7回
2024/05 訪問
母の日の「五月のバラ」、ずっと憧れていた不思議なガトー「バジルとミント」
年末から始めたタンドレス通い。
書いたのが今回で6回目ですが、夕方にちょこっと寄ったものを含めると10回以上になりました。
ちょこっと、というのは、開店日は土日月の週3日間。この日にお店のXを午後になってから繰り返しチェックをすると、商品がある場合は写真入りで現在のショーケースの在庫を見ることが出来るのです。
さらに16時過ぎくらいからは、通常は行っていない、電話でのお取り置き、が可能になります。
閉店は19時。家からは40分程度なので、お電話一本即参上。
その日の運次第ですが何度も利用させていただきました。
さて、本日は1日に2回訪問の日になりました。
開店と同時に買い物をし、友人から聞いていた一乗寺のラーメン屋さんで食事。
さらに、夕方、悪友が鞍馬で作られている葉山椒と自宅で作った葉山椒までくれるという連絡。
なのでお礼に、作ってくれた嫁さんに母の日のケーキをプレゼントしよう、とXを利用です。
そうして個人的には、タンドレス記念日、にもなりました。
年末、初訪問の時に、どんなケーキが並ぶのか画像検索をしてみました。
不思議そうなケーキだなと目に留まったのが、バジルとミント。
五月に発売されていて、1年に一度の様子。
調べても調べてもどんなお味なのかは不明です。
ですが、不思議なビジュアルでこういうケーキは食べた経験がありません。
五月になれば五月になれば・・・と念じていたものが今週やっとの登場。
なので、気合いを入れて、大嫌いな行列も覚悟して開店前に到着なのでした。
開店10分ほど前に、魔法使いのおばあさんが中から現れ、6番の札をゲットです。
たまたま顔なじみのお客様がおられたようで、普段の丁寧な応対とは変わり、京都弁全開で入り口の階段ではこけないように、自分はこけて痛い目に遭ったお話などを伺いました。
冬は黒くて長いワンピース姿の魔法使いでしたが、春になって白い魔法使いに変身。
気さくなお話に待ち客全員がにこにこなお時間でした。
そうして順番になり、店内に入って バジルとミント ご対面できました。
母の日の週なので、この日にだけ作る焼き菓子もございます。
五月のバラ、こういうのに弱いもので、即買いですね、もちろん。
また、3月以来のパイナップルのコンフィチュール。
中身が異なっているので、どんな味なのかとても楽しみに。
あのパイナップルのコンフィチュールが美味し過ぎたもので、ヴァニーユさんでも試してみて、一口にパインといっても、お店によって全く違うものになることは経験済み。
さらに、ペリオットという、フランボワーズ・ブルーベリー・すみれの入った未知の一品もお買い上げになりました。
連休も終り、新緑の季節になって、爽やかな口当たりのケーキが並んだような印象です、。
そんな本日の一覧は↓こちらから・・・。
●ランポーネ
※カリカリッとしたシュー生地にマスカルポーネとフランボワーズのクリーム
・ザックリかじる食感の生地、はっきり胸キュンなクリーム。
フレンチ風きのこの山。
五月に爽やかな味わいでした。
●バジルとミント【★★★★★ 1年に1度のお菓子】
※バジルとミントがいっぱいのシャンパンムースと、マンゴーとイチゴを、ピスタチオのダックワーズでサンド
・上には薄くふんわり、底にはしっとりのダックワース。
軽いタッチの食感。
バジルとミントのシャンパンムースは、涼やかなトワレの香りのように拡がり、香りに包まれるとイチゴも、マンゴーも、瑞々しく新鮮なテイストに。
パイナップルのコンフィチュールに感じた味わいに似て、初めて知ったお味。
とても品のある一品。年に一度の「春のあじわい」なのも頷けました。素晴らしい。
●ニュイ・ドゥ・マントゥ
※フレッシュミントの香りを移した白いババロアと、ブラックチョコレートのムース
・ふんわりミントのババロア、ねっとりチョコムース、ざっくりチョコレート、食感の異なる三段のお菓子です。三種を同時に食べると、チョコの苦みがまぁるくなりました。
食後のデザートに良いかも。
●トロピック
※パイナップルとココナッツのババロア、明るさと安心感に満ちたお菓子
・パインの強い香りをココナッツが包んで、複雑なトロピカル風味になっていました。
ババロアのホロホロプルプル感とエキスの染みたスポンジのしんなり感、口の中で見事に溶けて行きます。もう少し食べたい、緩やかな甘味が尾を引きます。
▲ローズ・ドゥ・メ【五月のバラ・母の日の週だけに作るお菓子】
※バラの香る生地に、桃とフランボワーズのコンフィチュールを取り合わせ、バラの薄い糖衣でコーティングをしたお菓子
・ざっくりしっとりの粗めの生地を食べると、糖衣とコンフィチュールが、優しく甘酸っぱい味覚を口いっぱいに広げます。穏やか甘味、最後に底のナッツがサクサクとした食感。
そのまんまお母さんの温かい雰囲気を、ほの甘い味覚に表したような焼き菓子でした。
▲ケック・オ・フリュイ
※オリジナルのフルーツケーキ。使ったフルーツがすべて感じられるように、そして生地の味わいも深さも大切にして焼き上げました。
・フルーツがぎっしりと練り込まれたケーキでした。色々な味覚が次々に現れる愉しい一品です。
▲マドレーヌ・キャラメル・オ・ブール・サレ
※塩バターキャラメルを混ぜ合わせて焼き上げたマドレーヌ。中にも絞り入れた塩バターキャラメルの喜び。
・キャラメルの甘い風味がアクセントになって香ばしいマドレーヌですね。
最後に。
冷蔵庫のコンフィチュールはこれで6個になってしまいました。
少しずつ、こつこつ、いただいております。
今回はこの↓ 2つ。
■《コンフィチュール》・ベリオット フランボワーズ、ベリー、すみれ
■《コンフィチュール》・パイナップル 新しょうがとレモングラス風味
ただのジャムだと思って食べると、別の味わいに驚くパティシエのコンフィチュール。
初めていただいたパイナップルのコンフィチュールに魅了されて、以来、パインを追いかけています。御池近くのヴァニーユのものと合わせてこれで3つを味わいました。
・2月 タンドレス ラム酒 バニラビーンズ レモン トワレのような花の香りと味わい
言われなければパインと気付かない
・4月 ヴァニーユ レモン バニラ 上品なパインと濃厚な甘みの贅沢
・5月 タンドレス レモン レモングラス 生姜 そのまま食べても美味しい
さくさく食感の果肉に優しい甘味
すべてが舌には新鮮な味覚です。特に今回のものは、そのまま食べても美味しいデザートのようなコンフィチュール。深い深いお菓子の世界を思い知らされました。
是非、お試しください。
2024/05/20 更新
2024/03 訪問
モナコ、ソヴァージュ、魅惑的な名前に惹かれて、つい・・・
土曜日は昼過ぎまでの雨、16時に伺うと、残り10個ほどで、ただ前週と同じものがいくつかあったので、新作を3種類とコンフィチュールを求めました。
日曜日、午後14時に訪問。しかし、雨にも関わらず、外にはイートイン待ちの女子大生が2名。
店内ではすでに残り10個ほど。
新作ケーキ1つ、コンフィチュールを2つ求めました。
春休み、卒業旅行、桜の観光シーズン・・・人出も増えて冬のようには簡単ではありませんね。
ただ、商品数が少なくとも、運が良ければのチャンスもアルのです。
過去の経験から、こちらにはイートインもありますしそれを目当てに来られる方も多い。
イートインは午後になってから。
なので売れてしまったからといっても完売閉店にはしないで、作れるものを少しずつ作ってケースに並べていました。今日はこれだけ、と買い物を終えて会計している途中に、奥から3つ、2つというように売りきれいたものが再び並んだり、そんなこともあります。もちろん急遽買い足しましたが、これからは観光シーズンです。午前中に訪問が、たぶん正解だと思われます。ご留意下さいませ。
さて、タンドレスではホームページで事前に週末の新作が確認できます。
また、X(旧Twitter)でタンドレスをフォローしておくと、その日のショーケースの様子や午後になっても全商品が並んでいるとか、遠くの方でもその日のケーキが眺められるのは嬉しいもの。
もし京都にいて行けるのであればチャンスでもありますし。
サイトはブックマーク、Xはフォロー、オススメしておきます。
・ちなみに、本日3月25日、午後2時過ぎにXで、全商品がならんでいる、とお知らせがありました。
では、今回のお菓子、お店の説明と、いただいた感想を・・・。
2週続けてはダイエットしないといけなくなるのでお休みする予定でしたが、新作リストを眺めていると、モナコだのソヴージュだの、南仏や女性を彷彿させる名前が・・。
つい、気になって出かけてしまいました。
しかし、モナコは遠いのです。2日とも売り切れだったのは残念。
●エヴァズィオン → ・1年に1度だけのケーキ・
※パイナップル、バナナ、ライム、ココナッツなどを使ったムースと生姜のコンフィ、マカダミアナッツのクッキー
・パインが好きなもので、こちらだけは2つ求めました。
パインとバナナの異なる食感、まとわりつくムース、香ばしいさくさくのクッキー。
おいしくいただきました。最後に渋い煎茶で〆。
●クール・ソヴァージュ
※ミュール(ブラックベリー)のジュレの酸味とミュールティーの香りをまとわせた、ブラックチョコレートのムースとクリーム
・食べ始めてふっとベリーの酸味を感じた瞬間に濃いチョコレート。ベリーがチョコの味を引き立てていました。濃厚さの後に爽やかさも残ります。
●ヴィオレット・デ・ボワ
※フロマージュブランのムースとすみれの香る生クリーム、ブルーベリーのコンフィテュール入り
・すみれの香りは香水のように大人びたものなのだと感じながら、ソフトなクリームが舌の上でとろけて行くと、下からブルーベリーのコンフィチュール、実のはじける食感、何か入って複雑な味覚、それがスミレと重なる優美な味わい。この味・香りは初めてのものでした。
軽やかな甘味のクリーム、まさに南仏の香り。
少し前に求めたパイナップルのコンフィチュールに同じような印象を持ちました。
経験のない別世界のような香りです。
●タンタシオン・グルマンド
※パッションフルーツとキャラメルのババロアにピスタチオのビスキュイとラムレーズン入り
・キャラメルのソフトな甘さにフルーツの酸味がキュン。薄いチョコと一緒に味わえばまろやかなキャラメルの風味が強くなるような。ババロアのまったり舌触りも素敵でした。
■(焼き菓子)キャトル・キャール・オランジュ → 3日間限定
※ふんわりとしたオレンジの優しい味わい
・砂糖にくるまれたカステラのようでいて、キメの細かい生地はさらにしっとりと、口の中にすーっと溶けて行く印象。オレンジの香りが素晴らしい。
■(焼き菓子)アマンディーヌ
※スペイン産アーモンドを使用したしっとりほろっとした食感のお菓子、ダーク・ラムの香りがアーモンドやバター、バニラなどと調和し豊かな味わいを作り出します
・スライスされたアーモンドの食感としんなりしたスポンジ。ラムの香り・味が控えめに全体を包んで柔らかな甘味。
■(焼き菓子)ケック・マルブレ
※ピーカンナッツのクラクランを散りはせめて焼き上げたマーブルケーキ。口の中でほどけるような食感です
・ナッツのさくさく、スポンジのざっくり感、ほんのりほろ苦い、ブラックコーヒーに合います。
甘さは控えめ。
◎コンフィチュールは4種類求めました。前週の2種類を食べ始めたところなので、冷蔵庫でしばらく保存です。
▼(コンフィチュール)フランボワーズのジャム ※ライチと薔薇の香り
▼(コンフィチュール)甘夏のジャム ※ジンジャーとミント風味
▼(コンフィチュール)赤オレンジのジャム ※レモン
▼(コンフィチュール)日向夏のジャム
2024/03/27 更新
2024/03 訪問
美味しいコンフィチュール、本日は「苺」と「文旦」を買い足しました!!
日曜の午後18時前に到着。
イートインは18時、お店は19時までなので、ひょっとしたらケーキはないかなと予想でしたが、前回購入したパインジャムの美味しさに、他のジャムも食べたいだけなので、大丈夫なはずと強気の訪問です。
遅いからなのかいつもの魔法使いのおばぁちゃまは出てきません。
そっとドアを開けると、イートインには大人のお客様が2組。
おばぁちゃまは中でお出迎えです。
さっそくジャムを2種選び、ケースの中を見ればあと数個。
その1つに、1年に1度、と書かれていたもので、それを含めて3種類。
さらに焼き菓子も勧めていただいたので、ひとつ。
車なので箱に保冷材を入れてもらって、自宅に直行です。
寒い日でした。
「年に1度のお菓子」ってどんな味なのか気になってしまい、まずはそこから食べ始めます。
●ムース・ココ【1年に1度しか作らないお菓子】
・ふわっと軽いココナッツのムース。上向きのまっすぐな香り。
※スポンジが凝っていて、ふわふわなのだけど、下のスポンジは底、両側のスポンジは外側の皮の部分に砂糖がまぶしてあり、ふわふわの中にサクッとした食感。ちょうど出来立てのメロンパンに似ているような。ココナッツムースは爽やかな風味。いくつでも食べられそうな、大好きな一品でした。
●トゥリアノン
・リカール(アニスのリキュール)のバタームース。パイナップルとの意外性。
※ざくっとしたビスケットの下にほの甘いクリーム。パインはほとんど感じなかったけれど、後味の余韻がつづく甘さ、リキュールの香りなのかな・・、が舌に残りました。
●フランボアジエ
フランボワーズのブランデーの香りが優しく流れるクリーム。フランボワーズとピスターシュのビスキュイ。
※歯触りのピスタチオの下には重ねられたスポンジ。その中ほどにフランボワーズ。優しい甘さの中にキュンと酸味のフランボワーズ。それをまた甘いスポンジが包んで、大人のお味でした。
●ヴィジタンディーヌ(焼き菓子)
・はちみつ入り。ヘーゼルナッツのフィナンシェに軽い歯ごたえのクラクランをのせて焼いたお菓子。
※少々硬めの表面は歯ごたえがあり、ざっくりとした生地とナッツの歯ごたえが1つになって、控えめの甘味が拡がります。濃い緑茶に合いました。
▼▲ところで、、、前回の訪問で初めて求めたジャム。
本日、お店で商品名のプレートをよく見てみれば、日本語のジャムの上には、横文字でコンフィチュールと書かれていました。つまり、判りやすいようにジャムと書かれてはいても、こちらの商品はコンフィチュール、果物の形をとどめたものでした。パインがそうだったので納得です。
■文旦のジャム・(プロヴァンス産はちみつ風味)
※文旦はこれから旬を迎える果物。昨年のゴールデンウィークに訪れた高知の朝市では山積みで売られていました。爽やかで酸味が弱く、淡い甘さに微かな苦味。
このコンフィチュール。食べて驚くのは、実の袋の中にあるひとつぶひとつぶの果肉が、そのまま舌の上を流れて行くような食感です。フランス産はちみつの香りが濃厚で、味ははちみつ、食感は文旦。
■苺とグレープフルーツのジャム
※素直な味わいの苺コンフィチュール。アクの強さをグレープフルーツのが和らげています。
つぶつぶが苺らしさで、苺の香り、やわらかな果肉の食感。ソフトな苺でした。
これはストレートティーにいいですね。
季節ごとに出てくるコンフィチュール。しばらく続けてみたいと思いました。
2024/03/24 更新
2024/03 訪問
春のケーキを求めて北白川へ、「自家製ジャム」の美味しさは格別です!!!
昨年暮れに初訪問。
年が明けて2月に2回目の訪問。
そして先日、3月に3度目のお買い物に行きました。
営業は週3日ですが、毎週新しいケーキを出したとして、年間50回弱。
300種類以上のケーキが並ぶはずですから、1人のパティシェがどんなものを作り出すのか、これは見て食べてみたいと思いました。もちろんすべては無理ですが、季節ごとに定番もあるようで、すでに何年も作られている様子。この1年はお楽しみな日々になりそうです。
前回同様、土曜の午後、駐車場にクルマを停めていると、お店のドアが開いて中から魔法使いのおばあさんが覗いています。店に近づいて、買い物だと告げると、そのまま店内に導かれました。
イートインはほぼ満席。外国人のお客さんも楽しんでいる様子で、8種類あるはずの新作は、1つが完売、残りは7種類でした。
本日は、ケーキを5つ、ジャムを2種類、焼き菓子を1つ、お買い上げです。場所も覚えてもう3度目ですから、今週のケーキに集中します。
すでに2回で16ケも食べていたので、だいたいケーキの作りや味つけにも慣れてきて、こちらのパティシエはこんなテイストなのかなと、飽和状態になりそうな予感があったのですが、新作の並べられたケースを見るたびに、惹きつけられてしまいます。これは嬉しい誤算でした。
このあと自宅で食べてみて、新鮮な驚きがありました。
何事も奥が深いことを実感です。
●ミス・カライヴ
【バナナのジュレが入ったムースショコラとパイナップル、ココナッツ、ホワイトライム、をミックスしたムース2段の構成】
※上のパイン味のムースが下のチョコまで酸味を演出。チョコの粒やナッツなど舌触りもサクサクしたものがあって、ムースといえども滑らか過ぎずに歯触りの愉しい一品。
●レサンスィエル
【パラの香るフランボワーズのババロワと松の実、ライム、カイエンヌが入ったフロマージュブランのクリームとホワイトチョコレート】
※ババロアの大人しい甘みとふわふわのフランボーズ独特の酸味。松の実のつぶつぶ食感。最後に立ち上る甘味。一筋縄では行かない複雑な味のミックスでした。
●ディジョネーズ
【濃厚なブルゴーニュ産カシスのムースとまろやかなバニラのババロアとのコントラスト】
※カシスの酸味とバニラの甘みを交互に4段重ねで。酸味と甘味の組み合わせ、3つ目です。
粒々が入っていない分、舌触りは滑らか。少しだけ甘味に振っているので、見た目は酸味がなのですが食べやすい一品でした。
●グルノーブロワ
【コーヒーと胡桃の香りのクリーム、カリッとした胡桃のキャラメル】
※コーヒーにキャラメル味。お気に入りの味でした。
●ミステール
【バナナのムースの中に、4種類の柑橘(オレンジ、赤オレンジカラマンジー、ピンクグレープフルーツ)のムース】
※柑橘のムースは爽やかで軽いタッチ。ふわっと口の中に溶けて行きます。
■ガトー・デ・ロワ・ドゥ・ヴニーズ【焼き菓子】
【とうもろこしの粉と砂糖漬けフルーツの独特の食感のお菓子】
・ざっくりとした生地にフルーツのかけらが入っています。少し硬めですが、3時のお茶にコーヒーを飲みながら・・。
▼パイナップルのジャム【ホワイトラムとバニラ風味】
※心から、買って良かった、と思いました。店を訪れるお客さんは、ほとんどがケーキだけを買って帰ります。イートインも然りですね。
しかし、パティシエは多岐にわたって作りますから、1ジャンルだけでは全貌が判らないもの。お気に入りの店でいろいろなメニューを食べてみるのと同様、焼き菓子もジャムも食べておこうということで、3回目の本日、初めての購入でした。
もともとパイナップルが好きなので選びましたが、別格の味覚に衝撃を受けました。
パイナップルに合わせたのは、ラム酒とバニラビーンズとレモン。
想像していたパインジャムとは似ても似つかないお味です。ベースになったパインから酸味が消えて、バニラやレモンの風味を溶け込ませた複雑で上品な甘さに。
美味し過ぎるのです。ですがこんなに美味しいものは未経験。パンにつける前に何度も口に運んで、まさにウットリのお味でした。ストレートの紅茶に入れたら美味しいかな。
▼リンゴのジャム【ブルゴーニュ産カシス風味】
※パインと同様です。少量がパックに入り300円。
こちらもリンゴジャムとは別物でした。リンゴをベースにした新しいジャム。黒スグリ、カシスを加えるとこんな味になるのだ・・判っただけですが、こういう味わいもあるのですね。リンゴ味はもちろん好きですが、新しい味のジャムでした。
ということで、次回はこれからが旬の文旦や苺のジャムも味わうつもりです。
皆さんも是非!!!。
2024/03/21 更新
2024/02 訪問
雨降りの午後に、今週のケーキを8つ、お持ち帰りしました
年明け最初の訪問、もう2月になりました。
この日は午後からしっかりとした雨が降り、これならば行列はないだろうしケーキも残っているはず、と予想して車で出かけました。
13時30分。
2台分の駐車スペースは空いていてクルマを停めていると、中からドアが開いて前回と同じジブリに出てきそうな魔法使いのおばあちゃん風の女性が、イートイン?お持ち帰り? と声をかけてくれました。
お買い物と返事をするとすぐに中へ案内されます。
ところが、外には誰もいなかったのに中のイートイン席には20〜30歳くらいの女性が7〜8名、しっかりとお召し上がりの最中。端っこには同年代の男性1名も。狭いので満席でした。
肝心のショーケースを見ると、今週のケーキ8種類がすべてあります。
雨なので客足は少ない様子。前回同様にすべて1つずつお願いしました。
苺があると春を感じるし、チョコがあればバレンタイン近し、そんなラインナップ。これで7千円少々でした。
おばあちゃんはいつもどおりの丁寧な梱包を、持ち帰り時間が30分だから保冷材はいいよと話したものの、念のためにと少しだけ添えてくれました。
ご満悦でお店を出たところ、庇の下にはイートイン待ちの女性が1名。食べて帰る女性、多いのですね。
そのままそそくさと自宅に戻り、さっそく至福のお時間。
いただき・です。
以下、お店の説明書きと食べた感想です。
●タルトレット・ブルトン・オ・フレーズ(↓写真を参考に)
サブレの上に苺とクリーム、さらにその上にクレームブリュレをのせたお菓子。
映画「アメリ」以来のクレームブリュレ。スプーンで表面を軽く叩けば中からとろりとほの甘いクリーム。完熟苺は酸味を殆ど感じさせずに爽やかさが拡がって、サブレのサクサクが食感をまとめている印象。
●ルヌヴォー
アブサンのババロアとビスキュイ、ピスターシュ、アニスのダックワーズ、パイナップルとフランボワーズ入り。
スポンジをババロアで包んだ薬草風味のケーキ、底には軽めのビスケットですね。甘さは控えめで薬草の香りが口に拡がります。アクセントのパインとフランボワーズが甘みと酸味を演出。ふわっとした食感。
●ブレズィリアン
コーヒーのババロアにリンゴとコーヒーのジュレの酸味が印象的。
ムースに似たきめ細かなババロアの舌触り、ふわっと浮き上がる刺激的な香りは、何だろぅ、コニャックかな? 大好きな「福知山マウンテンのチョコムース」と並ぶ一品。大人の味、とてもとてもお気に入りです。
●ラ・コルス(写真は真ん中のマロンが移動中に端に転がってしまいました、悪しからず)
ネロリの香る栗のバタームースに、ヘーゼルナッツのビスキュイとサツマイモのサブレを組み合わせ、クレマンティーヌのジュレで仕上げたお菓子。
口に入れた瞬間のマロンの風味が、食べるほどにさつまいもの味わいに変わります。
サクサク感もいい。落ち着いた味わい。
●オペラ・バスチーユ
カシスティーを使った革新的なオペラ。
カシスと聞けば、パリのレストランでいつも食前酒として頼んだ馬鹿の1つ覚えな食前酒を思い出します。キールロワイヤル。すかさずムッシュがトレヴィアン!。
チョコケーキの容貌にチョコの味を当然として食べると、口中に拡がるカシスの酸味。
チョコレートの香り、コクを包んで平伏させたしっとりの一品でした。意外な味わいでした。
●レガル
シナモンの香るアーモンドプラリネのバタームースと、フォンダンショコラ、さくさくのアーモンドメレンゲ。
軽いタッチのチョコケーキ、大人の味です。ふわっとしたムース、アーモンドメレンゲのサクサク、しっとりのチョコ、軽めのサクサクサブレ。一瞬で戴いてしまいました。
●シャンプノワ・オ・プラリーヌ・ローズ
プラリーヌローズを使ったカリカリッとした歯触りのあるピンク色のダックワーズ生地でシャンパンのバタームースとフランボワーズ、白桃をサンドした気品のあるお菓子。
2種の果物が甘味と酸味、包むムースの中からシャンパンがふわっと香り出す、これも大人のお味でした。
●小豆のお菓子
自家製の小豆餡とミルクチョコレートが重なる意外性と、優しく温かな味わい。
食べ始めるとチョコレートムースなのだけど、二口、三口目から味がしっとりとして小豆の穏やかな味わいになってきます。「のな」という和菓子屋さんや、このお店の近く中谷さんとか和洋のコラボや新しいものを提案していますが、それらを置いても、このお菓子群を抜いて自然な仕上がりになっているような印象を持ちました。
2024/02/07 更新
2023/12 訪問
彩りと形、味わい、食感/秀逸な個性溢れるフランス菓子でした
左京区一乗寺にあるタンドレス。初めて訪問してきました。
地図を見た時に、住宅街の中でややこしいのかなと思いましたが、実際に訪れてみれば、とても簡単でした。叡山電鉄を一乗寺で降り、踏切りを渡って、そのまままっすぐ東へ。
白川通りを渡り、詩仙堂や圓光寺ヘ向かう道です。
和菓子の中谷さんの前を過ぎたら、数十メートル先の角を右に曲がると、突き当たり手前にそのお店はありました。
住宅をそのまんまお店にした感じです。
30ほど前でしたがすでに13名の行列です。
開店10分ほど前になると、中から元気なおばあちゃんが登場。
1人ずつ確認しながら番号札を配って行きます。
ジブリの作品に出てくるようないでたちで、さっとお店の中に消えました。
お店が小さいので少しずつ入り、中から出てきたら次のお客さんが入る、というシステムのようです。
ようやく順番が来て入ると、商品はそれ程多くはありません。
手前にジャムと焼き菓子。
その奥にはケーキの陳列ケースで、この日は8種類がありました。
さらにケースの上にリンゴのタルト。
ケースの反対側にはソファとテーブル。
午後からはこちらがカフェになるようです。
お姉さん2人が販売をおばあちゃんは包装を担当。
気持ちの良い対応でした。
番号札を渡して、タルトとケーキを8種類、すべてをお願いしました。
並んでから出てくるまで1時間弱。14番目ですべての商品が買えました。
待っている間にケーキの名前がフランス語のカタカナ表記なので、あとで困ると思って
パチパチとスマホで撮影。
そうして自宅に戻り、コーヒーを飲みながらのケーキのお時間です。
封を開けると嬉しい誤算がありました。
A4の紙1枚に、その日、売っているケーキなどの名前と内容が書かれていて、注文はそこにチェックを入れて確認していたのですね。それがそのまんま入っていたので、どんなお菓子なのかがとてもよく分かる、という寸法でした。ケーキ屋さんでそんなサービスがあるとは・・。
・シナモンとリンゴのタルト
このタルトにはオーブンで温めても美味しくなる、とペーパーが添えられていました。
けれどそのまま戴くと、底の生地がさくさくではなく、全体に柔らかい印象で、口当たりもしっとり。こういう食感は初めてでしたがまろやかな甘味で、シナモンの加減が程よく、リンゴの味わいも新鮮。とても美味しい。
・アラビカ
コーヒー味のケーキ。周囲がほろほろの生地で中は柔らかいクリーム。コーヒー味が重なって香りが拡がります。でも軽やかな食感。これ、気に入りました。
・カランボ
かりっとした生地に覆われたシュークリーム。
たっぷりのバニラクリームは押さえた甘さでした。
シューの硬さがアクセントに。
京都で人気のパティスリーを何軒か食べてしばらく時間が過ぎると、どこのどのようなものだったか、希薄になるような同じパターンで作られている印象なのですが、タンドレスのお菓子には、ひとつずつ個性があり、シンプルなのですが作り込まれているお菓子でした。
そして、チーズやバター、クリームなどが多くてもたれてしまうことも多かったのが、いくつか続けて食べても美味しく戴けたこと。素材の組み合わせ、砂糖を控えた作り込み、そのあたりに味わいの違いがあるように感じます。
目の前でチョコレートやモンブランのアトラクションは面白いかもですが、まっとうなケーキってそんなものではないですね。
今年食べた中では、福知山マウンテンのチョコレートムース、チョコレート各種、そしてタンドレスのお菓子、強く印象に残りました。
週替わりのようですから、年明けにもまたぜひ訪れたいと思います。
以下は ↓ お店が添付してくれたリーフレットの説明です。
●プラリネ・パンプルムース
・プラリネのバタームースの中に軽いグレープフルーつクリームとサクッとしたアーモンドメレンゲ
●デズィールヌガー
・プロヴァンス産ラヴェンダーはちみつのバタームースに、カリッとしたアーモンドのヌガーとピスタチオ、ヘーゼルナッツ、オレンジコンフィ等を加えフランボワーズのジュレで仕上げました。
●ヴィクトリア
・香り高いマンダリンオレンジと濃厚なホワイトチョコレートの気品のある味わい
●抹茶のお菓子
・ホワイトチョコレートが入った濃厚な抹茶のクリームと抹茶のビスキュイ
●サンマルク
・バニラとチョコレート、2種類の生クリームをキャラメル状のアーモンドビスキュイで挟んだクラシックなお菓子
●デリシュー
・サクサクノアーモンドメレンゲとバニラのバタームース、パリッとしたヌガー
●アラビカ
・コーヒーの味と香り
●サランボ
・ぱりっとしたアメとキルシュのシュー菓子
●タルト・ポンム・キャネル
・シナモンとリンゴのタルト
2024/02/01 更新
日曜日は午後からの雨。
前日に配信されたXの写真を眺めると、1年に一度のケーキがありました。
ソースが添えられたケーキ。
ココアパウダーに覆われたような1品も。
ということで、雨の中をお店へ。
14時を過ぎた頃。
三台ある駐車場は空いていました。
クルマを停めて正面を見れば、傘をさして6名がお待ちです。
この時間ならばイートインのはず。
タンドレスのイートインはぎりぎり10名ほど。
先頭の方に声をかけるとまさに、でした。
お持ち帰りなので、そのまま店内に入れば、満席の店内ではお召し上がりの皆様。
でもショーケースの前には誰もいません。
さっそく魔法使いのマダムに、気になった3点をオーダーしました。
すると、こちらも美味しいですよと、さりげなく優しくシュークリームをご案内。
相手は優しい湯婆婆のお姉さま、千尋になった気分で、では1つ、と。
いつものように丁寧に詰められたパッケージを受け取る際、
いつも有り難うございます、の一言がありました。
面が割れている・・。
最初の2回ほどは、全8種類をすべてお持ち帰り、さらにさらに、
焼き菓子やコンフィチュールも買っているので、目立ってしまいました。
変なおじさんに映っているのかもですね。
しかし、1年の間こちらのお菓子を食べるという修業期間はようやく半年が経とうとしているところ。
まだまだ先は長いのです。
ということで、今回は小粋なものを4点、さっそく自宅に戻って幸福な時間です。
爽やかで酸味を感じさせる味わいが並びました。
■ヴェズューヴ【●1年に一度のお菓子】
※ぬめるような杏のクリーム、ザラッと舌をこする香辛料のビスキュイ、下から支えるブルターニュ風サブレ
・4つを重ねたお菓子です
杏のクリーム
しっとりのスポンジ
杏の果肉
ビスキュイ
外観はムースのようでいて、甘酸っぱい杏の果肉とクリームをサンド、さくさくのビスキュイ
初夏に近づいた季節には爽やかな口当たりでした。1年に一度、まさに。
■フレシュール・ドゥ・フルール《●シェフのお勧め》
※エネダーフラワーのムースリーヌクリームに、ソーテルヌ風味のリュバーブのコンポットゥと、リュバーブの生クリーム。イチゴソース添え。
・ソーテルヌと聞けば、シャトーディケム、極甘のワイン。
そのイメージでいただくと、驚きます。お、すっぱい。
たっぷりクリームの酸味をイチゴの甘味が優しく包み、ふわふわのビスキュイがエスコート。
イチゴが効いています。
■シャトーガトー
※マンゴーのムースとキャラメルのババロア。スパイス風味のフルーツのジュレ。
・ムースとババロアにサンドされて、瑞々しいフルーツが美味しい。
口の中に清涼感が拡がりました。
■シュー・トリコテ
※カリカリッとしたクランブル生地をのせて焼き上げたシュー生地に、カスタードクリームと生クリームを詰めました。
・甘さ控えめなクリームにザックリな食感。鈍感舌でも、クリームに深い味わいを感じます。
大人のシュークリーム。