ
2023/06訪問
3回
食べログ ラーメン TOKYO 百名店 2023 選出店
大森海岸、大森、立会川/ラーメン、つけ麺
行列に並んだ時間は人生最長かも。2週間ほど車に乗ってなかったのでエンジン温めるついでに23区内で一番遠目の行ってみたいラーメン店まで走るかとやってきた大森の『麦苗』。 評価サイトの点数もやけに高いし、休日だから混んでるかなとは思いましたが13:30過ぎで店の前に30人超。ミシュランに掲載され食べログアワードも受賞とかで今、都内で最も待ち時間の長い店のひとつだと知ったのも後の祭り…帰るに帰れず。 それでも1時間くらいかと思いきや、食券を購入するまで90分、食べ終わって店を出たのが2時間後、座席9席では致し方なしか…。 基本の特製醤油は確かに極上で素材から綿密な調理までこだわり尽くしているのがありあり。チャーシューにまじって海老ワンタンもほくっと美味しい。 堪能し味わいましたが10分ほどで退店。売り切れ次第終了のこの日はまだ外に10数人並んでおり、入れたのはラッキーというべきか…年間200回来店する常連もいるらしいけど、はたして自分がまた来るかというと???
2018/11訪問
1回
The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
食べログ 焼肉 TOKYO 百名店 2023 選出店
阿佐ケ谷、南阿佐ケ谷/焼肉
お久しぶりの阿佐ヶ谷『SATOブリアン』、いただくのがまさかテイクアウトのお弁当になるとはですが、これも貴重な機会。 見るからにこれでもかとばかりな肉のボリュームで圧倒され、さすがのインパクトに感嘆する「ブリめし弁当」はシャトーブリアンにヒレ肉、和牛タンと霜降り肉すきまでお重に。 これほどぶ厚いのにここまでやわらかく肉汁の旨味も極濃、これぞブリ飯!というたまらない多幸感で満足させてくれることこの上なし。 チャリで疾走し往復1時間超もこんなお土産感覚で持ち帰りできるなら楽しい限り。冷めても美味しくいただけ弁当でも極上っぷりが流石です。
2020/05訪問
2回
自然派と謳っているだけに野菜から素材のほとんどがオーガニックでたれも自前、肉なども生産農家と直で繋がり選び抜いたこだわりの鍋です。 キノコ尽くしがメインでこれだけ種類豊富に山盛りいただけるのだから身体にいいはずですが、今宵はそこにブータンの松茸までという贅沢さ。 以前、ドキュメンタリー番組でも見ましたが彼の地では日本向けの高級松茸を採る村人たちが山奥に分け入り、命がけで集めたものを専用トラックからジェット機で新鮮なうちに空輸するという代物。その中でもこんな見事な大ぶりの逸品をいただけるとは。 澄んだスープは鴨で出汁をとっているそうで、ついついそれだけ飲みすぎてしまうほど。そこにお肉もひとりでこんだけ?とひと皿ずつ供される無農薬牛と放牧豚のスライスがまた色合いも美しくヘルシー。 今回は特別な会で豪勢な仕立てでしたが普段のリーズナブルな基本鍋もいただいてみたいなと。日本酒にワインとお酒も揃っているのでこれから寒くなる季節にはますます大人数でわいわいやるのもありですね。
2018/09訪問
1回
甲殻類のマニアックな創作料理で知られる『うぶか』がテイクアウトでスペシャルなカレーを提供開始ということで早速、ご近所の荒木町に。 気になりすぎて待ちきれぬほどな特製レシピはその名も「たらば蟹と天然海老をたっぷりのせた甲殻類出汁カレー」。これが想像以上の逸品でした。 蟹肉と海老の身だけで贅沢すぎる盛りなのに、出汁のエキスが超濃厚なルーはスープとしてただ味わい尽くしたいほど至高の旨み。 どちらも勿体なくて混ぜて食することに躊躇いを覚えるほど。誇張なくこれまで生涯一のシーフードカレーと断言してもいいか。 しっかり上質なサラダも付いて2千円は逆にもっとお代を取ってくれても…と掛け値なしに心底申し訳なく感じる価値あり。 以前にもてはやされた銀座資生堂パーラーの伊勢海老カレーなんてこの3倍以上したはずだけど、平伏してほしいくらいな匠の絶品メニュー。 とりあえず明日も続けて欲したいほどに病みつきとなる常習性、記憶に残るカレーとの邂逅となりました。 甲殻類に特化したマニアックすぎる愛…蟹と海老尽くしで予約の取れない名店となった荒木町の『うぶか』。ご近所ながらなかなか伺えなかったこちらを初訪問。 ただ素材を与えて食わせるのではないジャンル無用の自在な誂え、旬な食材を各地から取り寄せ吟味された創作の妙。聞きしにまさる楽しさです。 冬ならではなセイコ蟹と唐墨、子ども心にも嬉しい車海老の味噌フライ、松葉蟹の炊き込みもたまらないおいしさですが、それぞれ美しいフォルムの殻を卓上に添えて見せてくれるのもそれをずっと眺めていたいほど魅惑的。 日本酒とワインを好みでペアリングしてくれるのもマッチングがよく、予約の時間を少しずつずらして順に客が入店していくためサーブのタイミングも絶妙。素晴らしいですね。 甲殻アレルギーや苦手な人でなければ一度は堪能してみたい世界。予約が取れなくなるのも致し方なしか…