2回
2015/12 訪問
すべてはここから始まった
記念すべき100レビューの節目を飾るお店はこちら。
スイーツ好きでない方でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
辻口博啓シェフのモンサンクレールです。
私の大のお気に入りの店で、
私のスイーツ巡りはここから始まったと言っても過言ではありません。
100レビューにと、取って置いたため、訪問からだいぶ間が空いたレビューになってしまいました。。。
今回は2015年の締めとして約1年ぶりに訪れました。
2015年は締めがやたら多かったですが(笑)
クリスマス近くだったので、開店と同時に到着を目指し出発し、開店15分前に到着。
早く来すぎたかな〜と思いきや、すでに2人待っていました!
ちなみに私を含めて先頭3人は全員おっさんでした(笑)
その後も続々と並び始め、オープン前には10人ほどの列に。
また、訪問時はクリスマス期間のためイートインは休みでした。
オープンと同時に店内に突入。
ショーケースにはケーキが20個程で、どれも美味しそうでいつも選ぶのに迷ってしまいますね~
ほぼトップに並んだのでじっくり選びました。
今回は以下を購入しました。
また保冷剤は1時間以上は有料になりますのでお気を付けを。
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■シューアラクレーム (230円)★4.8
シュークリームは大きめで、中にはぎっしりと濃厚なカスタードクリームとバニラビーンズが入っています。
頂くと、滑らかで甘さたっぷりのカスタードが口いっぱいに広がります。
そして、アーモンドが入ったサクサクのシュー生地とマッチして美味しいです。
味もコストパフォーマンスも良く、素晴らしいですね~
オススメです
■和平栗のモンブラン (630円)★4.5
マロンペーストに生クリーム、中には栗がまるまる1個に入っていて
土台はナッツが入ったダックワーズです。
マロンペーストは甘さ控えめで、栗本来の味がしっかりと感じます。
生クリームはほど良い甘さで、栗の風味を損なうことなく、
土台のナッツ、マロンペーストとバランス良く合いますね~
非常に美味しいです。
■セゾンドガトー (450円)★4.2
決め細やかな、甘さ控えめの生クリームとスポンジの層。
最下層がカスタードクリームとスポンジの層になっています。
そのカスタードクリームの濃厚な甘さと、イチゴの酸味、生クリームのまろやかさが絶妙なバランスです。
安心のお味です。
■サンパティ (650円)★4.0
2015年度クリスマスケーキとのことです。
ピスタチオ、フランボワーズのムースに、シャンパンが効いたスポンジの組み合わせです。
ピスタチオは甘さ控えめで、意外にフランボワーズが甘さがありシャンパンと、ナッツの味が良く合います。
ピスタチオ、フランボワーズ、ナッツの組み合わせはハズレがないですね~
■フロマージュクリュ (450円)★4.8
滑らかでコクのあるクリームチーズ、果実の甘さたっぷりのアナナス(パイナップル)、ビスキュイの構成。
クリームチーズのまろやかさとアナナスの甘みが複雑に交わります。
クリームチーズとパイナップルというのがまた相性が良く、美味しいですね~
■デリスショコラ (515円)★4.0
甘さ控えめのミルクチョコレートに、甘く濃厚な生チョコとスポンジの層の構成です。
ミルクチョコと生チョコが合わさりチョコレートの良さが最大限に引き出されます。
■アンブル (630円)★4.8
見た目も独創的なこちらの一品。
キャラメリゼされたホワイトチョコレートのムースにダックワーズ、
キャラメルサレ(塩キャラメル)にナッツの組み合わせです。
きめ細やかで甘いムース、濃厚なキャラメルサレの甘さとナッツの食感が非常に良くマッチします。
キャラメル好きにオススメの一品ですね。
■ミュール (520円)★3.8
ピスタチオのムース、ブラックベリーのムースとジュレ
土台にはピスタチオと薄いナッツの層です。
ブラックベリーの酸味に、後からピスタチオの味と甘さがきます。
少し、酸味が勝ってしまっているようにも感じました。
■セラヴィ (580円)★4.8
仏大使館主催 仏食材を使ったプロの為の仏菓子コンクールで優勝を勝ち取った、辻口氏の代表作であります。
私の訪問時もセラヴィが飛ぶように売れていましたね。
さて、外はホワイトチョコレート、中はピスタチオ、フランボワーズのスポンジに
サクサクとしたフィヤンティーヌの土台です。
外はキメ細やかなやさしい甘さ、ピスタチオと不湾ボワーズの酸味、フィヤンティーヌのサクサクとした食感。
それらの相性が抜群で非常に美味しいです。
一度は食べておいたほうが良いケーキでしょうね~。非常にオススメです。
また、セラヴィとはフランス語で「人生」。なんとも深いケーキであります。
■モンサンクレール (500円)★4.8
外側はヘーゼルナッツとアーモンドのプラリネ、
コーヒー味のアーモンド生地のビスキュイをバタークリームで包んであります。
しっとりとしたコーヒー味のバタークリームに、アーモンド、ナッツの食感、
そこにプラリネの濃厚な甘さがバランス良く合います。
美味しいです。それしかないです。こちらも是非食べて頂きたい一品ですね〜
■オネット(515円)★4.8
濃厚なミルクチョコのムース、ビターで少し甘めの生チョコの層に
チョコレートのスポンジと、キャラメルサレのガナッシュです。
色々な層のチョコレートが合わさり、それぞれの層のチョコレートが引き立てられ
濃厚でしっかりとした甘さを感じることができます。
チョコレート好きにはたまらない一品でしょう。
彦摩呂風に言えば、まさにチョコレートの宝石箱や〜(笑)
オススメです。
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今回も美味しく頂きました。
色々な店に行くに従い、他の美味しい店も知ってくるので、
再訪する度に、もしかしたらもう感動しないのではないか?との思いに駆られますが、
食べるたびに美味しさを再確認できますね~
有名店の場所、期待を上げすぎてがっかりすることが多いですが、
こちらは上げた期待を超える数少ないお店の一つです。
今後も長いお付き合いをお願いします。ハイ。
「モンサンクレール」でした。
2016/06/03 更新
2019年のケーキ初め
どこへ行こうか色々と候補を挙げていましたが
原点に戻る意味もこめて「モンサンクレール」に行ってきました!
説明するまでも無く、自由が丘を象徴するお店であり日本を代表するパティスリー。
私をここまでケーキバカになったのも、こちらがかなりの役割を占めています(^^)
場所は駅から自由が丘学園方面に向かって、ゆっくりと坂道を登る10分ほどの距離。
決して便利とは言えない立地の店舗です。
実はこちらに出店するときに、駅から遠い店は繁盛しないと周りから反対を受けたんだとか。
それでもこの地にお店をオープンしたのは、駅からの道が辻口シェフのフランス修行時代の南仏にあるモンサクレールの丘に似ていたからだそうです。
そして、美味しければ遠くてもお客さんは来る。との信念の元に現在その通りになっています。
さて、休日のお昼頃に訪問しました。
昨年に店舗をリニューアル。リニューアル後は初めての訪問です。
お店の看板の色が、赤から白に変り落ち着いた外観になりましたね。
ショーケースの位置は変らないですが、サイズが広がりマカロンも売っていました。
店内は以前よりすっきりして広く感じましたね。
イートインも変らず併設されていますが、バレンタインまではお休みみたいです。
ケーキは売り切れは無く、どれも残っていました。
有名店でありますが、開店直後に急いで行かなくても買うことが出来るのは素晴らしいですな。
さて、ショーケースにはセラヴィなどの従来品から、新作まで20種類ほどのケーキが並んでいました。
ここで衝撃の事実。
私は「モンサンクレール」という店名を冠したケーキが好きだったんですが、今作っていないとのこと。
復活希望!
そして、ヴィエノワズリーの販売もお休み中との事。
クロワッサン美味しかったので、ちょっと残念。
代わりにタルトの品数が増えていたのでタルトを購入。
新旧のケーキを合わせて購入しました。
後、保冷バッグ買っちゃいました(^^)
■セラヴィ(630円)★4.5
スペシャリテです。
フィヤンティーヌ、フランボワーズ、ピスタチオビスキュイをショコラブランで包んだ一品
ショコラブランの優しい甘さ、次にフランボワーズの酸味と続き、
最後にビスタチオ、フィヤンティーヌの風味で包み込みます。
フランボワーズの酸味のバランスが良く、要所で他の素材を引き立てています。
甘さ、酸味、そして、それらの一体感を味わえる一品。
まさに人生(セラヴィ)そのものですね。
■セドンドガトー(510円)★4.0
ショートケーキです。
和菓子屋の長男だった辻口シェフがパティシエを志すようになったのは、子供の頃に食べたショートケーキに感動したからだそう。
その意味では原点となるケーキかもしれません。
モンサクレールのショートケーキはトップにイチゴが載っていません。
これはイチゴの重みでスポンジが沈むのを防ぐためでもあるそうです。
ほのかに酸味を感じるジューシーなイチゴ。甘さ控えめながらも奥行きのある生クリーム。
ふんわり、しっとりのスポンジ。そして、うっすらと敷かれたカスタードクリームがコクを与えます。
どれも主張が控えめながらも、奥行きのある味わいで全体をバランス良くまとめています。
久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しいです。
■プロンテ(630円)★4.7
シチリア産のプロンテで2年に一度しか収穫されない希少なピスタチオを使用したケーキ
最初はピスタチオの豆っぽさは感じられなかったので、あれ?と思いましたが、
食べ進めるうちに徐々に風味が増していきます。
ミルクチョコレートのバランスも絶妙で、甘さの角を抑えたままピスタチオの風味につなげていますね。
うーむ。これは美味しい。
■利平栗のモンブラン(650円)★4.7
マロンクリーム、生クリーム、メレンゲのオーソドックスな構成です。
濃厚でコクのあるマロンクリームでたっぷりと栗を味わい、
生クリームで栗をさらにまろやかに変化させます。
そして、最後のメレンゲで優しく甘さを加え、口の中でモンブランが出来上がります。
メレンゲの甘さ加減が抜群で、甘すぎず、かといって物足りないこともない。
美味しいです。
■ショコラキャラメル(630円)★4.5
ショコラムースとキャラメルサレのガナッシュをグラサージュで包んだ一品。
口いっぱいに広がるショコラに、後からキャラメルサレが合わさります。
キャラメルサレがカカオを寄り引き立て、カカオが強すぎることも無く、甘さが立ちすぎることもない。
絶妙なバランスのケーキに仕上げています。
そして、土台のショコラがアクセントとして良い仕事していますね。
■サンマルク(580円)★4.0
バニラムースとショコラムースをジェノワーズでハサミ、キャラメリゼした一品。
キャラメリゼはしっかりと焼きが入っていて、パリパリ。
こちらのムースは柔らかく作られていますね。
そのため、口どけの良いムースに柔らかいビスキュイ生地が絡み、一体感を楽しめます。
苦味と共に消えていく余韻に浸ることが出来ます。
■紅玉のパイトルテ(600円)★3.9
かなり大振りなタルトです。
どしっりクレームダマンドに、紅玉甘酸っぱさとキャラメルの風味。
紅玉だけが際立つことなく、キャラメルの風味もしっかりと感じさせ、バランス良く作られています。
旧作は変らず、新作はあらたな発見があり、どれも楽しませて頂きました。
酸味、甘さともに、それほど主張していないにもかかわらず、各々の存在感がしっかり感じられます。
奥深くバランスの良いケーキでした。
まだまだ通いそうです。
ごちそうさまでした。
Camera:
Fujifilm X-T20
Lens:
Tamron SP AF60mm F/2 Di II LD
Fujinon XF 14mm F2.8 R