1回
2021/07 訪問
白河ラーメンのレジェンドを食す
夫婦で福島県旅行二日目の昼食にして最後の食事に選んだのが、知る人ぞ知る白河ラーメンのレジェンド的な存在である、とら食堂さん。
こちらのお店、ナビを便りに田んぼ道を突き進み、そして田んぼの中に突然出てくるらーめん屋さん。
本当に周囲は全部田んぼ、緑に緑に緑に青空。見晴らしは本当にのどかで素晴らしい。しかしふと振り返ればそこには大行列が・・・
とりあえず開店一時間前くらいに来てみましたが、ウェイティングボードには無数の名前が。うーむ恐るべし。
さてそんなとら食堂さん。伝説的なラーメン職人である竹井寅次さんがかつて作り上げた味を二代目の竹井和之さんが継ぎ、守り続けている。
そしてとら食堂は白河市にあり、白河ラーメンというご当地ラーメンの一番人気の店でもあります。
白河ラーメンというのは、豚骨や鶏ガラを主体とした醤油スープと、縮れ麺が大きな特徴で。木の棒で麺を打つ手打ち麺が伝統的なスタイルです。具は基本的にはねぎ、炭火で焼いてから煮る縁が赤いチャーシュー、メンマ、ナルト、ホウレン草など。
そしてここ、とら食堂さんは勿論手打ちの自家製麺で、何とスープは無化調とのこと。僕はことラーメンに関してだけは化学調味料は必須であって、無化調のラーメンは上品すぎてどこかラーメンとしては物足りなく感じてしまうんではないかと思ってました。ここのラーメンを食べるまでは。
そんなこんなで、座れはしましたが名前を記入して待つこと一時間強、ようやく店内に案内されました。
テーブル席に座り、僕はチャーシュー麺大盛に半熟煮卵トッピング(950円+180円+100円)と焼豚ご飯(90円)、妻はチャーシューワンタン麺に半熟煮卵トッピング(1120円+100円)を注文。
テーブル席には味変用の刻み玉ねぎと胡椒が置いてあります。
程なくして注文したラーメンが着丼!
やはり白河ラーメンの代表格、一番人気店なだけあり見た目はこれ以上無いくらいの白河ラーメン。上記で説明した白河ラーメンそのもの。
まずは鶏がらと豚がら主体の鶏油が浮いた澄んだスープを一口。
何だこれは、これが本当に無化調の味か?
旨みの嵐ではないですか。
鶏の味が前面に出ている醤油ベースのスープはあっさりと上品ではありますが、めちゃくちゃ旨みがあって恐ろしい程後を引く。
次に麺、多加水の手打ち中太縮れ麺はつるっとぷりっとしていて口当たりと喉ごしが非常に良く、コシもしっかりとある極上の麺。
この麺とスープが合わされば正に無敵。
また具も一つ一つレベルが高いですが、特筆すべきはチャーシューで、炭火で焼かれた豚バラを煮込んであり、とても香ばしくてそして柔らかい。かつ柔らかすぎず肉としての歯応えも残してある。こちらも正に極上。
麺、スープ、具が、とんでもなく高い位置でバランスを完璧に保っている。
旨すぎて箸が止まらない。
こんな美味しいラーメンがあったのかと感服。
醤油ラーメンとしては佐野の麺屋ようすけさんもめちゃくちゃ感激しましたが、こちらはもしかしたらそれ以上か?いや改めてようすけ食べてみないと比べられませんな。いやでもこの旨さで無化調っていうのは本当に凄い。
しかし、僕の中では喜多方ラーメンよりも圧倒的に感動したのが白河ラーメンでした。
日本三大ラーメンは札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多ラーメンらしいですが、僕の中では今のところ札幌ラーメン、佐野ラーメン、白河ラーメンが
日本三大ラーメンでもいいんじゃないかと思います。
いやあしかしお腹一杯なのにいつまでもスープを飲んでいたくなる、またすぐに食べたくなる、恐ろしい旨さのラーメンでしたね。
一応千葉の松戸にも分店があるので福島まで行けない関東の人は是非とも一度行ってみるべきです。
白河ラーメンのレジェンド、とら食堂さん。伝説級の旨さの味を本店で食べることが出来てよかったです。久々にラーメンで感激しました。
ごっそさんでした。
2021/08/06 更新
【僕達夫婦の中の究極の醤油ラーメン】
もちもちつるんとした手打ちの麺と、化学調味料不使用の極上スープが合わさった至極の一杯。
2022/01/06 更新