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1回
夜の点数:4.0
2024/04 訪問
夜の点数:4.0
一人の日常に潜む非日常のフランス料理 - 銀座「ロオジエ」
2024/04/28 更新
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銀座の喧騒を抜け、一歩足を踏み入れた途端に静寂が包む「ロオジエ」。家内との夜のデートで訪れたこの日、期待を胸に重い扉を押し開けると、そこはもう、小さなパリだった。店内に一歩足を踏み入れると、ドアマンが迎えてくれる。改装後の訪問はこれが初めてで、いつもと変わらぬ洗練された空間が、特別な夜を約束してくれた。
席に案内されるまでの間、フランス人スタッフにエスコートされたことが、外国の地に足を踏み入れたような非現実感をもたらす。料理は、コースメニューを選択。特に、フォアグラのコンフィと甘鯛のヴァプールが心に残る。フォアグラは火入れが絶妙で、甘鯛にはふんわりとキャビアが添えられ、その一皿一皿が芸術作品のようだった。
また、仔牛のロティは口に入れた瞬間に溶け出すような柔らかさ。それでいて、ハーブが効いたソースが肉の味を引き立てていた。デザートには変わり種のフロマージュやプティフールが登場し、最後まで飽きることがない。ソムリエおすすめのワインと共に、料理の味わいが一層深まった。
特筆すべきは、スタッフの心地よい接客。決して煩わしいことなく、さりげない気配りとプロフェッショナルな対応に心からのリラックスを得られた。食事のすべてが終わり、家内と共に店を後にする際、まるで夢から醒めるような寂しさを感じた。
「ロオジエ」で過ごした時間は、日常では味わえない非日常の体験だった。この夜の記憶は、また訪れたいという思いを強くする。知ってしまったこの味とおもてなし、それが今後の私たちの大切な思い出となるでしょう。