7回
2023/12 訪問
堺東に降臨した完成度の高いイタリアン【六回目】
クリスマス男子シングルイタリアン、会場は名前のないイタリア料理店。精密機械のようなバランスの料理を構築する岡野シェフの料理に期待しましょう
関西旅行六日目、関西へ来たら必ず再訪する三店舗の一つ、再訪です。いつものように南海高野線堺東駅の北東口から方違神社方面へ歩いて4分、完全予約制の板がかかったお店
今日は満席で、岡野シェフ、石原さん、そして奥方様のフォーメーションでお出迎えです
ドリンクは、スパーリングワインジュース。甘さ控えめでスッキリ飲めます
熊本あか牛、九条葱のスープ、酢橘 - あか牛のブロックを塩と水だけで煮込んだ一品。塩加減、九条ネギの香りと旨み、すだちの酸味...良すぎるバランスに悶絶。この店に来たと実感
牡蠣フリット、寒鰤のクスクス、赤大根、わさび菜 - 抜群な牡蠣フリットの食感にフリーズしました。一口目からやられる、という感じ。クスクスの粒食感と寒ブリの弾力、かすかに広がるわさびのバランス
鲻白子、蓮根、伊産冬トリュフ、リゾット - ボラ白子の口溶けにフリーズ。蓮根のサクサク感が加わったリゾットとトリュフの香りもさすがです
針烏賊、チーマディラーパ、雲丹のカッペリーニ - カッペリーニはなかなか食べれない歯切れの良さ。シェフに聞いたところ冷水で洗っているそうなのですが、味がゆるくなるので冷水で洗うシェフは少ないそうで、そこを味が薄まらないようにするのがポイントみたいです。イカスミの旨みと野菜の旨みに悶絶
セコ蟹の手打ちスパゲッティ - 歯ごたえの良さにフリーズします。内子と外子も美味しいですが、蟹の身と合わせたオリーブオイルの味わいもフリーズ。他の店でも似たような料理は時々食べますが、岡野シェフの高い精密度にいつもながら感嘆します
スペシャリテ~ズッパディペッシェ〜 - 見た時点からフリーズ、1年10カ月ぶりの再会。今回の魚介は脂乗りがいいみたい。脂の旨みがしっかり。ハマグリが旨み濃い、海老が大きくて「あの店のと比べると良い海老使ってるね」と言ったら、シェフが軽く微笑む
氷見猪肩ロース、白菜、蕪、安納芋 - カリカリに仕上げた猪の脂の旨みと、下にひいた白菜の甘みにフリーズ。白菜を猪の脂身と一緒に煮ると甘みが出るんだそうです。その発想!!!安納芋の甘みも不思議ないい香りが口に残ります。全体的に合っている不思議な美味さ
洋梨、マスカルポーネ、柚子 - buon nataleはメリークリスマスの意味。しっとりとしたマスカルポーネのケーキに食感のアクセントで若い洋梨、柚子で爽やかさを加えています。唸る美味しさ
さすがとしか言えない精密に構築された岡野シェフの世界。さて、七回目はいつなのか?ごちそうさまでした
2024/01/01 更新
2021/12 訪問
堺東に降臨した完成度の高いイタリアン【五回目】
関西出張のプライベートモードです。関西へ行ったらいつもの三店舗、そのうちの一店。(ただし、今回は他二店舗は口コミを書いてません)。いつものように、南海電鉄の堺東駅北東口から方違神社芳名へ歩いて数分。完全予約制の板とのれんが目印。
この日は既に先客二組で活気ある店内。岡野シェフ、石原さんに女の子のスタッフも加わって三人体制です
この日のコースは以下の通り。この日は知り合いと訪問してだべりながら食べたので集中力を欠く口コミになっています
牡蠣と白菜の温かいスープ - 牡蠣の旨みと白菜の甘さにチーズのしっとり感に唸ります
バケットはコクのあるオリーブオイルに焦がした香りがついて美味しい
迷い鰹小蕪カラマンシー菊のインサラータ - 迷い鰹は日本海側に入ったカツオなんだそうです。脂はいい感じに抜けて旨みが濃いぃです。ソースの上品な味わいにカラマンシーという柑橘と菊のフワッとした香りに悶絶。形容が難しいけど、とにかく美味しい
海老芋のグラティナート - 初訪問で食べた一品。挽肉の上品な旨みと海老芋の口当たりにフリーズします。文句なしの一品。岡野シェフならではの滑らかさな味わいと食感
ずわい蟹のカッペリーニ - 他で食べれないツルっと来る食感と蟹の細やかな食感のハーモニーに悶絶。毎度の感想ですが、なんでこの食感出せるのか不思議です
白子と下仁田ネギのカヴァテッリ - 白子のしっとり感とカヴァテッリの柔らかさのハーモニーに唸ります。カラスミの塩分もちょうどいい
ズッパディペッシェ - 脳内で「キター!」って歓喜が起こります。何度食べてもフリーズする一品。海老の絶妙な柔らかさ、ホタテの弾力と焼きの香ばしさ、白身の旨み、そしてこのキレのある旨みのスープ、さすがだなぁ~
蝦夷鹿のロースト - フワッと柔らかい蝦夷鹿に唸りますが、添えてあるレンコンのほんのり弾力もありつつ、軽くほぐれる食感にフリーズしました。それと、別でカットされた脂身は甘みと旨みが濃縮されていて、これもフリーズする美味しさ
柿のパンナコッタ - 柿の甘みと少しだけ甘みを付けているようで、絶妙な甘さとしっとり感。パンナコッタの濃い目ミルク感とソルベの味わいもいいですね
駅に戻る途中、知り合いも「美味しかったです。また行きたいです」と言ってました
岡野シェフの世界、いつも驚かされます。また、来ます。ごちそうさまでした
2021/12/21 更新
2021/07 訪問
堺東に降臨した完成度の高いイタリアン【四回目】
中6日の登板、今日も南海電鉄堺東駅のなんば側北東口から、おなじみになった方違神社の看板を見つつ歩いて4分、完全予約制の木札、白いのれんをくぐると、いつものように岡野シェフと石原さんがお出迎え、先週とどう変えてくるのでしょうか?期待したいところであります
ゴールドラッシュの冷製スープさいぼし - トウモロコシのブランド、ゴールドラッシュの冷製スープ。他でもゴールドラッシュは出ますが、甘さだけでなくコクの味わい。芯からダシを取るとコクが加わるんだそうです。燻製梅肉を細かく削り柔らかい酸味で仕上げています。一味違うなぁ、と唸ります
鰆のティピエド、緑野菜の温かいインサラータ - 脳内でコーラスが流れる幻覚に襲われる鰆のしっとり感にフリーズします。温野菜の食感も絶妙、淡路島の玉ねぎとオリーブオイルで作ったソースも鰆に重厚な味わいをプラス。隣のお客さんも、このしっとり感に驚いていました
神頭烏賊と雲丹 ズッキーニのカッペリーニ - 乾麺なのに何故生きてるような躍動感が出せるのか?と思える弾力に悶絶。烏賊の旨みとトマトのコクにも唸ります
甘鯛のフリット、水茄子、ブッラータ - 広がるような甘鯛の旨みがとても軽くてフリーズ、ブッラータチーズのフワフワ感、水茄子の低反発食感がアクセント、ナノバジルという若い芽の柔らかいバジルが香りをプラス。ブッラータチーズがどういう下処理であのフワッと感を出しているのか不思議
サマートリュフとマッシュルームの手打ちスパゲッティ - 岡野さんらしい一品。歯切れのいいスパゲッティに、細かく削ったサマートリュフの舞うような食感とマッシュルームのフワフワ感にフリーズします。サマートリュフとマッシュルームを合わせると相乗効果で香りが良くなるんだそうです
ズッパディペッシェ - 文句ない一品。濃厚でクリアなスープに私も他のお客さんも唸ります
鹿児島産黒毛和牛フィレ肉のコトレッタ - コトレッタにより牛肉の旨みが濃縮されて、唸るしかなかった。(確か)ポルト酒のソースも絶妙なバランスを構築しています
ペスカリピエーナ - 桃コンポートの中はペスカ(マスカルポーネ、生クリーム)、周りにジュレ、上に柚子と青い(聞き忘れた)。固くもなく柔らかすぎずの絶妙な食感の桃に、フワッと透明感があるペスカにフリーズします。桃の甘みと柚子の爽やかな香りが素晴らしいコントラスト。凄いの一言でした
岡野シェフじゃないと作れない料理だなぁ、と改めて思いました。食感の作り込みや味のバランスがビタリと来る。また、行きます。ごちそうさまでした
2021/07/26 更新
2021/07 訪問
堺東に降臨した完成度の高いイタリアン【3回目】
また、関西へ来ました。最も重要なミッションは、こちらのお店へ来ることです
いつものように、南海電鉄の堺東駅へ降りました。なんば側の北東口から階段を降り、線路沿いの通路を歩き、方違神社方面の看板へしたがって歩いて100mちょい歩くと、完全予約制の札が下がった和食屋みたいな雰囲気のお店(元はお父さんのお寿司屋さんなので)。いつものように、岡野シェフと石原さん、そして大皿がお出迎えです
今回のコースは以下の通りです
色々な野菜の冷たいクレマと白バイ貝 - 水分は加えず野菜だけの水分のみ。中々言葉で表せないですが、野菜の旨みが上品で、前回は冬でしたが、今回は暑かったので、ほんのりと酸味が効いた味わい。白バイ貝の食感も絶妙な柔らかさに悶絶です。このクレマを食べると「岡野さんの料理だ!」って感じる完成度。キレイなスタートを切ったボートレースのように野菜が駆け抜けます
ミナミマグロ脳天とパプリカ、万願寺唐辛子のインサラータ - これ以上のタイミングはないんじゃないか?と思える、生っぽさも無ければ熱を入れすぎたパサパサ感も無い、マグロのしっとり食感と旨みにフリーズします。万願寺唐辛子は辛さが無く旨みがしっかり、パプリカのペーストとパウダーが上品な旨みをプラス。岡野さんに「このマグロ凄いねぇ!?」って言ったら、色々と食材の扱い方とかを話してくれるのですが、何か他のシェフと違うんですよねぇ...ちょっと抽象的だから、南青山のお店でスーシェフが真似できないんだろうなぁ、と聞いていました
パルマ産生ハム、モッツァレラ、トマトのカッペリーニ - カッペリーニのプルプル食感にフリーズします。ここのカッペリーニは生きてる気がします。モッツァレラは水分を抜いて、豆腐のような食感が面白い。トマトとバジルの若い葉が凄く上品な味わいに仕上げています。バジルの使い方とかも、別角度から来るのが岡野シェフらしいなぁ、と感嘆します。引き出しが多い
鱧のフリット、胡瓜とすだちのソース - 胡瓜とすだちのソースは、今まで食べたことない味わいで鱧に合う。食感はみぞれですが、胡瓜の柔らかい青みが「うぬぬ、美味い!」という感想。フリットは、食感はズッキーニのフリットのようにほんのりジュレ感ですが、胡瓜独特の旨みが効いてます。普通に扱うと胡瓜は苦くなるのですが、仕込みで水分を抜くんだそうです。そうすると、嫌味のない食べやすい胡瓜になるんだとか、この食材の扱い方が普通の人とは違うんだよなぁ...凄い
オレキエッテ 鹿児島産豚肉と椎茸のラグー - 手打ちパスタのオレキエッテは耳たぶの柔らかさ。上品な豚肉の味わいと椎茸のプルプル食感と旨みに悶絶です
ズッパディペッシェ - 私の脳内から一生消えないであろう、ズッパディペッシェの味。問答無用の美味しさ。滑らかなコクと海老、イカ、白身の食感も相変わらず抜群。石原さんに「他のお客さんも絶賛ですか?」と聞いたら「黙っちゃうことが多いですね」と、私と同じくロングフリーズしているようです、やっぱりそうですよね
鴨胸肉のロースト、新馬鈴薯と枝豆 - 鴨のしっとり食感と溢れる旨みは、ヤバかった。今まで食べた鴨で一番美味しいと思いながらロングフリーズ。脳内BGMはBill Evansが演奏するBANNY BOY、めっちゃノスタルジックな気分が浸透しました。枝豆の弾けるような旨みと食感も凄かった
宮崎マンゴーとブロンテ産ピスタチオのトルタ - 甘みは糖度の高いマンゴーのみ(確か)、ブロンテ産のピスタチオは凄く旨みがしっかりしてい唸ります。下地のピスタチオムースも透明感があって、ホント美味い
自分専用の厨房を持ってから、来る度に新しい驚きを提供してくれます。そして、この精密機械のようなバランス感覚、凄いですね。今回の旅行内で、もう一回行ってしまう予感がする...ごちそうさまでした
2021/07/11 更新
2021/02 訪問
【第二夜】堺東に降臨した完成度の高いイタリアン
衝撃の初訪問から早21時間。再び、南海電鉄堺東駅へ降り立ちました。実は昨日、駅の逆側へ降りて反正天皇百舌鳥耳原北陵を1周したのは内緒です
昨日の帰りに道は分かったので、なんば寄りの出口右側の北東口から階段を降りて、線路と駐車場の間の柵道を抜けると、方違神社→という立て札に従って、坂道を上がっていきます。止まれの看板で止まって右向け右をすると、名前のないイタリア料理店ののれんと完全予約制の木札
のれんをくぐると岡野シェフと石原マネージャと有田焼の大皿がお出迎えです
今回のコースは以下のとおり。21時間ぶりの料理は、どんな感じの変化があるでしょうか?
飲み物はもちろん、ブラッドオレンジジュースです
温かい南瓜のクレマ タレッジョチーズ - カボチャの濃厚で滑らかな味わいにフリーズしました。生クリームが入っていますがバランスが絶妙。これだけ、旨みが詰まったカボチャのスープは最強かも...軽くローストしたカボチャの食感にもフリーズです。2日連続で来て良かった
アトランティックサーモンのティピエド カリフラワーのインサラータ - ティピエドは人肌という意味で、サーモンを低温調理した一品。プルプルから弾けるようにほぐれる食感のサーモンにロングフリーズしました。頭の中で神の乗り物がゆっくり回るような幻覚。カリフラワーの軽い食感とマッシュボテトの滑らかさにも悶絶します。さすが岡野シェフ...
バケットが来ました。コクのあるオリーブオイルの味わいと炙った香りの融合が今日も素晴らしい
甘海老のカッペリーニ すだちの香り - 素晴らしく滑らかなカッペリーニ。ふるふる食感の甘海老は甘みがあって、甘海老の殻から取ったソースも優しい味わい。空を飛べそうな気がする心持ち
鮟鱇と小蕪のフリット 菜の花と蜜柑、あん肝と雲丹のソース - ハリのあるアンコウとしっとりとした小蕪のフリット。菜の花の爽やかな青味とウニの甘みと蜜柑の甘さと酸味がバランス良くて唸ります
ズッパ ディ ペッシェ - この店の王道、ズッパ。やっぱりフリーズします。クリアで力強いスープの味わいが凄いですし、アサリ、エビ、イカ、クロムツの食感も生きてます
ガリシア栗豚と茴香のカヴァテッリ - カヴァテッリは水分を多めにしてモッチリとした食感に仕上げたパスタ。カヴァテッリの低反発食感が凄かった...栗豚の甘みとウイキョウの爽やかな香りにも悶絶です
熊本あか牛サーロインロースト プチヴェール 白菜 - 牛肉の後ろにある白いソテーは茹でた白菜をソテーしました。滑らかな食感の白菜が不思議な美味しさ。あか牛のすっと入る食感がいいですね。マルサラ酒のソースが秀逸。
クリームチーズ、林檎、干し葡萄、胡桃 - 上に乗っている林檎の皮が印象的なデザート。フワッとした食感のクリームチーズにクルミの食感がアクセント。さっぱりとした味わい
今日もビタリと決まったバランス、さすがです。2日連続でも、ヤバいくらい美味しいです。また来ますので、よろしくおねがいします。ごちそうさまでした
2021/02/21 更新
2021/02 訪問
堺東に降臨した完成度の高いイタリアン
先日偶然、風のうわさで「岡野さんがお店を開きましたよ」と
そんなことを聞いてしまったものだから「あの店に行きたい」と悶々とした日々、たまたま仕事がポッカリ空いたので、居ても立っても居られない止まらない、というわけで南海電鉄高野線堺東駅へ降り立ちました
お店はなんば寄りの出口、北東口を出て線路横の駐車場に挟まれた柵道を抜け、右に曲がって坂を歩いて、止まれで一旦停止して左右を見ましょう。右に完全予約制の木札が見えたら激熱、信頼度99%overで名前のないイタリアンが見えます。方違神社(ほうちがいじんじゃ)の手前にあり、行き過ぎて神社へ着いたら参拝してから戻りましょう
南青山のイタリアンでメインシェフだった岡野シェフ、もうかれこれ彼の料理を食べたのは4年ちかく前。このお店はお父さんの寿司屋をイタリアンに内装を少し変えて開店。南青山のお店でマネージャをしていた石原さんと二人で切り盛りしています
お店の中は木の内装をそのままに磨き直して、落ち着いた雰囲気。奥には有田焼の大皿が飾ってあります
今回は13000円のコースを予約。この店は完全予約制、なるべく早めの予約をおすすめします
今回のコースは以下のとおり
飲み物はブラッドオレンジジュース。南青山で毎回飲んだ味
安納芋のクレマ ゴルゴンゾーラピカンテ - 安納芋のクリーススープに軽く炙ったゴルゴンゾーラが入っています。一口目の濃厚で滑らかな味わいに「うわぁ、この味!」とロングフリーズ。まばゆい光の中で金色の羽がまっている幻覚に包まれます。強い味付けではないのに、素材の旨みを濃厚に引き出す技術の凄さを感じます。ゴルゴンゾーラの炙った香りとチーズのコクにも悶絶です。来て良かったぁ~(キラキラの幻覚)、いいえ、クスリはやっていません
天然真鯛、もち麦、色々な野菜のインサラータ ディ オルツォ - 真鯛の旨みともち麦のプルプル食感にフリーズです。絶妙な食感を出す野菜のカットと湯で具合にも唸ります
雲丹のカッペリーニ 柚子の香り - どうやってこの食感が作れるのか分からない、とにかく滑らかな食感に何かが降臨しました。いや、凄い。ウニの旨みと爽やかなユズの香りのバランスも素晴らしい
パンは石原さんが焼いて出してくれます。コクのあるオリーブオイルに少し強めの焦がしをいれているのですが、恐ろしく美味しい
海老芋のグラティナート - 海老芋がほんのりしっとりとホクホク感、チーズとひき肉の香りにフリーズ。一般的には味が強めな料理になりがちですが、岡野シェフにかかると上品な味わいに昇華します
ズッパ ディ ペッシェ - 魚介のスープ、このお店のスペシャリテ。私が知る限りでは、最も美味しいズッパ。香りがとても良く、濃厚なスープ、とてもクリアな味わい。具材はヒラスズキ、エビ、ホタテ、イカで、具材の食感も絶妙な柔らかさ、脳内ハレルヤ、GOD in GODな美味しさです
ズッパは南青山の時より味わいが深くなった気がしたので「あっちよりも美味しく感じる」と言ったら、岡野シェフが「改良してます。終着駅は無いですからね」と...さすがですね
佐賀猪と玉白茸のラグー マルタリエッティ - 猪のラグーと玉白茸というキノコを合わせたマルタリエッティという平べったい手打ちパスタの一品。ラグーの上品な味わいと香り、パスタの絶妙な弾力、玉白茸の低反発食感。凄いとしか言いようのないバランス。まるで最後の1ピースがパチっとはまったら、美しい風景画が出てきたような感覚
蝦夷鹿のロースト、蓮根、新牛蒡、寒締めちぢみ法蓮草 - 蝦夷鹿の食感、そして野菜の食感も素晴らしい、それぞれの素材の味わいも引き出されて、脳内にアドレナリンがぶしゃーです
苺、セロリ、ミント、マスカルポーネ - 岡野シェフが作るデザートは初めてかもしれないです。苺のソース、上に苺のソルベ、ミントとえぐさのないセロリの内側をアクセント。マスカルポーネでコクを出しています。甘さは苺の優しい甘さで爽やかな味わい、大人な味です
仕事は簡単そうにこなしますが、寸分の狂いもないまるで精密機械のようなビタで決めてくるバランスには、本当に感動します。「これぞ岡野シェフ!」っていう料理
南青山の時はお店のカラーに合わせていたようで、この店になってからは地場のいい素材を使った自分のスタイルが出ている感じです
いやぁ~、凄かった...アドレナリンが出過ぎて私の脳内の天使が「オレオレ、俺だよ、天使だよ。もう、付けちゃおうよ、5.0」って言うものですから、食べログ始めてから、初めて5.0を付けました
当然のことながら、また行きます。ごちそうさまでした
2021/02/18 更新
関西遠征六日目、関西へ行った時の定番です。いつものように南海高野線堺東駅の北東口から方違神社方面へ歩いて4分、完全予約制の板がかかったお店。今回は大阪の知り合いと待合せ
こちらのお店はお任せコース。今回の内容は以下のとおり。飲み物はブラッドオレンジジュース->炭酸水
新馬鈴薯、モリオン、伊産トリュフ - カリッと仕上げたジャガイモの香ばしさとコク深いスープとトリュフの味わいに悶絶。言葉に出来ないですが、この味わいが岡野シェフの味わい
鰆、新玉葱、野蒜、桜海老、唐墨 - 岡野シェフならではのしっとりとした食感のサワラと全体的なバランスの良さにフリーズ。野蒜(のびる)美味しい
貝塚木槓、朝掘り筍、カルボナーラソース - 貝塚木槓に野菜として育てているタケノコがあるらしく、それをフリットにして、下にはカルボナーラソースを敷いています。珍しく大ぶりな一品ですが、この大きさでないとタケノコの良さが出ないんだそうです。北海道で旬のジャガイモを食べている錯覚を感じるタケノコの旨味に驚きました。フリットが旨味を閉じ込めていて、滑らかな味わいのカルボナーラソースが良いサポートでフリーズしました。これは凄い
蛍烏賊と天然クレソンのカペッリーニ - 濃厚な碧味のクレソンと旨味が濃いホタルイカ、パスタの滑らかさとコシの良さ、そしてしっかりとした味わいにフリーズ
黒毛和牛テール、ホワイトアスパラ、ガルガネッリ - ワザと牛テールは少し嚙み応えのある食感に仕上げていて、これまた歯ごたえある手打ちのガルガネッリ、茹で過ぎないアスパラ。柔らかすぎない美味しさをコンセプトにした一品。フリーズする食べ心地
スペシャリテ~ズッパディペッシェ~ - 魚介スープにホタテ、海老、イカ。スープの透明感を感じるしっかりした旨味と具材の食感にフリーズ
仏産鴨胸肉、春キャベツ、空豆、スナップエンドウ - しっとりと仕上がった鴨に緑野菜の食感に悶絶。
ホワイトチョコレートのセミフレッド、苺 - こんなに食感が良いセミフレッドは初めて。ホワイトチョコとキャラメリゼとのバランスにフリーズ。しっとりとした仕上がりのコンポートの苺も甘さが良いバランス
食後のお飲み物 - いつもの紅茶をオーダーしました
食感、味わいともに精密機械のようなバランスに毎度驚かされます。また、来ます。ごちそうさまでした