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この口コミは、ある日のそのちゃんさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数:4.5
2018/12 訪問
夜の点数:4.5
2018造形美大賞(あたし調べ)
2019/02/01 更新
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ロブション出身、アピシウス出身とか聞くとなんか美味しそうなのに、ロオジエ出身は『要はシェフ次第でしょ』とか思えてしまうのは何故だろう?(-_-)
しかして実際に行くと、激しくまさにシェフ次第なのが他ならぬロブション出身のお店なのだ。
ロブション出身のシェフに期待するのはロブションのテイストだ。
そりゃそうだろう、好きでロブション通ってんだもの。
別にロブションそのまま食べたい訳じゃなくて。なら本家にいけばいいわけだから。
じゃなくて、巣立ったシェフがロブションをどう解釈してどう昇華させてるか。
その辺りを勝手に妄想してウヒウヒ言うのもフレンチ食いの楽しみのひとつだから。
だからナベノイズムはちょっとなーって思ったし、スガラボまで振り切ってくれれば別だけど、でもやっぱリューズや白金の進藤さんの料理に仄かに香るロブションのテイストには嬉しくなったりする訳だ。
でもモナリザの料理はあんまり好きじゃないんだけど。なんだろう?(・∀・)
さーてアサヒナさんはどうだろうな、と。
フランスっぽいってことで決めたという立地は一歩間違うと殺風景で(*´ω`*)
でもエントランスからはすごくステキで、店内も決して広い訳では無いのにそこをあえて削って設けたウェイティングスペースに既にして『やるな、おヌシ(死語)』とか感心しちゃったりしてるわけ。
ダイニングはとてもキレイで素敵。
ロブションがシャトーだった頃を彷彿とさせる壁のモールディングに涙チョチョ切れる。
ガラス張りの厨房も、割と独特なテーブルの配置も現地っぽい。
ふんふん。
アガるわー(*´ω`*)
さあ、料理だ。
精緻。
技巧の極致。
造形美の高らかな勝利宣言。
なんていうか今年、いや、生涯でも上位3本に入る美しい料理。
食べる。
ビシビシ攻めてくる。
計算され尽くした組み立てにはロブションを感じる。
味のトーンもロブションっぽい。
しかして、料理全体で見るとちゃんと独自性を醸し出してるアサヒナ料理。
でも攻めるところは容赦なく攻めるよ。
オマールブルーに合わせたアメリケーヌソースの塩なんかスゴイ攻めてる。
そしてもちろんちゃんと美味しい。
そうね、こういうの食べたかったのよ(*´ω`*)
パティシエは別にいるんだけど、料理とのトーンがピタっと合ってて気持ちいい。
この人もやり手だ。
ミニャルディーズもカッチリ出来てる。
料理はいいねえ、ホントにいいわ。
反面、ホールのサービスがやや暗くて怖い人がいたり、料理の説明がやや浅かったり、ハコと料理に見合うサービスの完成にはもう少しかかるかも。
ちなみにこの日はスペシャリテのヴェッシーは食べなかったけど、ちょうど近くのご婦人グループが頼んでらした。
まん丸ヴェッシーがうやうやしく運ばれて歓声。
丁寧にサーブされたそれを食べて歓声。
ここで質問『ところで周りの丸いのはナンデスの?』
「豚の膀胱です」
沈黙。。。
知らないで頼んでたのね(*´ω`*)
そういう成熟したお客様もいるかもだけど、でも総じていい店だ。
いや、新しいグランメゾンの誕生と言っていいかも知んない。
いやまじで。
大きく羽ばたいて欲しい(エラそう)
ロブションはお空に上っちゃったけと。
あたしの敬愛するジョエル・ロブションから直接の薫陶を受けた世界中の弟子たちがいる間は、巨匠は生きているんだなって。
泣ける(TT)
おセンチになる年末なのだった。