5回
2019/07 訪問
見て感動、食べて感動
連れに「誕生日、どこで食べたい?」「スプートニク」ということでル スプートニクへ再訪です。実は去年もル スプートニクでした。連れの中で最も熱いフレンチ
甘鯛 - 熟成させた甘鯛でフルーツを包んだ一品。食感も味わいもさすがと言わせるバランスの良さに唸ります
枝豆チュロス - しなやかな中に枝豆の旨みが詰まったチュロス。絶妙なコリコリ感の枝豆も美味しいです
フリルレタスとホタテ - フリルレタスのみずみずしさとジュレとホタテのコントラストにフリーズしました。これは凄い、と感じる一品
揚げナスのムース、オマール - 揚げナスのムースは凄くまろやかな味わい。そして、オマールの香りがするコンソメジュレにフリーズします。ル スプートニクのこれでもか!これでもか!っていうハイクオリティな料理の連続にやられますねぇ~
トウモロコシのスフレ、トウモロコシのアイス - これも凄かった。スフレから一気に広がるトウモロコシの甘みと清々しい香りにアイスと温度のコントラストから更に広がるトウモロコシの旨み、そしてアイスに入っているベーコンの旨みにフリーズです。美味くてボーゼンとします
ウイキョウとイカ - 見た目よりもパリパリ感があって、こんにゃくのように滑らかな仕上げのイカとのコントラストに悶絶です。ソースはウイキョウから取った柔らかでキレのある味わい
鱧じゅんさい - 鱧の焼き目がいい香りで、じゅんさいのツルっとした食感とのコントラストにシャーベットにした爽やかなソースのハーモニーに唸ります
天竜川の若鮎 - 小玉メロンの上に天竜川の若鮎とアボカドのフリット、メロン果肉の甘みとフェンネルが合いますね。鮎の柔らかい食感にもメロンの甘さが合います。組み合わせの妙が凄いなぁ~、と感嘆です
フォアグラとブリオッシュ - コースの男性に出るフォアグラ料理。バラの方に夢中だったので、よく聞いていかなったです...低温調理のような不思議な食感にブリオッシュとよく合います
フォアグラとビーツのバラ - フォアグラを土台にして、薄く揚げたビーツを花びらに仕立てています。パウダーもビーツです。以前よりもビーツの枚数を増やして、花びらの密度が高いバラになりました。恐らく、ビーツの花びらも薄くなって更に繊細な食感。見た目のインパクトも凄いですが、凄く美味しい
じゃがいもパンケーキにうなぎとバナナ - 高橋シェフがパンケーキを食べながら考えた一品。何故、うなぎとバナナなんだ!?だけど、やたら美味しい...発想力に脱帽です。バナナの甘みが皮目をパリッと焼いたウナギと何故か合う、超フワフワな食感のパンケーキとのコントラストにフリーズです
カキと花ズッキーニ - カキを花ズッキーニで包んで蒸した一品。スパイスを使ったソースは滑らかな南インドを彷彿させる香りと味わいで...これも唸ります。呆れるくらい美味しい、それが高橋シェフの料理。連れが問答無用で「ル スプートニク」っていうのもよく分かる
甘鯛、パパイヤ - しっとり低温調理の甘鯛。パパイヤの果肉を崩しながら食べます。果肉の甘みとソースのハーモニーにフリーズします。そこに甘鯛を合わせると悶絶です
赤牛 - しっとり赤みの旨味が広がる赤牛にフワッとした食感の万願寺唐辛子と甘みのあるイタリアン(?)トマト、あと小さい品種の芋(名前で出てこない。赤坂のお店でよく出るんですが...)がツルッと感とホクホク感。赤牛の火入れに唸ります
シソのゼリー&シャーベットと桃 - 桃にシソのゼリーを合わせ、その上から液体窒素で冷やしたシソのシャーベット。シソなんですが滑らかな味わいで、しっとりとした口当たりの桃といいハーモニー。バランスの良さを凄く感じます
カカオ - カカオの実に形どったチョコにパッションフルーツとアイスを合わせて、上から温かいチョコソースをかけます。温寒のコントラスト、滑らかさと濃厚さのコントラスト、食べててとても変化がある一品。美味しいとしか出なかった
小菓子 - ミニャルディーズはマンゴーのタルト。プルプルゼリーのマンゴーといい感じでほぐれるタルト生地に唸ります
ル スプートニクさんって、記念日に使われる事が多く、他のテーブルにプレートが出てきます。去年も他の2組に出ていて、連れがボソッと「いいなぁ...」と、ということで今回はプレートを作ってもらいました。ベリーと花で色鮮やかなプレートに「さすが♪」って思いました。スタッフが静かに持ってくるので、その落ち着いた雰囲気もいいですね
高橋シェフの発想力にはサーブしたスタッフも舌を巻きますね、と感嘆していました。前と同じ食材でも合わせる食材や製法をガラリと変えてくるので、その変化にも期待できます。それだけの変化を付けてもバランス良く悶絶の味わいに仕上げてくるんですから、天才ですね
来年の誕生日も来ること濃厚、という雰囲気で連れも上機嫌でした。その前に季節を変えて行きたいところです。ごちそうさまでした
2019/07/09 更新
2018/07 訪問
繊細とバランスの極み
私が最も高い評価をしているフレンチの一店。ル スプートニクへ再訪です
今日のコースは以下のとおり
萩の甘鯛 桃 ハーブ - 熟成されてとろける甘鯛に桃の甘みが非常にマッチしています
枝豆のチュロス - おっそろしく柔らかい食感に悶絶。枝豆の旨味が柔らかく広がります
シマアジ - じゅん菜を合わせて、パッションフルーツとトマトのソースが合わさった一品。このシマアジの食感が絶妙な柔らかさ。じゅん菜とのコントラストも見事。トマトの爽やかな味わいも夏にあっています
フォアグラのフラン - フォアグラと卵を合わせて蒸し上げた一品。根セロリジュレにういきょうの花を合わせて、細く切った青リンゴを立てています。フランの柔らかなコクと、極細の青リンゴの食感と爽やかな味わいのコントラストにフリーズです
ホロホロ鳥 - えごま、マイクロコリアンダー、人参、しいたけを合わせた一品。プルプル食感のホロホロ鳥の程よい弾力と鶏肉のコクがいいですねぇ~。コリアンダーで爽やかに仕上がっています
天竜川の鮎スープ - 鮎を細かく粉砕してスープに仕上げました。内臓の爽やかな苦味が美味しい一品。食感はとろみがあり、鮎のコクがしっかりしています
天竜川の鮎フリット - 衣は米粉で揚げていて、ししとうのフリットとおかひじきを添えています。トマト、スイカ、ワインビネガーで作ったソースです。スイカベースの赤いソースがしっとりとした味わいに悶絶。鮎との融合性も見事です
フォアグラソテー - フォアグラソテーに自家製ポルト酒で作ったソースとさくらんぼのソテーを添えています。フォアグラの弾力も素晴らしいですし、甘みを引き出したさくらんぼの食感と味わいにも悶絶。バニラビーンズの香りにも唸ります
ビーツのバラ - 見て美しい、食べても美しい逸品。花びらに見立てたビーツのサラサラとした食感と土台のフォアグラとのハーモニーにトリップしちゃいます
燻製牡蛎 - 燻製した牡蠣にネギ油とブルーチーズのソースの一品。牡蠣の旨味と燻製のコクが見事ですね。ブルーチーズのキリッとしたソースが凄く合いますね。旨い、としか言えない
オマールエビ 海老しんじょう - オマール海老と海老真丈の異なる弾力が融合した一品。「みらい」というブランドのトウモロコシで作ったソースの力強い甘みとのハーモニーに唸ります
金目鯛 - 瞬間燻製の金目鯛は絶妙なしっとり感で、キャベツとハーブのソースが爽やかな高原を彷彿させます
鴨のソテー - 濃い旨味の鴨にお馴染みのソースがよく合います。火入れされたブドウが半端なく美味い
抹茶 桃 ぎゅうひ - 一品目のデザート。不思議なふんわり感を演出するもちもちの求肥に桃の食感がいいコントラストですね。抹茶の香りと上に振られた瞬間冷凍されたシャーベットの爽やかさに悶絶です
グレープフルーツのムース - グレープフルーツのムースへ飴で花びらを作った一品にセルフィーユを添えて爽やかな味わいにした一品。ふんわり食感のムースと軽くパリパリのコントラストが見事
カモミール風チョコのデザート - オレンジをベースにしたソースにウエハース状のカモミール風チョコ。下にはナッツが入っています。ウエハーの絶妙なパリパリ食感にまず驚きです。オレンジの柔らかな香りとナッツのコントラストに悶絶。凄く...美味い...
小菓子 - お馴染みになった抹茶シュークリーム、ほうじ茶ブランマンジェ。シュー生地の軽いサクサク感に悶絶です。ブランマンジェの旨味と塩のコントラストにも悶絶
さすがとしか言いようがないですね。食感の繊細さが凄いなぁ、と驚きの連チャンでした。また行きたい
2019/01/11 更新
2017/06 訪問
【再訪】繊細さとバランスの極み
いつか再訪したい!再訪したい!!再訪したい...あ、しつこいですか?初訪問の感動再び、と再訪です
ルスプートニクはソ連の人工衛星の名前で「同行者」という意味。フレンチというコースの同行者として、お客をもてなす、という意味だそうです
今回のコースは以下の通り。前回出したコース内容と同じ品は3品だけでした
甘鯛、根セロリ - 食べた瞬間、ルスプートニクに来た実感。程よい食感、味のバランス、ほのかに香る甘鯛のコク
枝豆のチュロス - これまた絶妙な柔らかさのチュロスと枝豆の味わい。唸ります。茹で枝豆は少しハードでガラスが割れるような食感
ピュアホワイト(とうもろこし)のブランマンジェ - 濃い甘みの広がり方が凄かったです。少し炙ったトウモロコシは生っぽい感覚を打ち消してしっとり食感に仕上げ、甘みだけを最大限に引き出した感じです
稚鮎とゴボウのフリット - 鮎のサクサク感に悶絶です。苦味を完封したソースが、スプートニクならではのコクと透明感です
ウフ - 中に卵の黄身、まわりをメレンゲ、上下にキノコという構成をオーブンに入れて仕上げた一品。ふわふわのメレンゲとトロリとした黄身のコントラスト。味付けのジロール茸とベーコンが濃厚な鰹だしかと錯覚。嫌味なく力強い味わいにフリーズです
鰯の瞬間燻製 - 火入れの上手さでイワシが半分コラーゲン食感に仕上がっているのが驚き。イチジクの食感はまるで柔らかいゼリー食感に再フリーズです
フォアグラとオレンジ - 連れはビーツのバラで、私はオレンジと合わせたフォアグラです。ウエハーの薄氷が崩れるような繊細な食感に再々フリーズです。下にはカカオパウダーとカット&ソテーしたマンゴーで、これもまた優れたバランス。カカオパウダーはバターを薄く塗ったパンに付けると上品なチョコパンになって、これもまた美味かった
フォアグラとビーツのバラ - この店の有名なスペシャリテ。土台にフォアグラ、バラのエキスで作ったゼリーを乗せ、その上に薄く揚げたビーツを花びらのように挿して、バラに見立てています。そのままだとテカりが出るので、顆粒状にしたビーツを上からかけて、バラの深紅を表現。食べるのがもったいないですが、サラサラと細かく割れるビーツの花びらに感動します。見た目で感動、味で感動の逸品
牡蠣のソテー - 牡蠣が柔らかめのフォアグラみたいな食感で、数種類のハーブと一緒に食べるとバランスの取れた爽やかさで形容し難い食快感を受けます。脳がプシュンと言いそう
金目鯛のポワレ - 金目鯛は脂身がコラーゲンっぽい食感で、魚のコクがある完熟直前の桃を食べているような錯覚に陥ります
オマール - 絶妙な柔らかさのオマールが、一味違う!と悶絶。オマールを巻いて、(確か)ジャガイモの衣が繊細に壊れていく食感に、また悶絶です
蝦夷シカ - 切れ味がいいと思うナイフですが、ペルスヴァルかRYUSENじゃないと綺麗に切れない柔らかさ。火入れしたピオーネや新玉ねぎ、胡椒、ソース...どれと合わせても素晴らしい味のバランス。美味の地雷密集地帯
桃のコンポート - レッドバジルとシロップを液体窒素で冷やして、バジル、レッドバジルと添えた桃のコンポートかけたデザート一品目。桃の食感が素晴らしい
カカオデセール - フランスの森をイメージしたカカオのデザート。中にベリーソースを仕込んでフォンダンショコラのように仕上げたものとピスタチオアイスが隠れています。ベリーとのバランスも唸りますが、ピスタチオアイスのミルク感とほのかに香るミントのバランスにも感嘆です。枝に見立てたクッキー(?)がパリパリとした食感で、やたら美味かったです
抹茶シュークリーム、ほうじ茶ブランマンジェ - 小菓子です。シュー生地の食感が絶妙な柔らかさとサクサク感。ブランマンジェに塩が添えてあって、これもまた合うんです。この発想にも唸りますね
食材の組み合わせも独自性が強く、恐ろしいほど繊細な食感と味のバランスを作り出す高橋シェフが帰り見送ってくれました。とてもおっとりとした人
今年も食べログアワードのアンケートが来たら、間違いなく入れるでしょうね。また、行きたい
2017/07/02 更新
2017/01 訪問
目が感動、舌が感動、心底感動
マイレビュアー様のレビューを見ていて、すごく行きたかったお店。スプートニクはロシア語で「旅の連れ」という意味で、フレンチという名の旅の同行者としてスプートニクの高橋シェフが腕をふるってくれます
旅、というと私のイメージは列車の旅かなぁ?いつぞや乗った北斗星のイメージ
せいこ蟹のパンケーキ - 石の上に小さなパンケーキがせいこ蟹(香箱蟹)を挟んでいます。フレンチならではの技法で、卵感があって、溶けるように柔らかいパンケーキです。「この店、美味しい」という確信
ホームが動きはじめて、旅が始まった気分
サツマイモのチュロスと紫芋のチュイル - 恐るべし食感にフリーズしました。チュロスはしなやかな食感からイモの旨味と甘みが広がります。軽くサクッとした食感のチュイルが割れたとき、パッと広がる紫芋。二つのコントラストが凄い
アワビ、ジュレ、海苔、菊の花 - こちらはあっさりと味わいのアワビは湯通しした餅のような食感。ジュレからランダムに繰り出す海苔と菊の花の香りと、アクセントになっているネギの食感が見事
白子、ユリ根、トリュフ - トリュフの香りが印象的。白子のプリッとした食感とギリギリ形を保っていて、口の中で溶けていくユリ根の食感に、加速していく列車が高速で駅を通過するような錯覚
鮎、ゴボウ揚げ - サクサクでゴボウの香りを引き出した揚げものに鮎の揚げものが乗っています。肝のソースが添えられていて、苦味がないしっとりとした味わいのソースに鮎もゴボウも合っていますね
鯖の瞬間燻製 - ドーム型の食器に燻製の煙が閉じ込められていて、テーブルでオープンです。トロっとした鯖の身から、ほのかな燻製の味わいが広がってきます。ソースの爽やかな酸味が食欲を加速します。煙が出るってことは、ああ、そうか、機関車は蒸気機関車だったのか?
フォアグラとエスプレッソのゼリーシート - 私にサーブされた料理。フォアグラにエスプレッソのゼリーで作ったシートで包んでいます。二つの柔らかい食感の融合と、フォアグラのしっとりとエスプレッソのビターな味わいの融合。列車が浮き始める感覚。ああ、これ、銀河鉄道だったのか...!
フォアグラテリーヌとビーツで作ったバラ - 今回、現物で見てみたかった料理。薄切りして揚げたビーツを花びらにして、テリーヌにしたフォアグラに刺して、バラに型どっています。かかっているパウダーもビーツです。銀色の食器に彩られた赤いビーツが綺麗です。車窓から見た街の明かりのよう。ビーツはパリッとしていて、しっとり食感のテリーヌしたフォアグラといいコントラストになっています。見た目だけでなく、料理としても完成度高いです
オマール海老 - 添えられたバニラビーンズがソースの味を担っていると思いますが、超凝縮した旨味は初めての感覚。オマール海老の旨味を凄い引き出します。大気圏を出た列車から見れる星空が綺麗
5種類の調理をしたキノコと半熟卵 - キノコからアイス、クレープ、パウダー、ソテー、ムースを作り、半熟卵をクレープで包んでいます。濃厚な半熟卵とキノコの波状攻撃的な食感、味わい、香りが上手い具合に小惑星群を抜けていくような感覚
ぶり大根 - ブリの食感が絶妙。しっとりとプリッと感の中間ぐらいで、火入れの技が光っている一品。大根が寒天ような食感だったのに驚き。あとで聞いたら大根餅に仕上げて、軽く焙ったそうです。言葉は「ぶり大根」ですが、下のソースがフレンチな一品。ゆっくりと惑星の横を通り過ぎるようなまったり感に襲われます
牛ステーキ - 子羊、鹿、牛から牛を選択しました。凄くしっとり柔らかいソテーなので、切れ味の良いナイフでしたが、簡単に切れない...ワサビかと思った黄色いソースはパンプキンで、その甘さと良く合っていました。添えられた芽ネギ(?)とキノコと合わせた食感も魅力的。「あぁ、もうメインまで来ちゃった」ゆっくりと旋回して、地球に戻っていく感覚
柚子のスフレと液体窒息で作ったチーズケーキアイス - プレデセールは柚子のスフレに液体窒素で作ったチーズケーキアイスをふりかけます。温かく、凄くふんわりしていて、爽やかな柚子のスフレと冷たくて軽いチーズケーキアイスに悶絶です。ゆっくりと地上に戻っていくと、いつぞや見た北海道の大地と広がるとうきび畑
チョコレート - ピスタチオとチョコレートのアイスに、外周はサクッとしたチョコレートウエハース、上にチョコレートの薄い板が乗せてあります。そこに温かいチョコレートソースをかけます。最初は濃厚なチョコレートデザートですが、食べ進めるうちにピスタチオが参戦。さらに食べ進めると爽やかなベリーソース。最後の疾走から、少しずつ減速していく列車が終着駅に向かっていきます
小菓子 - 和三盆と抹茶のシュークリームとほうじ茶ブランマンジェです。和テイストのシュークリーム。ホクホク感があっていいですね。ほうじ茶の香りがいいブランマンジェ。「最後まで抜かりなし」という感想でした。ゆっくりと終着駅に滑り込むような感覚。興奮しすぎて食べ疲れたような気がしました
全体を通して、見た目の美しさも凄かったですが「何食べても美味い」という感覚で、連れが「早く、次行きたい!」と言ってます
2017/01/08 更新
久しぶりにスプートニクへ行きたいなぁ~、悶々とした日々。スペシャリテのバラは女性じゃないと出ない(最近は男性でも出してくれるみたいです。LGBTへの配慮???)ので、お友達に「お願いします」と同行(スプートニクはロシア語で同行者、という意味)してもらいました。やたー!
事前にペアリング無しのおまかせコースで予約して再訪しました。外苑東通りから西側にある路地の一角。お店の前にシルバーでle sputnikのプレート。フレンチで脳内トップクラスのスプートニク、めっちゃテソショソ上がります
コースの内容は以下のとおり
ぶどうジュースはフルーティな甘みが印象的
ウニとあおさのチュール - 繊細なパリパリ感、フワッとしたアオサの味わいと軽やかに広がるウニの香りに悶絶。そう、これがスプートニク!と、来たことを実感させる繊細な食感
枝豆のムース - 雲の上の食感のムースと美しい味わいの枝豆にフリーズします
白人参と毛ガニのウェハー - 持ってくるスタッフがメッチャ緊張する一品。はかなく崩壊していくウェハーの凄く軽く、これまた軽やかに広がる毛ガニの香りに悶絶
イワシのマリネ - しっとりとしたイワシの下に、細かくカットしたキュウリ、キュウリのソース。日本酒を使ってキュウリがまろやかで唸ります
二杯目はぶどうジュースの黒。少し甘み控えめでぶどうのどっしり感があって好みですね
トウモロコシと新玉ねぎのシフォン - トウモロコシと玉ねぎから来る旨味と甘みのシフォンとベーコンの生クリームから来るコクにロングフリーズ(脳内BGM: JUJU「ナツノハナ」)しました。高橋シェフの発想力と技術力の凄さが出てますね
蕪ムースとつぶ貝&ホッキ貝 - 土台が蕪のムース、中段にカットしたつぶ貝&ホッキ貝をドーナツ状に作って、中央にコリアンダーオイルを入れたバターソースを投入。見た目に萌えますが、食べると美味しさに燃えます。想像以上にフルフルで軽い食感と透明感のある味わい
鮎のバロティーヌ - 中央は鮎で作ったバロティーヌ。ソースは鮎の肝とバター。くり抜いたメロンの見た目に感嘆です。鮎の旨味に肝の滑らかな苦味がいいコントラスト。メロンの甘みがとても合っていて悶絶です
ここで自家製パン。小麦の香りがすごい
稚鮎 - 繊細にほぐれていく稚鮎のフリットの食感と魚醤で作ったソースにフリーズします
万願寺唐辛子とヤリイカ - 焼いた万願寺唐辛子に薄くスライスしたヤリイカ。旨味の濃い万願寺唐辛子とイカの旨味に唸ります
マッシュルームのパンケーキ、アマゾンカカオ - シフォンを食べた時に「キノコをパウダーにして生地に練り込んだパンケーキのインパクトに近かった」と話していたら、出てくるとは。計算されたフワッと来る食感と香ばしいマッシュルームの香りにフリーズします
フォアグラとビーツのバラ - このお店のスペシャリテ。フォアグラの土台に超薄くスライスして揚げたビーツとパウダーにしたビーツ。以前は女性じゃないと出してくれなかった一品。見た目のインパクトも強烈ですが、パリパリのビーツとパウダーのビーツが軽くて悶絶の美味しさ
名古屋コーチンのパテアンクルート - こちらは男性に出る一品。パテって結構重い食感になりがちですが、どうやってこの軽い食感を作っていんだろう?と食べながら悶絶
甘鯛と発酵キャベツ - このキャベツの甘さと発酵したコクにウロコをパリパリに仕上げた甘鯛にフリーズ。これも凄いなぁ~、と溜め息
鴨 - 濃厚な旨味の鴨肉に驚きましたが、野菜のソースを焼いていて、この美味しさにフリーズしました。高橋シェフの発想力に脱帽した逸品
クランベリー、白ビール - クランベリーのソルベと白ビールのジュレ、液体窒素で作った白ビールアイスを乗せて仕上げます。白ビールの優しいコクとクランベリーの柔らかな酸味と甘みに唸ります。鼻から冷気噴出注意
南高梅 - 南高梅の酸味とソルベのスッキリ感に飴の甘さが良いバランスで唸ります
小菓子 - カカオニブを薄く焼いて重ねた。滑らかさとプルプルさのある食感とカカオの滑らかな香りに悶絶。最後にも凄いの来た感あり
見た目の美しさに感動するだけでなく、繊細すぎる食感とバランスの良い味わいにフリーズしっぱなしでした。お友達も喜んでいただけたようです
口コミ書いてたら、もう再訪したい気分...ごちそうさまでした