2回
2023/07 訪問
日本最強の蕎麦
日本そばの在来種が好きで、旅をしたら真っ先に在来種が食べられる蕎麦屋を探してしまう私ですが、今まで食べた在来種蕎麦屋で一番美味しいと感じました。
しかも、玄蕎麦の粗挽き! 蕎麦をうったことがある人なら分かると思うが、ただでさえ貴重な蕎麦を、一番難易度の高い形で食べさせてくれるという、蕎麦マニアにはたまらないお店。
しかも、蕎麦だけじゃなくて、割烹料理もレベルが高く、コース料理は、ある意味、新時代の蕎麦の食べ方として完成されている。蕎麦マニアが作ると、偏った自己満足的な料理になりがちだが、大将の高橋さんはその辺りのバランス感覚もすごい。
コース料理 + お酒二杯で19,030円。決して安くない金額だったが、満足度との兼ね合いで言うと、超格安だと思った。
□ゆず酒ソーダ割り
□海鮮とアスパラの西京味噌和え
□蕎麦がき(赤花在来種)
塩、大根おろしで食べさせるところはあるが、ここは、きな粉でもどうぞ、とのこと。きな粉餅みたいなデザート感覚で美味しい。
□そば屋のつまみ八寸
少量のつまみがちょうど良い。特に湯葉の塩昆布乗せがシンプルで旨い。これはゆっくりお酒楽しめそう、と思ったら、次の料理の出てくるスピードが早すぎて、忙しい。名古屋の人はせっかちなのかな?
□日本酒 森嶋
□鱧の土瓶蒸し
八寸を食べていたら、間髪入れず、固形燃料で温められた土瓶蒸しが提供され、あわてて八寸を片づけて鱧に手を伸ばしたが、少しだけ火が通り過ぎていたのが残念。恐らく、八寸よりも先に鱧を食べて、八寸は後回しにすれば良かったかな。
□鱧の刺し身、梅肉のシャーベット
三重県産の鱧。肉厚で美味しかったが、大きい分、少しだけ大味か。
□毛ガニ!
言葉はいらない。
□黒トリュフの茶碗蒸し
無茶苦茶美味しかった。
□てんぷら
□伊吹在来種そば
空海が中国から持ち込んだ日本初の蕎麦、というのが大将の夢のある説。が、反証する資料はたくさんあるらしい。確かに、オリジンと呼びたくなる力強く、香りと旨味の強い蕎麦。ちょうど良い太さで、文句なく美味しい。
□丸岡在来種そば
福井在来種はやっぱり美味しい。
□椎葉在来種そば
初めて食べたが素朴な旨味が凝縮していて美味しい。希少種。
□比和在来種の鬼おろしそば
最後は、福井風の鬼おろしそば。福井の鬼おろしはあまり好きではない(あんなに美味しい福井そばの風味を台無しにする食べ方だと思う)が、これは全体的に刺激少なめで美味しかった。
□そばアイスクリーム
シャーベット状のしゃりしゃりしたものと、ねっとりしたもの、二層になっていたが、二種類のものではなく、おそらく、凍らせた時の上の方と真ん中の方、みたいな違いなんだと思う。
本当に美味しかったです。感動レベル。ご馳走様でした。
2023/07/23 更新
前回はコースで頼んだが、少し量が多すぎるのと料理が出てくるペースが早すぎて落ち着かない気がしたので、今回はアラカルトで注文。
生湯葉と、甘海老の昆布締めを注文して、アルコールをちびちび。やっぱり、自分のペースでゆっくり飲めるのは最高。天ぷらを追加注文しようと迷っていたら、大将から「今日、ハモあるよ」とのこと。即決でお願いした。
古式蕎麦を注文すると、普通の蕎麦つゆと、昔ながらの食べ方である大根の汁の2つがついてくる。しめは、伊吹在来種と、椎葉在来種の2つのざる蕎麦を頂きました。
ご馳走様でした。