1回
2018/09 訪問
濃厚にしてまろやか、激しくも優しい
実家を離れてから遠のいたこちら。
ラーメンを好きになったきっかけの1つともいっていいこの店を再び訪ねられた事がまず嬉しい。
お昼時の店内は客が並んでるほどの盛況ぶりで、ネット社会の昨今、ついにこちらが認められる時代が来たのかと、勝手ながらに思った。
注文を聞かれたので、10年来の相棒のりチャーシューラーメンを固め濃いめ多めで頼んだ。
この時点で既にワクワクが止まらない。
あえて使おう着丼。
のりとほうれん草をスープに浸し、食べる。
あれ?俺の想像とはちょっと違う。
濃厚さ、そして塩分が足りないように思った。
溶けきったチャーシュー、硬めの麺、これを一気に吸い込むと思い出した。
そう大桜は少しだけ冷めた段階からその旨味が姿を現わすのだ。
他の家系とは一味違う。
どうやって出すのかまったくもって疑問な、このクリーミーさ。
そこに溶けてしまうチャーシューの脂の旨さ。
並々と入れられた油がこれらを包みこんでも、硬めの麺はしこしことした食感を失わず濃厚さをグルテンで運ぶ。
今の俺の舌で感じる事は、天下一品と家系のいいとこどりだなという事。
家系の旨さと天下一品のクリーミーさ、そしてこれだけ強烈にとんこつを押し出したにもかかわらず、最後の一滴まで臭み1つない。
のりやチャーシューにその旨味を浸しながら食べるそれは至高。
それこそ最後の一滴までが名残惜しく、旨さを全身に感じながら食べた。
これがラーメンの本場、横浜の家系である。
2021/03/26 更新
家系の中ではとにかくトロトロに全てが溶けたようなタイプがあるのだが、その手のラーメンではこちらがNo. 1
2022/03/01 更新