ただのメシ喰いさんが投稿した鮨 りかく(東京/麻布十番)の口コミ詳細

ただメシを喰っています。

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鮨 りかく麻布十番、赤羽橋、神谷町/寿司、ふぐ、日本料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

鮨りかく願います

自分史上最高の小肌をいただきました!

東麻布の住宅街にお店を構える鮨りかく。
黒を基調とした外観から、既にただものではないオーラを放っておりました。
店内もまるで劇場に着席したかのような雰囲気のカウンターで、気付けば背筋が伸び切っておりました。笑

この日はおまかせコース+ペアリングをオーダー。
おまかせコースは前半は摘み、後半は握りの完全二部構成です。
この日の摘みは天然トラフグ刺身+あん肝ポン酢、牡丹海老のお造り、スッポン茶碗蒸し、天然トラフグ白子リゾット、あん肝有馬煮。
この時節にしか味わうことができない、日本全国からオールスターを集結させたかのようなラインナップである。
ずっと赤レンジャーが登場してくるような、贅沢さと有り難さを同時に感じることができた。

一品目の天然トラフグ刺身とあん肝ポン酢から心を掴まれました。
いや、この場合は鮨屋なので心を握られましたと言った方が適切かもしれない。
あん肝の力強さも天然トラフグの旨みがかけ合わさった見事な作品でした。
しかも、あん肝ポン酢はあくまでトラフグに合わせて用意されているので、一品ではありません。
少量でも何倍にも感じることができるインパクトと、頭のてっぺんまで抜けていく旨さに感動しました。
白子リゾットも文字通りリゾットながら、焼いたことにより閉じ込められていた白子の旨みをこれでもかと感じることができました。
合わせている卵の品種は蘭王。
蘭王の色合いもあって、とても艶やかなリゾットでした。

握りは大将のお人柄や創造したい味わいを食べながら感じることができる見事な握りの連続でした。
柚子や酢橘の使い方が絶妙で、一つの握りで咀嚼する度に味が変わっていく握りもあれば、ストレート一本勝負でダイレクトに飛び込んでくる握りもあれば、ただ旨いと言わせたいからひねりなしの握りがあったりで、まるで舞台を悪戯に舞い踊るかのようなひと時に酔い痴れました。
食べていてずっと楽しく、かつ大将に直接感想を伝えることができるこのカウンターの醍醐味、改めて幸せだなと感じました。
旨いの先にある感動に辿り着いたような気がします。
大塚大将のお人柄とBGMが全く流れていない鮨りかくだから辿り着ける境地なのかもしれません。

ペアリングも見事で見たことがない銘柄を堪能させていただきました。
それぞれのお酒の香りも愉しみながら居心地良く過ごすことができ、個人的には大満足でした。

ご馳走様でした。

2024/03/10 更新

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