2回
2023/11 訪問
遂に本丸!食べログでは初投稿のAU BON VIEUX TEMPS
この日、等々力のOTTOでランチをいただき、等々力不動尊を訪れたあと向かったのがこちら、AU BON VIEUX TEMPSです。
少しAU BON VIEUX TEMPSとの思い出を書かせてください。
初めてここのお店を知ったのは、高校生のとき。まだ僕が京都に住んでいた頃です。当時TBS系列で放送されていた、堺正章と木村郁美(TBSアナ、当時)と週替りのゲストが毎週いろいろな料理に挑戦する番組「チューボーですよ!」で、ケーキ作りか何かに挑戦する回に、お手本にするに相応しい巨匠のいるお店として登場したのがここ、AU BON VIEUX TEMPSでした。その頃から大学は首都圏にと決めていたので、進学後は必ずここのお店に行こうと、当時持っていたガラケーのメモ欄に店名と場所を書き留めておきました。
その後、念願叶って都心の大学へ進学。数年越しの目標が実現してAU BON VIEUX TEMPSを訪れたときのついに来たぞという達成感、そしてここのスイーツを初めて食べたときの衝撃は、忘れもしません。
大学に進んでからめでたくこの界隈に住むことになり、ジュンウジタ、パティスリーナオキ、タダシヤナギ、そしてここ、AU BON VIEUX TEMPSなど名だたるパティスリーは、全部自転車で行けるような距離にあったのでそれらの有名店にも何度も訪れました(し、それ以外の名店も訪れてます)が、それでもAU BON VIEUX TEMPSを超えるお店はまだ、僕の中ではありません。自宅近くにあるピュイサンスは、ここに迫るくらいのレベルですけど。
そんなお店なので、横浜に住んでからも、近い沿線ということもあり定期的に通ってますが、今年の春先から食べログに投稿するようになって以降、AU BON VIEUX TEMPSについては初めての投稿になります。
お店の前で少し並んでから入店し、雰囲気の良い店内をいろいろ見回った後、今回購入したのはタルトダムール、ショコラフランボワーズ、ボータン、オーボンヴュータンの4点。
スイーツを携え彼女の家に訪問し、晩ごはんをごちそうになったあと、紅茶を入れていただき、それを飲みながらこちらをいただきました。
ピュイサンスのときと同様、それぞれ自分で食べたいものをメインに、他のスイーツもちょっとずつ食べてみることに。
僕が選んだのは、店名にもなっているオーボンヴュータン。クレームブリュレのようなスイーツで、初来店時から毎回必ず食べてますが、上品な甘さの後ろから洋酒が追いかけてくるこの味。もうたまりませんね。容器の底に沈む洋梨も、とても良い味を出してます。
彼女が選んだのはタルトダムール。フランボワーズのクリームとピスタチオクリームの共演が織りなす、やや強い酸味とコクのある甘みの絶妙なコンビネーションに、思わず「美味しい」と呟いてしまいました。
お母さまに、と彼女が選んだのが、ボータン。フランボワーズの香りのするタルト生地の上にショコラムースでしょうか。更にその上にジブースト状のキャラメルが重なる、恐らく3層構造?のプリンのようなスイーツ。ひと口食べて出てきたのは、感嘆のため息でした。
そして、食べたい人がちょっと食べられるようにと選んだのが、ショコラフランボワーズ。甘くも苦みの効いた香り高く奥深いカカオの味にフランボワーズの酸味と、少し洋酒がきいてるのかな?という三位一体の味には、ため息と同時に思わず笑みがこぼれました。
もうね、やっぱり期待を裏切りませんね、AU BON VIEUX TEMPS。素晴らしいです。彼女もお母さまも、僕と一緒に去年もここのスイーツを食べてるはずですが、その美味しさにあらためて驚き、感動してました。
彼女に至っては、毎月ここでスイーツを買いたい、と言い出す始末笑 おいおい、ウチの近くには(こちらから暖簾分けしたような形の)ピュイサンスもあるよ、と突っ込みたくなりましたが、ここのスイーツ食べたらそりゃそう思うよね笑
ということで、今後AU BON VIEUX TEMPSに来る頻度は更に増えそうです。僕も次回は何を食べようかと、今から楽しみにしているところです。だいぶ気が早いかな笑
ごちそうさまでした。
2023/11/06 更新
さて、前日はしゃぶ禅で美味しいすき焼きをいただきましたが、クリスマスイブのこの日は彼女の家で彼女とお母さまと僕とで、クリスマスのパーティーをすることに。
お食事は主にお母さまがご用意くださり、僕と彼女は午後、僕の自宅をクルマで出て、途中スーパーでオードブルを、そしてオーボンヴュータンでクリスマスケーキを買って彼女宅に行く、という流れからクリスマスパーティーをスタートさせました。
ラザニアやチキン、オードブルやスープなど、クリスマスらしいお食事に舌鼓を打ったあと、みんなでプレゼント交換などを行い、いよいよケーキの箱を開けることに。
予約をした2か月ほど前から、一体どんなケーキなのかと心待ちにしていたケーキと、いざ、ご対面(オーバー笑)!
箱を開けると、とても正統な感じの、でもとても美しいケーキが姿を現しました。
彼女が切ってくれて、お母さまがコーヒーを入れてくださり、いざ実食!
まずひと口食べて思ったのは「美味しい!」というひと言。何がどう美味しいかと言いますと
・生クリームの甘さが控えめ
・スポンジは卵がふんだんに使われていて甘さもやや強め、クリームとの甘さのバランス抜群
・いちごもたくさん、上だけじゃなく中にもちゃんと使われてる
・良い材料が使われてるんだろうなということが分かる味、勿論生クリームは動物性のものの味
という感じ。
オーボンヴュータンのケーキ/スイーツって、ややトリッキーだったり遊び心満載なものが多く(勿論、そんなオーボンヴュータンのスイーツが僕は好きなんですが)、そんなオーボンヴュータンの作るクリスマスケーキって一体どんななんだろうと、予約した時点から思ってましたが、こんな正統派で美味しいケーキも作るんだ!と見直しました。見直したというと表現があまり良くないですね、やっぱりスゴイな、と。
やっぱりこういうちゃんとしたケーキを作れるベースがあってこそ、あの芸術的とも言えるテイストのケーキ/スイーツが作れるんだなと再認識しました。
たとえるなら、泣く女やゲルニカのような、一見奇抜な絵画を描いたピカソも、ひげのある自画像や科学と慈愛のような、正統派でものすごく上手な絵もちゃんと描ける、みたいなものでしょうか。言い方を変えると、そのベースがあるからこそ、キュビズムのテイストの絵もあれだけ大胆に、そしてダイナミックに描ける、みたいなね。
とても美味しいケーキをいただけて、とても楽しいクリスマスを過ごせました。
来年も、というか来年こそまたオーボンヴュータンでスイーツを何回も買うぞ!
ごちそうさまでした。