34回
2023/10 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
平日のランチタイム、正午に1名で伺った。予約したのは直前の30分ほど前だったが、気持ちよく予約をお受けいただいた。
最初の一杯はポル・ジェスのスタンダード・キュヴェ。
いただいたお料理は以下のとおり。アラカルトでいただいた。
◯アミューズ:ジャガイモのクリーム、コンソメゼリー、イクラ
◯前菜:セップ茸メインの一皿。セップのほかにはアワビとホタテキヌアをリゾットのように仕上げたもの
◯お魚料理:アマダイのウロコ焼き。大分県のケンサキイカ、ウニ、モン・サン・ミシェルのムール貝。ウニを使った白ワインソース。次の肉料理のボリュームが大きいので、このお料理は少しボリュームを小さめにしていただいた。
◯メインの肉料理:かなりたくさんの選択肢があったのだが、その中から山鳩をチョイス。一人で訪問すると丸々一羽食べることになるが、むしろウエルカム。内臓を使った濃厚な赤ワインソースで。
◯食後にチーズを頂いた。
ちなみにオーダーしたボトルワインはアントワーヌ・ジョバールのムルソー・ポリュゾ2018年。食後にいただいたのは1954年もののバ・アルマニャック。
下記はベース投稿
+++
柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2023/10/16 更新
2023/05 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
ゴールデンウィークのど真ん中、少し初夏のような暑さのこの日、ランチに1名で伺った。他には二組のお客さん。
いただいたお料理は以下のとおり。アラカルトでいただいた。
◯アミューズ:カシュー子豚のもも肉のボイルハム
◯前菜:マイワシのフリット。長万部のホッキガイ、富山のホタルイカ、タコなどと一緒に、ビーツのソース、ディルを使ったクリームも添えられていた。ボリュームしっかり。
◯お魚料理:白甘鯛のお料理。少しボリュームを少なめにしていただいた。ソースは貝のお出汁を使ったもの。海苔のリゾットがとても香ばしい。
◯メインの肉料理:鴨をチョイス。とても盛りだくさんな一皿。鴨肉に加えてフォアグラもあり、ジロール茸、グリーンピース、オニオン、空豆など。
◯食後にチーズを頂いた。
最後にハーブティーをお願いしたのだが、この日はとても気候の良い日だったので、お店の外にテーブル席をご用意していただき、そこでシガーとお茶を堪能させていただいた。完璧なランチでした。
ちなみにオーダーしたボトルワインはヴェルジェのコルトン・シャルルマーニュ1994年。カシューナッツとか蜂蜜のニュアンスが満載で、熟成の極みといった感じ。
下記はベース投稿
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2023/05/11 更新
2023/01 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
1月4日、この年の最初の外食はこちらで。店内奥にバーカウンターが出来たりなど、小リフォームが行われていてビックリ。
この日に頂いたお料理は下記の通り。
◯アミューズ(鰤の炙りと鹿肉のテリーヌ)
◯キヌアのリゾット(ホタテ、ホッキガイ、グリーンアスパラガス、カリフラワーのソース)
◯サワラ
◯千葉県のカシュー子豚(カシューナッツを食べさせて養豚した子豚)、ジロール茸、黒トリュフ
◯チーズ三種
ワインはシャンパン(銘柄失念)をグラスで、その次にロジェ・サボンのシャトーヌフ・デュ・パプ・ルネッサンス2011年をやはりグラスで。
この日のボトルワインには「シャルドネ以外の白ワインを」という指定をしたところ、なんとサンセールの熟成もの。ヴァンサン・ピナールのアルモニ2001年。20年以上熟成したサンセールを呑むのは初めてで、とても勉強になった。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2023/01/06 更新
2022/09 訪問
祝20周年
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
20周年記念のお祝いに!2002年9月25日(だったかな?)にオープンされたこちらのお店、特別ディナーを10月1日までやってらっしゃるとのことなので、9月末日、かなりギリギリに1名にて訪問させていただいた。
いつもはアラカルトで構成することが多いわけですが、この日はもちろん20周年記念コースをいただきました。
アミューズからして(いつもは一つなのに)この日は二つ。いつものチーズのフィナンシェに加えて白イカのパイ包み焼き。気合い入ってます。
一品目はバロティーユ。実にクラシック。中にフォアグラと鶏肉のミンチを詰めて低温でしっとりと仕上げたと。乗せられたマスタード様のものはフォアグラと鳥出汁を使ったもの(と仰っていたような)。
二品目、ホントであればオマール海老とマッシュルームのラヴィオリのお料理なのだけど、自分にはオマール海老の代わりにホタテ貝。ソースはフランス産のシャティーニュ(栗?)のカプチーノ、と仰っていた。栗の香りはするけれどクリクリしていなくてとても上品な一品。
三品目、メニュー上は「白身魚のキャベツ包みブレゼ」。この日の白身魚はカスベ、つまりエイ。え?と少し思ったのだけど、このお料理、お魚の甘みを感じることができてとても美味。キャベツも適度に歯応えを残していて。上にはモン・サン・ミシェルのムール貝などが豊富にオン。
続いて蝦夷鹿のコンソメスープ。とても上品な味わいで、量もとても上品で、スープ好きな自分には「もっとたくさん飲みたい!」という感じだが、これはまさに主観。。。
メインはロゼールの仔羊。背肉と腿肉をローストしたものに、ラグーとモッツァレラチーズのコロッケ。肉々しく仕上げられていて、実にクラシックなのだが、重くもなくスッと食べれてしまった。
ちょっとおまけでチーズ2片。ペコリーノとエポワス。
デザートは二つ。一つ目はヴァニラアイスをクレープで包んだもの。二つ目が「20周年特製」と謳われたパフェ。シェフの出身地である岡山のシャインマスカットやピオーネをふんだんに使った贅沢なもの。上にはアマレットのアイスクリーム。見た目も迫力あるのだが、これまたスッキリと食べることができてしまった。
お酒は、まずはグラスシャンパン、そしてボトルワインはギガルのコート・ロティ・ラ・ムーリーヌ2002年。エイヒレのキャベツ包みにミュスカデ・セーブル・エ・メーヌからランドロンという生産者のアンフィボリットというものを。そのほかにル・モルトンのシードル(ル・モルトンがシードルを作っているとは知らなかった)、最後に甘口をということでサン・クロワ・デュ・モンのシャトー・べレール1975年。
改めて、20周年おめでとうございます。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2022/10/03 更新
2022/07 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
異常な暑さ、赤坂駅の2番出口からこのお店までの距離はものの数分なのだが、その数分でさえ耐えられない、そんな暑さのなか、日曜日のランチタイムに伺った。ここ最近はお休みスケジュールに変化があって、日曜休みの月と月曜休みの月とを交互に採用している。この日のお客さんは自分以外には1組(女性2名)。
まずは桃の香りのする冷たいお茶をだしてくださった。異常な暑さだったのでとても嬉しいサービス。
シャンパン(銘柄を失念した)をグラスで頂きつつメニューを眺める。この日は熟成したブルゴーニュの赤ワインをボトルオーダーすると決めていたので、メインのお肉料理にハトを丸々一羽ガッツリといくこととし、それを前提に、前菜と魚料理を少なめのポーションで。
アミューズはガスパチョのグラニテ。その塩っぱさが夏向きでとても良い。
前菜は冷たいお料理を選んだ。アジ、タコ、ホッキガイ、パッションフルーツのマリネ。パッションフルーツの爽やかな酸味と種のプチプチした食感に涼を感じることができる。
前菜に合わせて白ワインをグラスで。ダニエル・エ・ジュリアン・バローという生産者のマコン・シャントレ・レ・ピエール・ポリ2012年。
ここで焼き上がったハトが登場。すこし休ませてからスライスしてソースで仕上げるとのこと。テンションが上がる。
この日の主役はDRCのグラン・エシェゾー1980年。このタイミングで抜栓していただいた。絶対額はお安くはないが、ネットで売っている2010年代のものよりも遥かにお安いお値段でお出しいただいた。42年の熟成を経たDRC、しかもこの年代のDRCは今とは個性が違うというか、さすがとしか言いようがない。状態も完璧。
お魚料理は赤ワインにも合うようにということで鰻をブルゴーニュの赤ワインで少し甘めに煮たお料理。マッシュルームやジロール茸などを叩いたものを内側に巻いている。付け合わせにトウモロコシと万願寺唐辛子。当たり前だが、DRCととても相性の良いお料理。
そしてメインはランド産のハト。丸々一羽なので、もも肉、胸肉、手羽、内臓などなど。しっかりしたジロール茸のソースで。
コアントローで洗ったラングルーなどのチーズを食後に頂き、さらにDRC繋がりということでDRCのフィーヌ1987年をサービスで頂いた。
大満足なランチであった。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2022/08/02 更新
2022/05 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
土曜日のランチに1名にて訪問。他のお客さんは女性2人組と女性3人組。
まずはシャンパンから。ポール・ダンジャンのキュヴェ・ジャン・バティストをグラスで頂く。
この日は(普段はあまり飲まない)カリフォルニアのカベソーで熟成したものを柴田さんの手持ちの中から頂くというのがそもそもの訪問の目的。しかし、お料理はカベソーに合わせることを考えずに「白い料理」ばかり選択。この日のお料理は以下のとおり。
①アミューズは鮎のフリットと鮎のパテ
②前菜1皿目は冷たい一皿を小さなポーションでお願いした。アカガイ、タコ、イワシ、フルーツトマトのマリネ。ビーツとフルーツトマトを使ったヴィネグレットソースとディルの入ったクリームソースで。爽やかなお料理。
③前菜2皿目は温かい一皿。ホワイトアスパラ、タケノコ、そしてハマグリを蒸し煮にしたもの。ボリュームもあるしソースはほとんどスープという感じの上品なものだったので飲み切った。
③メインは福島県川俣の軍鶏の料理を選択。胸肉は低温調理でとてもシットリと仕上げられ、腿肉は逆にカリッとロースト。二つの異なるお味を楽しむことができる。軍鶏、モリーユ茸、野菜の出汁を使ったヴァンジョーヌソースが実にトラディショナルな感じで美味。
④チーズは4種類。モンドール、エポワス、コンテ、ペコリーノ。
ワインは冷たい前菜のタイミングでジョルジュ・ヴェルネのヴィオニエ・ル・ピエ・ド・サンソン2019年。パッションフルーツのようないかにもヴィオニエという感じの香り。
そしてお目当ての赤ワイン、カリフォルニアのカベソーであればなんでもOKという前提で柴田さんにお任せしていたのだが、ハイツ・セラーの1996年。さすがに26年経っているだけあってとても円やかに熟成している。ボルドーにはあまり感じないミントのような爽やかさ。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2022/05/30 更新
2022/02 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
平日、月曜日の午後6時。お客さんは他に一組。
まずはいつも通りシャンパンを頂きつつ、アラカルトでメニューを組み立てていく。そんなにお腹が空いていなかったので皿数少なめで。前菜から二つ選び(そのうちの一つはスープとお魚料理を兼ねたもののような位置付けで)、お肉のメイン料理を一つ。
アミューズとして頂いたのはこちらの(というかアンフォール系シェフの)スペシャリテ、人参のムース。立派な前菜の一つだが、それをアミューズで頂けるというのはお得な気分。
一皿目は尾長鴨とフォアグラのテリーヌ。あしらいに鴨の皮を焼いたもの、フルーツトマトとラディッシュのサラダ。ちょっと濃厚でいかにもクラシックなお料理。
二皿目はこの季節になると頂きたくなる菊芋のスープ。具材は牡蠣と北寄貝。
メインのお肉料理は野ウサギにフォアグラ。内臓などを使った赤ワインソースでしっかりと。黒トリュフもスライスしてもらって。付け合わせに野菜のココットのようなものを出してくれて、これで一気にお腹いっぱい。
ボトルワインはタルデュー・ローランのシャトーヌフ・デュ・パプ2001年。
下記はベース投稿
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2022/02/23 更新
2021/12 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
火曜日の午後6時半ころ。数時間前に唐突にお電話差し上げたのだけど、快く迎え入れてくださった。その代わり、お料理の構成はすべてお任せした。
前菜は二皿。一つ目はホタテ、コハダ、ヤリイカのお料理、二つ目はサザエ、グリーンアスパラとジロールと一緒に。
お魚料理は甘鯛にムール貝。
メインの前にちょっと一口ということで、キャラメリゼした猪肉とレンティル豆の煮込み。
メインはジビエの鹿肉、フォアグラとプラムのテリーヌ添え。
ワインは(緊急事態宣言明けでもあったし)奮発してペトリュス1967年をいただきました。
いつも通り、クラシックで安定感のあるお料理、そして素晴らしいワインでした。ちょっと荷物がゴタゴタと置かれているところが気忙しく感じるので、すこし片づけられたらいいのに、などと老婆心ながら思いますが・・・。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
下記はベース投稿
+++
柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2021/12/21 更新
2021/07 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
四度目の緊急事態宣言期間に入る前の駆込みディナー、午後5時半に一人で伺った。
この日は実にオーソドックスに・・・
①アンフォールご出身のシェフならではのスペシャリテ「人参のムースとコンソメジュレ、北海道産うに添え」
②「赤ピーマンに詰めた岡山県産天然スッポン、スッポン唐揚げ、キヌアと実山椒の香り」
③「フランス産仔牛スネ肉のブランケット フレッシュモリーユ茸と自家製タリオリーニ」
ワインはルイラツのビアンヴィニュ1998を。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2021/07/12 更新
2021/02 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
緊急事態宣言の最中の平日のディナー、午後5時に一人で伺った。後客は外国人のお一人様が入ってきただけ。コロナ禍の影響は大きい。
まずはアヤラのシャンパーニュで喉を潤す。
寒い夜だったので温かいお料理で構成した。
前菜に選んだのは豚タンと帆立貝の炙りにシュークルートを添えたもの。クラシカルではあるけれど、豚タンも帆立貝もとても瑞々しく、またシュークルートは酸味が控えめで柔らかいお味。二皿目は白身魚と鱈の白子のお料理。メインのお肉は鶏もも肉のコンフィにカスレを添えたもの。カスレは少し水分多めの瑞々しいものでお豆がボソボソしてなくてとても良かった。鶏もも肉のポーションがしっかりあったのでこの時点でかなりお腹いっぱいだったが、ワインが少し残っていたのでチーズを頂き、最後にブランデーを頂いて〆に。
赤ワインはオー・ブリオンをボトルで、またブルゴーニュ赤を2杯ほどグラスで頂いた。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2021/02/08 更新
2020/12 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
かなり熟成したクリュッグで乾杯し、2000年のサン・トーバンという実にシブい白ワイン、そして珠玉の赤ワイン。お肉料理のメインは鴨。お魚はアカヤガモという初めてその存在を知ったもの。淡白ではあるけどムチっとした肉質。記念日だったこともあって完全フルコースを時間を掛けて頂いた。実に素晴らしいディナーであった。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2020/12/17 更新
2020/11 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
ジビエの季節が始まった。山鶉のバロティーヌとファアグラがコンソメスープと共に供されたものがとても美味だった。甘鯛は鱗焼き、焦がしバターのソース、スミイカと共に。メインは松阪豚。フレンチだと(お客さんがハレ感を求めるので)ディナーで高級ポークをいただくチャンスがないので、こういうのはとても貴重。肉の凝縮感が凄かった。ボトルワインはソゼのコンベット1995をいただいた。
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2020/11/15 更新
2020/09 訪問
フランスワインを知り尽くしたオーナーソムリエに身を委ねるお店
柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。
2020/10/11 更新
平日のディナータイム、午後6時半に2名で伺った。お客さんは他に二組。
この5月で取り敢えずいったん閉店し、どこかで再開するであろうとのこと。とても残念だが、近いうちに再会できることを期待したい。
いただいたお料理は以下のとおり。この日はコースで頂いた。
◯アミューズ:チーズのフィナンシェ、ウニとニンジンのムース
◯前菜:ビーツ、トマト、サクラマスの燻製、キャビア
◯ホワイトアスパラとトリガイ
◯お魚料理:アズキハタ、初めて頂いたお魚であった
◯タケノコと蝦夷鮑
◯メインの肉料理は子羊
◯食後にチーズを頂いた。
ワインはドメーヌ・テシエのムルソー・ジュヌヴリエール2018年をグラスで、レグリース・クリネの1995年をボトルで頂いた。
下記はベース投稿
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柴田さんと初めて出会ったのは、彼がかのジョージアン・クラブで働かれていたときだった。あのお店には驚かされた。あの内装と雰囲気といい、ワインの品揃えといい、お値段の合理性といい、ワゴンに乗せられてやってくる(まるで理科の実験室に無数にあったガラス瓶のような)ハーブの集団といい・・・
その後、柴田さんがジョージアン・クラブをお辞めになって乃木坂にシュマンをオープンされたが、自分は伺うチャンスがないまま海外に行くことになり、2005年に帰国したときにはもう今の赤坂の地に移転されていた。当時は(今は恵比寿でレストラン・ヒロミチをやっていらっしゃる)小玉弘道氏がシェフをしていらっしゃったが、その後に小玉シェフが独立されると、スーシェフだった信定氏がシェフに昇格し、現在に至っている。通っている期間の長さでは自分のお店の中では最長を誇る。自分が愛してやまないフレンチレストランの一つであり、ことワインに関する限り自分のフレンチNo.1である。
【ワイン】
①こちらの素晴らしさはオーナーソムリエの存在にあるが、それはもちろん彼が在庫として抱えているワインの素晴らしさでもある。
②以前は素晴らしい品揃えのワインリストがあったが、一人サービス体制になってからはリストを更新するのも大変になったようで、自分が知る限りワインリストはないのだと思う。自分はいつも「王道ブルゴーニュが飲みたい」とか「熟成したボルドーが飲みたい」とか、そんな感じのことを伝えるだけである。自分の予算も好みも把握してくださっているし、お持ちのワインの状態も完璧に把握されているので、彼のセレクションで期待を裏切られたことはない。人生初のアンリ・ジャイエ、人生初のディケム1967年、人生初のDRCモンラッシェなど、記念碑的なワインを飲むときにはこのお店で飲むと決めている。
③グランヴァンをグラスで出してくれるというお店ではないが、グラスワインも質の良いお手頃なものをバランスよく出してくれる。シャンパンと白ワインをグラスで愉しんだ後に赤ワインをボトルで1本というのが自分の典型的パターン。とはいえ、グラスワインだけで一貫することももちろん可能で、そういうお客様の方がむしろ多い印象なので、ワインに詳しい方でなくても安心して楽しめる。
【料理】お値段は2020年10月時点
①まずはリーズナブルな値段に驚く。ディナーはデザートを含む5皿コースが7,000円、7皿コースは9,000円で十分な質とボリュームで満足度の高いもの。もちろんアラカルトでも楽しめるし、自分はほぼアラカルトである。ランチは3,000円という極めてCPの高いコースもあるが、時間があるならデザート含めて6皿の6,000円コースがおススメだ。メインに魚も肉もあってこのお値段?という信じられない満足感を得られるであろう。ちなみに自分はランチでもアラカルトでガッツリ・ノンビリいただくことも多く、こちらの希望に合わせて柔軟に対応してくれるのが魅力だ。
②シェフのお料理は比較的しっかりした味付け。そんなに古風だというわけではないが、モダンという訳でもなく、フレンチと聞いて誰もが期待するようなものを提供してくれる。「アンフォール」をご存知の方には「アンファールらしいお料理」といえば伝わるであろう。
③ディケム1967年だけで食事を通したいというお願いをしたときには、前菜からチーズまでディケムに寄り添うように特別に仕立ててくれたこともある。
④以前はワゴンに載せたチーズの品揃えもなかなかで、このお値段のお店としては素晴らしい充実度であったが、最近は無くなってしまったのが残念だ。
【内装等】
①比較的カジュアルな内装である。グランメゾンという感じではないので、肩肘張らずに、余りにカジュアルでない格好で訪問されれば十分。
②店内に入ると一応待合スペースのような場所があるが、少々狭いので、お店に着いたらさっさと席に案内してもらい、そこで同伴者をお待ちすると良い。