吉祥寺の味わい深いカフェ・喫茶店まとめ

出典:あんずゆずさん

吉祥寺の味わい深いカフェ・喫茶店まとめ

吉祥寺といえば都内屈指のカフェ天国。個性的なカフェ・喫茶店巡りは醍醐味の1つでもあります。もちろんオシャレでモダンな人気店も良いですが、今回はその対極とも言える、味わい深くディープな雰囲気が魅力的なお店に焦点を当てて特集します。

更新日:2018/08/16 (2018/02/23作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2840の口コミを参考にまとめました。

吉祥寺を代表するディープな名店たち

時代の流れに沿ってその数は年々少なくなりつつありますが、吉祥寺には味のあるカフェ・喫茶店が多数集結しています。今回は吉祥寺を代表する名店から隠れ家的な穴場まで、奥深い吉祥寺カフェ・喫茶店の世界をご紹介します。

武蔵野珈琲店

【老舗の名店で味わう最上級のコーヒー】
これぞ"The 喫茶店"というようなレトロな雰囲気が特徴の、創業35年になる老舗の名店。
クラシック音楽や生け花で彩られる格調高い空間で、静かに自分の時間を過ごすことができます。
もちろんそこに合わせるのは、高級カップで提供されるこだわりのコーヒーや紅茶。
マスター曰く「コーヒーを淹れる技術だけは誰にも負けない」とのことで、ネルドリップで丁寧に淹れられた本当に美味しい1杯を堪能することができます。
看板メニューは、マスターが最もこだわりを持っているというアイルランド生まれのカクテルであるアイリッシュコーヒー。
本場ヨーロッパでひたすら飲み歩いて試行錯誤の末に完成したというアイリッシュコーヒーは、一口飲めば感動すら覚える極上の1杯です。

芸人で作家の又吉直樹さんが、自身の小説『火花』の中で実名で登場させて話題になったのも記憶に新しいところです。
とにかく静かで落ち着いた店なので、又吉さんのようにコーヒーを飲みながらゆっくりと読書を満喫することもできます。
(オトナなお店なので小さいお子さまの入店はご遠慮いただいています)

茶房 武蔵野文庫

【吉祥寺を代表する老舗の名店】
吉祥寺の東急裏で30年以上続く老舗の名店。
吉祥寺の喫茶店を語る上では絶対に外すことのできない最重要人物です。
まるで大正時代の書斎をイメージしたかのような大人びた雰囲気の店内で、作家・井伏鱒二直筆の書などの貴重な美術品の数々が世界観を演出します。
クラシック音楽が流れる静かな空間の中、小石原焼のカップで味わう1杯はまた一味違います。
チェーン店でないカフェにしては朝早くから営業しており、先着10名様限定でモーニングセットもやっています。

武蔵野文庫は喫茶店でありながら実はカレーでも名が知られており、カレー激戦区である吉祥寺の大御所的存在でもあります。
お客さんの9割が注文するというカレーライスは、なんと粉から手作りするというこだわりで、毎日100杯以上も売り上げる吉祥寺を代表する歴史的名作カレーです。
食後には、同じく人気メニューであるレモンケーキも外せません。

COFFEE HALL くぐつ草

【幻想的な老舗の名店】
ダイヤ街の地下で35年以上続く老舗の名店。
こちらもまた、吉祥寺を代表する喫茶店であることに疑いの余地はありません。
吉祥寺で最も混雑する商店街の中心地にありながらも、地下へと続く階段を降りて鉄の扉を開ければ、さっきまでの喧騒が信じられないほど静かな空間が広がっています。
創業者が傀儡師集団だったため、このような異質な雰囲気の造りになったのでしょうか。
古い船舶のものを使った照明や壁の質感などからすると、まるで洞窟内の隠れ家とでもいうべきか。
あるいはディズニーランドのレストランと言われても信じてしまいそうな幻想的な雰囲気は、コーヒーの深い香りとともに日常の現実を忘れさせてくれます。

武蔵野文庫は喫茶店でありながら実はカレーでも名が知られており、カレー激戦区である吉祥寺の大御所的存在でもあります。
お客さんの7割が注文するというくぐつ草カレーセットは、スパイシーながら、じっくり炒めた玉ねぎの甘さとバランスが取れており、サラッとしていて食べやすい吉祥寺を代表する歴史的名作カレーです。

ゆりあぺむぺる

【創業当時の面影を保つレトロな老舗喫茶】
パークロード商店街にひっそりと佇み、40年以上吉祥寺を見守ってきた老舗の超名店です。
『昔の日本が憧れていた洋館』をイメージして造られた店内は、非常にアンティークで格式高い雰囲気を纏っています。
パークロードの喧騒の中にありながら、店内は別世界に来たかのようなゆったりとした落ち着いた時間が流れています。
店の雰囲気に合ったオトナなコーヒーカクテルも多く、その味わいを楽しみながら店の歴史を感じれば深い没入感を得られます。

入り口の鉄柵や天井の木材、レンガの壁、アンティークなランプまで、オーナーとその仲間が自分たちで材料を地方から海外まで買い付けに行ったというこだわりぶりで、それぞれが経年変化を重ね良い味を出しています。
昔懐かしのダイヤル式公衆電話や100年以上前のアメリカのレジなどがレトロな雰囲気を醸し出しつつ、アールデコ調の装飾が格式高さも演出します。

ロゼ

【マスターお手製料理が人気の昭和レトロ喫茶】
内装からメニューまで昭和レトロな世界に包まれた創業35年の老舗の名店。
以前は吉祥寺大通りで30年間お店を構えていましたが、現在は東急裏にお引越ししました。
「ロゼ」は由緒正しい喫茶店でありながらも、レストラン出身のマスター自慢のお料理が人気のため、定食屋として使うお客さんが圧倒的に多いという異色のお店です。
お料理は30種類以上もありますが、特に看板メニューであるハンバーグは、「吉祥寺でハンバーグと言えばロゼ」というほど地元民の定番であり、ほとんどのお客さんが注文される名作です。
お料理もコーヒーも35年間変わらない、吉祥寺で愛される昔ながらの味わいです。

近江屋

【吉祥寺で愛され続ける伝説の老舗】
吉祥寺PARCOで38年続く老舗の名店。
店の創業自体は戦前まで遡り、なんと戦時中は、米軍航空機に店を撃ち抜かれるという伝説を持ちます(当時は喫茶店ではなかったらしい)
吉祥寺駅前・PARCO内という現代的な立地にありながらも、静かに落ち着くことができるレトロな雰囲気と、レトロなメニューの数々が魅力です。
看板メニューのクリームソーダは、芸能人のファンも多い名作です。
また自慢のコーヒーにおいては豆のこだわりはもちろんのこと、吉祥寺の井戸から採れる天然水で淹れているため、吉祥寺のコーヒーの中でも頭1つ抜けた美味しさに仕上がっています。

入口は1階にも2階にもあります。
ペット同伴および喫煙可能なテラス席もあります。

モア

【吉祥寺ジャズ喫茶の大御所】
プチロード沿いの老舗のジャズ喫茶の名店。
吉祥寺は古くからジャズの街として有名で、中でも「モア」は代表的なジャズ喫茶のお店です。
とはいえここはジャズ喫茶としてはかなりライトで、どちらかといえば普通の喫茶店寄りなので、ジャズに興味のない方でも安心してご利用いただけます。
ログハウスのような珍しい木造のお店で、ジャズ喫茶らしい落ち着いた雰囲気の中、ジャズ×コーヒー×タバコの黄金の組合せをゆっくりと堪能することができます。

より本格的な姉妹店の『メグ』が閉店したということもあり、『モア』には長く続いて欲しいところです。

渋いオトナの男に似合うイメージのお店ですが、どちらかといえば若い女性のお客さんが中心の印象です。
また、お食事にも力が入っており、ランチは全品1,000円でサラダとドリンクつきのメニューをいただけます。
夜はジャズを聴きながら、美味しいお酒とお料理を楽しめるレストラン的な一面も持ち合わせているお店です。

珈琲の店 プチ

【ノスタルジックな老舗喫茶店】
創業70年になる超老舗の名店。
元々は阿佐ヶ谷で愛されていたお店ですが、2009年に吉祥寺の五日市街道沿いにお引越しして来られました。
ご覧の通り、年季の入ったストーブや、神棚など、まるで田舎のあばあちゃんの家に里帰りしたかのような昭和な世界観に包まれています。
間違いなく吉祥寺で最も異色な喫茶店で、他にはない独特な雰囲気を味わいたい方はぜひオススメです。
外観的には入りにくさがありますが、そこはまったく心配ありません。
初めての方でも温かいおもてなしを受けることができます。

コーヒー1杯(400円)の注文に対して、お煎餅、緑茶、お水、お餅の磯辺焼き、ウコン酒など様々なアイテムが付いてくるサービスの良さ。
このアットホームさが人気の理由です。

【井の頭公園を臨む渋い喫茶店】
井の頭公園前で静かに佇むレトロな老舗喫茶店。
井の頭公園駅を出てすぐの建物の2Fに店を構え、窓際からは井の頭公園を見下ろすことができる最高のロケーションを誇ります。
春のお花見は井の頭公園の定番イベント。公園のお散歩で歩き疲れたら、美味しい炭火コーヒーと美しい景色で癒しのひと時を過ごすことができます。

店内は和風の小物がところどころに飾られているのが趣深く、どこか懐かしい感情が湧き上がります。
吉祥寺駅からは距離があり、あまり知られていないため穴場的に使えて便利です。

珈琲立吉

【大物芸能人も愛する渋い喫茶店】
吉祥寺駅と井の頭公園を繋ぐ七井橋通り沿いの昔ながらの老舗喫茶店。
吉祥寺でも最も混雑する地帯にあり、休日ともなれば周囲のオシャレ店たちは観光客で大混雑。
しかしここはオシャレとは対極の渋い雰囲気のためだいたい空いており、超穴場的に使えるお店です。
それを知ってかここを番組の打合せに使う芸能人も多く、運が良ければTVでよく見るあの人と出会えるかもしれませんよ。

アンティークな装飾が味わい深い小ぢんまりとした店内で、自家焙煎の美味しいコーヒーとともにゆっくり寛げます。
ちなみに近くには同名の「立吉」というソフトクリーム屋がありますが、こちらはここの「珈琲立吉」が直営しているショップになります。
自家焙煎珈琲を使用したコーヒーソフトクリームが人気で、こちらもオススメです。

ケープ タウン

【サンロードを臨む西友内の喫茶店】
西友吉祥寺店2階婦人服フロアの片隅で地味に営業している喫茶店。
店名の由来は不明ですが、特に南アフリカ感があるわけではありません。
昭和のデパートに入っている喫茶店のような庶民的な雰囲気が現代の吉祥寺においては逆に新鮮で、どこか懐かしさを感じさせます。
店内はガラス張りになっており、サンロードの往来を眺めながらタバコを吸ってゆっくりと寛ぐことができます。
そもそも西友の婦人服売り場の片隅にお店があることを知っている人が少ないため、あまり混まない穴場喫茶店でもあります。

お食事も充実しており、定食やパスタなど、意外としっかりと作られる美味しいものがいただけます。

シャノアール 吉祥寺店

【レアなカフェチェーン店】
チェーン店のため番外編的な紹介に留めますが、こちらは日本に今現在18店舗しかないシャノアールの吉祥寺店です。
吉祥寺の中心街のど真ん中という最高の立地を誇りながら地下で目立たずに営業しているため、混雑していないという穴場的なお店です。
意識高い系の疲れるカフェが多い昨今、ここはチェーン店にしては旧き良き喫茶店のような味のあるレトロな内装とレトロなメニュー構成で、静かで落ち着いた雰囲気の中リラックスして過ごせます。
席でオーダーを受けるフルサービス型のカフェで、喫煙も可能。
調理も厨房で丁寧に作られる優良店です。

月波珈琲店&bar

【隠れ家的カフェ&バー】
東急裏の片隅でひっそりと営業しているカフェ&バー。
休日の吉祥寺。観光客で大混雑する中道通りを尻目に狭い路地に1本入れば、そこは周囲の喧騒とは隔離された静かで落ち着いたオトナな空間。
マダム渾身の本格コーヒーで優雅に昼下がりのひと時を過ごすという最高の贅沢を堪能できます。
吉祥寺の中では比較的新しいお店ながら尋常ではない名店オーラを醸し出し、通の間で絶大な人気を博すお店です。
夜はお酒が飲めるバーとしても営業しています。
(オトナなお店なので小さいお子さまの入店はご遠慮いただいています)

コーヒーは武蔵野で40年焙煎をやっているという職人さんが作る貴重なオリジナルブレンドで、深いコクとほどよい苦みのバランスに優れたこだわりのコーヒーです。

西洋アンティークと珈琲 ぶどわーる

【老舗レストラン併設のカフェ】
吉祥寺を代表する超有名老舗レストラン「葡萄屋」に併設されているカフェ。
西洋アンティークなアールデコ調の装飾品で飾られた店内で、優雅に食後のコーヒーとケーキを堪能することができます。
葡萄屋自体は少しお高めのお店ですが、こちらのカフェではコーヒーワンコインなので、誰でも気軽に使うことができます。
もちろんカフェだけの利用も可能です。
オーケストラが流れる格式高い空間の中、普段とは一味違ったカフェ体験をすることができます。

中世ヨーロッパ的な世界観が素晴らしく、葡萄屋のランチ営業は吉祥寺セレブマダムという現代の貴族による女子会で賑わいます。

バロック

【伝説の名曲喫茶】
クラシック音楽を楽しむことができる吉祥寺の伝説的な名曲喫茶。
かつて吉祥寺は音楽の街として一時代を築いていたことがあり、その全盛期に生まれた創業44年の老舗の名店です。
サウンドシステムとレコードの豊富さは都内屈指のレベルで、吉祥寺はおろか東京を代表する名店として多くのファンから愛されています。
コーヒー自体は1杯800円~とお高めですが、その代わり何時間でも滞在して好きなだけ音楽を聴けると考えれば、決して高すぎる価格ではないはず。
コーヒーの深い香りと美しいクラシックの調べに身を委ねれば、まさにこの世の天国ともいうべき贅沢を味わうことができます。

ヨドバシ裏の古びたビルの一室にあって入店には少し勇気も必要ですが、勢いで入ってしまえばファンになること必至です。
小難しいルールもないので、何も心配はありません。
(ただしオトナなお店なので店内での私語やケータイの音だけは厳禁となっています)

CAFE FLEURANT

【花に囲まれた老舗喫茶店】
末広通りの奥深くで26年続く老舗の名店。
コーヒーも内装もしっかりとしたこだわりを持った店で、まさに大人のためのカフェです。
その業界では名の知れたマスターが淹れる1杯は、老舗の深みを感じる濃くどっしりとした味わい。
本場パリで買い付けたインテリアと、華道家の奥様入魂のフラワーアレンジメントで彩られる格調高い空間で、静かに自分の時間を過ごすことができます。
おまけに早朝から夜深くまで営業しており、利便性まで兼ね備える一流店です。

※本記事は、2018/08/16に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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