hinacci26さんが投稿した艪(東京/代々木上原)の口コミ詳細

趣味は暴飲暴食

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代々木上原、代々木八幡、代々木公園/寿司、日本料理、海鮮

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2019/02 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

つまみとにぎりと日本酒の華やかな競演

初見参。一度うかがいたいと思っていてようやく叶った。実に滑らかな時間を過ごさせてもらった。

友人と二名で来店して、仕事のことだったりプライベートの話をしたりとかするのだが、より会話の華を咲かせる料理が提供されるので、さらに話が進む。福井県を中心とした日本酒は気分を高揚させ、会話がヒートアップしているときに口に放り込んだ握りでハッと熱くなっていることを気づかせてくれる。さらに会話の切れ目に供されたおつまみが新たな語りの糸口を見出す。寡黙に握る大将と裏方さんの抜群のコンビネーションでタイムリーに料理が目の前に登場するのだった。

ひとつひとつのつまみと握りと日本酒が大きな流れを形作っている。その流れは大河のごとく、ゆったりとしながらも途切れることがなく、そこを瞬間的に行きかう客であるわれわれに美味を味わう幸福感と自然な時間を過ごす心地よさを与えてくれるのだった。一体どれくらいの品数を食べさせてもらったのかわからない。とはいえ、大きな物語を振り返ると、個々の小話も鮮明に思い起こされるのだ。

印象に残ったつまみ、にぎりをそれぞれ三品ずつ上げると、
まず、煮だこ。墨塩をつけていただくのだが、たこを食べるというつもりで口にすると完全に裏切られる。この柔らかさたるや一体どこからくるのか。あん肝の煮つけ。実に上品な味わい。煮つけ加減が肝の滑らかさと調和し、日本酒を否が応でも進ませる。牡蠣のコロッケ。揚げ物派としては垂涎の一品。衣をひも解くと刻まれた牡蠣が顔をのぞかす。海苔のソースを絡めて食べると牡蠣の濃厚な味わいが口に広がる。
一方で、握り。こはだ、しめ鯖は本当に酢で締めたのかと思うほどに鮮度を感じる。漬けマグロの柚子辛子添えはその滑らかな食感と華やかさすら感じる風味にただただ幸せをかみしめるのみ。
さらにはのどぐろごはん。焼いたのどぐろを自分で潰してごはんとまぜて即席まぜごはんを作る。濃密な脂を蓄えたのどぐろがごはんに絡まり、それを口にした自分は言葉を失うのだった。

ただ単に食べるに非ず。至極の時間を演出するこのお店に敬意しかない。ごちそう様でした。

2019/02/23 更新

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