2回
2019/05 訪問
ナボーナ広場を愛でながら・・・。
ナボーナ広場をうろうろしてたら、突然、真っ黒い雲がもくもく。
あらら〜っと思ってるうちに、雨が落ちてきました。
イタリアは島国ではないけれど国土のほとんどが海に囲まれてるから、
日本とおなじような気候風土で、気象の変化も似てるんですね。
わわわ〜ってんで、こちらのお店に逃げ込みました。
ちょうど遅いお昼めしどきだったんで、雨宿りも兼ねてのおじゃまです。
先に前を通りかかったときに、メニュー看板をチェックしてました。
おおお! 高いわぁ。ナボーナ広場価格ってヤツですな。
でも、テラスお席は老若男女でほぼ満席で、
広場をぐるりと建ち並んでるレストランの中でも人気店のようです。
最前列が特等席ですが、雨降ってると濡れちゃいます。
わらは2列めにご案内いただきました。雨のときの特等席です。らっき〜。
ぼんじょ〜るの!マダム!
きゃっきゃっ。マダム、だって!うっし〜。
これで、おサイフのヒモが、ゆるんじゃいますよ。
ちっとだけ、だけどね。
さっそくに、メニューを手渡されましたが、もう先に決めてましたんで・・・。
Calamari fritti alla romana + Vino rosso でございます。
日本では、まずはまずはで、お飲みモノをば、なんですが、
海外ではバーは別にして、食べモノ → 飲みモノが一般的な感じですか。
メニューの順序もそうなってるし・・・。
でも、ちゃんとお飲みモノから持ってきてくれます。
赤ワインはグラスでお願いしたので、ハウスものだと思いますが、
さすがはイタリアで、深みのあるドライで香り豊かなおいしいモノでした。
ナボーナ広場を愛でつつ、ぐびぐび。あ〜。しゃ〜わせ。
テラスお席は満席状態でしたが、さほど待つこともなく、
わらのカラマリフリッティがやってきました。
わぁ。ディナープレートサイズのお皿に盛り盛りです。
添えてあるマリナーラソースもたっぷし。
リングの内側の直径が2センチくらいの小ぶりな烏賊ちゃんです。
衣はセモリナ粉、揚げ油はオリーブオイルでしょうね。
あったかさとともにい〜い香りが漂ってきます。
まずは、何もつけないで・・・。
わわわぁ。さっくさくで、ふんわり。やらか〜い。
お次は、マリナーラソースをちびっとつけて。
うわぁ。さすがにトマトソースのおいしいことったら。
いんやぁ。まいったなぁ。うんまぁ。
ちびちびつまみつつ、ぐびぐび。
フリッティは、冷めてもさくさくのまんま。
これは、すごい!
カラマリフリッティは大好きな料理のひとつなんで、
いろんなお国でメニューに見つけてはいただいてきましたが、
いままでの中で、いっちばんおいしかったです。
雨は、降ったり止んだりの繰り返しで、お席を後にするタイミングがつかめず。
赤ワイン3杯いただいて、2時間以上のおじゃまとなりました。
3杯めを頼んだら、ありがとうねって、喜んでくれて。
自分の担当するテーブルコントロールを任されているんでしょう。
お席を占める時間に見合った注文がベターですからね。
あ。やっと、雨、止んだわ。黒い雲もいなくなった。
お会計を済ませて、席を立ちました。
カラマリフリッティが22.5€、グラス赤が9€。
リストランテよりは、トラッテリアやオステリアが好みなもんですから、
今回のイタリアめしの中で、いちばんお高いお会計となりました。
で〜も。あの風景を眺めながらの昼めしですから、まったくもってOKです。
ごちそうさまでした!
このお店のことは、続きがあります。
乞うご期待!
2019/05/07 更新
東京に戻る前日です。
翌朝はフィウミチーノ空港を8時出発ですから、
逆算すると4時のチェックアウト。
っとなれば、3時過ぎには起きなきゃなんないから、
晩めしはホテルの近くで早めに済まそうと、
歩いて数分くらいのところにおじゃましました。
プロシュートの盛り合わせにプロセッコで、最終日に乾杯!
でも、なんか、もやもや感が拭えなくて・・・。
アタマをよぎるのは、なぜか、ナボーナ広場の光景・・・。
そして、前日にいただいたカラマリフリッティ 。
う〜ん。時計を見れば、まだ、6時をまわったあたりですよん。
現在地からナボーナ広場までのダイレクションをチェックしてみれば、
歩いて数分のバス停から15分くらいの乗車で着く!
この時期のイタリアは日没が夜8時近いから、6時はまだ昼間の明るさ。
よし!睡眠時間は短くなっちゃうけど、行ってしまえ!
ナボーナ広場に到着し、さぁて、どこだったかなぁと・・・。
見覚えのあるメニュー看板を見つけてチェックしてみると、
あれっ? 確か、ここのはずなんだけど、なんか、値段が違うな・・・。
昨日より、ちっとだけ安いわよ・・・。
広場をひと回りして、で〜も、やっぱり、ここだよな。
クロスやガス灯も、いっしょだし。
今宵は、テラスお席の最前列にご案内いただきました。
お天気な日の黄昏どき、正真正銘の特等席です。
ぼなせ〜ら! マダム。
うふふ。まったまた、マダム、ですよ〜ん。
ああ。いいキモチでございます〜。
メニューをいただきましたが、もう決まってますから。
でも、ちょっとだけ、見るフリして・・・。
Calamari fritti alla romana + Prosecco
お隣さんは、アメリカ人らしき妙齢な殿方おふたり。
外国ではオトナの殿方のカップルは、○○と聞いたことがあるけど、
まさしくそんな気配で、今にも手をとり合わんばかりの親密さ。
おふたりでメニューに見入っていらっしゃいました。
まずはまずはのプロセッコ。
目の前の広場は、黄昏どきから刻々と風景が変わっていきます。
なんと。びゅ〜てぃほ〜。
カラマリフリッティをつまみつつ、プロセッコをぐびぐび。
暮れゆくナボーナ広場を堪能いたしました。
やっぱ。来てよかったぁ!
閑話休題。
帰国後、トリップアドバイザーを見てみたら、
登録されているローマのリストランテ約13000軒中、
約9800番目くらいの評価でした。
約100件のレビューがあり、うち約70件が星5つと1つの半々。
日本人のお方のレビューもあり「ぼったくりの最悪な店」と手厳しい評価です。
他のお国の方々からも、似たようなレビューがありました。
たしかに、リストランテ+ピッツェリアとしてはお値段かなりお高めです。
でも、あの光景を日暮れから夜になるまで楽しんで、
しかも、お料理もおいしかったんで、わらには納得できる範疇です。
また、ぼったくり感、などは、まったくありませんでした。
ただ、前日おじゃましたときには、雨宿りを兼ねて2時間以上も
テラスお席を占領したからかな、お会計時にサービス料を要求されはしました。
そんなこと言われなくたって、ちゃんとするからって。
アメリカではカードで支払っても、
伝票にチップを書く欄があって半ば強制的だけど、
ヨーロッパはそこまでエゲツなくないから、
チップの習慣がない日本人の多くはパスしちゃうんでしょうね。
今回のイタリア滞在ではトリップアドバイザーで、
ランキングが高く評価のよいお店にもおじゃましましたが、
わらは、こちらのお店の方がよかったと思いました。
サイトの評価は、参考程度。期待はしない、が無難ですね。
また、旅先では、ふだんの生き方が問われるなぁとあらためて感じました。
おいしいモノを食べたいなら、やっぱし、勉強もしなくちゃね。
それに、ちびっとでも、現地の言葉を覚えとかないと。
ぼったくりレビューには「メニューも言葉がわからないから云々・・・」と、
ありましたが、それは、あなたの責任では・・・?
ワンダフルな時間をありがとう!
ごちそうさまでした!
追記:値段が違っていたのは、前日はレーバーデイで祝日だったからでした。
祝日価格だったんですね。イタリア人も意外と細かいな。