いけずな京男さんが投稿した京趣味 菱岩(京都/三条)の口コミ詳細

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京趣味 菱岩三条京阪、三条、祇園四条/弁当

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/02 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

彩りも華やかな祗園のお弁当・ちらし寿司の入った二段「白川」を食べました

祗園の仕出し店菱岩さんが作るお弁当。
いろいろとある中で、今回は白米とちらし寿司を組み合わせた二段、白川です。
1週間前に電話で予約をし、お昼過ぎに訪問しました。

お店は京都らしい町家の並ぶ祗園の北側。
四条大橋のたもとから北へ。
鴨川と並ぶ川端通りを白川に沿って縄手へ、三条方面へ。
縄手に入ると新しくなった黒七味・原了郭の前を過ぎて東に右折。
遠く正面にお店が見えてきます。

外には自転車がずらりと並んでいます。
そのすぐ先には花見小路が見えます。
この場所からなら、すぐに一力など祗園町の中心部にあるお茶屋さんに行けるのですね。

お店は改装したばかりの様子で、以前は入るといきなりの調理場でしたが、受け取り専用の入り口が、向かって左側に出来ていました。

暖簾には  《 京趣味 山冝羹宜 菱岩 》  と書かれています。

山冝羹宜 「さんぎかんぎ」と読みます。
羹【「かん」です。訓読みでは「あつもの」】は肉や魚を汁で煮たあついもの、の意味、つまり料理。宜は「ぎ」と読み「良いもの」の意味です。
今風に言えば、東山はええなぁ、料理はええなぁ、のような意味合いでしょうか。

店内に入ると、左右に芸舞妓の団扇がずらり。
これ、お飾りではなくお付き合いの広さ、誇りでもあるのでしょうね。

そして、名前を告げ、待望のお弁当を受け取ることが出来ました。
本当は年末に食べたかったのですが、12月といえば南座の顔見世。
幕間のお弁当があるためなかなか予約がとれません。
日曜はお休みの為、諦めざるを得ませんでした。
また3月後半から4月は、花見や都をどりなどが目白押しですから、早め早めに予約することが肝要です。

帰路に、デザートのわらび餅、夜食用の壱銭洋食まで買うという暴挙のあと、自宅にお持ち帰りをして、自家製なんちゃってお澄ましを用意したら、いよいよです。

お店では難しいのですが、自宅だと、総菜をひっくり返したり、回しながら眺めたり、少しずつすべてを味わったりと、興味津々に楽しめるのがいいですね。

この白川を選んだきっかけは写真で見たちらし寿司でした。
ふだんから山椒が好きで漬け物や味噌汁にまでふりふり、初夏になれば山椒の醤油漬けを作ったり、塩ゆでして冷凍庫に保管したり、と味わっているもので、ちらし寿司の上に並べられた山椒の葉が美味しそうに見えて、決めたのでした。

ですから総菜ではなくちらし寿司の折りから取りかかりました。
その時に気がついたのは、縁起担ぎがしてあることです。

椎茸・絹さや・レンコン・あなご・ごはんまですべてが3つ 奇数
山椒だけは7つですが 奇数
割れないことは大切なのですね。なるほどです。

白いご飯は二段に重ねられています。
たっぷりの錦糸卵の下は、あなごのちらし寿司でした。
ほんのりと優しい甘味のお寿司で、酸味もふわっとした感じです。
合間にかじる奈良漬けが良いアクセントになります。

次いでお総菜。

何といってもだし巻きでしょう。
表面は1つですがその下にはさらに2つ隠れています。
癖のない濃いめの出汁が効いた味わい。こんな味だったんだぁ。

うす塩の菜花。季節ですね。
まながつお。春の香る味わい。
そうして、なかなか食べることのない堀川牛蒡。
金時人参は予想に反してシャキシャキの食感。
味や食感が異なって食べ飽きません。
一口ビールを飲めば美味しさが増します。

2人で食べるにはちょうどよい分量でした。
おいしいのは当然として京料理のエッセンスも詰めてあるのですね。
いくつかのインタビューでご主人のお話を読みました。
こんな風に作っているようです。

■お弁当の基本

・時間が経っても美味しいこと。
・赤、黄、青(緑)、白、黒、五つの色合が基本です
・盛り付けは立体的に。山水盛りというお造りなどにも用いる、奥を高く手前を低くするもの。
・味は濃淡だけでなく、塩味・酸味・苦味・などを組み合わせる、もちろん柔らかい味つけで。
・異なる食感を組み合わせて、ふわふわの生麩から牛蒡までをバランスよく。
・先取りした旬の食材で季節感を醸し出す

■こんな工夫もしているそうです

・だし巻きはくず粉を入れて出し汁が染み出ないようにしている
・ご飯は冷めると硬くなるので柔らかく握ってある
・片手で持ちやすいように長方形の箱を使用

なるほどなぁ、納得のお弁当でした。
夏はないので、春と秋・冬、今度は鴨川でいただきたいと。

ご馳走さまでした。

  • 底の深い2段の折り詰め

  • 彩りが美しい

  • 白ご飯は二段重ね・2人前

  • 立体的な盛り付け

  • いろいろな食感が

  • だし巻き玉子が秀逸

  • 山椒が効いています

  • 錦糸卵の下は穴子のちらし

  • 川端通から白河方面へ

  • 梅の咲く白川

  • 左折、三条方面へ

  • 原了郭の新店舗

  • 原了郭

  • 黒七味・原了郭

  • 原了郭の先を右折・東へ

  • 老舗が並びます

  • 骨董店

  • 正面突き当たりが菱岩

  • 菱岩・右手はすぐ花見小路

  • 菱岩・仕出し用のチャリがずらり

  • 受け取りの入り口

  • 菱岩

  • のれん・「さんぎかんぎ」と読みます。東山はいい、料理もいいね、の意味

  • 包装紙には山冝羹宜・東山の画が

  • 店内

  • 受け取りカウンター

  • これだけ揃うのはお付き合いの広さですね

  • 見惚れてしまいます

2024/02/22 更新

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